第三十六話『さくらと魔法使い見習いの女の子』





「おお・・・もどったか、明日菜ちゃんとネギ君、それに桜ちゃんと知世ちゃんも」

修学旅行から麻帆良学園に帰ってからの日曜日、桜達は修学旅行の報告の為学園長室に足を運んでいた。

「それにしても今回は大変じゃったようじゃのう、異世界のサクラちゃんの事や強制復活した強化版スクノカミの事やら、エヴァと桜ちゃんじゃなければ倒せなかったようじゃのう」

ネギが報告する前から大体の事を聞いていた学園長、自分の白く長いひげを撫でながら話している。

「ホンマ大変やったで、ま・・・ワイの活躍があったからこそスクノカミを倒せたんやからな」
「一番の活躍はシャオラン君や桜ちゃんでしょ・・・」
「私は仮契約カードが手に入って満足ですわ」

さも自分が一番活躍していたかのように学園長に話すケロちゃん、すると明日菜からツッコミが入る。

「・・・と言う事は知世ちゃんもネギ君と仮契約したのかの?」
「はいですわ」
「ふぉっふぉっふぉ・・・ウチの木乃香と言い明日菜ちゃんと言い知世ちゃんと言いネギ君はモテモテじゃのう」
「学園長先生!」

知世やら明日菜やら木乃香と仮契約している事に学園長は笑いながらまたひげをなでる。

「ま・・・皆頑張ってくれた・・・と言う事で特に桜ちゃん、ケルベロスもご褒美があるんじゃ」
「ご褒美か?・・・なんやなんや〜?」

学園長がご褒美があると聞いたとたんにケロちゃんは学園長の前に乗り出して催促する。
すると桜がケロちゃんの襟首を持った。
「ケロちゃん!・・・学園長さん、良いですよご褒美だなんて・・・」
「桜ちゃんも自分自身の意思でしたことですしね」

ケロちゃんと違い桜は謙虚に遠慮する。
だが学園長は全く引かずそのご褒美と言う者を机の引き出しから二つ取り出した。

「そういわずに、・・・まご褒美と言ってもこんなもんじゃしのう、ほれっ」
「カード?」

学園長が桜に手渡したのは金色の三枚の何かが書かれたカード、ケロちゃんはそれがカードだと分かると不満たらたらになった。

「なんやご褒美言うても薄いカード一枚だけか、なんやケチやな〜」
「ケロちゃん!」
「そ のカードはじゃな、まあ言わゆるこの世界の魔法使いの為のカードでの、まだ仮免中のネギ君も持っとらん代物じゃしこのカードを使えばそのカードにランク付 けされた自分より下位のランクの者と共に戦う時その指揮権を優先的に自分の物とする事ができる者なのじゃ、・・・と言うかこのカードのその特性を使う魔法 使いは少ないんじゃがの」
「後一枚はユエ君のカードなんじゃが桜ちゃんが持っといた方がええじゃろ」

学園長のその説明通り桜とケロちゃんがそれぞれ手渡されたカードを見てみると桜のカードにはAAA+クラス、ケロちゃんとユエのカードには共にAAAクラスと書かれてあった。

「私AAA+(トリプルエープラス)だ・・・」
「なんやわいはAAA(トリプルエー)か、桜より下やないかい」

桜はそのランクの意味も良く分からずに口に出し、ケロちゃんは自分のランクに不満がある様だ。

「ちなみにそのランキングはその者の強さや功績によって変動し、わしやエヴァの場合は桜ちゃんと同じAAA+タカミチ君の場合はAA+、サウザンドマスターになるとSランクじゃがの」(ちなみにエヴァは悪ランキングの方である)
「「「「え・・・・ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」

学園長から見本のランクを聞かされたと同時に驚愕の声を上げる桜達、だがケロちゃんだけはふ〜んとの感じで学園長の机の上の宙に浮いていた。

「なんや小娘より下か、わいなんやムカつくな〜」
「い・・・良いんですか?、そもそも私この世界の魔法使いでもないしイキナリ高畑先生の上だなんて・・・」
「良いんじゃよ、あの強化されたリョウメンスクノカミ、あれは魔力レベルで言えば1500あれに勝ったんじゃから当たり前じゃ」
「あれはシャオラン君のおかげだし・・・ネギ君も明日菜さんもそう思うでしょ」

