時代劇・歴史用語





用語解説


お断り:このコーナーはあくまでも小説を読んでいただく参考として作りました。引用したものは出典を記してありますが、複数の書籍を読んで、私が要点をまとめたものもあります。所詮は素人の作ったものですので、くれぐれも歴史の学習の資料としては利用しないでください。


留守居役について

あちこちで登場する「留守居役」という名称。何かなあ、と思ってらっしゃる方のため、一度きっちり説明しておきまする。以下全文引用です。 m(__)m

「留守居」とは本来、読んで字のごとく、国元の居城および江戸・京都・大坂などの各屋敷において、藩主の不在時に、これにかわって留守をまもる役職のことである。したがってこれらの役には家老クラスの上席者が任命された。かれらの主たる職務は、藩邸などの管理取締、および藩内外の諸問題の統括であった。
 うち藩の外交問題に実務レベルで携わる役人がいた。かれらは、江戸屋敷などにあって、外交上の問題の先例を調査したり、幕府や大名諸家との連絡調整、各種情報の収集などの任務をこととする。どの藩でも、ふつう中級程度の家柄のものが選ばれた。かれらの正式名称は大名家によってさまざまで、「聞番」「聞役」「公儀使」「御城役」「御城使」などとよばれた。ところがそのうち。先の家老クラスの留守居が担当していた幕府との日常的な折衝の仕事を、かれら中級官吏に代替させるようになった。そうすると、この実務役人をも「留守居」と呼ぶようになって、やがては「留守居」の名称はこちらを指すことのほうが一般的となった。
 すなわち、この留守居は大名家における外交のエキスパートである。日常業務でいえば、たとえば藩主が江戸城登営のなど外出の際には、かならず先回りして、用件そのたの手配を整えておかねばならない。
 他藩との間にトラブルが生じたときなど、藩重役の手足となって交渉や根回しに奔走するのもこの留守居である。場合によっては全権を委任されることもある。有能な留守居なら、一藩の外交政策にも参画するし、藩主の外交上のたよりがいのある相談相手となることもあった。実務役人とはいい条、家臣団のなかではその家格のわりには藩主に近い特殊な立場にいるのであって、その発言力は藩内できわめて大きい。それだけにまた責任も重いといわなければならない。

出典:ちくま新書「最後の江戸留守居役」白石良夫著

惣一郎「ううむ。右近が藩主に近い特殊な立場とは、まさにそのとおりじゃ♪」
仙之丞「いえ…若殿。そういう意味ではのうて…(;^^)」





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