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龍麻の家に戻るなり、小蒔はへたりこんでしまった。
彼女が受けた緊張と恥辱を思えば当然だったが、龍麻と雛乃がこれで終わりにするはずもなかった。
半ば放心している小蒔に、二人は蟻のように群がる。
「やだ……もう、許してよ……」
小蒔らしからぬ弱々しい声での哀願にも、まるで聞く耳を持たない。
Tシャツを脱がせ、ホットパンツを下ろし、熟練の解体工さながらに彼女を素裸にし、
再び拘束してしまった。
「ずいぶん濡れてるな」
「そッ、それは映画館で二人が……」
「映画観てからずいぶん時間が経ってるぞ」
小蒔の言い訳を鉈のように断ち切った龍麻は、喉を怯えさせる小蒔の眼前に、
掬った愛液の粘りを突きつけた。
「コンビニでずいぶん店員に見られてたよな。
乳首、バレたんだろ? 感じたんじゃないのか? お前、ちょっとそういう気があるもんな」
「なッ、ないよそんなの……どうしてそんなひどいこと言うの?」
「だって、こんだけはっきりした証拠があるんだぞ」
横暴なのは龍麻の方であると分かっていても、濡れてしまったのは確かであり、
それが小蒔を弱気にさせる。
何より、頭の中にかかっている濃いピンク色のもやが、もしかしたら本当に龍麻の言う通り、
見られて感じてしまったのではないかと思考を誘導するのだ。
「ケツの方も、挿さりっぱなしで良く平気だったよな。ふつう我慢できねえと思うぜ」
「……」
悔しげに唇を噛んで龍麻をにらみつける小蒔だが、アナルプラグに触れられると、
たちまちくじけてしまう。
ずっと腹を苛んでいた凄まじい圧迫感が一気に甦り、
反撃の言葉を呑みこんで耐えねばならなかった。
「ほら、雛乃……抜いてやれよ」
「はい。失礼いたします、小蒔様」
龍麻の呼びかけに嬉しそうに頷いた雛乃が、龍麻に代わってプラグに触れる。
「ま、待ってっ、ちょっと待ってったらッ」
これから何が起こるのか、遅まきながら気づいた小蒔は雛乃を静止する。
手首と足首を繋ぐ、忌々しい鎖が大きな音をたてるが、もちろん抑止力にはならなかった。
「あうッ……!」
尻の中に収まっていた球体が引き抜かれる。
球体はアナル初心者用の小さな物だったが、小蒔を悶絶させるには十分すぎる大きさで、
桃色の濃いもやがかかっていた頭の中が一気に白く染まり、何も考えられなくなった。
小蒔が軽く気を失っているあいだにも、雛乃は手を休めない。
長い間拡げられていたアナルは、己の状態に戸惑っているかのようにゆっくりと閉じていく。
花を愛でるがごとくそのさまを観察する雛乃は、孔が完全に閉じる前に、
舌を伸ばして孔の縁を舐めあげた。
「あ、う……ッ」
驚き、急速に閉じる孔の感覚を愉しむように、雛乃は舌先を離さない。
睫毛を伏せ、紅梅の唇をしどけなく開けたまま、薄褐色の窪地を耕していく。
排泄の孔を舐められるという恥ずかしさも、三十分以上もくすぶり続けている疼きの前には
障子ほどの役割も果たせない。
雛乃が舌を踊らせるたびに秘唇は期待にわなないて蜜を吐きだし、
小蒔も快感にとろける顔を隠そうともせずに二人の愛撫を受け入れていた。
「んんっ……あ、あっ、ああ……!」
舌をかき回され、クリトリスとアナルを同時に刺激される。
経験したことのない快楽に身体中を苛まれて、小蒔はあっという間に息も絶え絶えになった。
「ひー……ちゃん、もう……もう、いいでしょ……」
「何がもういいんだ?」
小蒔は恨めしげに龍麻を見たが、喉を一度鳴らしただけであえなく屈した。
「お願い……ひーちゃんのおちんちん、ボクに……挿れてよ、もう我慢できないよ……!」
