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第38回俳優祭 歌舞伎座

2017年3月28日(火)
昼の部 12:00開演/夜の部 17:00開演

配役

配役

一、舞踊二題 長唄囃子連中

監修:坂東亀三郎
振付:藤間勘十郎

(上) 二つ巴

【七段目】
大星由良之助:芝翫
遊女おかる:扇雀
仲居おつる:門之助
仲居おうた:笑也
仲居おこま:笑三郎
富森助右衛門:錦之助
赤垣源蔵:高麗蔵
矢間重太郎:松江
大星力弥:鷹之資

【十一段目】
大星由良之助:芝翫
大星力弥:鷹之資
小林平八郎:松緑
竹森喜多八:亀寿

(下) 石橋

鳶頭 播磨の光吉:又五郎
仔獅子(立役):松也
仔獅子(立役):巳之助
仔獅子(立役):隼人
仔獅子(立役):橋之助
仔獅子(女形):壱太郎
仔獅子(女形):児太郎
仔獅子(女形):尾上右近
仔獅子(女形):米吉

二、模擬店

監修:坂東亀三郎

1F
押隈販売:宗之助、廣太郎
俳優祭Tシャツの店:幸四郎(昼)、染五郎、金太郎、愛之助(夜)
『かぶき手帖』の店:橘太郎、松之助
俳優祭グッズの店:海老蔵、獅童、市蔵
佃宝(佃煮):由次郎、桂三
大黒堂(人形焼):歌六、團蔵(夜)
歌舞伎座みやげ:彦三郎、権十郎、家橘
Bar檜:松緑、亀寿
アルコール類:時蔵、梅枝、萬太郎

2F
写真館①:巳之助、児太郎、尾上右近
押隈販売:廣松、九團次
俳優祭Tシャツの店:孝太郎、歌昇、種之助、千之助
俳優祭グッズの店:勘九郎、七之助、亀蔵
写真館②:壱太郎、米吉、隼人、橋之助
パニーニ・サンドイッチ:彌十郎、新悟、中村福之助、鶴松、梅丸

3F
俳優祭グッズの店:菊之助、鴈治郎
押隈販売:吉弥
めでたい焼き:錦之助、鷹之資
ドリンク:雀右衛門、男女蔵、男寅
煎り豆:水谷八重子
和菓子:波乃久里子
くず餅:錦吾、右之助
印傳皮製品・牛蒡煎餅:萬次郎、竹松、市村光
俳優祭Tシャツの店:中車、笑也、笑三郎、團子、寿猿
肉まん・焼きおにぎり:扇雀、虎之介、寿治郎
桜餅・お汁粉・アイス・ウーロン茶:東蔵、松江、玉太郎、歌女之丞
フランクフルト:右團次、市川右近
おでん・いなり寿司・缶ビール・ワイン:芝翫、歌之助、梅花
焼きそば:高麗蔵、門之助
唐揚げ:友右衛門、秀調

三、月光姫恋暫(かぐやひめこいのしばらく)

かぐや姫:猿之助
竹取の翁:菊之助
竹取の媼:海老蔵
山男 実は大友常陸之助頼国:勘九郎
籔島入道竹斉 実は吉田宿位之助松若:染五郎
大友大掾:彌十郎
大友家侍女龍野:七之助
東の国の王子:左團次
西の国の王子:鴈治郎
東の国の王子:市蔵
東の国の王子:中車
ピンの局:亀蔵
ポンの局:猿弥
パンの局:弘太郎
狼 がぶ:獅童
山羊 めい:松也
宮越玄蕃:亀鶴
荒巻弥藤次:吉之丞
天女一:魁春
天女二:雀右衛門
天女三:孝太郎
天女四:梅枝
帝の随臣:橘太郎
右大臣:梅玉
月宮殿の王:仁左衛門
月宮殿の妃:玉三郎
陰陽博士:吉右衛門
帝:菊五郎
謎の男(昼の部):幸四郎
謎の男(夜の部):愛之助
ごあいさつ:藤十郎