自分のランクにかなり困っている桜、桜はうろたえながらネギと明日菜に話しかけるが、ネギと明日菜は桜の方を目を点にしてみていた。

「さ・・・桜さん凄いです・・・」
「さすが桜ちゃんね・・・」

そのおかげで桜はそのカードを受け入れなければならなくなり、桜はがっくりと肩を落とした。

「・・・と言うわけで受け取らない理由はないの桜ちゃん?」
「ネギ君や明日菜さんまで・・・」
「まあ今回は受け取っておきましょ桜ちゃん」
「うん」
「あ〜なんでわいはAAAなんかな〜」




そして学園長室からの帰り道、桜はさっきもらったカードを右手に持ちながら溜息ばかり着いていた。

「は〜AAA+か〜なんか重く圧し掛かってくるよ〜」
「桜ちゃんなら大丈夫ですわ」
「そうですよ桜さん」

桜からしてみれば重く圧し掛かるカードのランク、知世もネギも桜をその事で励ましながら目的地へと歩いている。

「それでネギ君、ネギ君もエヴァちゃんのウチへ遊びに良くの?」
「違いますよ、少し用事がありまして・・・」
「用事?」

ネギの言う用事、桜はとりあえずその時は聞かずにおいてエヴァの別荘へ歩いていく。



「なに?・・・私に弟子入りだと!?」
「はい、修学旅行中自分の未熟さ、エヴァンジェリンさんの圧倒的な強さに気づきまして」
「ネギ君エヴァちゃんの弟子入りに着たの?」

ネギの用事と言うのはエヴァの弟子入り、エヴァは偉そうにソファに座って足を組んでいる。

「はい、やはり僕はまだまだ未熟です。強くなるためにはより強いエヴァンジェリンさんを師匠にするのが一番だと思いまして」
「ほう・・・私に弟子入りとな・・・私は悪い魔法使いだ、頼むならそれ相応の頼み方と言うものがある」

ネギが熱心にエヴァに弟子入りを志願するとエヴァは右足をネギの前に出して黒いオーラを纏った。

「ほれ・・・私の足を舐めろ、そして私への忠誠を誓え」
「オ・・・ヒサビサニアクダナ」
「コラー!」
「へぶう!」
「あ・・・エヴァちゃん・・・」

当然明日菜からハリセンのツッコミが入り、真祖の障壁は破壊されエヴァは吹っ飛ぶ。

「子供になんつう要求してんのよ!」
「あああ・・・神楽坂明日菜貴様真祖の魔法障壁を適当に無視するんじゃない!」
「明日菜姉ちゃんやったら桜の『盾』(シールド)も打ち破ってまうな」

エヴァの頬はひりひりと赤くなり頬に手を当てて床に這い蹲りながら明日菜の顔を見上げるエヴァ、すると上から明日菜がエヴァに指を指し桜がエヴァの顔を覗き込んだ。

「エヴァちゃんそんなにいけず言わずに弟子に位してあげたら良いでしょ!」
「そうだよエヴァちゃん、私からもお願い」
「うう・・・桜の願いなら・・・聞き入れてやろう、だが弟子入りテストだけはするぞ」

桜から願われたら断る事ができないエヴァ、すこし言葉を濁らせながらも承諾した。

「弟子入りテスト・・・ですか?」
「ああ・・・私にも弟子を選ぶ権利ぐらいあるだろうだから、そのテストとやらはまた3.4日後までに内容を考えておくが、そうだな来週の土曜日あたりにやろうか」
「はい、分かりました!」

そしてネギの弟子入りテストを唐突に決めるとネギの用事も終わり帰っていくネギ、その後エヴァはネギの弟子入りテスト内容を考えていた。

「エヴァちゃん、テストってなに考えてるの?」
「そうだな・・・桜、坊やと戦ってみる気ないか?」
「ええ・・・そんなのないよ」
「そうやな、桜とネギ坊主やったら天と地位に力差があるから無理やな」
「そうか、なににしようか・・・」

桜に勝てなんて無茶な事を考えていたエヴァ、AA+のタカミチにすら勝てないネギにAAA+の桜に勝てなんて無理な話・・・と言うより桜自身ネギと戦う気はない。
するとまたネギの弟子入りの内容を考えるエヴァ、その日桜はそのおかげでエヴァとあまり遊ぶ事ができなかった・・・