恥ずかしさをねじ伏せて懇願した小蒔に、龍麻はなお願いを聞き入れようとはしない。
「俺はいいけどなあ、雛乃が可哀相じゃないか?」
「え……だって……」
当然ながら、雛乃には挿入するべきものがない。
小刻みに身体を震わせながら困惑する小蒔に、龍麻は直接は言わなかった。
「指なら挿りそうか?」
小ぶりな尻肉の間に鼻先を押しこみ、ミルクを舐める猫のようにアナルを舐めていた雛乃は、
顔を上げると涎まみれの口を拭いもせずに微笑んだ。
「はい。たくさん御浄めしておきましたから」
「だってよ」
尻孔を穢されるという根源的な恐怖。
それが親友の手によるという恥辱。
口に出して頼まなければならないという屈辱。
幾つもの負の感情が、小蒔を低く喘がせる。
目元が熱くなり、泣きそうになってしまう。
ここで淫欲に屈することは、なにか大切なものを失ってしまうことだと直感していた。
けれども、朝からずっと弄ばれ、焦らされ続けてきた肉体は、もうとうに限界を超えている。
沸騰したやかんの蓋を押しのけて湯がこぼれるように、
淫らな熱は呼吸をするだけで今にも身体から噴きこぼれそうだった。
雛乃の舌が離れたアナルが疼く。
刺激は止まったのに、止まってからのほうが疼きが強くなった。
とろとろに緩められた門は、打ち壊されることを望んでいるかのようにひくつき、
小蒔の理性をかき乱す。
「挿れて、いいから……」
うわ言のように小蒔はつぶやく。
「ボクのお尻の孔に、雛乃の指……挿れて、いいから……はやく……」
後のことなど考えられなかった。
今この肉体を苛んでいる疼きをどうにかしないことには、どうしようもなかった。
龍麻達がなぜ、もう小蒔の承諾なしにプラグは挿れているのに、
指を挿れるのに許可を取ろうとしたのか、思いを馳せる余裕など、涙のひとしずく分もなかった。
「よし、それじゃまずは俺からだ」
龍麻は小蒔の両腿を抱え、身体ごと持ちあげる。
小柄な身体の下端に位置する、細い亀裂に己の切っ先をあてがうと、ゆっくりと下ろしていった。
「あ、あ……! 挿っ……て……!」
最も望んでいた熱い肉の串に貫かれ、小蒔はそれだけで達してしまった。
膣壁に屹立が触れる剥きだしの悦びが手足の指先にまで流れ、
顔を上向け、一直線となった気道から淫熱を吐きだす。
決して望んでいなかったのに、映画館やコンビニでの辱めもこの瞬間のためにあったのかと
思うほどの強烈な快感だった。
「はァッ、はァッ……こ、こんな、の……ッ……!!」
はやくも息も絶え絶えとなった小蒔は、うつろに呟く。
その背中に、雛乃が胸を押し当てた。
直に触れる乳房の柔らかさに、そして控えめに漂う雛乃の体香に、小蒔の意識は引き寄せられる。
「次は、わたくしです」
膝立ちになった雛乃が、小蒔の尻に手を添える。
赤子を拭くように優しく撫で、今まさに深くつながっている結合部を過ぎ、
彼女が目指す不浄の孔に指をあてがった。
「うッ……あ……!」
途方もない異常な行為であるはずなのに、すでに膣内に男性器が収まっているからか、
覚悟していたほど取り乱したりはしなかった。
ただ、身体中の血管が破裂しそうなくらいに、異様な脈動をしている。
しばらくの間は犬のように舌を垂らし、呼吸を整えるしかできなかった。
「ふふッ、小蒔様の御不浄の中……とても温かいです」
恍惚とした雛乃の囁きに嫌悪を抱く余裕すらなく、
龍麻にしがみついて身体を落ち着かせようと荒い息を吐くばかりだ。
そんな小蒔に雛乃は身体を押しつけながら、彼女の腸内に埋めた指をゆるゆると動かした。
「あっ、はッ、ま、待って雛乃……!」
