第31話



「ハア、ハア、このかさん!! 今行きます!!」

小太郎に喰らったカーフ・ブラ○ディングのダメージが大きかったのか、息を切らすネギ。

しかし、それでも走る速度は緩めない。

「兄貴!! もう少しだ!!」

「うん!!」


その頃………

楓と小太郎の戦いは、女相手に本気になれない小太郎に対し、楓は本気で戦っている。

圧倒的に楓有利でことは進んだ。

「ん〜〜〜、時間もないことだし、そろそろ終わりにするでござるか?」

「ああん! なめんなや!!」

吼える小太郎。

だが、楓は分身を取り囲むように展開させる。

「むっ!?」

「行くでござる!! な!!」

分身が通り過ぎながら攻撃し、小太郎の体勢を崩す。

「が!!」

そこへさらに、複数の分身が小太郎を蹴り上げる。

「せ!!」

そして、月をバックに飛び上がった本体が踵落としを叩き込む。

「楓連弾!!」

「ぐわっ!!」

地面に激突し、気絶する小太郎。

その上に座り、ポケットから1冊の漫画を取り出す楓。

「いや〜〜、機龍殿から借りたこの漫画の技、案外真似できるものでござるな〜〜」

その漫画のタイトルは………N○RUTOだった。

………ハマリ過ぎ!!


そして、ネギは………

ついに光の柱が昇っていた祭壇へと辿り着いた。

「ここだ!!」

「このかさん!!」

しかし、そこにこのかの姿はなかった。

変わりに………

「なっ!?」

「これは!?」

60メートル以上はある光輝く巨大な鬼がいた。

「ふふふ………一足遅かったようですなぁ、もう儀式は終わりましたえ」

その右肩に浮かぶ千草とこのか。

「そ、そんな………こんな、こんなのっ……」

「つか、デカッ!! オイオイオイ、ちょっと待てよ!! デケぇっ!!! デカすぎるぜ!!!!」

たじろぐネギとカモ。

「二面四手の巨躯の大鬼『リョウメンスクナノカミ』、1600年前に打ち倒された飛騨の大鬼神や」

「図体だけならGF以上か」

「フフフ………いいわね。ゾクゾクしてきたわ」

スクナの後ろにはシロヤシャとデビルオードリーが浮遊していた。

「あんさん等はもう休んでていいでっせ。スクナの力があれば、あいつ等なんてものの数やおまへんわ!!」

「いいのか? そんな大口を敲いて?」

「まあ、いいじゃないのハクヤ。彼女に任せましょう」

「フン………」

そう言い残し、離脱するシロヤシャとデビルオードリー。

「こ、こんなもん………どうすりゃいいんだよ!?」


一方、アスナ達は………

「な、何よ、アレ!?」

スクナの存在はやや離れた位置にいたアスナ達にも確認できた。

「鬼神………」

刹那は呆然とスクナを見上げる。

「なんてことだ………」

真名も悪態を吐く。

「アイヤー! さすがにアレを相手にするのは無理アルよ」

クーも諦め気味だ。

「…………」

ジンは無言でスクナを見つめる。

「と、兎に角、ネギを助けにいかないと!!」

「でも、あんなのとどう戦えばいいアルか?」

「それでも行くしかない!!」

「お嬢様と、ネギ先生を助けるために!!」

ダッと駆け出すアスナ達。

ジンは、しばしその場に立ってたが、ボツリと呟いた。

「ミスティ………いるんだろ?」

[ハイ………ここに]

ジンの後ろの景色が揺らぐと銀色の翼を生やし、左肩部に剣を銜えた狼のマークを付け、後ろ腰に大剣を携帯した黒色のPFが出現した。

「サクラはリーダーを見つけたのか?」

[ハイ、サクラ機の近くにアルサレア軍の識別信号を出しているPFが1機存在します。99・9%の確立でリーダーの機体と思われます]

「そうか………すぐに連絡を取ってくれ」

[畏まりました]

そう言ってジンは愛機Jブレイダーに乗り込むと、再びECSを展開した。


スクナを前に呆然としたネギだったが、すぐに攻撃の態勢に移った。

「兄貴!? 何を!?」

「完全に出ちゃう前にやっつけるしかないよ! ラス・テル マ・スキル マギステル 来れ雷精 風の精!!! 雷を纏いて吹きすさべ 南洋の嵐 雷の暴風!!!」

「なっ……何!?」

自分の最大の技を放つネギ。

しかし、その1撃はスクナの身体に届く前に掻き消されてしまった。

「あ……ぐ……くそぉっ……」

「あ、兄貴!!」

全魔力を使い果たし、遂に膝を就くネギ。

「フ………フフフフフ………アハハハハ、それが精一杯か!? サウザンドマスターの息子が!! まるで効かへんなぁ!!」

一瞬怯んだ千草だったが、改めてスクナの力を知り、高笑いを挙げる。

「ハアッ………ハアッ………ゼッ………ゼッ………」

身体の限界を感じながらも千草を睨むネギ。

すでにスクナは完全に呼び出されていた。

(どうしよう? もう手がない………機龍さんさえいてくれれば………)

