第三十五話『さくらと修学旅行最終日』





モコナの額の宝石から現れた光に映し出された一人の侑子と言う女性、シャオラン達はその女性を知っているらしい反応を示したが、なぜかケルベロスまで侑子を知っているらしく大声で侑子の名前を呼んでいた。

「侑子姉ちゃんやないかい久しぶりやな〜」
「え?・・・」

ケルベロスから放たれた久しぶりと言う言葉、これはケルベロスが前に侑子とあった事があると言う事を示していて、シャオランはそれに反応する。

「あらあらケルベロス見ないウチに関西弁になってるじゃない」
「ちょっとカードの本が長く関西にあったからその喋り方が移ってもーたんや」
「ちょっとケロちゃん?」
「そう・・・」
「それにしても久しぶりやな〜クロウが死ぬ前やったからえ〜っと」
「やめてよね歳がばれるじゃない」
「だからちょっとケロちゃん!」
「うぉっとなんや桜?」

桜の呼び声も無視して侑子との久しぶりのトークを弾ませているケルベロス。
桜が大声でケルベロスを呼ぶとやっとケルベロスは体を少し引いて桜に答えた。

「侑子さんとお知り合いだったんですか?」
「知り合いもなんも、桜や知世・わい等の世界の魔術師や」
「「「「えぇ〜〜〜〜〜!!!!」」」」

ケルベロスの答えに驚愕する桜達、ケルベロスはそんな事おかまいなしに説明を続けた。

「クロウとよく会っとった魔術師の一人でな、なんやクロウの事陰険魔術師やと言い出したのも侑子姉ちゃんや」
「ちょっとそれはケルベロスじゃないの?」
「まあどっちでもええやん、それで侑子姉ちゃんなんでこの世界と通信してんのや・・・あ〜あ〜分ったでモコやん作ったんあんさんやな」
「あら、覚えてないの? 私とクロウが作ったんじゃない、またクロウに記憶操作されたわね・・・かく言う私もモコナの記憶操作したクチだけど・・・」

記憶操作、これは前にもケルベロス自身クロウ・リードが死ぬところを見ていたと言うのだが、実際はクロウに偽の記憶操作されていて、クロウが死ぬ前にカードの本の中に入っていたと言う事があった。

ケロ 「そうか〜わいもモコやんと最初あったときからなんやモヤモヤしとったんやけどそう言う事やったんか〜」
モコナ「モコナもそう感じてた〜」

未来を勝手に予知してしまうクロウであるから、またモコナと遭遇しうる事も考えて記憶操作したのかもしれない。

実際今ケルベロスやモコナの記憶には前に会っていた記憶は無いのだから。




「えっと・・・と言う事は桜さんと侑子さんは実は同じ世界の人で、ケルベロスさんと侑子さんは旧知の仲と言う事ですか」
「え?・・・え?・・・どう言う事?・・・もう少し分りやすく説明してよ」
「貴様・・・これ以上分りやすく等・・・どうやって説明するんだ?」
「ケケケ・・・コイツハバカダカラナ」

皆がシャオラン同様事の意味を理解する中明日菜だけはなぜか理解できずにいる。

「まあそうや、この姉ちゃんとはなんや気があってな〜まっ今度そっちの世界に帰れたら一緒に宴会でもしよ〜や」
「いいわねやりましょう、・・・でも今私の居る時間帯からして数年後になりそうだけど
「なんやなんか言うとか姉ちゃん?」
「いや・・・こっちの独り言よ」

小さな声で何か独り言を口走った侑子、だがケルベロスたちにはその言葉が聞こえなかった。



「・・・で今回の用件だけど・・・そっちの桜ちゃん・・・私の居る世界の木之本桜ちゃんね」
「あ・・・はい」
「今回はそっちの桜ちゃんの顔を見たくて顔を出したんだけど、もうすでにクロウの魔力を超えているようね」
「そうや、桜はもうわい等の新しい主・友達になっとるからな」

桜はケルベロス・ユエの主ではなく友達、最後の審判での時に桜がそうユエにお願いしていて、ユエはどうだか分からないがケルベロスは心のそこから桜を友達と認識している。

「友達か・・・やっぱり桜ちゃんらしいわね、ま・・・今回は桜ちゃんの可愛らしい笑顔に免じて言わないでおくけど、フォンダンショコラのお返し待ってるからね〜」
「言ってるじゃねーかよおい!」
「まあまあ黒鋼さん」

言わないでおくと言っておいて言ってしまっていて言葉が矛盾している侑子、その言葉に黒鋼の何かが切れ自らが刀『蒼氷(ソウヒ)』片手に侑子に迫る。
だがその時侑子との通信はパタリと止まり黒鋼は息切れをしながら『蒼氷(ソウヒ)』を鞘に戻した。

「ぜーぜー戦いで疲れてるってのに余計に疲れちまったじゃね〜かったく・・・」
「まあまあ黒鋼さん、また今度お返しを考えましょう」
「俺は絶対に何もせんからな」
「本当にオレはどうしよ〜かな〜、・・・と言うかシャオラン君一番怪我してるしその前に治療したら?」
「僕もさっきから回復魔法をしているんですが少々苦手で・・・」