龍麻の男根とは異なる、腹の中でうごめくものが、小蒔を困惑させる。
腹の中で圧倒的に感じるのは間違いなく龍麻のものなのだが、
それよりは遥かに細く、小さいはずの雛乃の指が、劣らない存在感を示してくるのだ。
「や、やだ……何、これ……!?」
腸壁をこそぐようになぞる指に、操られるように背中が反る。
右に、左に、あるいは軽く曲げられただけで、小蒔の肢体は否応なしに反応し、
悶えてしまうのだ。
「はッ、はッ、あはッ、あゥッ……」
舌を垂らしたままの口を、閉じることができない。
瞼の裏で火花が散るような衝撃が、いつ果てるともなく続く。
汗ばむ身体をしなやかに反らせて、小蒔は二穴開通の衝撃に打ち震えた。
「うぅ……お、あッ……やだッ、そこ……」
腹の中で動く異物が、頭の芯にまで響く。
速くなった血流が、衝撃を塊にして全身に運んでいるかのようだ。
息をするたびにドクドクと鳴る心臓が、破裂しそうに苦しい。
のたうち回ることもできない小蒔は、大きく開けた口から舌と涎を垂らして、
少しでも苦痛を和らげようと儚い努力を続けた。
苦悶する小蒔をよそに、龍麻と雛乃は小蒔の体内を、それぞれの方法でまさぐる。
「あ、雛乃の指かこれ?」
「ふふッ、そうみたいですね」
「あぐッ……! やめ、て……! ひ、ぐゥッ……!!」
肉の壁を隔ててお互いを感じた二人は、恋人同士のようにペニスと中指を擦りあわせる。
同調して体内の中心でうごめく二本の肉の柱は、小蒔を徹底的に打ちのめした。
「抜い、て……お願い、こんなの……ムリ……だよ……」
一筋の涙をこぼして訴える小蒔の、龍麻は乳首を、雛乃は背中を舐める。
龍馬が歯を立てて乳首を噛むと、雛乃は舌の根本から背中に這わせて、
薄い背中をべとべとにしてしまった。
「ひゃうッ……う、あッ、あぁッ、ああァッ!」
身体の内と外から、暴力的な快感が注ぎこまれる。
小蒔はたまらず強く龍麻にしがみつくが、そうすると、アナルを雛乃に突きだす形となって、
興奮した雛乃により奥にまで指を埋められてしまった。
「ううッ……お、あッ、やめて、お尻……ヘンに……なっちゃう……!」
下腹が爆発したかのような衝撃が収まらない。
繭を作るために糸を吐き出す芋虫のように、指を曲げて腸をまさぐる雛乃に、
小蒔の健康的な肢体にじっとりと脂汗がにじむ。
それらはすでに背中じゅうを舐めている雛乃の唾液と混じって、異様な美しさを醸していた。
「うううぅ……うっ、んん……は……うッ……!」
「なんだ、さっきからケツでイキまくってるじゃねえか」
「い……イッてなんか……」
「何言ってんだ、さっきから俺のチンポぎゅうぎゅう締めてきやがって。
俺全然動いてないんだぞ?」
苦し紛れの言い訳も、一刀のもとに両断されてしまう。
その空隙につけこむように、雛乃が腸壁を掻いた。
「んゥッ!!」
龍麻と雛乃に挟まれたまま、小蒔は身体を震わせる。
どれほど心と言葉で否定しても、身体は抗えなかった。
「ふふッ、小蒔様……わたくしにも、小蒔様が何度も気をやっているのが判ります」
「う、あ……そんな、だって……」
弓を構える雛乃の指が、瞼の裏に瞬く。
白くてしなやかな指。
手本そのままのように整った形で弓を持つ、憧れすら抱いたことのある指が、
身体の中の不浄の路を、掻きまわしている。
もうほとんどできない思考の中で、白く瞬くものの中に、
見たこともない自分の腸の内部を、餌を求める芋虫のように蠢いている指が浮かぶ。
おぞましく、そのおぞましさが気持ちいい。
相反する感覚が、腹の中で撹拌されていく。
「あ、ああッ、んあああ……!」
哀願に返ってくるのは乳房と背中への愛撫だ。