「ぼーや、あの男に頼ってばかりでいいのか?」

不意に声が響いた。

「えっ!?」

「この声は!?」

次の瞬間、ネギの影から人が這い出してきた。

「エッ………エヴァンジェリンさん!! どうして!?」

「じじいに呪いを押さえさせたからな! 久々に暴れるぞ!! リク・ラク ラ・ラック ライラック………」

「おおっと!!」

呪文詠唱しようとしたエヴァに千草が護符を投げつけた。

護符がエヴァの胸に張り付くと電流が走ったかのような痛みがエヴァを襲った。

「ぐ、ぐわあぁぁぁーーーー!!」

たちまち膝を就くエヴァ。

「こ、これは!?」

「残念やったな闇の福音!! アンタのことはヴェルはんから聞いとったで!! ウチの呪術とヴァリムとやらの科学を合わせて作った特製の護符や!! あらゆる力を体外に放出させてしまうすぐれもんや!!」

「く、こんなもの!! アチッ!!」

護符を剥がそうとするエヴァだが、手を近づけた瞬間、高熱が走り、障ることすらできない。

「無駄や! このかお嬢様の力を借りている今のウチの力なら、絶対に外せまへん!! あんたらはこいつ等の相手をしてもらいましょか」

猿鬼と熊鬼を呼び出す千草。

どちらもこのかの力でリアルな感じになっている。

「クソ!!」

「あ、ああ………」

悪態を吐くエヴァと恐怖に怯えるネギ。

だが、その時!!

2人の前に人影が舞い降りた。

それは、割烹着姿の茶々丸だった。

「えっ!! 茶々丸さん!?」

「茶々丸!!」

[ネギ先生、マスター、ここはお任せください]

と、割烹着の肩に手を掛けるとバッと脱ぎ捨てた。

すると、その下から黒いファイティングスーツが現れた。

「ええ!!」

「何!?」

そして、両手に手の甲の部分に鋭い爪の付いたグローブ………ベ○ークローを装着する。

そして!!

[コーホー!!]

不気味な奇声を発して、ウォー○マンスマイルを浮かべると、ス○リュードライバーで猿鬼と熊鬼を貫いた。

「「…………」」

呆然とするネギとエヴァ。

[大丈夫ですか?]

それを気にした茶々丸が近寄ってくる。

顔はいつもの表情に戻っている。

「「もういい(です)………」」

[??]

と、ここで、アスナ達が遣って来た。

「あ、ネギ!! と、エヴァちゃんに茶々丸さん!? どうしてここに!? ………ってか、茶々丸さん!! 何!? その格好!?」

茶々丸のウォー○マン姿にツッコミを入れるアスナ。

「神楽坂!! 今は奴だ!!」

「アイヤー!! 傍で見るとさらにデカイアルね!!」

スクナに畏縮する一同。

刹那はその右肩にこのかの姿を確認すると、何かを決意した顔になる。

「………皆さんは逃げてください。お嬢様は私が救い出します!」

「!! 刹那!!」

「で、でも、あんな高い所にどうやって!?」

と、刹那はその背から純白の翼をはためかせた。

その光景に心を奪われる一同。

「………これが私の正体………奴らと同じ………化け物です」

自嘲気味に言う刹那。

「………この醜い姿をお嬢様に知られて嫌われるのが怖かった………だから!! 私は!!」

「………大丈夫だよ」

不意に優しい声が響いた。

「えっ………?」

「何……?」

「な、何や!!」

慌てて当たりを見回すネギ達と千草。

そして、

「………羽根?」

空から刹那と同じ、純白の羽根が舞い散ってきた。

「あなたのお友達は、そんなことであなたを嫌いになったりする子じゃないよ。だから………大丈夫だよ!」

「ええい!! 誰や!? どこにおんねん!?」

姿の見えぬ者にキレ気味に叫ぶ。

「………確認します。対防御障壁は張っていますね?」

優しげだった声が今度は凛とした声に変わる。

「ええい!! どこに………」

「リョウメンスクナノカミは無敵なんですね?」

「あ、当たり前や!! どこの誰か知らんが、何をしようと無駄でっせ!!」

余裕を見せ付ける千草。

「了解しました」

だが、次の瞬間!!

上空から緑色の光がスクナの障壁へと直撃した!!

