さて、標準添付以外の日本語フォントはどうなってるんでしょうか。どのフォントがよく使われてるのか、統計がWEB上にあればいいのですが、見つけられませんでした。しょうがないので、それなりの数のHTMLを見てどのフォントがよく指定されてるか調べてみました。
4545 | FA ぽぽる |
1243 | DFPOP体 |
1164 | へた字 |
0864 | へた字7v1.2 |
0696 | HG丸ゴシックM-PRO |
0663 | FA ポップB |
0625 | 新ゴL |
0362 | DFPPOP体 |
0313 | DFP極太明朝体 |
0305 | DF極太明朝体 |
0224 | DFPOP1体 |
0212 | ダサ字 |
0196 | FA P ゴシック |
0180 | DFP中楷書体 |
0164 | DF特太ゴシック体 |
0152 | ダサ字等幅 |
0138 | DFまるもじ体 |
0132 | DFP細丸ゴシック体 |
0117 | HGP創英角ポップ体 |
0111 | DF行書体 |
0107 | DFPOP1体W9 |
0103 | DF祥南行書体W5 |
0103 | DFP祥南行書体W5 |
0103 | DFP行書体 |
0084 | DFP古印体DEMO |
0083 | DFP康印体W4 |
0081 | 平成明朝 W3 |
0075 | FA 丸ゴシックM |
0065 | DHP特太ゴシック体 |
0063 | DF隷書体 |
0059 | FA 隷書M |
0058 | DF中楷書体 |
0056 | DFPまるもじ体 |
0053 | ARP楷書体M |
0052 | DF平成明朝体W9 |
0052 | HG正楷書体-PRO |
0046 | DFPPOP1体 |
0044 | DFブラッシュRDW12 |
0043 | FA 瑞筆行書M |
0038 | DFP特太ゴシック体 |
0036 | DFPまるもじ体W9 |
0035 | DF平成明朝体W7 |
0035 | セイビ特太角ポップ |
0033 | DFPPOP1体W3 |
0031 | DHP行書体 |
0027 | 江戸勘亭流 |
0024 | DF細丸ゴシック体 |
0024 | DFP隷書体 |
0023 | DHP平成明朝体W7 |
0022 | DFP勘亭流 |
チェック対象は処理スクリプトの都合上、CSSでの指定ではなく、font要素のface属性での指定です。 左側の数字は調べた範囲での出現数、右側がフォント名です。
あくまでもHTML中に出現したフォントを数えたもので(しかもひとつのHTMLに100回指定されていたらそのまま100と数えています)、世の中のパソコンにインストールされてる割合ではありません。
さてフォントを見ていきましょう。FA ぽぽる をはじめ、名前がFAで始まるものは、NEC PC-9800シリーズ Windowsインストールモデルに搭載のフォントです。FA ぽぽる はPOP系のフォントですね。
DFではじまる名前のフォントは ダイナフォントです。廉価で販売されていますので所持している人も多いかと思います。DFPOP体、DFPPOP体 は現在ラインナップに存在しません。書体が増えたので DFPPOP1体 に名前が変わったと思われます。DFPOP1体 というのもリストにありますが、私の手元にあるもの(DynaFont Type Museum TrueType100 for Mac)や、ダウンロード販売にあるものは DFPPOP1体 など "DFP..." のほうです。
WindowsのTrueTypeでは、一つのファイルにプロポーショナルと等幅の両方入ってたりしますが、Macではファイルが分かれてるようです。たとえば、手元のMac用フォントに DF行書体 と DFP行書体 の両方あって別々のファイルです。プロポーショナル・等幅という違いではなく、このフォントの場合、半角英数のデザインが全然違うのですよ。DF行書体 の方は Painter4 に付属してた古いフォントです。ですのでバージョンアップして名前が少し変わったぐらいに見ておいた方がいいかもしれません。もちろん、たとえば DFP行書体 しかフォントがなければ DF行書体 を指定しても反映されません(Macでの話ね)。
またこのリストのうち、DFP中楷書体、DFP祥南行書体W5、DFP行書体、DFP隷書体、DFP勘亭流 は、Mac版 Microsoft Office X に添付されています。(このほか Office X に添付のフォントは DFP太丸ゴシック体、DFP教科書体W3、DFP痩金体W3 と MS ゴシック、MS 明朝)
へた字 は 、柳沢一邦さん制作のPOP系フォント。ビットマップフォントなのかな。
HGではじまる名前のフォントは リコーのフォントですが、HG丸ゴシックM-PRO は Microsoft Office (Windows版) に添付されているものです。このリスト内では HGP創英角ポップ体、HG正楷書体-PRO もそうです。(このほかOfficeに添付のフォントは HGゴシックE と HGP創英角ゴシックUB)
新ゴL は モリサワの直線的なゴシック書体です。
ダサ字 はPokopen さん制作の POP系フォントです。
カウント20以下のものは省略しました。この表では標準添付以外の日本語フォントのみを取り上げましたが、標準添付のフォントを含めると、いちばん指定の多かったのは MS Pゴシック の10998 、次いで Arial が 7238、そして3番目は Osaka が 4939 でした。