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「うわぁ……こんな風に、なってるんだ」
もちろんリリーは自分のさえ良く観察した事はなかったから、
初めて見る命の泉に圧倒される。
まだ淡い桃色をしていて、ひだも広がっていないそこは、
シスカの呼吸に合わせて静かに息づいている。
ひだに沿って指をなぞらせていくと、硬く尖った陰核に触れる。
少し乱暴に触ってしまったのか、シスカはらしくない声をあげてしまう。
「きゃっ! ……お願い、もう少し優しく触ってちょうだい」
「ご、ごめんなさい……初めて見るから、ちょっと気になって」
言われてシスカもリリーの草むらをかき分けると、慎ましげに包皮に覆われている女芯が姿を現した。
「あら……そういう事だったのね。それじゃ」
指先でくるり、と陰核を露出させると、そっと息を吹きかける。
途端にリリーの身体が大きく跳ね、思わずシスカの尻を強く掴んでしまう。
「痛っ……いけない子ね、リリーったら。でも、そんなに気持ち良かった?」
「あ、あの、良く解らないんですけど、なんかビリっときて」
「それが気持ち良いって事なのよ。
剥いたばかりだから少し敏感になりすぎてるかもしれないけれど、
ここが女の子で一番気持ち良い場所なの。
一人でする時も、ここを触ると気持ち良いから覚えておきなさい」
「そんな、一人でなんて……」
「ふふっ、した事、あるんでしょう?」
「……」
「返事をしない、悪い子には」
さっき剥いたばかりのリリーの陰核を唇で挟みこむと、舌先でつつく。
「やっ! そこ、だ、め……! あります、した事、あります……」
「はい、良く出来ました。これは、ごほうび」
もう一度、今度は唾をためると頂に乗せるように舌を動かす。
「ひっ、だめっ、だめぇっ……!」
太腿でシスカの頭を挟みこむと、腰を突き出すようにしてリリーは再びあっけなく達してしまった。

「シスカさんって、その、経験って……あるんですか?」
「いいえ、まだよ。本当に男が嫌いって訳でもないんだけど、
今の所は……ね。せめて聖騎士になってからかしら。それに」
リリーの秘所に顔をうずめながら続ける。
「こんなに可愛い妹も出来た事ですしね」
「や、あ……っ」
「あたしのも、同じようにしてくれるかしら?」
言いながら、新しい妹の顔に腰をそっと押しつけると、
リリーは従順にシスカの尻を両手で抱え込み、すぐにされた事を反復しはじめた。
「そう、いいわ……んっ、そこ、こうやって……」
シスカが舌をリリーの中に差し込むと、一瞬リリーは顔を離してしまうが、すぐに再び動きをまねる。
「ぁあっ! ぁふ、気持ち良いです……お返し、こう、ですか……?」
「ん、そう、もう少し、舌を伸ばして……ああ、上手よ、リリー……」
「嬉しい……シスカさんが、あたしで、感じてる……」
慣れてきたのか、徐々にリリーの舌の動きは滑らかさを増し、シスカに快楽のうねりをもたらす。
「んふ……ありがとう、リリー。でも最後は、一緒にしましょう」
シスカは再び立ちあがると、リリーの片足を持ち上げて秘所を合わせた。
にちゃり、と二人の愛液が音を立てて混ざり合う。
ゆっくりと、シスカは腰を動かしてリリーの秘所に自分の秘所を打ちつけた。
小刻みなリズムから、大きなリズムへ。巧みな緩急をつけるシスカの動きにリリーは翻弄される。
「うぁ、気持ちいい、気持ちいいよう……ぁん、あっ、んあっ、いいのっ……!」
次から次へと溢れる愛液が淫蕩な音を立てる度、ひとりでに漏れるあえぎ声の間隔が短くなっていった。
「はぁ、はぁ、っ、だめ、だめ、なにか、来る! ……やっ……! ぁぁあああーっ!」
びくん、と身体を大きく震わせると、リリーは絶頂を迎えて、ゆっくりと崩れ落ちる。
「リリー……いっちゃった……の……? もう……」
シスカはやや寂しそうに呟くと、
泡の他に、涙と、涎と、愛蜜まみれになったリリーの身体を流してやった後で、
傍らに座り込むと疼く身体を一人で慰めはじめる。
ほとんど数える間もなくシスカも達すると、リリーの身体に覆い被さるように横たわった。

軽くまどろんでしまっていたリリーは、身体に重みを感じて急速に意識をはっきりさせる。
「あの……シスカさん?」
呼びかけにシスカはぼんやりと焦点の合わない瞳で顔だけを向けて応えたが、
突然身を起こすとリリーの肩を掴んで揺さぶった。
「リリー……あなた、どうしてこんな所にいるの?」
「どうして……って、シスカさん何にも覚えてないんですか?」
「ええ……一体どう言う事?」
どう説明したものか、返答につまったリリーをくしゃみが襲う。
「こ、こんな格好じゃなんだし……とにかく、服を着ましょう」
終始無言のまま服を着終えた二人は、居間に入って暖を取る。
バツが悪そうに俯いたままのリリーをシスカはじっと見つめた。
(私……やっぱり、あの状況からすると……しちゃった、のよね…でも、どうして急にこんな事に?)
金の麦亭に入った所までははっきりと覚えているのだが。
頭を振りながらシスカはその後の事を思い出そうとするが、
ずきずきと痛むだけの頭に、すぐに無駄な努力と悟ってそれ以上考えるのを止めた。
でも。
(気持ち良かったのははっきり覚えてるのよね。
この子も今の態度からするとそんなに嫌いじゃないみたいだし、試しに)
素早く考えをまとめて決断すると、シスカは申し訳なさそうな顔を作りながらリリーに謝る。
「その……なんでこんな事になったのかは解らないんだけれど、
あなたさえ良ければ、また……遊びに来てくれる?」
「はい! よろしくお願いします、シスカさん!」
嬉しそうに頷くリリーの顔を見ながら、
シスカはまたそう遠くない機会にこの少女を抱く事が出来るかもしれない、と考えると、
自ずと顔がほころんできてしまうのだった。

「トロイヤの丸薬、か……」
工房へ戻る道すがら、リリーはシスカが豹変する事になった原因について考えていた。
最初は狙い通りの効力を発揮していたのだ。
しかしシスカに現れた、ほとんど副作用と言っても良いくらいの効果は一体。
「作り方は間違っていないし……」
今日の流れを順に追って行って、リリーはふとある事に思い至った。
「もしかしたら、お酒と一緒に飲むのが良くないのかな?」
そうだとしたら。
「……やっぱり、錬金術師としては、なんとしてももう一回、試して見ないといけないわよね。
早速もう1個作ってみようっと!」
今度は誰に試してみようかしら。やっぱり、シスカさんかな?
でも、イルマとかカリンに使っても面白そうよね。
そう考えながら工房へと向かうリリーの足取りは次第に早くなっていった。



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