障壁は破れなかったが、衝撃でよろめくスクナ。

「キャアーーーー!!」

「な、何ですか!?」

[高出力ビーム兵器による攻撃と思われます]

「い、一体何が!?」

「な、何やて!!」

慌ててビームの走ってきた先を見る千草とネギ達。

「………天使?」

そこには、月をバックに純白の翼をはためかせた、桜色のPFがいた。

「機龍さん?………いや、違う!!」

そうネギが思った時、桜色のPF………Jランチャー・サクラスペシャルが右手に持つ、長い槍を2つ併せたような銃………ツインバスターランチャーから、再び緑色の光が放たれ、スクナの障壁へと直撃する。

スクナの障壁にヒビが入る。

[スクナの障壁強度半減。あのロボットの照準はコンマ2ケタまで狂いがありません。もう一度同じ場所を攻撃されたら、スクナの障壁は崩壊します]

状況を分析し伝える茶々丸。

「や、やめなはれ!! ここにはこのかお嬢様が居られるんやで!!」

「!! 今だ!!」

千草の注意がランチャーに向いた瞬間!!

刹那は背の翼で飛び、素早くこのかを奪還した。

「あ、し、しもうた!!」

そして、その瞬間にランチャーから3発目の緑色の光が放たれ、スクナの障壁は粉々に砕け散り、スクナ自身も仰向けに倒れこんだ!!

「ぎゃーーーーっ!!」

「お嬢様! お嬢様! 御無事ですか?」

それを尻目にこのかの身を確認する刹那。

「う………ん? ああ………せっちゃん? へへ………やっぱり、また助け来てくれた〜」

「お………お嬢様………」

このかの無事に安堵する。

「あれ? せっちゃん、その背中のは………」

「えっ!! あっ………こ………これはっ………」

慌てる刹那だが、このかはニコッと微笑んで言った。

「キレーなハネ………なんや天使みたいやな〜」

「お嬢………このちゃん………」

釣られて微笑む刹那。

が!!

「このクソガキがーーーーー!!」

千草の激昂の怒声と共にスクナが起き上がり、4本の腕の右の1本を刹那達に伸ばしてきた。

「!! 危なーーーい!! 刹那さん!! このか!!」

アスナが叫ぶがスクナの腕はもうそこまで迫っていた。

「!! しまった!!」

「キャアーーー!!」

しかし、その腕は刹那達に届く前にひじまで細切れになった。

ゲギャアァァァァァァーーーーーーー!!

切断面から血の代わりに光を噴出し、奇声を挙げるスクナ。

「何やて!?」

驚愕する千草。

刹那達も何が起きたのかわからなかった。

[ECS、解除します]

合成音声が響いたかと思うと、刹那達とスクナの間の景色が揺らぎ、銀色の翼を生やし、左肩部に剣を銜えた狼のマークを付け、大剣を持った黒色のPFが出現した。

「無粋な奴め………」

今度は男の声が響き、黒色のPF………Jブレイダーは大剣………ハイパーバスターブレードを構えなおす。

「あの声は………確か、ジンさん!?」

「そのとおりだ、神楽坂くん」

そして、最後に現れたのはボロボロになった機龍のJフェニックスだった。

装甲は所々拉げ、ひび割れ、右肩のアーマーと自慢の翼の片方もなくなっていた。

しかし、ネギ達にはその姿は何者より頼もしく見えた。

「あ、あんたらは一体!?」

3機のPFはスクナの前に並んで立つ。

「アルサレア帝国軍特別追撃部隊セイバー小隊小隊長! 神薙機龍!!」

「同小隊員、ジン・ミスラトル!」

「同小隊員、サクラ・キサラギ!」

そして、それぞれ名乗りを挙げる。

「天ヶ崎千草!! ヴァリム軍への加担容疑にて、貴様を討伐する!!」

「ハン!! やれるもんならやってみなはれ!!」

あくまで強気な千草。

「よし! これより作戦を開始する!! セイバー1、ジンくんは俺に続け!! セイバー2、サクラくんは援護を頼む!!」

「「了解!!」」

機龍の命令と共にフェニックスとブレイダーが二刀流とハイパーバスターブレードで斬り込み、ランチャーが全武装を展開する。

「ランくん!! いくよ!!」

[了解、サクラさん!!]

ランチャーはスクナの各所に照準をロックする。

そして、全武装を発射する。

ゲギャアァァァァァァーーーーーーー!!

爆炎が上がり、悶えるスクナ。

その隙にブレイダーが接近し、顔面を斜めに斬る。

ゲギャアァァァァァァーーーーーーー!!

傷から光を噴出するスクナ。

さらにその隙に、フェニックスが左肩に接近し、二刀で左腕を2本とも肩から斬り捨てた。

ゲギャアァァァァァァーーーーーーー!!

「バ、バカな!?」

ついに4本あった腕は残り1本となってしまった。

「ミスティ! ハイパーバスターブレード、ロングモード!!」

[イエッサ!]

