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「ぁん……ん……」
「いやらしいんですけど、でもとても綺麗で。
その時から、あたしもいつか、ここで誰かと、あんな風に出来たらいいな、って思ってたんです」
そのまま舌を這わせて耳の裏側を舐め上げる。
「っふ、そこ、……エ、リー……」
ルイーゼは片手でエリーの頬に手を添えて愛撫に身を任せていたが、
舌が一旦離れると、くるり、と身体の向きを変えてエリーと向き合った。
「エリー……キス、しても、いい……?」
エリーは返事の代わりにルイーゼの頭をぐいっと引き寄せると、唇を押し付ける。
そのまま二人とも微動だにせず、お互いの心臓の鼓動だけが時を刻む。
唇が離れると、ルイーゼはそっと自分の唇を指でたどった。
「初めての、キス……」
ルイーゼの初々しい反応にエリーの情感が高まる。
「じゃあこれが、初めての、大人の、キスです」
再びルイーゼの唇を奪うと、今度は下唇を挟みこんで舌先で舐めた。
「!!」
未知の感覚にルイーゼは反射的に離れようとするが、エリーの手に頭を押さえられて動かせない。
その間に、エリーはルイーゼの口の中に舌を走らせる。
(何、この感じ、ぞくぞくって……!)
あくまでもルイーゼに無理強いはせず、少しずつ、少しずつ舌先を絡めていく。
「ん…ふ……ぁ、んむ……、はぁ、んん……」
エリーの舌先はそれ自身が意思を持ったかのように艶かしく蠢き、ルイーゼの舌を犯す。
キスすら初めてだったルイーゼがそれに対抗しうる訳も無く、
すぐになすすべもなく快楽に翻弄されてしまう。
エリーの舌がようやく動きを止めて離れた時、ルイーゼは耐えかねたように身体を震わせた。
「ルイーゼさん……もしかして、キスでイッちゃいました?」
涎でべとべとになったルイーゼの唇の周りを舐めながらエリーが尋ねる。
「ふぁ……わからない……わ……でも、なんだか、お腹の辺りから、じわって来て……」
「えへへ、それがね、イくって事なんですよ。ほら、ここ、もうこんなに」
ルイーゼの下腹部に手をのばす。エリーの予想通り、
そこは下着越しにもはっきりと判るくらい潤っていた。
指で掬い取ると、ルイーゼの顔の前でゆっくりと指を広げて、糸を引く所を見せつける。
「や! ……ちが、わたし……わたし、こんなの……」
「でも、気持ち良かったでしょう?」
羞恥に混乱するルイーゼの言葉に被せるようにエリーが言うと、
ルイーゼは言葉を詰まらせたが、やがてゆっくりと頷いた。
「えへへ、でしょ? じゃ、もっとしてあげますね」
言うなりエリーはルイーゼの乳房に吸いつく。
「きゃっ! ……ぁ、ん、……ぅあ……」
かぶりつくように口全体で乳房に取りつくと、徐々に口をすぼめて頂を目指した。
エリーの舌がルイーゼの乳首に触れた時、それはまだ柔らかかったが、
乳首だけを口に含んで舌で転がすとすぐに硬くなり始める。
(ルイーゼさんおっぱい大きいから、なんだか、こうやってると、赤ちゃんになったみたい)
もう片方の手も乳房にしがみつかせながら、エリーは乳飲み子のように乳首を吸い続けた。
「ぅ、ぁ……すご……気持ち、いい……」
エリーが吸い上げるたびに、ルイーゼは切なげな声を漏らす。
「あたしは、ルイーゼさんのおっぱい、好きだけどなあ」
顔を上げると、ルイーゼと眼を合わせる。
「だって、やわらかくて、あったかくて、すごく安心できるんです。お母さんみたい」
「エリー……ありがとう。わたし、自分の事……少し、好きになれそうよ」
ぎゅっと自分の胸の谷間でエリーの頭を抱きかかえる。
「でも、お母さん、はひどいわね。わたし、まだ恋人もいないのに」
少し拗ねたようにルイーゼは言ったが、その口調には笑いの微粒子が込められていた。
「えへへ」
エリーもつられて笑うと、唇を重ねる。
「ルイーゼさんも……舌……動かして」
エリーの言葉に、おずおずと舌を伸ばすルイーゼ。
まだぎこちない動きを、エリーの舌が優しく導いた。
「ん……っ、ぁぁ……むぅ、んぐ、んん……」
エリーは、だんだん慣れてきて、
自分の動きにけなげについて来ようとするルイーゼの舌の動きを楽しみながら、
乳房に重ねていた手を、肉付きの良い身体を探るように下へと動かしはじめた。
進んでは戻り、戻っては進み、ルイーゼの身体の感触を楽しむ。
「ふぁ……ね、くすぐったい……の……ぁ……」
