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「駄目……駄目よ、あッ……ン……」
身体の何ヶ所かに同時に加えられる灯に翻弄され、バランスを失ってしまう。
短い逡巡の後に彼女が支えにしたのは、男の身体だった。
胸を覆っていた腕を龍麻に伸ばし、咄嗟に掴む。
それを待っていたかのような絶妙のタイミングで、腰に添えられていた龍麻の腕が力強さを増した。
「あ……ッ」
彼の胸に飛び込む形となったマリアは、苦しさを覚えるほどの鼓動の高まりに苛まれた。
臍に当たる長大な屹立は、そこから立ち上る熱気を隠そうともしないで牡の鼓動を下腹に伝えている。
それは彼が、あるいは自分が身動きするたびに肌を叩き、くっきりとした形をマリアに教え、
彼女は盗み見た、葵が貫かれていた光景を思い出して身を震わせた。
葵の舌によって押し上げられた下着が、くちゅりと音を立てる。
それは紛れもなく、期待によってこぼれた自分の愛蜜だった。
龍麻の手が腰から尻へ進む。
今度はすぐに下着の内側へと潜りこんだ掌は、双臀をたぷたぷと揉み、
指をその間にある溝へと落とした。
そのまま葵が顔を埋めている秘唇まで辿り、下着越しに彼女に舐めさせる。
「はっ、ぁ……ぅ、ん……」
ねっとりとした愛撫を行う指と舌に蕩かされ、
マリアはすっかり龍麻にしがみつかねば立っていられなくなってしまっていた。
しかし、巨木のように揺るぎ無く自分を支える彼の身体の、なんと心地よいことか。
むしろ自分から官能に染まった身体を擦りつけていったマリアは、
だから二人の手によって下着が下ろされても、感じたのは更なる解放感と、期待だけであった。
すっかり濡れていた秘唇から、淫靡な糸が何本も引く。
それはたちまち龍麻の手を濡らし、葵の顔を汚した。
同じ場所を二人に同時に責められ、昂ぶりが一気に増す。
龍麻と葵の求めるままに足を開き、愛撫に身を捧げていたマリアは、
龍麻が一向に動こうとしないことに、遂に痺れを切らした。
「お、お願、い……」
「欲しいんですか?」
揶揄に刃向かう余裕も無く、マリアは屹立を誇示する龍麻の頭に腕をぎゅっと回し、幾度も頷いた。
教卓に手をつかされ、尻を抱えられる。
求めはしたものの、立ったままの後背位という人と獣の狭間のような倒錯的なスタイルに、
まだ理性が完全に消え去った訳ではないマリアは激しく抵抗した。
「こッ、こんな格好嫌ッ、お願い……嫌ァッ」
しかし哀願も空しく、体内に異物が侵入してくる。
太く、長大なペニスは腹を食い破られるような衝撃をマリアに与えた。
中で更に膨張するような気配さえみせるそれに、瞬く間に思考は飛び、大きく息をつくことしか出来ない。
しかしその息さえも、全てを吐き出す前に途中で遮られてしまった。
「まッ、待って……ひッ」
膣壁がこそぎ取られる。
耳の後ろを灼かれるような快感に、身体がわなないてしまう。
想像以上の太さに、マリアは女として途方もない悦びを感じていた。
恐らくそれは、屹立が葵の身体から引きぬかれた瞬間から抱いていた期待。
剥き出しの獣性を持つ龍麻への、無意識の服従。
抽送を始める龍麻に、マリアは悶える。
それは彼女がさっき嫌悪した、葵が奏でていた淫声よりもあさましく、美しい声だった。
媚肉を味わうようにゆっくりと腰を動かしながら、龍麻は葵を見る。
物欲しげに見ていた葵はすぐに近づいてきて、その肢体を捧げた。
彼女と唾液が滴る口付けを交わしつつ、彼女の陰部にも龍麻は手を伸ばす。
「んふ……っ、う、ん……」
マリアと同じか、あるいはそれ以上に濡れている淫口に指を突き入れ、
激しく掻き回してやると、葵は鼻にかかった声で続きをねだってきた。
欲情を隠そうともせず、悩ましげに腰を擦りつけてくる。
それは彼女に憧れる者が見たら、狂気にも似た嫉妬を抱くに違いなかったが、
龍麻は、今回は葵に我慢させなければならなかった。
舌を吸いあげ、懸命なキスでなんとか自分に関心を持たせようとする葵に愛しさを感じながらも、
それを止めさせる。
瞳を潤ませる葵に微笑んで髪を梳いてやると、不承不承ながらも葵は身体を離した。
それでも中々離そうとしない視線を、龍麻はマリアの足元に誘導する。
葵は何も言わなかったが、再び担任教師の股下に潜り、
淫猥に開かれている秘唇と、それを開いている屹立に唇を寄せた。
「あ、やッ、み、美里さん……や……んッ」
またも二人に責められ、マリアの快感は増すばかりだ。
指と舌でさえどうしようもなく感じてしまったのに、
今は指に代わる熱杭に体内を貫かれているのだ。
美しい曲線を描く尻を振り、マリアは愉悦を貪る。
長い足をぴんと伸ばし、身体を直角に折って悶えるマリアの背中を撫で回していた龍麻は、
密着させた腰を更に突き出して彼女の奥を探った。
送りこまれる愉悦を、肩を撓めて享受していたマリアは、
身体の深奥に強い快感を受け、戸惑いを隠せない。