データ

料金

1階桟敷席:23,000円
1・2階席:20,000円
3階A席:6,500円
3階B席:4,500円
4階指定席:3,500円
筋書:1,000円

雑誌

『演劇界』2017年6月号

愛之助丈関連
42~43ページ:「話題の舞台 五月花形歌舞伎 明治座インタビュー 片岡愛之助」(素顔写真×1、五月花形歌舞伎のポスター3種類、カラー)
69ページ:舞台写真「模擬店(俳優祭)」(モノクロ 1枚)
73ページ:舞台写真「月光姫恋暫」謎の男(モノクロ 1枚)
117ページ中段:「五月花形歌舞伎」(明治座)の紹介(1/3ページ)
演劇界 2017年 06 月号 [雑誌]

感想

感想


二つ巴

素踊りの忠臣蔵。
芝翫丈の由良之助と扇雀丈のおかるで七段目。
十一段目では若手(男女蔵丈が混ざってるけど)と三階さんの立ち回り。その間に、松緑丈の小林平八郎と亀寿丈の竹森喜多八の派手な立ち回りがある。松緑丈はバーで飲んでるはず(推定)なのに、いい動きだった。
そして、梅丸丈の美少年っぷりに目が吸い寄せられる。

石橋

鳶頭の又五郎の後に、仔獅子達がわらわらと登場。
8人で同時に毛振りをすると、素人目にも上手い下手がはっきりわかってなかなか残酷。まあ、遠目だと誰が誰かわからないかもしれないが。

亀三郎丈が花道に登場し、模擬店での注意事項の説明があった。(邪魔にならない程度なら撮影OKとか、次の幕に出る役者さんは拵えのために前半で退場するとか。)
が、お話を聞かずに結構席を立ってる人がいたなぁ。流石に失礼だろ。

模擬店

まずは、染五郎丈&金太郎丈&愛之助丈のTシャツのお店へ向かう。なかなかの混雑具合。
愛之助丈からTシャツを買って、写真を撮らせていただいた。(ちゃんとTシャツを持ってポーズとってくれた。) 握手もしていただいた。
居座っては邪魔になるので、食べ物を求めてふらふら徘徊する。
1時間は意外と長く、色々見て回れたし、軽食を取る時間もあった。ただし、写真館だとか、中村屋兄弟とか、海老様&獅童丈とか、いかにも混みそうなお店には近寄らないという前提。

時蔵丈からシャンパンを購入。写真も撮らせていただいた。
彌十郎丈のお店でパニーニを購入。
前の方が彌十郎丈に2ショットをお願いしていたので、私も図々しくお願いした。近くにお弟子さんかスタッフの方がいらしたら、2ショットをお願いできることをここで学習する。(商品を受け取るタイミングでお願いするのがスムーズな気がする。)

芝翫丈からいなり寿司を購入(これはホテルでの朝ご飯用)。
「お写真よろしいですか?」とお願いしたら、机の向こう側にいらっしゃるにも関わらず、「一緒に撮りましょう」と、2ショットを撮っていただけた。とっても気さくで感じがよかった。
さらに、扇雀丈から肉まんを購入して、一緒に写真を撮っていただいた。こちらも優しかった。

澤瀉屋さんのTシャツのお店は早々に売り切れで、撮影会になっていた。皆さんサービス精神旺盛で、私も一緒に撮っていただいた。(寿猿丈は肩を抱いてくれるという大サービスっぷり。)
染五郎丈&金太郎丈&愛之助丈のお店も早々に店仕舞いしていたし、数が少なかったのか、売り切れのお店が多かった。Tシャツ以外の俳優祭グッズは全く見かけないまま終わった。(後から確認したら、グッズのお店は売り子さんが有名どころばっかりだった。)

吉弥丈&吉太朗丈が押し隈の入札スペースにいらしたので、ここでも記念撮影。吉弥丈はいつもながらおっとり上品な感じ。吉太朗丈、大きくなったなぁ…(近所のオバハンか!)
種之助丈がいろんなところに筋書を売りにきてた。でも、流石に筋書は2冊もいらない。
雀右衛門丈とも記念撮影。いかにも女形(それもお姫様)という感じで物腰柔らかで上品だった。がさつで品がない自分を省みる…
波乃久里子さんのお店で和菓子を購入。
パニーニのお店では、彌十郎丈が拵えのために抜けた後、若手が最後の最後まで販売&ファンサービスをしていた。開演5分前くらにお茶を買って、新悟丈&福之助丈&梅丸丈と記念撮影。

