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しかし、健気に口淫を続ける葵の態度が、突如として一変する。
葵の情感を高めるような、柔らかな愛撫を行っていた亜里沙が、
遂に悪戯な指をもっともひそやかな場所へと滑らせたのだ。
「んっっ! うむ、ぅ……」
「葵ちゃんはどこが感じるのかしらね?」
赤く熟れた耳朶に、子供に語りかけるような口調で葵を煽る亜里沙は、細やかに愛撫を行いながら、
彼女のわずかな変化も見逃さず、反応を示した場所をじっくりと責める。
足を絡め、逃れらないようにして感じる場所を探る亜里沙に、
葵の裡に溜まっていた熱気がいちどに噴き上げ、肌をしっとりと濡らした。
薄朱く色づいた肢体は、淫靡な弛緩に支配され、匂いたつような色香を発している。
「あふ……ぅっ、んんんっ」
眉根を寄せ、恍惚と息苦しさがないまぜになった呻きを漏らしながら、
なお歯を立てないよう気を遣う葵は、確かに亜里沙の言うとおり健気だった。
先日の亜里沙の口淫に較べればまだ拙さは残るものの、
丁寧さと、なにより龍麻を悦ばせようという想いが舌から伝わってくる。
薄く頬をへこませ、半分ほども含んだ肉茎をもてなす葵に、龍麻の快感は着実に膨れていった。
その葵の肢体を、楽器を奏でるようにさ迷っていた亜里沙の手は、今は一つ所に留まっている。
黒いレース地の、学校に履いていくには少し大胆なデザインの下着の内側に消えている手首から先だけが、
ゆるやかに蠢いていた。
足を使って閉じさせることを許さず、過度の刺激で葵が龍麻の屹立を噛んでしまわないよう、
絹を愛でるような繊細な指遣いでひそやかな部分をなぞる。
すでにしっとりと潤っている、葵の、性格からは想像もつかないほど過敏な渓谷は、
訪れる指先を悦び、ゆっくりとそのとば口を開いていった。
「ふふッ……ここはどう?」
「んっ……む……」
「ここは?」
「うぅっ……ぅ……」
亜里沙が囁くつど、葵の呻きはトーンを変える。
どうやら亜里沙も清楚な美少女の身体の中には、淫蕩な女の血が流れていることを知ったらしく、
葵を弄ぶ手つきが激しくなっていた。
「聞こえる? あんたのいやらしい音。せっかくの下着、汚れちゃうわね」
身体を起こし、パンティを脱がせてやった亜里沙は、そのまま葵の足首に触れる。
「でもホントきれいよね、あんたの身体。女のあたしでも惚れ惚れしちゃうわ」
熱っぽく呟き、ふくらはぎにくちづけた亜里沙は、
足首と尻を押さえ、長い足を伸ばさせて、なだらかな起伏に沿って舌をなぞらせた。
葵の肌は見た目同様質感もすばらしく、きめの細かな皮膚は美味にすら感じられる。
適度に肉のついた腿を幾度かついばみ、臀部へと辿りついた亜里沙は、
大きく盛り上がった丘を、少し強めに吸い上げた。
「っ……!!」
そんなところを吸われるのは、もちろん葵にとっても初めての経験で、大きく身体が跳ねる。
それでも龍麻を咥えているため、声は出せない。
それどころか亜里沙を払いのけることもできず、彼女にいいように尻を触られてしまうのだった。
「ああ……温かいわね、こりゃ気持ちいいわ」
年寄りじみたことを言って、亜里沙は頬擦りする。
その幸福そうな表情に、今は身動きが取れない龍麻は、いつか必ず俺もやろうと決意したのだった。

折り重なり、肌を交える二人の美少女。
その一方に自身を咥えさせて、龍麻の興奮はいよいよ高まる。
このままでは葵の口に出してしまいそうだと思った龍麻は、一旦屹立を抜いた。
呆けたように開かれたままの葵の唇から唾液が伝う。