振り向いて龍麻を見ようとすると、また強い、脳が灼けるような快感が走った。
「ッ!! な、なに……今の……」
「たまらないでしょう? ボルチオ性感っていうらしいんですけどね、子宮口を刺激するんです。
クリトリスとかとはまた違った気持ち良さがあるでしょう」
「かッ、はぁッ……違う、駄目よ、こんな……あぁっ」
龍麻の声もほとんど耳に届いていなかった。
それほど、マリアが初めて知った快感は強烈なものだったのだ。
龍麻はこの、女の奥の奥にある性感帯の責め方を知りぬいているらしく、
間断無く激しい快感を与えてくる。
マリアは腹の底から息を吐き、ほとばしる愉悦に何もかもを忘れていた。
しかし、口の端に涎さえ垂らして陶酔していると、龍麻の動きが止まる。
「なん……で……」
口に出してから、自分が致命的な一言を言ってしまったことに気付いたマリアだったが、
もう手遅れだった。
「どうしました?」
「べッ、別に……うんッ」
懸命に自分を繋ぎとめようとする最中に突かれると、どうしようもなく心が歓喜に染まってしまう。
彼を咎める気持ちが粉々にされ、下腹を満たす熱い塊にめちゃくちゃにされたいと願ってしまうのだ。
しかし龍麻は、肉がぶつかる音が鼓膜を撃つほど激しかった抽送を止め、
さざ波のようなゆるやかな腰使いに変えてしまう。
ゆっくりと淫肉を擦るペニスも確かに快感をもたらしたが、
マリアはもうそんなものでは満足出来なくなってしまっていた。
今日覚えたばかりの新たな快感を求め、尻を突き出して牡を求める。
「お願、い……もっと……激しく……」
「激しく、なんですか」
この期に及んで焦らす龍麻に、マリアの理性のたがはあえ無く弾け飛んだ。
「突いて……ワタシの膣を、掻き回してッ」
奔騰した心を言葉に変えて吐き出すと、解き放たれたという快感がマリアを包んだ。
そして腹に収まっている肉塊は、それに劣らない淫悦を次々と送り込んでくるのだ。
深い満足と、飽くことのない欲望に翻弄され、マリアはただひたすらに喘いだ。
「あんッ、それ、それッ……いいの、もっと……あふッ」
激しく子宮が揺らされる中、葵の舌が咥え込んだ接合部を刺激する。
外側からも悦びが与えられ、マリアは教卓を涎で濡らしてむせび泣いた。
「あ、はァッ……いやぁ、ひ、ンッ……」
これまでセックスに嫌悪感に近いものを抱いていたマリアだったが、
それは単に真の悦びを味わっていなかっただけなのだ、ということを、身体の芯に刻み込まれる。
叩きつけるような抽送でさえ物足りないと感じ、遠ざかる一瞬でさえ惜しいと願う。
「だ、め……駄目ッ、ワタシ、駄目……もう……駄、目……」
膝ががくがくと震えだす。
意識が白みはじめ、ただ体内に篭る熱だけがマリアの全てになっていった。
その空白に、龍麻の声が響き渡る。
「イきそうなんですか? なら、ちゃんと言ってくださいよ」
「イ、ク……イクの、ワタシ……いや、いやァッッ!!」
卑猥極まりない叫びをあげ、髪を振り乱してマリアは達する。
膣肉がその年齢に相応しい、男を悦ばせるに充分な収縮を始めた。
大きな、しかし一寸のたるみもない尻たぶを震わせ、マリアの絶頂が本格的なものになる。
それに抗うように龍麻はまだ抽送を続けていたが、
絡みつく媚肉が一際強くまとわりついた瞬間、一気に欲望をぶち撒けた。
「はぁぁァっ……!!」
熱い樹液を体内に放たれたマリアは、頼りなく膝を震わせ、机にずるずるとしがみつく。
幾度かに分けて射精しながら少しずつ力を失っていく男根が、
これほど愛おしいと感じたことは無かった。
身じろぎもせず存分に余韻を味わいながら、マリアは教卓の冷たさにしばし身を委ねる。
満足した龍麻が己を引き抜くと、放たれた精液が、閉じる気配もない淫口から垂れた。
学園を代表する美女二人に汚れた屹立の後始末をさせながら、龍麻は次の獲物を誰にするか考えていた。
候補はいくらでもおり、生徒会長と教師であるこの二人を使えば手段もいくらでもある。
しかしまずは、この二人を完全に自分の虜にせねばならない。
葵は既に心身共に支配しているという手応えを得ているが、マリアはどうだろうか。
今日は異常な状況にあてられて我を失っただけかもしれず、
自分から求めてくるようになるまで調教した方が良いかもしれない。
それに熟しきったマリアの身体は清純な葵のそれとはまた異なった味わいがあり、
まずはこれをじっくりと堪能するのも悪くない選択だった。
屹立の両側から懸命に舌を這わせる二人を見下ろし、龍麻は嗤う。
やがて射精感が立ちのぼるのを感じ、それを抑えようともせずぶち撒けた。
葵とマリア、種類は異なれど類稀な美貌を持つ二人の顔が、衰えを知らない白濁にまみれていく。
顔中に精液を浴びた二人は、それを拭おうともせず脈動を続ける男根に舌を這わせていた。
沈みかけた夕陽を受けた二人の顔には、牝の悦びが満面に浮かんでいた。
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