龍麻も雛乃も尻を一番感じさせようと、他の場所への刺激は微弱なものに留める。
それが小蒔には辛く、全身を絶えず苛まれながら、もどかしさだけが募っていくのだ。
「くぅ……ん……もっ……と……ッ……!」
桜色に染まった肢体が悩ましげにくねる。
もはや尻でもどこでも、気持ちよくなれるのなら構わなかった。
龍麻にしがみついた小蒔は、自ら尻を突きだす。
肛虐の快楽をねだって尻を揺すると、身体を押しつけてきた雛乃が願いに応えた。
「あッ、はっ、はあぁ……ン……!」
「これがよろしいのですか?」
「う、うんッ、くあッ、それ……かッ、あ……!」
腸の中で自在に指が動く。
便通にも似た苦痛と、それを上回る快感が、指先に至るまで小蒔を麻痺させる。
龍麻に膣を貫かれたまま、尻の中をもかき混ぜられる禁断の快楽は、
小蒔の口をだらしなく開かせ、幾筋もの涎を垂らさせた。
「すっかり気に入ったみたいじゃねえか」
「だって、こんなの……無理……だよ……」
小刻みに息を吐きながら小蒔は答える。
龍麻一人とセックスするときにあった、陽性の快感に対して、
龍麻と雛乃二人がかりのこの快感は、陰性の快感といえた。
楽しくはなくなった代わりに、数倍もの快楽がずっと続く。
危険だ、と思う心も呑まれ、快楽が干いたときにかろうじて回復する状態だった。
「まだ本番じゃないんだぞ? 最終的にはケツにもチンポを挿れるんだからな」
「……」
昨日までなら絶対に拒んだだろう。
しかし今は、受けいれる気持ちが芽生えかけていることを、小蒔は認めていた。
細い雛乃の指でさえこれほど気持ちいいのだから、もっと太いペニスが挿ってきたら、
どうなってしまうのか。
「まあ、最初は雛乃がディルドを使って、だけどな」
「雛乃が……?」
ローターやバイブといった道具の名前は知っていても、
女性同士がセックスをするときに使う道具の名前までは知らない。
けれども、雛乃に直接犯される、という想像に、小蒔は喉を鳴らした。
「そんなこと……できるの……?」
「そのうち見せてやるよ。ま、それより今日は」
龍麻が小蒔の両足を抱えあげる。
「せっかく尻で感じるようになったんだ、ちゃんとイッとかないとな」
「え!? まッ、まって……ひゃうッ……!」
小蒔の尻を掴んで固定した龍麻は、下から小蒔を突きあげた。
「あ、あっ、ダメッ、奥、ダメだってば……!」
ずっと尻を弄られていたせいか、ずいぶんと感じてしまう。
その尻の方も、もちろん責めが止んだわけではなく、雛乃は手をいっぱいに開いて、
中指を腸深くに挿入し、龍麻の上下運動とは異なる動きで小蒔を翻弄した。
「あ、はッ、はッ、ああッ、あああッ……!」
容赦のない快楽に、小蒔は目と口を見開いたまま悶える。
獣のような呼吸が繰り返され、その合間に、嗚咽か歓喜か判然としない喘ぎが宙を濡らす。
彼女自身が生み出す淫熱が部屋を満たし、肌をなぶり、灼きつくさんばかりに炙った。
「うぐっ、ああ、お、お尻……ッ……!」
「気持ちいいのか?」
もう虚勢を張る余裕もなく、問われるままに何度も頷く。
龍麻が小蒔の尻を掴み、内側に押すことで、アナルは締めつけられ、
埋まっている雛乃の指の存在感が否応なく高まっていた。
「あうッ、ひぐッ、ひ、あ、うふゥッ」
浅い呼吸が繰り返され、喉が艶かしく動く。
足の指がせわしなく折れ曲がり、ともすれば滑稽にも見える姿で、
小蒔は暴力的な快楽を、一度に受けてしまわないよう、必死にせき止めようとしていた。
だが、小蒔を責める龍麻と雛乃は、もちろん手を緩めたりはしない。
ぎりぎりのところでこらえている小蒔を断崖に突き落とそうと、無言の連携を繰りだす。