そう言えばズタボロに怪我をしているシャオラン、言うなればシャオランの怪我は病院行き決定なほどで、さっきからネギが苦手なはずの回復魔法をずっと当てている。

「この中で他に回復魔法を使える人居ませんか〜?」

だれか回復魔法が使えないかと手を振って皆に呼びかけるファイ、だが・・・

「シ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン」

「あれ?」
「おいおいこれだけ居てできる奴いねーのかよ」

まったく誰も手を上げようともしないこの状況、この中にネギ以外回復魔法の使えるものが誰一人としていなかったのだ。

「せやな〜桜カードん中にも怪我を治すカードなんてないし、瀬流彦兄ちゃんもできるかどうか聞こうにも気絶しとるし」
「ならば・・・木乃香姉さん仮契約するっすよ」
「へ・・・?」
「こらっ・・・カモ何言ってんのよこんな時に!?」
「そうか・・・木乃香の仮契約の時の力で周りの者を皆回復させる、この手があったな」

カモが思いついた木乃香の仮契約、カモは木乃香の仮契約の時の力で巨大な回復魔法を実現しようと考えたらしい。

「そうか〜それやったらウチが仮契約できる相手は〜」
「桜嬢ちゃんと兄貴・・・だな」
「えっ!?」

仮契約できる相手、それは基本的に魔法使いでなければならず、エヴァでも良かったんだがエヴァが応じるはずもないし、ファイも魔術師(魔法使い)だが魔法をもう使わないと言う問題外となる理由があった。
それも考えて残ったのは桜とネギ、二人はイキナリの事に一歩、また一歩ずつ後ずさりしていく。

「ちょ・・・ちょっと待ってください、い・・・イキナリキスだなんて・・・」
「そうですよ、僕とキスするとしても目の前に木乃香さんのお父さんである長さんもいらっしゃいますし」
「OKd(^_^)!!・・・ネギ君ウチの木乃香を頼みます」
「ええ〜〜〜〜〜!!!」

木乃香の親父でありながら満面の笑顔で親指を立てながら許可を出す詠春、これではネギを弁護してくれる人はいない。

「お父様恥ずかしいな〜それじゃあウチがネギ君と結婚するみたいやない、まだどっちと仮契約するか考えてないのに」
「・・・でどっちとするんだ木乃香?」
「え〜っと桜ちゃんも可愛え〜しネギ君も捨てがたいしな〜」
「う〜〜〜〜ん・・・・」

ネギにしようか桜にしようかしんけんに腕を組み悩みだす木乃香、その間桜とネギは気が気じゃなかった。

「ほぇ〜〜〜〜知世ちゃん・・・私逃げちゃダメなの?」
「桜ちゃんファイトですわ」
「木乃香さん、桜さんですよね、桜さんに決めてください」
「ええい木乃香悩んでないで早く決めろとっとと決めろ!」

あまりにも長く悩む木乃香に気が短いエヴァは怒りだす。

「じゃあせっちゃんも仮契約して仮契約した方とウチ仮契約するわ」
「お・・・お嬢様イキナリ何を!?」
「そうか、なら刹那、貴様が先に仮契約しろ!・・・さもないと力ずくで私が決めるぞ」

どうでも良いから早く終わらせたいエヴァはなぜか先に刹那が仮契約するように催促する。

「え・・・ですが・・・あの・・・その・・・」
「なんやキスの一回や二回で何そんなに悩んどるんや?」
「ええいまどろっこしい茶々丸!」
「ハイマスター」
「えっ!?」
「なっ!?」

そして刹那も途惑っているところエヴァはもう待ちきれずに茶々丸を使いネギと刹那、二人とも羽交い絞めにして無理やり二人を仮契約させた。

「あ・・・あのすみません刹那さん」
「い・・・いえ・・・」
「仮契約カード一枚ゲーット!!」

二人とも謙虚に頭を下げあっている中カモが手にした仮契約カードにはこんな事が書かれていた。

『翼ある剣士』

・・・と

「せっちゃんネギ君とやったか〜それじゃあウチもネギ君と〜」
「木乃香さん!?」
「はっはっは・・・ネギ君もナギと同じくしてプレイボーイだな〜」
「笑ってないで止めてくださいよ長さん! あなた木乃香さんのお父さんでしょ!」
「う〜ん・・・ムチュ!」

自分の娘が今から男の子とキスすると言うのに笑ってみている詠春、ネギの言葉はこいつには全く届く事はなく木乃香とネギは仮契約した。
それと同時に起こる大きな光、するとシャオランや瀬流彦の傷がみるみるうちに消えていった。