こうしてエヴァの別荘からの帰り道、桜は知世とケロちゃんと共に女子寮近くの林道を女子寮に向いながら夕飯の話をしていた。

「ねえ知世ちゃん、今日の夕食何にする?」
「そうですわね、今日はケロちゃんの大好きなお好み焼きなどいかがでしょうか?」
「お好み焼きか、わーいお好み焼きやったらモダン焼きやで〜!」
「もう、ケロちゃんったらお好み焼きに目がないんだから・・・」
「ほほほほほ〜」

お好み焼き、特にそのモダン焼きが大好物なケロちゃんは知世が両手で持ってぶら下げている手提げ鞄の中で騒ぎ、その時桜は知世の方を見ながら歩いていたのだが、丁度曲がり角に来たとき誰かと桜はぶつかった。

「きゃっ!」
「わっ!」

桜とぶつかったのは髪の毛の赤っぽい桜と同い年位の女の子、二人ともぶつかった衝撃でしりもちをつくが先に桜の方が女の子に話しかけた。

「痛た・・・すみません大丈夫ですか」
「は・・・はい、そちらこそ大丈夫で?」
「愛衣何してるの早く来なさい!」
「は〜いお姉様!」

遠くの方から高校生くらいの黄色く長い髪の毛の人に呼ばれた愛衣と言う女の子、愛衣は呼ばれるとすぐに桜から離れて走って声がした方へ離れていった。

「行っちゃった」
「同じ中等部の子みたいですわね」
「そんな事よりはよ帰ってお好み焼きやろーや」
「あれ・・・さっきの子なにか落として行ったみたいだよ」

そして桜の足元に落ちていたさっきの女の子愛衣が落としたと考えられる落とし物、知世がその物を拾うと『麻帆良学園女子中等部生徒手帳』と書かれていた。

「桜ちゃん、これは麻帆良学園の生徒手帳ですわね」
「なーなーはよ帰ろーや」
「ダメだよ、さっきの子にこの手帳渡さなくちゃ」
「そうですわね、まあ同じ女子寮ですから早く終わると思いますわケロちゃん」
「そうか〜?」

落とし物を届けると決めるとまっすぐ麻帆良学園は全寮制であるのだから女子寮へ戻れば渡せると思い女子寮の方へ歩き出した桜達、桜達は女子寮に辿り着くと手帳の中身から学年クラス名前の情報を得ていた。

「え〜っと2年D組の佐倉愛衣さんか・・・え〜っと2年生の寮の建物は・・・・」
「桜ちゃん、こちらですわ」

麻帆良学園は言ってみればマンモス・・・と言うよりシロナガスクジラ級の巨大学園、女子中等部3年のクラスだけでA〜K組(計11組)もありしかも全寮制なのだからその学年だけで3つもの建物を使ってしまっている(単純計算)。
すると2年の寮の建物も3つ位に分かれてしまっていて探すのが大変であった。

「え〜っとこの部屋だよね知世ちゃん」
「そうですわ、ここにも佐倉愛衣と書いてありますからまちがいありません」

そしてようやく先ほどぶつかった女の子佐倉愛衣の部屋を探し当てた桜と知世、表札を確認してもちゃんと愛衣の名前が載っていた。
確かめると早速インターホンを押す桜。

「ゴメンくださーい!」
「はーい!」

桜が中に向って声を上げるとすぐに返事が返ってきて部屋の中から先ほどのぶつかった女の子が現れた。

「こんばんわ」
「こんばんわですわ」
「あれ?・・・たしかさっきぶつかった人・・・」

ついさっきの事なので向こうも桜の事を覚えていたようで桜が居る事を不思議がっている愛衣。

「覚えていてくれたんですね、ハイこれ落し物ですよ」
「え・・・私の生徒手帳・・・あ・ありがとうございます」
「いえ、ぶつかったのはこちらですから」
「すみません、あの時お姉様に呼ばれて急いでいたものですから」
「お姉様?」
「あ・・・そうだ、話をするのもここではなんですから私の部屋に入ってください」
「え・・・はい・・・」