龍麻は小蒔の尻を強く握りながら、反り返った彼女の胸を吸う。
丘とは言いがたいなだらかな隆起に舌を添え、硬く尖った乳首を強く吸いあげた。
「う、あッ……!」
頬に涙を伝わせながら小蒔が漏らす喘ぎは、恍惚に濡れている。
龍麻の愛撫は痛みの領域に入っていたが、もうそれすらも快感として溶けていた。
絞りだすように尻を捕まれるたび、搾りたてるように乳首を吸われるたび、
薄紅に染まった身体が細やかに震えた。
背中には雛乃の舌が、彼女の普段の貞淑さからは想像もつかないほど大胆に、
そしてふしだらに這っていた。
薄い背中が右に左に悶えても、舌は決して離れず、浮き上がった肩甲骨や背骨を、
型を抜こうとするかのように丹念に舐めあげる。
龍麻とのセックスでも、これほど徹底的に愛撫されたことはなかった小蒔は、
背中に広がる快感に戸惑いつつも受けいれざるを得ない。
さらに、雛乃は小蒔の尻をも犯している。
プラグでくつろげられたとはいえ、固形物を迎えるようにはできていないアナルに根本まで中指を埋め、
温かく、柔らかな不浄の洞を背中以上の執拗さでまさぐり続けていた。
膣に挿れられた男性器とは異なる動きは、腹中を掻きまわされているような感覚となって小蒔を襲う。
「あぁ……うぁ、あ、ん……あはぁッ」
腸壁を擦る十センチにも満たない指に、支配される。
開きっぱなしの口から涎が垂れて自身の肌を汚しても、気づきもしない。
聞く者の心を弾ませる歯切れのよい声も、濁った泥のように変わり果てている。
そして龍麻の舌が、雛乃の指が気持ちいいところを捉えると、
隠しようのない淫悦を全身から撒き散らすのだ。
「ううッ、それ……ッ、いいよぅ……ッ!」
「ここですか?」
「あううッ、うんッ、そこ……ッ、そこ……んう……ッ!」
急所を的確に捉える指先に、小蒔は半ば悶絶している。
快感かそうでないか、ただそれだけに支配され、刺激に応じて喘ぐ、玩具と変わらなかった。
「かはッ、ひゅッ、あ、うあ……ボク……ボク、もうッ……!」
甲高くなっていく喘ぎに合わせ、龍麻と雛乃は小蒔の表と裏から同時に突いた。
「うッ……あ、あ、ああああッ……!!」
ペニスと指で同時に奥深くを抉られて、小蒔の身体が大きくしなる。
しなりが頂点に達したところで、ビクン、ビクンと二度震え、
小蒔は、生命を使い果たしたかのように力なく龍麻にもたれかかった。
気を失ってしまった小蒔を寝かせた龍麻が、共犯者に笑いかける。
「ふぅ……今日はずいぶん激しかったな。露出が思った以上にハマったみたいだな」
「そのようですね。お尻の方も大分感じていらしたようで、わたくしも興奮してしまいました」
「それなら、もうちょっと露出させてみるか?」
「はい、龍麻様のよろしいように」
正座し、貞淑な女性のように従いつつ、その実龍麻よりも積極的に小蒔を
淫楽の果てに落とそうと目論む雛乃は、小蒔の腸液にまみれた中指を愛おしそうに見つめて答えた。
「ところで龍麻様は、まだ満足しておられないのではありませんか?」
「ああ、小蒔が一気にイッちまったもんだから、ちょっとタイミングを逃したな」
「でしたら、わたくしの御不浄をお使いください」
雛乃は身体を崩し、四つん這いになって龍麻に尻を向ける。
「そうさせてもらうよ。……雛乃もずいぶん興奮してるなあ」
「はい、不躾にも、小蒔様がわたくしの指で気をおやりになった時に、一緒に」
照れることなく応じた雛乃の尻に、男根が侵入してくる。
小蒔を挿し貫いたものに、そのまま禁忌の孔を犯される悦びに、思う存分に浸る雛乃だった。
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