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必死に羞恥と闘いながら、それでもなお頼みを聞こうとする健気さは、
しかし、龍麻を更に興奮させるだけだった。
ある程度まで足を開かせると、雛乃は、そこから先は力を込めて阻止しようとする。
龍麻は今度は言葉によらず、膝の横にキスして唾液を垂らした。
「きゃっ!」
生暖かい感触に驚いた雛乃は、瞬間、力を緩めてしまう。
その隙に龍麻は頭を割りこませ、太腿の中程を垂れている唾液を掬い、ぬらぬらと塗り広げた。
「あっ……く…………ぅ……」
泡立った唾液が白い太腿を伝って付け根へと落ち、蜜と混じる。
「跡……つけていい?」
「え? ……っ、はぁぁぁ……っ!」
思いきりきつく吸い上げると、白い肌に赤い印が浮かび上がる。
公平に反対側にも刻印してやると、羽根を広げた蝶のような跡が残った。
大きく開かれた足を彩る赤い跡と、その間に慎ましく控える秘密の園。
わずか上に広がる叢の彼方には双丘が見える。
傑作を描き上げた画家のように、龍麻は惚れ惚れと股間を凝視していた。
龍麻が、はしたなく開いた足の間、一番恥ずかしい場所を、
毛穴のひとつひとつまで確かめるように目を凝らして見ている。
足を閉じることも許されず、手で隠すことさえ出来ず。
いや、本当はどちらも出来たけれど、雛乃は無意識のうちに、それを龍麻のせいにしていた。
龍麻がそう命じたから、だから、仕方なく。
そう自分をごまかしても、あふれ出す淫水がお尻の谷間を伝っていくのを感じてしまう。
かかる吐息は肌を灼き、注がれている熱い視線は心の中を燃やす。
これほどまでに龍麻が、彼の男の象徴が欲しいと思ったのは、はじめてだった。
思いきり、壊れるまで抱いて欲しい。
その願いはまだしばらく叶えられそうになかったが、
たとえ雛乃がその願いを口にしても、龍麻には届かなかったかもしれない。
それほど龍麻は夢中になっていた。
舌を伸ばし、ひくひくと震える桃色の襞にそっと触れさせる。
襞を押し分け、内側をぐるりと舐め回した後、奥深くまでこじ入れ、存分に味わう。
「ふあぁ……っ、っん………」
足がぎゅっと締めつけてきたが、逆に太腿を抱え込み、内腿の感触さえも快感として取り込む。
秘部を舌だけに味あわせておくのが勿体無くなり、指をゆっくりと沈めた。
「ぁ……っふ…………ぅ……」
愛滴が自ら招き入れるかのように指を奥まで導き、媚肉が入ってきた異物を歓迎する。
龍麻は完全に付け根まで埋めた指を、中で曲げてみた。
「んあぁっ!」
雛乃の反応が一段と激しくなり、床を掴んでいた腕が龍麻の頭に伸びる。
龍麻は髪を掻き回す指を心地良いものに感じてそのままさせるに任せ、
包皮にくるまれたままの女芯を口に含んだ。
「ひっ……ん……」
細い腰が浮き上がり、身体が弓のようにしなる。
雛乃の反応が強くなったことに気を良くした龍麻は、調子に乗って吸い上げる力を強めた。
「あ……あぁっ!」
秘洞をさまよっていた指が締めつけられ、雛乃がまた達したのが伝わってくる。
挿入する前に幾度も達しさせるというのは初めての経験で、龍麻は興奮を隠せなかった。
泉を満たす豊潤な蜜を掬いとり、ようやく息を整えた雛乃の口に運ぶ。
「ね、こんなに濡れてるよ」
「いや、いやです……んぅっ」
唇に押しつけられた液の正体を知って雛乃は懸命に首を振るが、
龍麻は強引に口の中に指を押しこみ、舌になすりつける。
「ほら、舐めて」
「んっ……んくっ、んんぅっ」
雛乃は奥深くまで差しこまれた指先のせいでむせびながら、諦めたように指先に舌をまとわりつかせる。
それは次第に滑らかに、そして激しくなっていき、ついには赤ん坊のようにきつく吸い上げていた。
龍麻が指を引き抜くと、後を追って舌が伸びてきた。
犬のように舌を出す雛乃に、龍麻は耳元で辱めの言葉を囁く。
「もっと舐めたかったの?」
「ち、違います……どこかで、龍麻さんを感じていたいんです」
「いいよ……もっと、感じさせてあげる」
切羽詰ったようすで訴えかける雛乃の前髪を優しくかきあげ、軽く唇を当てる。
今からキスをする、ということを伝えてから、
内に秘めた情感の豊かさを示すようにふっくらとしている唇の、下半分を軽く咥えた。
蕩けきった吐息が漏れ、待ちわびたように舌が伸びてきて求めてくる。
いつになく積極的な雛乃に主導権を渡しながら、少しずつ顔を離し、舌をおびきだした。
見えていないせいか、舌を精一杯伸ばす雛乃に、口の外で舌先を絡めてやる。
伸びきったところで口を塞ぎ、根元からきつく吸い上げた。
「んっ、んぐ……んむ、っぷ、あぅ」
今までそよぐようなキスしかしてこなかった雛乃がこんなキスに耐えられるはずもないと思ったが、
夢中で舌を絡め、別の生き物のようにうねらせている。
だらしなく口を開いていたために口の端を幾筋も涎がつたっているその光景は、
龍麻の想像の遥か外にあるいやらしさだった。
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