そして部屋に招き入れられ部屋の中に入っていく桜達、部屋の中央の机の前に座る愛衣は少し部屋から離れる。

(なあ桜、なんで断らずに入ってまうんや)
(仕方ないでしょ、断るのも失礼なんだから)
「それにしても、2年生でしたら殆ど私達と歳変わりませんね、特に桜ちゃんは4月1日生まれですし」
「そうだね」

愛衣は中等部2年生、桜は4月1日生まれの中学一年からこっちの世界に来て2ヶ月ちょっと経っているからほぼ2年生の1月下旬に生まれた人と同じと言う事になる。

(あ〜あ、早く帰りたいな〜、で桜気づいとるかこの部屋の気配・・・)
(うん、少しだけど魔力の気配がするね)

ケロちゃんが放ったこの言葉、桜も入ったときから微妙な小さな魔力の気配を部屋の周囲から感じ取っていた。

「あの、こんなものしか有りませんけどゆっくりしていってください」

そしてお茶菓子を持ってきた愛衣、その横には眼鏡を掛けた髪の毛の黒い女の子が一人立っていた。

「あ・・・はい、そちらの人は?」
「はい、私のルームメイトのナツメグさんと言います」
「そうですか、そう言えば私達の自己紹介もまだでしたね」
「私は3年A組の木之本桜と言います」
「私も桜ちゃんと同じ3年A組の大道寺知世と申しますわ」

ナツメグの事を聞くと、すっかり忘れていた自己紹介をする桜と知世、するとケロちゃんが早速知世の鞄の中から顔をだした。

「そいじゃあ自己紹介も終わったことやし、あんさん等魔法使いやろ」
「え・・・」
「ぬ・・・ぬいぐるみ?」
「け・・・ケロちゃん!?」

ケロちゃんの大胆なこの行動に桜は驚き、愛衣達は突然現れたぬいぐるみに驚く。

「この部屋の中そこらじゅうからめっちゃ少しやけど魔力の気配しとったし、この気配前にネギ坊主や明日菜姉ちゃんの部屋でしとった感じなんや」
「じゃ・・・じゃあ木之本桜さん達も魔法使いなんですか?」
「そうだけど、やっぱり愛衣さんも魔法使い?」
「あ・・・はい、こちらにいるナツメグさんもそうですが」

こうして桜達・愛衣達双方魔法使いだと言う事が分かると仲良くおしゃべりを始めた桜達、気がつくと桜達は仲良くなっていた。

「そうだったんですか、桜さんは異世界から来た魔法使いだったんですか・・・通りで見たことない顔だった訳ですね」
「うん、でも同じ魔法使い同士だし実際歳変わらないし、敬語とか抜きにして話さない?」
「あ・・・そうですね、話に聞くと私達と歳が変わらないみたいですし桜ちゃん・知世ちゃんって呼んでもいい?」
「だったら私も愛衣ちゃん・ナツメグちゃんって呼ぶね」
「私もそう呼ばせていただきますわ」

魔法使い・・・と言う単語を抜けばごく普通の可愛らしい女の子達、愛衣達は桜の新しいお友達となったのだが、突然愛衣とナツメグが念話をキャッチした。

(愛衣・ナツメヅ、また侵入者が現れましたわ、共に急いで現場に集合しなさい!)
(あ・・・侵入者ですかお姉様、すぐ現場に向います!)
(分かりました!)

愛衣とナツメグは念話をキャッチすると急いで立って準備をし始める。

「なんやなんや・・・なんかあったんか?」
「どうしたの愛衣ちゃん?」
「麻帆良学園に侵入者が現れた見たいなんです」
「侵入者?」
「はい、この学園は魔法使いの多い学園ですからどうしても悪魔や日本古来の妖怪・怪物達や魔法使いに恨みを持つ者が時々進入してくるんです」

麻帆良学園はナツメグが言った様に日本一魔法使い達が集中している所、しかも木乃香とか巨大な魔力を持っている者も居るからそれを利用とする侵入者も後を絶たない。
桜もその事で一つ思い出した。

「そう言えばエヴァちゃんが自分は麻帆良学園の警備員もやっているといってたな・・・」
「それなら私達も行くよ愛衣ちゃん」
「え・・・桜ちゃん、危険ですよ」
「危険って・・・あんさん桜の事わかってないやろ」
「え・・・?」

