今日、晃くんと動物園へ行った。
晃くんは、朝、二人分の お弁当を作ったんだ。
僕も 一緒に お手伝いをしたよ。
それから、二人で 電車に乗って、動物園にいったんだよ。
僕は、 キリンが見たかったんだけど、そばにいったら とても大きくてビックリしてしまった。
晃くんは 餌をやってごらんって 木の枝みたいなものを飼育係の おじさんから 貰ってくれた。
餌をあげる台の上は、とても高くて 少し怖かった。
僕が、ビクビクしてると、晃くんは へっぴり腰だなあって大笑いしたんだ。
僕は悔しかったから、平気だもんって、思いっきり背伸びして、キリンに 葉っぱをあげたんだ。
そしたらね、 キリンがムシャムシャって、食べてくれて、僕のほっぺに鼻をチョンってくっつけていったんだ。
ありがとうって、言ってるみたいだったよ。
お母さんとデートしたときも、へっぴり腰で笑ったことや、 キリンにチュウされたんだよって、後でとても、嬉しそうに教えてくれたんだよ。
晃くんが お母さんの事を僕に 話してくれるときって、宝物を見せてくれるみたいに小さな声で、そっと教えてくれるんだ。
だから、きっとお母さんの思いでは、とっても大切な宝物なんだね。
二人で作ったお弁当を食べながら、お母さんの思い出を話してくれる晃くんはとっても嬉しそうで……
ぼくはまた、お母さんが好きになったよ。
+++ 晃と暁の日記 Fin +++
動物園へ行こう 晃視点 /
ホタルINDEX