本当に快感よりもくすぐったさの方が勝るのか、少し逃げるように身をよじるルイーゼ。
「それじゃ、こういうのはどうですか?」
ルイーゼの、もう充分に潤った柔肉に指をあてがうと、静かに押しこんだ。
ぷちゅ、という音がして、エリーの指をやすやすと飲み込んでいく。
「ふぁあっ! あ、ん……ぁ、ああ……」
中指の半分ほどをルイーゼの中に入れると、そのまま指先だけを曲げるように動かす。
「ああ、ぁう、そこ、……ん、もうすこし、奥、が、いい、の…」
ほんの少し指を動かすだけで、右に左に身をよじって悶えるルイーゼ。
「だけど、初めては好きな人が出来た時のためにとっておかないと。ね?」
「でも、これじゃ……切ない……わ。わたし、足りな、い……」
「もう、ルイーゼさんたら。こんなにエッチだったなんて……
でもだいじょうぶ。ちゃんと、最後まで気持ち良くしてあげますから」
エリーは指を抜くと、ルイーゼの片足を持ち上げて抱え込み、大きく足を開く。
少し開いた膣口から蜜がこぼれ、地面を濡らす。
自分の秘所とルイーゼのそれを合わせると、いやらしい音を立てて二人の蜜が混じりあった。
「ぁ、ああ……エリー、エリー……」
その声を合図にして、エリーは腰を動かし始める。
「ルイーゼさん……気持ち、いいですか?」
地面を掴むルイーゼの手を取って、指を絡めると、
ルイーゼの少し汗ばんでいる手は滑りながらも、エリーの手をしっかりと握り返して離さない。
「ええ、エリー、いい……いいわ、すごく、気持ち……いい……」
「じゃ、こんなのは……どうですか?」
エリーは抱えていたルイーゼの足を降ろすと、
身体を倒して、腰を更に前につきだす。二人の、固く充血して尖っている陰核が触れ合うと、
エリーは腰の動きを前後から、回すような動きへ変えた。
今までのとは比べ物にならない快感が、一気にルイーゼを絶頂に近づける。
「ひっ……! す、ご…あぁ、あん、ん……」
だんだんと声が途切れ、激しい息遣いだけになっていく。
ルイーゼの絶頂が近いと見て取ったエリーは、最後に再び、勢いをつけて激しく腰をうちつける。
「いや、いや、なにか、来る……っ!」
「ルイーゼさん、私……も、もう……っ!!」
ルイーゼは細く、長い叫び声をあげると絶頂を迎えていく。
ほとんど同時にエリーも細く白い身体を反らせると、ゆっくりと果てていった。



「好きな人が出来るって、こんな気持ちだったのね」
丘の上に寝転んで星を見ながら、ルイーゼがつぶやく。
「すごい、気持ち良くて……胸が暖かくなって」
そこで言葉を切ると、眼を閉じてしばらく風に身体を委ねる。
やがて眼を開くと、半身を起こしてエリーを覗きこんだ。
「ね、エリー。あなた……他にも女の子とした事、あるでしょう?」
「え! いやぁ、その……あるというかないというか……」
唐突に核心を衝かれて思わずうろたえるエリー。
「あの、アイゼルって娘?」
「……はい」
ルイーゼの二度続けての鋭い矛先をかわしきれずに本当の事を話してしまう。
「そう……好きなのね、その娘の事が」
「はい……ごめんなさい」
「そう……」
ルイーゼは一瞬悲しそうな眼をしたが、
夜の闇にまぎれてエリーからはその表情を伺う事は出来なかった。
「あなたと、これからもこんな風に出来たら良いな、って思ったのだけれど」
ごろん、と弾みをつけて再び仰向けになる。
「仕方ないわね、わたしも、すてきな人、探そうっと」
「ルイーゼさんなら、すぐに良い人見つかりますよ!」
「ふふっ、ありがとう。でも」
語尾に重ねるようにエリーにキスをするが、すぐに唇を離す。
「あなたのせいで、女の子にしか興味なくなっちゃったみたい」
短く舌を出すと、立ちあがって草を払う。
「さぁ、そろそろ帰りましょ。ちょっと遅くなっちゃったわ」
「はい!」
「あ、そうだ」
ルイーゼは二、三歩歩いた所で突然立ち止まると、いきなり振りかえった。
「望遠鏡のお金だけれど、わたしにこんな事しておいて恋人にしてくれなかった、
って事でただにさせてもらうわね」
「えー! そんなぁ! 作るのに2ヶ月もかかったんですよぉ!」
「じゃあ、アイゼルに今日の事を話してもいいのかしら?」
「そ、それは……ううっ……とほほ……」
エリーはがっくりと肩を落とすと恨めしげに星々を見上げた。



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