桜の強さがわかってないのか愛衣はケロちゃんからの頭を傾ける反応を示す。
そして桜達はそこはそのまま置いておいて急いでいる様だったからそのまま愛衣についていった。

「お姉様ー!」
「愛衣、何してたのもう少し早く来なさい・・・そちらの方達は?」
「あ・・・今日知り合った私達と同じ魔法使いの木之本桜ちゃんと大道寺知世ちゃんです」
(私は魔法使いではないのですが・・・)

桜達が現場に着くと一人現れた黄色く長い髪の毛の愛衣からお姉様といわれている女性、その女性は決して宮●路瑞●ではないが、その前に一応懸命なる桜ファン・・・と言うかこの小説を読んでいる以上知らない方がおかしいが知世は魔法使いではない。

「そうですか、なら足手まといにならないよう着いてきてください」

お前が足手まといになるなよ・・・と大声で言いたいがその事は置いておいて真っ暗な森の中を女性について歩き出した桜達。

「ほぇぇぇ〜幽霊が出そうで怖いよ〜」
「桜ちゃんファイトですわ」
「ホンマ桜は怖がりやな〜この前その幽霊が友達になったばっかやろ」
「あれはさよちゃんだったからよかったんだよ、とにかく訳分からないのが怖いの〜」
(やれやれ・・・こんな事で役に立つのかしら・・・・)

この中でダントツ一番強いはずの桜が弱音を吐いてしまって女性に呆れられてしまっている。

「が〜〜〜〜!!!」
「ほぇ〜〜〜〜〜!!!」
「出ましたわね怪物、桜さん・愛衣・ナツメグ少し下がってなさい!」
(あの姉ちゃん大丈夫かな〜?)

そして早速出てきたヘドロ状のベト●ター見たいな怪物に驚く桜、するとすぐに女性は桜達を下がらせその怪物と戦い始めた。

「行くわよ、私の最強奥儀・『黒衣の夜想曲』(ノゥクトゥルナ・ニグレーディニィス)」

背後の大きな人形を操り戦い始めた女性、当の桜達は傍観者みたいにその戦い風景を見ていた。

「わ〜凄いな〜」
「あの姉ちゃんもなかなかやるもんやな〜(まっ・・・わい等に比べるとまだまだやけどな)」

怪物と同等に戦っている女性を見ながら感心している桜、ケロちゃんも少しは感心している。

「そうでしょ、お姉様は油断しなければかなり強いんです」
(そりゃあ愛衣の感覚で言やあそうやろな)
「桜ちゃんは戦いませんの?」
「今回は出番ないかな〜?」

戦いは女性優勢で進んでいるのでもう自分の出番はないと思う桜、だがその瞬間桜の背後から女性の戦っている怪物よりか大きなベト●トンを思わせるような怪物が出てきた。

「がぁ〜〜〜〜!!」
「ほぇ〜〜〜〜!」
「もう一匹いたんか!?」
「これで桜ちゃんの勇士が撮る事ができますわアデアット」
「どこからだしたんですか知世ちゃん、っと言うかそれアーティファクト!?」

