その出逢いは偶然か…
それとも必然だったのか…
僕等はその日、何かに導かれるように出逢った。
運命の歯車がゆっくりと回り始めていたのは何時からだったのか僕には分からない。
だけど僕らは確かに大きな力によって引き寄せられたのだと思う。
人はそれを運命と呼ぶのかもしれない。
もしも、母が倒れなかったら、僕は帰国していなかった…
もしも、右京の誘いを無視していたら、あの夜彼女に会うことは無かった…
もしも、右京が蒼と出逢っていなければ…
もしも、彼女達の両親の事故がなかったら…
どれか一つでも欠けていたら、僕らはすれ違ったまま時を過ごしていたかもしれない。
そして僕は生涯知ることなく過しただろう。
切なさに身を焦がし眠れぬ夜も…
理性では
止められない激しい恋心も…
刹那を永遠に変える事のできる真実の愛も……
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『大人の為のお題』より【止められない】 お提配布元 : 「女流管理人鏈接集」