ぐったりしている彼女を抱き起こした亜里沙は、
ご丁寧に葵の足を広げ、龍麻が挿入しやすいようにしてくれた。
「はいどうぞ」
「や……あ……」
卑猥に牡を求めてひくついている女唇を晒されても、葵はもはや抗う気力もないようだ。
それどころかべったりと濡れた縮れ毛の中に息づく秘裂は、
彼女の荒い呼気に合わせて新たな蜜を生じさせ、見るも淫靡な一条の透明な輝きを、
秘裂の下端から更にその先へと生み出している。
さんざん亜里沙に弄ばれた乳房を大きく上下させて、葵は潤んだ瞳を向ける。
請われるまでもなく、かつてないほど昂ぶっている龍麻は、同意も求めず葵を貫いた。
誘いこむ肉を無視し、奥まで一気に肉茎を埋める。
さっきまで浴びていた生温かい快感が、たちまち塗りかえられていった。
「あ……ぅっ、うっ……!!」
喉を露にして、葵は叫んだ。
柔らかな曲線で構成された肢体が、瞬間、強く強張る。
鼻腔を一杯に膨らませ、それでも美しさの損なわれていない眉目を見た龍麻は、
それだけで深い満足を覚えた。
その瞬間急に膣が締まり、危うく達しそうになる。
しかしどうやら葵は、龍麻がこらえた波に浚われてしまったようだった。
「あら? イッちゃったの?」
亜里沙の問いにも、葵からの返事はない。
女の匂いを全身から漂わせて、恍惚に溺れている。
龍麻に目配せして、葵を抱きかかえさせた亜里沙は、自由になった手を再び彼女の身体へと這わせた。
背中から尻、さらには今まさに繋がっている部分に、指を躍らせる。
しっかりと龍麻を咥えている、
押し広げられている裂け目の上端に息づく芽を探り当てた指は、愛しげにそれを撫でた。
「ひっ……ぁ、ふ、じさき……さん……」
葵の叫びはもはや形になっておらず、
だらしなく開きっぱなしの口から声に似たものが垂れ流されているだけだ。
それは聞く者を狂わせる淫らな成分に満ちていて、耳にした一組の男女は顔を見合わせると、
哀れな少女に激しく襲いかかった。
「あうっ、ひっ、ん……ま、待って、駄目、だめ……っ」
二人の的確な責めが、たちまち葵を官能の虜にする。
理性は瞬時に燃え尽き、灰となって頭の中に吹き荒れていた。
身体の柔らかな部分が全て支配され、おびただしい熱が伝わってくる。
葵は腰がひとりでに動きはじめていることにも気付かないまま、二人の男女が与えてくれる快楽に没頭した。
「嫌、嫌ぁ……あふぅっ、あぁぁっ」
自分から奥深くを抉らせて、切なげに首を振る。
龍麻はともかく、亜里沙にこんな痴態を見られるのは嫌なのだが、どうしても我慢できない。
身体が燃えるように熱く、疼きが爪の間にまで入りこんだかのようだ。
それは男根が奥まで届いた時にのみ癒されるのだが、すぐにまた、より以上の渇きとなって葵を苛むのだ。
そして飢えた欲望は体表を蝕む汗ばんだ四本の手によって焚きつけられる。
乳房を、乳首を、尻を、陰核を自由に玩ぶそれらの手は、
葵の身体が宿す快楽への通路をこじ開け、無慈悲に拡げていくのだ。
葵は口を開け、少しでも淫らな炎が身体を灼くのを遅らせようとしていたが、それももう限界だった。
下腹から生まれたひときわ大きな溶岩が、肉体をねぶっていく。
抗いきれない──そう思った瞬間、葵の意識は弾けた。
「あ、あ、いや、駄目、らめっ」
ろれつが回らなくなった舌が、淫堕な悲鳴を紡ぐ。
しかし葵が追い詰められているのだという認識は、
二人を興奮させこそすれ愛撫を止めさせるようなことはなかった。
反った背中のあちこちに唇の跡を残しながら、張り詰めた乳房を握り締める亜里沙。
そして突き出されたもう片方の乳房の突端と、いよいよ熱く濡れそぼり、