「あ・・・傷が癒えて行く・・・」
「さすが木乃香ちゃんの力だね〜」

木乃香の力に感心するファイたち、別の場所では鶴子が気絶した月詠を縄でグルグル巻きにしていた。

「さすがわ木乃香お嬢様どすな・・・どや月詠はん?」
「きゅ〜〜〜〜〜・・・・」




「すみません、怪我を治させてもらいまして」
「良いんやってシャオラン君も怪我治って良かったな〜」
「瀬流彦兄ちゃんの怪我も治っとるで〜はよ起きんかいな兄ちゃん」

気絶している瀬流彦を起こそうと前足でつついて起こそうとしているケルベロス。

「ケロちゃんダメだよ、寝かせといてあげなきゃ」
「うぅ〜またやっちゃいました・・・僕はどう責任をとれば〜・・・」
「これで五人目だしね〜」

そして桜がケルベロスを止める中、ネギはまたやってしまった自分の過ちに地面にのの字を泣きながら何回も書いていた。

「どうせならこのまま桜嬢ちゃんも仮契約どうっすか?」
「私はしません」
「あらまあ、桜ちゃんの仮契約、見てみたかったのですが・・・」
「知世ちゃん・・・(汗)」





そして全てが終わって帰り道、桜は約束どおり夕映に今回の事、自分たちの事、魔法の事などを話しながら本山へ歩いていた。

「そうですか、桜さんは異世界の魔法使いカードキャプターだったですか」
「そうなの、今まで黙っててごめんね夕映ちゃん」
「いえいえ・・・魔法使いが自分の正体を隠すと言うのはセオリーですから、宴の爆音等もここにいるケルベロスさんの仕業でしたのでしょう」

もうここまで聞いたら大体宴の席での爆音の正体の察しが付く夕映・・・

「うん、ケロちゃんとエヴァちゃんが喧嘩しちゃって・・・」
「あの二人を止められるのは(私か)桜ちゃん位ですから」
「でも夕映さん・・・この事は誰にも・・・」
「分ってますって、木乃香のお父さんも私が知った事見てみぬフリをしている様ですから、バレた事がバレると何か罰があるんじゃないですか?」
「はい・・・」
「さすが夕映っち物分りが良いな」

やはり物分りが非常に良い夕映、魔法使いはその正体がバレルとオコジョにされてしまうと言うベタな罰則がある。
だから先程からこうして詠春は見て見ぬ不利をしているのだ。

「・・・ですが、こちらにいる他の世界から来た桜さんとは違うまた他の世界から来たサクラさんとは、似ているのも当たり前ですね」
「はい、桜ちゃんは違う世界の私自身、魂まで同じ人物と言う事ですから」
「・・・で桜ちゃん、これから木乃香のお父さんがまた宴をするって言ってたけどどうする?(もうこんな時間だけど)」

気がついてみたら時間はもう深夜の3時、こんな時間に宴をすると言っても桜達はまだまだ中学生と言う子供だからキツイ話だ。

「そうですね、シャオラン君はどうするの?」
「おれは宴に参加しますが姫や桜さんはどうしますか?」
「シャオラン君が出ると言うなら・・・」
「桜さんって・・・シャオラン君私に対して姫としか呼んだ事ないのに・・・」

シャオランが桜の事を名前でさんずけで呼んでいる事に気づいたサクラ、するとサクラはシャオランをじーっと睨みだしシャオランは慌てて弁解した。

「え・・・とこれはですね姫、桜さんと姫の区別をつける為であって・・・」
「桜ちゃんだけずるい・・・私も名前で呼んで欲しいな」
「え・・・ですが・・・」
「シャオラン君、ほら呼んであげて」
「ええ!?」
「桜嬢ちゃん二人に挟まれちまって、さっきまで勇猛に戦ってた人物とは思えねえなこりゃ」
「ケケケ・・・コレガサンカクカンケイダナ」
「いや・・・それはちょっと違うだろ」


二人の桜に挟まれてしまってはシャオランもなすすべ無し、シャオランはすでにカチンコチンに固まってしまい、カモが言うようにさっきまで勇猛に戦っていた人物とは思えなくなってしまっていた。





「黒鋼さん、このナイフちょっと切れ味悪いですね」
「シャオラン君・・・面白い酔い方をしますね・・・ちなみにそれフォークだから」
「コイツは酒を飲むと誰が誰で何が何なのか分らなくなるからな」

そして宴の席、シャオランは酒を飲みなぜかフォーク片手にお肉を切ろうと奮闘し詠春と黒鋼を間違えるほど酔っ払ってしまっていた。

「サクラちゃん、私達はお酒飲まないようにしようね」
「え?・・・私も飲んだ事ありますが・・・」
「そんな事言わずに桜、上等なシャトー●ルゴーのワインだ飲め」

桜の前に数十万円もしそうな上等のワインのビンをどんと置くエヴァ、すると明日菜がすかさずツッコミをいれた。

「だからそんなもの桜ちゃん達に勧めちゃダメでしょエヴァちゃん、まだ未成年なんだから!」
「だからエヴァちゃんゴメンね」
「ったく日本の法とはいちいちめんどくさいものだな」
「・・・でもエヴァちゃんが飲んでるのもなんかいけない様な気が・・・」

