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某月某日 晴れ

おそらく今年最後のアクア・アルタが来た。雨は未明に上がったようだ。
先輩は昨晩から実家に帰省。夏を目前に控えた最後の休暇らしい。
同僚や他の先輩たちもこぞって休みをとり、姫屋は静まり返っていた。

この時期、舟の出せない日は集まって勉強会をしようという約束をしていたけど、まともに出来たためしが無い気がする。案の定できなかったけど。

そもそも昼食時から始めるのが良くない気がする。集まったら昼食を作りはじめ、食事中は雑談。やっと始まるものの歴史的遺産の話から、その近所のパン屋の話になり、そういえばお菓子作ってきたの、と差し出すアリシアに茶を淹れはじめるアテナ。

気がつけばティータイムに突入し、何の話だっけ?と思い出そうとするも、妙な鳴き声をだすカエルの話をアテナがはじめ、アメフラシの話に続くアリシアと……。
突然、我に返って少しばかり勉強はするが、もう夕食の支度をする時間。

3人でデザート作りに必死になったおかげでパスタがヤバ目になった。食えたが。
で、結局、大したことは出来ていないオチがつく。ここまで思い出して書いた自分に感心してる。
明日も休みなので2人も泊まっていくが、この後も何を語りだすやら。

すわっ!

某月某日 晴れ

今朝は日が昇って間もない頃に目が覚めた。朝食が出来た頃にアテナがようやく起きる。
カップのコーヒーで溺れる人間を見るのは初めてだった。毎朝練習に来てるのは奇跡なんだろうか。
朝食のあと3人で部屋の掃除をする。その後、それぞれ帰っていった。

部屋で教本を読み返していると外から覚えのある声が聞こえてきて、見てみると2人が話をしていた。
アテナは着替えたらすることが無くなったので散歩。
アリシアはアクア・アルタの後片付けが早く終わり、さらに手作りの菓子を貰ったので持ってきたという。
また部屋で騒ぐのは御免なので、昼食ついでに外へ出る。
その後もカフェで菓子をつまみつつ、夏の計画について話をした。

夕方、寮に戻ると先輩が戻ってきていた。
充電完了という様子だったが、明け方まで飲んでいたらしい…。
続々と同僚も戻ってきて、姫屋はふたたび賑やかになった。

はじめて3人で過ごす夏が楽しみと、昨晩アリシアは言っていた。
本当に、今年は何が待ち構えているだろうか。

某月某日 晴れ

早朝に3人で集まり、練習した後は舟の手入れ。
午前は交代で舟を漕いで案内の練習。白い舟も見かけるようになった。
午後は漕ぎを主に細かい水路を攻略。久々に漕ぎに全力を注いだ。
おかげで休憩に食べた甘いジェラートはとても美味しかった。

夕食は仕事を終えた先輩と食堂で同席。
今年の夏は毎週1〜2日、営業の訓練をすることになった。
先輩も忙しいはずなのに時間を割いてくれる。
その期待に応えられるように頑張りたい。

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