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タイバニ15話感想~恋も仕事も疾風怒濤編(7月13日修正入れました)

T&B感想 | 2011.07.12

どもー、Huckleberry Jamの、15話好き過ぎて兎虎SSの傍ら物凄い勢いでスカイハイさんの絵を描いていた方、深凪です!
 (でもペン入れまで含めて1時間かかってない。どんだけの勢いだ)
近日中に仕上げてスカイハイSSと一緒にアップ予定。
…夏コミ原稿優先ですが!(自分に言い聞かせている)
今回は羅列もありますが割と長文かも。
本当は水曜日の配信が始まってから感想アップしようかとも思ったのですが、とりあえずまとめておかないとまた原稿と仕事でバタバタしそうなので。

…ということで以下ネタバレにつきたたみます。

続き

●Pインタビューで水着回があるというのは読んでたんですが、まさかのバニーさんェ…。いや夜中に爆笑しましたけど。
きっとあれはシュテルンananのセックス特集か好きな男嫌いな男ランキングの取材なんだな、と思う事にしました。さすがにさぶや薔薇族じゃないだろうと…思いたい…。
「夜までもちませんよ」発言といい、どこに行くんだろうバニー、とAパート中は思っていたわけですが。
●そしておじさんはお笑い芸人枠。あのつなぎの水着かわいい。
でも取材取材の毎日にうんざりする虎徹と楽しくて仕方なさそうなバニーの対比が、先週の展開と合わせてどこか不安を誘うのは、流石というか。
●どこまでも真面目に落ち込むスカイハイさん。ジェイクとの闘いに敗北したことがやっぱり尾を引いていたんですね。しょんぼりする姿があまりにも切ない。
しかしマスクを外してヒーロースーツ姿のスカイハイさんのかっこいいこと! 制服萌え属性が騒ぐ…!
●そんな中、スカイハイさんがジョンの散歩中に公園で出会う謎の女性、シス。2ちゃんの考察スレで「バニーだったらすぐアンドロイドって気がついてたかも」みたいな書き込みがあって成程な、と思ったんですが、天然で素直なスカイハイさん以外の人だと多分片思いするんじゃなくて「なんかこの娘おかしい」方面の発想に到達しますよね(ロックバイソンはわからないけど)。
スカイハイさんのキャラがあって成り立つ、「コッペリア」的コメディ展開のAパート。
●それに盛り上がる女子3人組がかわいい。ネイサンすっかり女子枠ですが、何気にネイサンみんなの状況を把握してるわけですよね。現段階では虎徹の能力の事は虎徹とベンさん以外わからない状態ですが、もしかしたら最初に把握するのはネイサンかなと予想してみる(大概はずれるけど)。
そして3人の女子会中に外の見回りをしているスカイハイの姿。
ヒーローになってからずっとやっている、というのが、コンビの芸能活動に忙しい様子とは対照的に描かれ。ここはうまいなあ、と唸りました。
しかしおじさんのひげかわいいじゃんバニー。
しかしホァンちゃんがっつり食うなあ(笑)さすが成長期。
スキンシップサイコー、なカリーナもかわいいし、結局手をつなぐことが出来なかった初心なあなたがもう!(興奮)
色々悩みが重なって、スカイハイさんが壁にぶっささるあたりはまだ笑って過ごすことが出来たのですが。

