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幸いな事に、ノルディスはそう言うと、アイゼルが濡らしてしまった事には全く気付かず、
授業を受ける為に教室の方へと向かっていった。
ノルディスが立ち去ったのを確認すると、
こらえきれなくなったアイゼルはエリーの腕にしがみついてしまう。
「えへへ、……したくなっちゃった?」
しがみつかせたまま、なおアイゼルを撫でている手は止めずにエリーが囁く。
アイゼルは、それでもまだ恥ずかしさが勝るのか、直接答えずにしがみつく腕に力をこめた。
「でも、だーめ。ノルディスにも一限は出ろって言われたでしょ?」
エリーはアイゼルの耳元に触れんばかりに口を寄せ、
舌先を伸ばして一瞬だけアイゼルの耳朶を舐める。
「そんな……」
切なそうに瞳をうるませてエリーを見るアイゼル。
その表情に、エリーは自分の胸の鼓動が激しい音立てはじめるのを感じる。
(アイゼルって、この顔がすごい可愛いんだよね)
エリーはもう少しでこの場でアイゼルのワンピースを脱がしそうになるのを堪えると、
アイゼルの手を取って教室へと歩き出した。
教室の隅に二人分開いている場所を見つけると、エリーはアイゼルを促して席についた。
「ね、ここならバレないよ」
言いながら、すぐにアイゼルのワンピースの中に大胆に手を滑りこませる。
さっきまでの刺激で敏感になっているアイゼルは反射的に腰を引いてしまうが、
椅子に座っていては逃げる場所も無く、すぐにエリーの指に捕らえられてしまった。
「ん、ふっ……」
声を漏らすまいと指をくわえるアイゼル。
「まだまだ、これからだよ……ちゃんと我慢してね?」
そう言って動かし始めたエリーの指は、しかしまたも緩慢な、焦らす動きだった。
アイゼルの恥毛の形に沿ってなぞっていく。
指の動きの意味に気付いたアイゼルが顔を真っ赤にするのが可愛くて、
小指の先で恥毛を絡めると、
そのまま、中指を秘所の縁へと動かしてゆっくりと愛撫を始めた。
少しずつ、少しずつ。エリーの愛し方はいつもこうだ。
エリーはアイゼルの反応を見ながらするやり方が好きだったし、
もう我慢できなくなった時のアイゼルの切なそうな顔を見るのが大好きだったから。
(あれ?)
アイゼルの秘所に辿り着いたエリーは、もうかなり蜜が溢れている事に気が付いた。
掬い取ると、アイゼルの唇に塗りつける。
「ね、もうこんなになってるね」
「だって」
アイゼルが反論しようと口を開いた所にエリーは指を差し込む。
「ね、しゃぶって」
少しだけ強い口調で言うと、もはや抵抗らしい抵抗も見せず、アイゼルは従順にしゃぶり始めた。
時々すぼまる口が淫猥に蠢く。
しばらくエリーはアイゼルの口の動きに任せていたが、
やがて自らも指を動かしてアイゼルの口腔をねぶる。
「ん、ん、ぅん、ん」
徐々にアイゼルの動きが、人目をはばからずに大きくなって来たのでエリーは慌てて指を抜いた。
物欲しそうに抜かれた指を見つめるアイゼルの瞳はとろんとして、完全に欲情している。
(やっぱり……アイゼルって、少しいじめられるのが好きみたいだね)
もともと、エリーの工房で愛を交わす時も、エリーが主導権を握る事が多かったのだが、
その時でもエリーが多少無茶な要求をしても、口では反対しながらも結局逆らう事は無かった。
昼間とは全く違うその態度にエリーは以前から疑問を抱いていたのだが、
今その答えが得られたのだ。
(ふふっ、いい事知っちゃった!)