その出てきたモンスターに桜は大声を上げて驚くがその間に冷静に自分のアーティファクトのビデオカメラを出して桜を撮影し始めた。

「愛衣、私はこちら精一杯だから他の魔法先生が来るまで逃げなさい!」
「どうします?」
「逃げましょう!」

女性の命令で逃げ始める愛衣とナツメグ、だが桜はすぐに自分の封印の鍵をだしていた。

「星の力秘めし鍵よ 真の姿を我の前に示せ 契約の本桜が命じる契約解除(レリーズ)!」
「桜ちゃん?」
「え・・・?」

愛衣や女性達が桜の魔力に気づいてこちらの方を向くともうすでに桜は怪物に向って『凍』(フリーズ)+『嵐』(ストーム)のカードを二枚同時に使っていた。

「凍りつく嵐となり彼の者を凍り付けにせよ『凍』(フリーズ)+『嵐』(ストーム)(凍り付く嵐)」

桜がカードを使うと同時に使うともの凄い台風みたいな風といくつもの氷の塊が怪物を取り囲む。

「な・・・なんて巨大な魔力なの・・・」
「がぁ〜〜〜〜〜〜あ・・・・あ・・・あ・・・・カチン!」

そして感じる桜の巨大な魔力、怪物は瞬く間に氷付けになり身動き一つしなくなった。

「あ・・・あの桜ちゃん?」
「ふ〜イキナリ出てくるから吃驚したよ〜」
「桜ちゃんナイスファイトでしたわ」
「・・・・・・・・・・・・・・」

あまりの凄い魔力に愛衣やナツメグは目が点になり女性は口をあんぐり無口になる。
するとケロちゃんが一つ女性に忠告した。

「お〜い姉ちゃん、そっちも早く片付けたらどないや?」
「あ・・・そうでしたわ・・・って」
「が〜〜〜〜〜」

ケロちゃんが忠告したと同時に先に出てきた方の怪物からの攻撃が女性を襲う、女性も気をとられていたのか防御も間に合わない。

「な・・・」
「お姉様!?」
「『盾』(シールド)!」

そして怪物の攻撃が女性に当たろうとした時桜は『盾』(シールド)のカードを使い怪物の攻撃から女性を守る。

「大丈夫ですか!?」
「こ・・・これは・・・?」
「・・・ったくしゃあないな、ワイに負かしとけ」
「ケロちゃんファイトですわ」

『盾』(シールド)を使い終わると桜はすかさず女性に話しかけるがその当の女性はそれどころではなくケロちゃんが戦ってやろうと真の姿に戻る。

「「「な・・・ななな・・・・」」」
「こんな奴一発の炎でおしまいや、知世カッコよく撮っとけよ!」
「がぁ〜〜〜〜〜!!!!」
「ジュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

ケルベロスが真の姿になって驚いている愛衣達であったが、その間にケルベロスは怪物に向って巨大な炎を吐き出し、怪物は蒸発してしまった。

「よっしゃこれで終わりや!」
「終わりやって・・・ケロちゃん、ここ森だからもうちょっと考えて戦ってよね」
「そうですわね、一歩間違えたら山火事でしたわ」

こんな木が多い所でケルベロスの炎はマッチ一本家事の本をはるかに超えてしまっている事に桜に怒られるケルベロス、するとケルベロスは笑いながら誤魔化した。

「すまんすまん・・・ってなに固まってんのや姉ちゃんに愛衣にナツメグ?」
「え・・・えっ・・・・と」
「どういったら良いのか・・・」
「桜さん、あなた一体・・・・」
「え?・・・」

桜の巨大な魔力にどう反応していいのやら驚いてしまっている愛衣達、桜も凄い事をしていると言う感覚がなかったので愛衣達の反応が分からない。

「あ・・・グッドマンさん達いたいた、もう倒し終わったみたいだね。あれっ木之本さん」
「瀬流彦先生」
「よお、瀬流彦の兄ちゃん」
「こんばんわですわ」

そして突如林の中から現れた瀬流彦、瀬流彦は現場を見るなり桜が怪物を倒したのだと気づいた。

「ああ・・・これは木之本さん達が倒したんですね、通りで高い魔力を感じたと思いました」
「そうやろ、ワイの勇士知世がとっとったんやけど見てみるか?」
「いや・・・修学旅行で嫌と言うほど見ましたから遠慮しときます」

桜の戦いは巻き込まれながら嫌と言うほど見たのでさらっとケルベロスの言葉を流す瀬流彦・・・

「瀬流彦先生も怪物退治ですか?」
「そうだけど、木之本さん達はどうして?」
「行きがかり上愛衣ちゃん達に着いてきたんです」
「そうか〜・・・あっそう言えば学園長からカードをもらったみたいだね」
「あ・・・はい」
「でもな〜わい小娘よりランクが下やったからな〜」
「仕方ないですよイキナリそのランクは、・・・でどうだったの木之本さんのランクは?」