●以下怒涛の展開Bパート。これは一体同じ番組なんだろうかと思うくらいがらりと雰囲気を変えてくるところが凄まじい。
後日シスに悩みを告白し、「なぜ」と何度も問われることで、「自分に言い訳ばかりして、何も行動していなかった」と悟るスカイハイさん。
実はすでにこの時点で、シスは壊れていたらしい、というのが後々視聴者だけにわかる、というこの展開の妙!
●取材で移動中、自分たちは出動要請から外されているということを知るコンビ。特に何の感慨もなさそうなバニーと、怒る虎徹の対比が、これからの不協和音を予感させてあいたたたた。
●折紙先輩も順調に見切れてます。…あれロックバイソンは?
●バニーの車でおじさんが送ってもらう最中、暴れるシスと遭遇するコンビ。派手に暴れるシスに手を焼いているうち、バニーはシスを連れていたのが両親の弟子だと認識。
そして明かされる新事実に、自分を見失うバニー。ちょっと待て、フルボッコにされているおじさんを心配してやれよー!
…でも髪下ろしたおじさんがかわいい。
 ってこの時バニー泣いてたんですか? 配信で再確認したんだけどイマイチよくわからず。
でもとりあえず、ここのところネタキャラだったバニーが平常運転でちょっと安心した。
いや、私、なんだかんだ言っても、情緒不安定なバニーが好きらしいことに気がついたので。
●バーナビーと同時にパワー発動したのに、バーナビーよりも早くパワーが切れてしまう虎徹。
やっぱりおかしい、と不安が募る所で、シスのおかげで自信を取り戻したスカイハイさん登場。
このアニメの中で一番ヒーローにふさわしい人格とNEXTとしての能力を持っているのはスカイハイさんだと思うんですよ。天然だけどきちんとしたブレのない倫理観を持っているから、周囲の人にはとても好かれてるし。
風の魔術師もかっこいいですが、やっぱりスカイハイさんはキングオブヒーローだよ!
虎徹もバーナビーも、正義のヒーローというには色々と難ありな上に1時間に5分しか使えないという大変厄介なウルトラマン的制約を抱えているわけで。しかもウルトラマンと違って二人とも巨大化はしないし。二人があえて一緒の能力を持っている、というところが、もしかしたら今後の展開に関わってくるのかもしれませんが。
それにしても、シスの外側が消えてしまっていて本当に良かった。シスの姿のまま破壊しなきゃいけなくなるなら余りにも辛すぎる。
最後の最後に手をつなげられたんですね、スカイハイさん…。
シス破壊までのシークエンスはただ呆然と見ているだけでした。
悲しいとか切ないとか辛いとか、言葉で説明出来ないような感情が一気にきた。
今回アクションシーンがが神がかっていただけに余計。
●そして再びやる気を取り戻したスカイハイと、不安に押しつぶされそうな虎徹の対比。
あ、ここでバニーうるっと来てたっぽいですね。
やっぱりメンタル不安定…。
そこがかわいいんですが。
Bパート最後の、スカイハイが両手いっぱいの薔薇をかかえて公園のベンチに向かうところで、正直悲鳴を上げそうでした。
視聴者にしか悲恋だとわからないんですよね。
だからこそ悲しい。他の誰も、スカイハイさんの想い人がまさか落雷でおかしくなったアンドロイドとは思わないわけだし。
このあたりの情報提示の仕方が本当にうまいとは思ったのですが、つらいわ…。
●どーんと落ちたところでさらに追い打ちのCパート。
現在タクシードライバーなベンさんの衝撃の告白!
能力減退って…減退って…! 痛快バディアクション仕事してくれー(号泣)

●15話はこれまで放送された回の中で一番好きです。(次に好きなのは3話かなー)。
脚本の多重構成の妙技が十二分に発揮された回なのではないかと。
スカイハイの恋と自信復活、バーナビーと虎徹のヒーロー人気とそれに伴う余計な仕事の増加、虎徹の能力減退、バーナビーが絶対的に盲信していた両親の研究に対する疑問が生じる、など、てんこ盛りのテーマを22,3分程でまとめきってしまうこの力技たるや。
そして、タイバニの妙技は、キャラの相対化が非常にうまいことなんではないかと思ってもみたり。
まず主役コンビ、虎徹とバーナビーのキャラ立ちによる相対化。落ち目ベテランと上り調子ルーキー、髭と眼鏡。15話では取材優先の仕事状況に対してのお互い感じている事の違いをはっきり見せ。そして能力減退エピソードで虎徹を突き落とし(泣)。
また今回の15話は元KOHスカイハイと現KOHバーナビーの、ヒーローという仕事に対する価値観を相対化してみせることによって、バーナビーを取り巻く不穏な感じをこれでもかと見せつける。
バーナビーの両親にしても、1話では「殺された」という事実によって、バーナビーの中では絶対善的な存在だったのが、ここにきてシスを出すことによって「一体何の研究をしていたんだ」という話にシフトしていく。
この、特定の一人のキャラを神聖化しない、冷静な距離の取り方が、タイバニの一番の強みなんでしょうねえ。

さらにさっき、MXの番組表ネタバレを読んだので、以下激しく改行。お気をつけ下さい。


これが本当だったら両親を絶対的に盲信しているバーナビーの存在を相対化する相手として彼がクローズアップされそうですし、それは虎徹がヒーローとして頑張ってきた意義をも揺るがす事態になってくるんじゃないかと、一気に妄想の幅が広がって半信半疑あっちこっち状態なのですが!

井戸の中から出てくるのは一体何なのか。京極夏彦作品既読者な私は真っ先に妖怪のアレを連想したのですが、さあどうなる! 次回もますます楽しみです。

あとはまあ個人的なことですが、このタイミングで自分の兎虎SSに彼が出てきたのがちょっと怖かった。
最初は全く出す気がなかったんです実は。さくっと終わる気軽なものを書く予定でした。でも勝手に出てきて勝手に長くなったという。こういうのをシンクロするっていうんだろうか。
16話見てじっくり練って続きを書きます。これは思ったよりも先が長くなるかも…。

20:51 | comment (0)

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