エ ヴァの歳は大体550歳〜666歳、お酒を飲もうが煙草を吸おうがパチンコ屋へ行こうが全く問題もない歳、だがエヴァの見た目は10歳くらいの女の子、こ れでは外で酒を買おうにも店に拒否され煙草を買おうとすると警察に補導されパチンコ屋にいたっては門前払い食らってしまうだろう。

「この飲み物・・・水っぽいですね」
「それは私の如雨露です!」
「あらあらあら・・・」

そして今度は翠星石の『如雨露』の中の水を間違えて飲んでしまっているシャオラン、翠星石はすかさずシャオランを止めに入るが真紅はその横で少し笑っていた。



「刹那さん、少し良いですか?」

明るくワイワイ騒いでいる宴の中ネギは刹那に話しかけある誰も居ない部屋へと誘導する。

「ネギ先生、一体何の御用ですか?」
「刹那さん、何も言わずにこれを見てくださいカモ君から渡された刹那さんの仮契約カードです」
「え・・・仮契約カードですか・・・」

そしてネギは部屋に入るなり一言刹那に話しかけ刹那の仮契約カードを刹那に渡す。
すると一瞬で刹那の顔は強張った。

「・・・っこれは!?」

そこに描かれていたのはやはり刹那の絵、だが今まで仮契約した明日菜や木乃香、知世やのどかとは一つだけ違う点があった。


それは描かれた刹那の背中には羽が生えていると言う事だ。


「刹那さん、このカードに現れる仮契約した人物の本人の本質を映し出す、いわゆるドラクエで言うラーの●見たいな物です。これがどう言う事か分かりますよね刹那さん・・・」
「・・・はい、ネギ先生桜さん・知世さん・ケルベロスさん・お嬢様に明日菜さんを呼んできてもらえませんか?」
「・・・と言う事は刹那さん」
「私の全てを話します」
「分かりました」

ここまでネギに知られてしまってはと腹をくくり皆を呼ぶようにネギに促す刹那、ネギはその刹那の願いを素直に聞き入れ桜や明日菜達を呼びに行った。



「せっちゃん、ネギ君に呼ばれてきたけどなんか様なん?」
「ネギ君に話があるって呼ばれてきたんですけど?」
「皆さん、何も言わずこれを見てください・・・」
「「え・・・?」」

桜達全員が部屋に到着するなり自ら隠していたツバサをバサっと広げる刹那、その翼は本当に白く、美しく、とても綺麗なものであった。

「刹那さん・・・その翼は?」
「せっちゃん・・・」
「私は烏族と言う化け物と人間との間に生まれた混血児なんです」

明日菜や木乃香が驚く中刹那は一切嘘を言わず真実を語る刹那、だが次の瞬間ケロちゃんから予想も付かなかった言葉が放たれた。


「ふ〜んそうやったんか、・・・で話したい事ってなんなんや?」
「え・・・ですから私は烏族と人間の混血児だと・・・」

再度同じ事を繰り返す刹那、だがケロちゃんは宙に浮かびながら刹那に口を開いた。

「なんや、たかがそんな事でわい等を呼んだんか刹那姉ちゃんが人間やないって事位だいぶ前からわかっとったわ」
「え・・・・?」
「ケロちゃん、たかがなんてそんな事言っちゃ失礼だよ」

前から刹那の正体に気づいていたみたいな言葉を発するケロちゃん、桜もこの事を知っていたかのように見受けられる。

「・・・と言う事は桜さんも私の正体感ずかれていたんんですか?」
「えっと・・・私は刹那さんにあった当初は気づいていなかったんですけど、ケロちゃんが・・・」
「実は私もケロちゃんからお聞きしまして・・・」

知世まで知っていた刹那の真実、するとケロちゃんが事の説明をした。

「刹那姉ちゃんもちゃんと人間の臭いしとったんや、けどな人間の他に違う臭いも混じっとったからなひょっとしたらと思っとったんや」
「だからって刹那さんしんけんなんだからそんな事いっちゃダメだよ」
「・・・そうですか、しかし明日菜さんにお嬢様は驚かれましたでしょう」

振り返り明日菜と木乃香に質問する刹那、だが二人から帰ってきた言葉はこんなものだった。

「せやな〜でもせっちゃんはせっちゃんやし〜そんな大した事ないな〜」
「そうね・・・少しは驚いたけど桜ちゃん達と比べたらそんなにね〜」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あれ・・・刹那さん?」

少しは驚いたが、桜達と比べればそんなに驚けないと言う木乃香と明日菜、そりゃあ獣関西弁ぬいぐるみケロちゃんや二重人格翼を生やした非人間ユエ、誰も勝てそうにない攻撃魔法を放つ桜と比べるなんて刹那にとっては酷な事だろう。

「こんなにも翼の事で悩んでいた私って一体・・・orz」
「わ・・・わ・・・わ、刹那さん私は猛獣のケロちゃんとも仲良しだし幽霊のお友達もできたし私だって『翔』(フライ)使えば翼を出せるしユエさんも白い翼だし・・・とにかく元気出してください!」
「あちゃ〜刹那姉ちゃんおと●クの瑞●姉ちゃんみたいになっとんな〜まああれは実際兄ちゃんやけど」
「ケロちゃん、そんなネタごく一部の人にしかわかりませんですわ」