桜が学園長からカードをもらっていた事を聞いていた様で桜のランクを聞いてくる瀬流彦、すると桜はすぐに答えた。

「はい、ケロちゃんがAAAで私がAAA+でした」
「凄!・・・さすが木之本さんにケルベロスさんだね、(ちなみに私はBB+なんだけどな〜)」

桜のランクに聞くや驚く瀬流彦、すると女性は桜と仲良く話している瀬流彦に関係を聞いてきた。

「あ・・・あの瀬流彦先生、桜さんとはお知り合いなんですか?」
「え・・・うん、私は中等部の先生だし修学旅行の時に一緒に戦ってね」
「桜ちゃん凄かったですよ、一体何者なの?」
「え・・・何者と言われても・・・」
「そうやな〜カードキャプター言うたかて分からんやろし、まあ強さが知りたいんやったら桜の魔力レベル1000とだけ言えるんや無いかな?」
「ケ・・・ケロちゃん!」
「あ・・・そうやったこれ内緒やったな」

愛衣に何者と聞かれてまた秘密にしていなければいけない事をポロッと喋るケルベロス。
すると瀬流彦はその事を納得し、愛衣やナツメグ達は驚き口を震えながら喋りだした。

「そうか、やっぱり・・・それだったらあの高い魔力がつくね・・・」
「せ・・・・せ・・・せせせせ・・・1000・・・・・」
「あ・・・あわあわあわあわあわ・・・確か魔力レベルって私が130でお姉様が180でしたよねお姉様」
「そうですわ、千と言いますと学園長がレベル500でたしかサウザンドマスターがレベル800だったと聞きますわ」
「それでしたらお姉様、桜ちゃんの魔力レベルは・・・・」
「そうですわ、私の約五倍・愛衣の約八倍・・・言ってしまえば極東最強クラスですわ・・・」

解説しながら震えまくっている愛衣達、その後その振るえが止まるまで10分と言う時間を要したのは言うまでもなかった。



<第三十六話終>



『桜&愛衣による次回予告コーナー』

「「おはようございます」」

「今回の次回予告に選ばれました木之本桜です」

「同じく佐倉愛衣です」

「今回から始まるこのコーナー、『???&???による次回予告コーナー』ですが」

「???には二人の人物が作者さんの気まぐれで入ります」

「わ〜・・・ちょっとこれっていい加減だね愛衣ちゃん・・」

「仕方ないよ桜ちゃん、作者さん気まぐれだから」

「・・・で桜ちゃん今回凄かったね私桜ちゃんの魔力におどろいちゃった」

「そんな愛衣ちゃん、そんなに凄くないよ」

「いやいや凄いよ、なんたってお姉様の5倍私の8倍だから桜ちゃんは最強だよ」

「そうかな・・・・(///)」

「それじゃあそろそろ次回予告行こう桜ちゃん」

「うん、そうだね」

「さて次回のタイトルは」

「『さくらと古菲と中国拳法』や〜!」

「朝古菲が兄ちゃん達と戦っとるのを見た桜達」

「それを違う場所を見ていたネギ坊主は古菲を一人呼び出す」

「さて坊主は一体何で古菲を呼んだのか〜!」

「が次回のみどころや」

「・・・ねえケロちゃん、もう『ケロちゃんの次回予告コーナー』終わったのに何故こんな所に居るの?」

「そんなん気にすんなや元々次回予告はわいの役目やったんやから」

「ケロちゃん、次やったらお菓子抜きね」

「え〜なんでや、そんな事されたらわいの出番がなくなるやないかい!」

「でもダメだよ、ほら愛衣ちゃんもびしっと言ってあげても良いから」

「う〜ん・・・私もケロちゃんの気持ち分かるかも・・・今回初登場で次回でないから・・・」

「愛衣ちゃん・・・」

「そうやろそうやろ、だからわいはこのコーナーに」

「でもダメだよ、呼んでる人混乱するから」

「え〜〜〜なんでや〜〜〜〜!!!」

「さっ・・・ケロちゃんはほって置いて続きするけど、次回のこのコーナーのペアは」

「また桜ちゃんとその同じクラスの長谷川千雨さんです」

「なに〜イキナリ私か!?」

「はいはい、千雨さんはまだ出ちゃダメだよ〜」

「何で私がこんなも・・・むがむが・・・」

「・・・っと言うわけで今回はこれで終わりだけど次回からもこのコーナー楽しみにしていてね」

「今回は喋り方が同じでどちらがどちらなのか分からなかった様ですが次回はそんな事ありませんので楽しみにしていてください」

「それでは皆さんも一緒にお願いします」

「「桜と一緒に〜封印解除(レリーズ)!」」



<終>


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