随分と没頭してしまっていたのか、気が付けば教師の授業の終わりを告げる声が響き渡り、
それと共に教室は喧騒に包まれはじめていた。
「ね、家に帰る前に、一回していこ?」
「そんな場所、あるの?」
もう欲情してしまっている事をはぐらかす余裕もなく、
アイゼルはエリーの腕につかまりながらようやく立ちあがる。
「こんな所に部屋があったなんて……」
エリーに連れられてアイゼルが来た場所は、図書室の中にある隠し部屋だった。
「うん、ドルニエ先生の隠し部屋なんだって。
でも、普段は人がほとんど来ないし、音が外に漏れないようになっているから」
言いながら、アイゼルの腰に手を回して抱き寄せる。
「ん……エリー、好き……好き」
朝とは違い、アイゼルは自分から積極的に舌を差し込んでくる。
エリーはそれに応えながら、アイゼルのワンピースのファスナーを降ろす。
上気して、薄く桃色に染まった肌がエリーの官能に火を点ける。
後に回した腕に力を込めながら、もう片方の手でアイゼルの胸に触れる。
優しく、大きさを確かめるように撫でて行くと、頂きはもう固く尖っていた。
そっと指でつまみ上げてみる。
「胸、大きくて、いいなぁ……」
掬うように持ち上げながらすねたように言う。
「そ、そう? 私は、あなたの胸の方が好きなんだけど」
「でもさ、私の胸がアイゼルくらいあったら、やっぱり嬉しいでしょ?」
「そんな事ないわ、なんていったら良いか判らないけど……でも、今のあなたが一番好き」
エリーは一瞬呆気にとられた顔でアイゼルを見返すと、
次の瞬間アイゼルの胸に顔をうずめてしまう。
「そんな事……真顔で言わないでよ。恥ずかしい」
もごもごと、消え入るような声で呟く。
「だって、本当の事だ……きゃっ」
アイゼルが言い終える前に、エリーがアイゼルの乳首を口に含んで軽く歯を立てる。
同時にお尻の割れ目をたどって後から秘所を目指し、今度は焦らさずにそのまま指を差し込む。
数回、ゆっくりと出し入れをすると、すぐに激しい、掻き回す動きに切りかえる。
「ね、もう少し、ゆっくり……ぁあっ、だ、め……」
足に力が入らなくなってしまったのか、
エリーの頭を抱きかかえるようにして膝から崩れ落ちるアイゼル。
エリーはアイゼルを受け止めるとそのままゆっくりと床に押し倒して、その上に覆い被さった。
自分の乳首をアイゼルのそれと擦り合わせながらエリーはアイゼルに口付けする。
まるでそうすれば溶け合ってひとつになれるとばかりに、少しでも身体に触れる部分を多くしようと、
足先まで絡めながら。
アイゼルも、熱く潤っているエリーの蜜を、もっと溢れさせようとエリーの中に指を差し入れて嬲る。
「ふぁぁぁっ……ん、そこ、もっと、っ……!」
「ゃ、アイゼルぅ、いぃ、の……あん、……くっ、ふ……!」
ほとんど同時に身体を震わせて小さく達する。
「もう、1回……」
エリーは身体を起こすと、アイゼルのと自分のを擦り合わせる。
「……!」
「うぁっ…!」
高まりきった身体は、お互いのものが触れただけで二人を軽く達しさせてしまう。
それでも尚、、エリーはゆっくりと腰を動かして更なる快楽を求める。
「ぁぁあああっ! んぁっ、ぁ、んっ……!」
「んっ、気持ち、いい、よ、アイゼル……」
「エリー、わたし、も……だ、め…い、っく……!」
「アイゼル、いっしょ、いっしょに、……ぁぁぁっ!」
ひときわ大きな絶頂を迎えた二人は、身体を重ねたまま、しばらくは息を整えるので精一杯だった。
呼吸が落ち着くと、よろよろと立ちあがる。
「う……そろそろ、帰らないと……」
「そ、そうね。こんな所で寝てしまったら、言い訳のしようが無いわ」
二人は服を着ると、よろよろとした足取りで図書室を後にする。
「……ね」
建物を出ると、日はまだ登りきってさえいなかった。
寮の入り口に来た所でエリーが悪戯っぽくアイゼルの袖を掴む。
「どうする? まだ授業受けていく?」
「……意地悪」
そう言うと、アイゼルはエリーの手を握ってエリーの工房の方へと歩き出した。
「えへへ、その前にご飯買っていこうよ。お腹すいちゃった」
「女の子があんまり大声でお腹すいたとか言うもんじゃない……」
しかしアイゼルが最後まで言い終わらない内に、
所有者の意思を裏切ってお腹が大きい音をたてた。
耳を真っ赤にしてうつむくアイゼルにエリーが笑いかける。
「ね? 美味しい物いっぱい食べて、またしようよ!」
耳をついばむようにしながら囁くと、エリーはアイゼルの手を握り返して走り出した。
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