本当にがっくりと肩を落とし落ち込んでしまっている刹那にそれを慰めようとする桜、ケロちゃんはごく一部な人にしか分からない様なネタをかっ飛ばしていた。

「ぷ・・・ふふふ・・・そうですね、言われてみれば桜さんの周りの方がおかしいですね」
「刹那さん・・・」
「いえ・・・でも桜さんがおかしな人物って訳ではありませんその取り巻く環境が・・・」
「と言う事は刹那姉ちゃん、わいやユエの方がおかしいっちゅう事か?」

そしてケロちゃんは顔ドアップで刹那を睨みまくる。

「いえいえ・・・すみません口が滑りましたすみませんすみません!」
「口が滑ったやと〜絶対にゆるさへんで〜!!!」

ケロちゃんに謝りながらもボロを出しまくる刹那、すると知世が前に出てきてケロちゃんにお菓子を差し出した。

「まあまあケロちゃん、このお菓子でも食べて機嫌直してくださいな」
「おっ・・・そのお菓子は・・・」
「京都名物の生八橋ですわ♪」
「わ〜いわ〜い京都に来たらやっぱりこれが一番やで〜♪」

今まで怒っていたのはどこ吹く風、コロッとお菓子に乗り換えて食べ始めるケロちゃん、本当にケロちゃんは食い意地がはっていて桜も明日菜も呆れていた。

「ほんとにケロちゃんは食い意地がはってるんだから」
「そうですわ、ケロちゃんはお菓子で釣るのが一番効果的ですから」
「まるで小さな子供ね・・・」





こうして時間は経ち次の日の朝8時、桜達は夜の事情からフラフラと本道をかなり眠たそうに歩いていた。

「さすがに夜更かししすぎると朝眠いね・・・」
「あの後すぐに眠ってまだ3時間しか経ってないからね」
「なんや、蝶が二重にみえるわ〜」
「zzzz〜」
「zzzz〜」

桜達の目にはくまができ、木乃香にいたってはそこらに飛んでいる蝶が二重に見えている。
ケロちゃんとモコナはスヤスヤと桜の頭の上やサクラの胸の中で寝ている。

「良いわねぬいぐるみサイズになれるケロちゃんモコちゃんって・・・」
「真紅ちゃんも翠星石ちゃんもバックの中でぐっすりやしな〜」
「ウチのミップルメップルもだよ」
「なぎさしっかり、涎でてるわよ」
「なんだ若いもんがだらしがない、・・・と言うかこいつ等の方がだらしないな」

そして本道に戻ってみるとそこは死屍爛々、小狼や鶴子や詠春、巫女さん達や今回にいたっては黒鋼も二日酔いでぶっ倒れていた。

「ううう・・・頭痛が・・・」
「今回は俺まで飲みすぎちまった・・・」
「うっぷ・・・こんなに飲んだのは久しぶりですね・・・」
「ウチと相打ちとは・・・黒鋼はんもお酒強いどすな・・・」
「いや〜このように皆苦しんでるよ、え・・・僕?・・・僕は殆どシラフだよ」
「皆さん、また前の飲み物を作ってきますからね」

頭を押さえて頭痛にうなされているシャオラン、久しぶりに飲みすぎてしまい嘔吐感に襲われている詠春、お酒の飲み比べをしたのか黒鋼と鶴子がぶっ倒れていた。

「桜ちゃん、大変・・・大変だよ〜・・・!!」
「ほぇ・・・どうしたの朝倉さん?」
「実はだね〜・・・」

大変と言いながら部屋の中に入って来た朝倉、その理由を朝倉は桜達に話すのだが、実際その理由はこんな事だった。

「皆さん止めてくださいー!」
「いけ〜!」
「脱げ脱げ〜!」
「桜咲さんや大道寺さんまで・・・」

ミラーの制止も聞かずに型紙達が暴走しストリップショーを始めてしまって、刹那や知世の型紙までストリップショーに参加していた。

「ほぇ〜〜〜〜!!!・・・明日菜さん、刹那さん知世ちゃん急いで夕映ちゃん達も呼んでこなくちゃ!」
「・・・と言う事は私達の方も危ないじゃん!」
「早く私達の旅館に戻らなきゃ」
「ちょっと静かにしてよね、眠れないじゃない」
「そりゃあアンタは良いよね人形だしそんな心配ないし」

事の理由を聞いて大声で騒ぎだす桜達、その騒音のせいか真紅と翠星石がケースの中から半分眠たそうにしながら起きて来る。

「・・・と言う訳で私、先に旅館に戻ってますね」
「『翔』(フライ)!」
「じゃ神楽坂さんたち私達帰るから」
「機会があったらまた東京で会いましょ」
「さようなら!」