ブレイダーの翼が分離しバラバラになると、ハイパーバスターブレードの刀身へと装着され、更なる大剣と化す。

そして、一振りでスクナの首を斬り落とした。

斬り落とされた首の断面から派手に光が噴出する。

「ツインバスターランチャー………フルマキシマム!!」

[シュート!!]

そこへ、ランチャーから放たれた、最大出力のツインバスターランチャーの光がスクナの身体を貫いた。

「ア、アホな!? 最強の、無敵の鬼神が!! こんなことで!!」

「いかに無敵の力と言えど、悪に染まった時点で、敗れ去るものと決まっている!!」

慌てふためく千草の上に機龍の声が降ってくる。

スクナの上空へと飛んだフェニックスが月をバックに二刀を振りかぶり、一気に降下する。

「そう! この世に………悪が栄えた例なしだ!!」

「お、おのれ〜〜〜〜〜!!」

「神薙二刀流!! 刀剣!! 痕影!!」

落下速度を加え、振り下ろされた二刀は、スクナを×の字に斬り伏せた。

着地すると、二刀を納刀する。

「………成敗!!」

パチンッと音がして、刀が完全に鞘に納まると、スクナは×の字にバラバラになり崩れ去った。


歓声が挙がった。

勝利を喜ぶ、ネギ達の歓声だ。


NEXT


新キャラ・メカ紹介
アルサレア側


名前:ジン=ミスラトル

性別:男

年齢:18歳

階級:准尉

武器:バスターブレード(7本に分割できる大剣)、ダブル・ファング(2丁撃ち用15ミリ口径銃、右手銃名・ダーク 左手銃名・ライト)

所属:アルサレア帝国軍特別追撃部隊セイバー小隊小隊員

趣味:楽器を弾くこと、音楽鑑賞

備考:ロングの銀髪に左目が赤、右目が青のオッドアイ。

かなりの二枚目フェイス。

サクラとは幼馴染で恋人。

普段はクールだが、サクラのこととなると熱くなる。

あらゆる乗り物を万能に乗りこなすという才能を持っている。

守ると決めたらとことん守る騎士道に溢ている。

冷静沈着を地で行く男。


機体名:Jブレイダー

搭載AI名:ミスティ

基本武装:2丁撃ち用大口径ハンドガン(両脇腰携帯)

ハイパーバスターブレード(7本に分割できる大剣、後ろ腰携帯)

特殊形状記憶合金製ウイングカッター(翼で敵を切り裂ける。また、分離させ、小型攻撃機にしたり、ハイパーバスターブレードに装着してさらなる大剣にすることもできる 背部装備)

備考:シード・ラボで開発された試作機。

JフェニックスをベースにJグラップラーを組み込んだ機体。

剣撃戦に特化し、超近距離から中距離までを万能にこなす。

試作機のため無色だったため、ジンの要望により黒を基調としたカラーリングにされている。

左肩部に個人を現す剣を銜えた狼のパーソナルマークがある。

ハイパーモード時は機体スピードを限界以上に上げ、相手を縦横無尽に斬り付ける『刀気乱舞』を使うことができる。

ただし、機体に掛かるGは半端ではなく、身体に多大な負担を掛ける。

(ジンは気にしていないが、サクラが心配しているのであまり多様しない)


名前:サクラ=キサラギ

性別:女

年齢:18歳

階級:准尉

武器:重火器類全般(特にハンドガンが得意)

所属:アルサレア帝国軍特別追撃部隊セイバー小隊小隊員

趣味:料理(和・洋・中全般) ジンの世話を焼くこと

備考:桜色の髪に翡翠色の瞳。

美人というよりはカワイイ系。

ジンとは幼馴染で恋人。

やや天然が入っている。

「ほえ〜〜」と「はうぅ〜〜」が口癖。

幽霊や怪談の類が苦手。


機体名:Jランチャー・サクラスペシャル

搭載AI名:ラン(サクラは「くん」付けで呼んでいる)

基本武装:頭部バルカン

肩部マシンキャノン

シールド付き2連ビームガトリング砲(左腕装備)

ツインバスターランチャー(右腕装備)

エンジェルウイングカスタム(背部装備 本当に羽根が舞い散って相手をかく乱する)

展開式電磁レールキャノン×2(両脇腰装備)

8連式ミサイルポット×2(両肩装備)

6連式マイクロミサイルポット×2(両足装備)

備考:Jランチャーをサクラが自分なりにカスタマイズした物。

その名と同じ桜色にカラーリングを施されている。

重武装だがシード・ラボの試作型新兵器『エンジェルウイングカスタム』により、機動性は損なわれていない。

ハイパーモード時は複数のターゲットをエンジェルウイングカスタムの羽根で包み込み、ロックし全武装で攻撃する『桜花絢爛』。

ただし、全弾薬とエネルギーを消費するので1度の戦闘で1回の使用が限界。


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