散々ミーハーして大満足。 10年前は役者さんに声をかけることもできず、こっそり撮影してたのに、年を取って図々しくなったもんだ…


↑筋書とTシャツ。


↑和菓子と俳優祭チョコと歌舞伎揚げ(←これは木挽町広場で購入)。

月光姫恋暫

幕開きから、月宮殿の王(仁左衛門丈)と妃(玉三郎丈)の美しい2ショットに惚れ惚れする。
かぐや姫(猿之助丈)は地球へと修行の旅に出される。
ところ変わって、竹林。
翁(菊之助丈)が夢に見たという光る竹を媼(海老蔵丈)と一緒に探している。
菊之助丈、よぼよぼしていて上手いなぁ…

そこへ大友大掾(彌十郎丈)と侍女(七之助丈)がやってくる。
狼(獅童丈)と山羊(松也丈)が鏡を奪い合いながら登場。その鏡は大友家の重宝らしい。それを奪いに来たのが、吉田松若(染五郎丈)と大掾の息子・常陸之助(勘九郎丈)。
竹の中からかぐや姫が現れ、常陸之助はその美しさにメロメロ(死語)。父を見捨てて、ダンス六方(?)で姫を追いかけていく。
愛之助丈は謎の男として、ほんの少しだけ登場。「コメディ・トゥナイト」の扮装で歌を口ずさんで、「松竹座でお会いしましょう」と、立札を抜いて去っていくだけ。

かぐや姫に求婚した4人の王子は、クイズに答えられず、次々と首をはねられる。菊之助丈と海老蔵丈が隅っこで楽しそうにしていた。
左團次丈は録画中のNHKに向かって、「昼の部の映像と差し替えてください」と前置きした後で「シックスナイーン!」とのたまった。
姫の非道をとがめる翁と媼があわや折檻されるかというとき、「しばらーく!」という声がかかり、常陸之助が登場。
お家の大事だというのに父を見捨てて姫と結婚しようとする常陸之助を、侍女が命と引き換えに諫める。
その様子を見て心を入れ替えたかぐや姫、常陸之助に向かって「あなたの名は… 愛!」とかなんか言っちゃって、舞台丈の皆さんは派手にずっこける。

竹の子みたいな坊主(染五郎丈)が本性を現し、舞台上で生着替えならぬ生拵えして、常陸之助と対決。
染五郎丈は何度も花道から舞台に引き戻されたり、もがき苦しんだり、壁にぶつかって飛び込み位置を確認した後に、セットへ飛び込んだり、とても頑張っていた。

紫の羽を冠につけた帝(菊五郎丈)がやってきて、かぐや姫に一目惚れ。しかし、姫は不老不死の薬を帝へ渡して月へと帰る。
陰陽博士(吉右衛門丈)が歌いながら登場するなど、なんかもー、カオス。
帝は「(不老不死の薬より)台詞が早く覚わる薬がほしい」と言ったそばから台詞を忘れ、右大臣(梅玉丈)が後ろから台詞を教えてた。梅玉丈は俳優祭でもやっぱり貴公子だった。
帝「さらばかぐや姫」
そんな短い一言をお忘れだったんですか…!

最後、役者さんが舞台に勢ぞろいして、藤十郎丈からご挨拶。
愛之助丈は少し遅れて舞台に現れて、染五郎丈と何やらお話していた。

帰り、若手(児太郎丈がいるのは確認できた)がロビーで残った筋書を売ろうと頑張っていた。
亀三郎も「写真撮るなら買えっー!」「亀三郎として最後の叫び(?)です!」「次にお会いする時は彦三郎です!」と頑張って叫んでいた。
久しぶりの俳優祭、楽しかったー。