桜は『翔』(フライ)のカードを使い旅館まで先にすっ飛んで行きなぎさやほのか・ひかりも自分達の方が気になり急いで自分達の旅館へと急いで走って帰っていく。

「こんな時こう言う魔法も役に立つわよね・・・」
「待ってください桜さん、僕も行きます」
「あ〜んネギ君ウチも乗せてぇな」

そしてドタバタな8時の午前、この後桜達は旅館に戻り3−Aの皆を誤魔化し騙すのに数十分要したと言う。








「大変だったね、ミラーさんももう泣きそうになってたよ」
「ですが何とか誤魔化せれて良かったですわ」
「・・・一体どないゆうて誤魔化したんやろ?」

騙している最中も寝ていたいじょうどうして騙したのか分からないケロちゃん、それは私も聞きたいところだ。

「・・・もう疲れてへとへとだわ」
「お父様ももうちょっとまともなんよこしてくれたら良かったのにな〜桜ちゃんごめんな〜」
「ったく詠春・・・後でまた拷問だな」
「エヴァちゃん、それだけは止めてね」

詠春の送った型紙のおかげでもうすでにグッタリな桜達、エヴァからは怒りの波動がひしひしと感じ取られる。

「皆さん、長さんから僕のお父さんの別荘の場所聞きましたから今から行きましょう」
「奴の別荘か、もう一通り京都も回った事だし行って見るか」
「そうですね」

そして30分後に旅館を出た桜達、するとなぜか夕映・ハルナ・のどか・朝倉が一緒に着いてきた。

「・・・でなんであんた達までついて来てんの?」
「いえ・・・修学旅行は班での移動が原則ですから」
「ネギ君のお父さんの別荘か〜楽しみだよね〜」
「私はちょっと面白そうだから班抜け出してきちゃった」

ネギの父ナギ・スプリングフィールドの別荘に行くのが楽しみな四人、皆一緒に別荘へ向っていると、その途中で詠春やシャオラン達が姿を現した。

「皆さん、もう元気のようですね」

桜達の苦労も知らずにニッコリほくそ笑む詠春、エヴァはそれによってよけいに怒りを増大させ、詠春のどてっぱらに一発神祖のパンチを食らわせた。

「元気だと・・・貴様誰のおかげで桜が迷惑こうむったか分かっているのかこの役立たずが!」
「ゴボッ!」
「凄い突きだ!」
「オレはあんなの食らいたくないな〜」
「大体なんなんだあの型紙はストリップショウだと貴様何考えてあんなの送ったんだ!?」
「ぐげっ! どぼっ! ガフッ!」

そして昨夜と同じ様に詠春を弄りに弄り始めたエヴァ、桜もそれに見かねエヴァを止める。

「エヴァちゃん、だから殺しちゃダメだって!」




エヴァの詠春弄りを止め終わるとまた移動を開始する桜達、すると桜はシャオランに話しかけた。

「所でシャオラン君、二日酔いはもう良いの?」
「はい、何とか姫のおかげで治りました」
「すこし前までは黒りんうんうんうなってたのにね〜」
「うるせえ」

サクラのおかげでもうリフレッシュしているシャオラン達、ファイは初めから殆どシラフだったのかその時を思い出して黒鋼をおちょくる。


「木乃香さんのお父さん、そう言えば小太郎君達の方はどうなったんですか?」
「小太郎君ならもうお説教部屋で文字どうりお説教を受けてます、前にも言ったとおり一ヶ月位で出てこられるでしょう」
「そして天草千草の方は、あれだけの事を起こしたのです。むこう短くても数年は牢屋送りとなるでしょう」
「「・・・・・・・・・・」」

詠春の言葉を聞き下を俯いてしまっているシャオランとサクラ、これは仕方のない事であるが黒鋼はそうシャオランとサクラに話しかけた。

「そう俯いてんじゃねぇ、アイツはそれだけの事をしちまったからこうなったんだ。それ以前に俺らが仲間になる前から自分自身で事を起こしてたからなお前等が背負うもんでもねぇ」
「・・・黒鋼さんって優しい人なんですね」

桜はシャオランと桜を励ましている黒鋼の言葉を聞き怖そうだけど優しい人だと言うのを感じる。
そして黒鋼も桜と違う方を向き汗を流しながら反論した。

「だ・・・誰がだ、俺は自分の思った事を喋っただけだ」
「そうなんですよ」
「お前もか・・・」
「そろそろ着きますよ」

なんやかんや話しているウチに着いてしまったナギの別荘、屋内に入ってみるとラテン語等の読めない文字で書かれた本が本棚にずらりと並べられていた。

「へ〜ここがネギ君のお父さんの別荘なんだ」
「ここがお父さんの別荘・・・」
「本がたくさんありますね」
「私達にも読める本とかあるかな?」
「それはどーだろーね、ここにある本はハルナちゃん達がすでに探索している通りこの国の言語じゃないみたいだし」
「そういや俺はこの国の文字読めたな」
「・・・それよりも、お嬢さん方ここには貴重な本とかも沢山ありますのでそんなにはしゃがないでください!」
「ハーイ(^O^")/」