爛熟を迎える肉洞を堪能する龍麻。
二人はほとんど葵を押し潰さんばかりに身体を密着させ、欲望のままに嬲った。
「あっ…………ひっ、は……ぁ、あ……」
虚ろに視線をさまよわせる葵は、もう断続的な絶頂に取りこまれてしまっているのかもしれない。
二人の愛撫のひとつひとつには反応を示さず、細やかな痙攣を繰り返している。
口許をべとべとに汚しながら、犬のように口を開けて酸素を求めていたが、
やがてそれすらも亜里沙によって快楽に変えられてしまう。
「ふッ、んん……あはぁっ……」
滴る唾液を掬った亜里沙の舌は、そのまま葵の口腔を犯し始める。
舌ごと啜るような激しいキスにも葵はされるがままで、おびただしい水音がただれた音楽を奏でた。
葵を対面座位で犯している龍麻は、彼女の腰を掴み、下から突き上げる。
恥毛が擦れ合うほど奥まで挿入し、その状態で腰を揺すり、葵の快感の源を叩いた。
「んくぅ……っ、ひ、あ、あっ」
龍麻にしがみつき、狂乱の態で葵は悶える。
その葵に身体を擦りつけるようにして、亜里沙が龍麻の及ばない部分を責めたてた。
「んふッ、はふぅッ、ふぁッ、はぁッ」
キスの合間にかろうじて息を吸う。
四本の手と二つの器官に蹂躙され、波は波涛となり、理性を浚っていく。
身体が痺れ、それが心にまで及び、葵はほとんど一気に昇り詰めた。
「んぁっ、あぁぁああっっ……!!」
長い、断末魔のような悲鳴と共に葵は達する。
慎みをかなぐり捨てたかのごとき歓喜の声は、龍麻の狭いアパートの室内にたちまち充満した。
女の悦びに狂う葵に、龍麻はとどめを刺す。
痙攣し、収縮する葵が、頂点から折りかえした瞬間。
全ての力が彼女から抜け、弛緩が広がりはじめた瞬間に、龍麻は射精した。
「はぁっ、あ……はぁ……あっ、ああ……っ!」
最も無防備な瞬間に精を注がれ、葵は頭の中まで白く濁る粘液に浸されたかというほどの快楽に溺れた。
伸び切った肢体で脈動を繰り返す屹立が放つ、精の一滴までを受け、ぐったりと崩れ落ちた。
葵を寝かせた龍麻は、亜里沙と視線を交わす。
彼女の瞳に肉食獣の輝きを見出した龍麻は、
きっと彼女も自分の目を見て同じことを思っているのだろう、と思い、静かに笑った。

気を失ってしまった葵を寝かせた龍麻は、亜里沙とニ回戦を始める。
と言っても、精神的な快楽はもう充分に満たされてしまったので、激しくは交わらない。
亜里沙も同じ心境らしく、龍麻に跨った彼女は、ゆるやかに腰を動かしながら笑った。
「ホント、あんたといると退屈せずに済みそうだわ」
それは龍麻も同感だった。
誰に対しても物怖じせず、そして貪欲に快楽を求める亜里沙は、
またとない刺激をもたらしてくれそうだった。
この分ではマリアや絵莉に対しても、すぐに馴染んでしまうに違いないだろうし、
亜里沙の技巧は龍麻も一目置くほどだ。
あんなに乱れた葵を見たのは初めての龍麻は、
一糸まとわぬ姿でぐったりとしている彼女を見てそんなことを考える。
と、不意に亜里沙の肉洞が複雑な動きを見せた。
「ね、あたしと葵……どっちがイイ?」
思いの外真剣味が感じられた亜里沙の声に、まばたきした龍麻は、
目の前にある、張りのある膨らみに顔を埋めた。
含み笑いを彼女の胸の谷間で押し殺しつつ、そのままの姿勢で答える。
「もうちょっと調べてみないとわからないな」
「案外欲張りなのね、あんた」
ああ、俺は欲張りだ──口の中で呟いた龍麻は、
葵とは全く異なる感覚の亜里沙の膣を堪能するべく、彼女を押し倒した。



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