室内に入るなりあたりを見回しながら大口を開ける桜とネギ、シャオラン達も自分の読める言語で書かれてるかどうか話し合っているが、それは実際に見てみなければ分からないっと言うかすでにハルナ達がそこらへんよじ登ったりと探索していた。

「う〜ん、やはり俺にはこの文字は読めないようですね」
「・・・でも俺には何とか読める書物もあるね、でもちょっと読む時間がないかな」

けど結局本を見てみるとシャオランには読める本ではないらしく、どうやらファイは読める様だがいささか今回は読む時間がない。
その様子を見ていた桜とサクラ、二人はそのシャオランの事で知世も含め話が盛り上がっていた。

「シャオラン君しんけんに読もうとしてるね」
「シャオラン君古い文献とかそう言うの好きみたいだから」
「私達の知る小狼君はそうではないのですが・・・」
「でも私達の知ってる小狼君とあそこにいるシャオラン君の性格はあまり変わらないよ、本当にやさしくて、私が困っていた時や悩んでいた時に助けてくれたり私が危険な事に陥った時も身を挺して助けてくれたり・・・」
「そうなんだ、やっぱり小狼君はシャオラン君なんだね」
「・・・・あれっそう言えばネギ君達やエヴァちゃんがいないね?」
「木乃香さんのお父さん達と一緒に別の部屋へ行ったみたいですわ」

そしてネギやエヴァ達の部屋へ移動する桜達、桜達がエヴァ達のいる部屋を見つけるとエヴァ達は机の上に飾られた一枚の写真を見ていた。

「ネギ君、明日菜さん達もなにみてるんですか?」
「あ・・・桜ちゃん、ネギのお父さん達の昔の写真見てんの」
「どうだ桜、これが坊やの父ナギ・スプリングフィールドだ」
「見せて見せて〜」

桜がその机の上に飾られた写真を見てみると若い詠春と共10歳くらいのに一人の男の子と三人の男性、ウチ一人は確認するまでもなくナギ・スプリングフィールドと分かる人物であった。

「うわぁ〜カッコイイ人だな〜これじゃあエヴァちゃんが好きになっても仕方がないよ」

桜は写真に写るナギの顔を見ながら黄色い声を上げる。

「そうか?・・・でも性格は坊やと違ってかなりひん曲がってるぞ」
「あらっ?・・・これは高畑先生じゃありません?」
「え・・・?」

知世が指を刺したのは先ほどの10歳くらいの男の子、ナギの手が頭の上に乗ってるが顔は確認できる。

「たしか高畑先生もネギ先生のお父さん達と行動を共にしていたと言う話を聞いた事がありますし、20年前となると高畑先生とこの写真に写っている子の歳が一致しそうですが?」
「そうかな〜?」
「今のタカミチ知ってるだけあって本人かどうかわからないな〜」

20年前の写真であったらタカミチも写真に写る男の子と同じ様な歳、だがそれを決定付けるにはやや情報不足でそれがタカミチ本人か最後まで分からなかった。

「ほらほら〜皆なに話してんの〜こっち着て皆で記念写真とるよ〜!」

そしてイキナリ部屋の中に入って来た朝倉、桜達は記念写真を取ると言う事になり皆一回の部屋に集まった・・・・は良かったが・・・

「ねえ朝倉、ちょっとこの人数多すぎない?」
「仕方ないじゃん、黒鋼さんファイさん二人は身長高いから後ろ下がって」
「エヴァちゃんとネギ君、夕映ちゃんは前に行って」
「じゃあ私は桜の前に立つか・・・」
「私は二人の桜ちゃんの間に立ちますわ」

さすがに人数が多すぎたらしくぎゅうぎゅう詰めになってしまってワイワイとそれぞれ立ち位置を決めている。

「おれ達も入って良いのでしょうか?」
「う〜ん、別に良いんじゃないかな〜?」
(うう〜変身して目立ちたいけどハルナ姉ちゃんが居る以上元の姿戻れんし喋れんしせめて写真には写りたいな〜)
(モコナも写りたい写りたい〜)
「ケケケ・・・フタリトモメダチタガリヤダカラナ」
「それではケロちゃんは私の頭の上にでも」
「モコちゃんは私が持つね」
(そうか〜それやったらなんとか写るな〜)
(さすがサクラ!)

そしてケロちゃんは知世の頭の上、モコナはサクラ胸の所にもたれ何とかとり終わった記念写真、それには部屋の中で団体13人の人物と2匹のぬいぐるみ一体の小さな人形の姿がぎゅうぎゅうに映っていた。



「これでお別れですね」

こうして楽しく時間は過ぎその日の夕方、桜はシャオラン達がそろそろこの世界から旅立つと言う事で旅館の近くの誰も居ないところで見送っていた。

「桜ちゃん、知世ちゃん、ネギ君に明日菜さんもお世話になりました。 後小太郎君にもお世話になったとお伝えしておいてください」
「うん、サクラちゃんも羽が全て見つかると良いね、『絶対に大丈夫だよ』・・・今後何か辛い事があってもこの言葉を思い出してね」
「これは桜ちゃん最大の呪文ですから」
「うん、わかったよ桜ちゃん知世ちゃん・・・また会えると良いね」
「良いね・・・じゃなくて絶対に会おう」
「うん、絶対に・・・」

絶対にまた会おうと言葉を交わす桜とサクラ、だがその前に一つ桜達がしなければいけない事が一つあった。

「その前に私達は元の世界に帰らなければならないんですけどね・・・」
「あはははははは・・・・」
「・・・でも桜ちゃん程の魔力だったら余裕で世界を渡れると思うんだけどな〜まっ世界を渡るのは凄い魔術に関する技術が必要だしね」
「それが今の桜には無理っちゅうこっちゃな、無理やり技術も無しに世界を渡ろうとするからめっちゃ魔力を必要としてなんかの力を借りなあかんようなんねんな」
「はなしてねぇでとっとと次の世界に行くぞ」
「じゃあこれで本当にお別れだけど・・・」
「また会おうねサクラちゃん」
「うん・・・またね」

最後にお別れの挨拶を交わす二人の桜、するとシャオランはモコナに話しかけた。

「じゃあモコナ行こう」

モコナにシャオランが話しかけるとモコナは白い羽を広げ宙に浮き、体を少し光らせながらシャオラン達の周りを光らせた。

「モコナモドキもどっきどき・・・ぴゅ〜〜〜〜!」

そしてサクラ達が徐々に姿を消いきモコナがそれを全て口に収めるとモコナも姿を消して行った。

「行っちゃったね」
「行ってしまいましたわ」

今までサクラやシャオラン達がいた場所を見つめながら話す桜と知世・・・

「わい等も早く元の世界戻れると良いな〜・・・まっ、学際までまたなあかんけど」
「その時は桜さんと知世さん・ケルベロスさんともお別れですね」
「違うよネギ君、お別れじゃなくまた会いましょ・・・だよ」
「そうだな、桜ならいつか自らの力だけで世界を飛べるようになるだろうからな」
「そうですね・・・」

桜達も自分達の世界へ戻らなくてはならない事実、だが桜達は戻ったとしてもまた会える桜達はそうシャオラン達の去った場所を見つめながら思っていた。



<第三十五話終>






『ケロちゃんの次回予告コーナー』


「こにゃにゃちわ〜!」

「これでようやく修学旅行編が終わったけど」

ケロちゃんの次回予告コーナーやってきたで〜!」

「さて今回のゲストやねんけど、今本編で話題沸騰の人物、超鈴音(ちょうすずおと)?・・・なんか変やけど姉ちゃんや〜〜〜!!!」

「ケロちゃんちゃおりんしぇんって呼ぶあるよ」

「いや〜今回の修学旅行編は長かったな〜気づいてみればもう三十五話やで」

「・・・とその前にケルベロス、ちょっとこれ読むね」

「え・・・これか・・・なんやこれは?」

「この小説の作者からの通達ね」

「え〜っとなになに、ケロちゃんの次回予告コーナーはもうネタがないので修学旅行編をきに終わりに致します・・・・なんやと〜〜〜〜!!!!?」

「なんで終わりにすんねやもうネタがないのがあかんのか!?」

「う〜ん、作者が言うには毎回毎回の次回予告コーナーは面倒だしネタが尽きてしまったからやめ〜って事ある」

「なんでや・・・なんでやねん、作者のアホーワイの活躍の場がなくなるやないかい・・・」

「あ・・・それと続きがあるから読むある」

「なんや・・・なお、次回からの次回予告コーナーは新規一転『???????』に変わります・・・・・て」

「なんやて〜っというか???????ってなんやねん!?」

「???????と言うのはまだ決まってない見たいあるが、たぶん様式はこの形で毎回違うコンビが出てくる次回予告コーナーになるらしいアルね」

「・・・と言う事はワイは解雇か?」

「まあコンビ・・・と言う事だからケルベロスが出る話もあるかも知れないかもね」

「そうか・・・・」

「始まってみない事には分からないね、なんせその時の気分次第で変わる人だからね」

「まあそろそろ時間やから次回予告いくで」

「さて次回のタイトルは・・・」

『さくらと魔法使い見習いの女の子』ね」

「修学旅行での功績で学園長からご褒美をもらった桜」


「そしてその日の夕方に桜はある女の子とぶつかってしまう」


「その女の子とは一体誰なのか〜」

「が次回の見所ね」

「まあこれで『ケロちゃんの次回予告コーナー』は終わってまうけど、皆ワイの事たくさん応援しまくってな〜」

「それじゃあそろそろ時間だから終わりにするね」

「まあ第一回から一年以上にもわたるケロちゃんの次回予告コーナーやったけど、これからも本編のワイを応援してな〜」

「それじゃあ皆も超鈴音(ちょうすずおと)姉ちゃんも一緒に〜」

「ほなな〜」「さよならね」



『ケロちゃんの次回予告コーナー』<終>


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