配役

雑誌

TOP > データベース > 2018年(平成30年) >新作歌舞伎「NARUTO -ナルト-」新橋演舞場

新作歌舞伎「NARUTO -ナルト-」新橋演舞場

2018年8月4日(土)~8月27日(月)
※15日(水)休演

配役

昼の部(11:00開演)/夜の部(16:30開演)

新作歌舞伎「NARUTO -ナルト-」

うずまきナルト:二代目 坂東巳之助
うちはサスケ:初代 中村隼人
綱手:二代目 市川笑也
大蛇丸:三代目 市川笑三郎
春野サクラ:初代 中村梅丸
うたたねコハル:初代 市川段之
猿飛ヒルゼン:二代目 市川猿四郎
シズネ:初代 中村梅乃
干柿鬼鮫:安田桃太郎
薬師カブト:初代 澤村國矢
水戸門ホムラ:初代 市川欣弥
うちはイタチ:市瀬 秀和
はたけカカシ:嘉島 典俊
自来也:二代目 市川猿弥
うちはマダラ:四代目 市川猿之助(交互出演)
うちはマダラ:六代目 片岡愛之助(交互出演)

※愛之助丈は昼の部と8/5,8/7,8/8の夜の部に出演。


データ

筋書

愛之助丈関連
9ページ:扮装写真(カラー)
40ページ:扮装写真(カラー)
41ページ:インタビュー

舞台写真

愛之助丈は、
「NARUTO -ナルト-」うちはマダラ(黒)が3種類(隼人丈のうちはサスケとの2ショット1種類を含む)
「NARUTO -ナルト-」うちはマダラ(白)が3種類(巳之助丈のうずまきナルトと隼人丈のうちはサスケとの3ショット1種類、カーテンコール1種類を含む)

料金

1等席:14,500円
2等A席:8,500円
2等B席:5,000円
3階A席:5,000円
3階B席:3,000円
桟敷席:15,500円
筋書:1,600円

雑誌

『演劇界』2018年8月号

愛之助丈関連
17ページ:インタビュー(「NARUTO -ナルト-」について)
 素顔写真(カラー 1枚)、扮装写真「NARUTO」うちはマダラ(カラー 1枚)
演劇界 2018年 08 月号 [雑誌]

感想

昼の部

!!!ネタバレ注意!!!
原作付きの歌舞伎だし、中日過ぎてネタバレも何もないと思うけど…


18日に昼の部を前方中央で観劇。

通常、客席への開場時間=ロビーの開場時間のことが多いが、今回はグッズ売り場の混雑対策か、ロビーのみ先に開場した。ロビーはすごい熱気で(←?)、暑かった。舞台写真の列が階段上まで伸びていた。

さて開演。
定式幕が上がると、義太夫で始まった。今回初めて歌舞伎を見る層への配慮か、舞台横に字幕が映し出される。(たまにカタカナが入っていて、ちょっと違和感。)
始まりは義太夫だが、映像もふんだんに使っていた。

原作は全く知らなかったが、うまくまとまっていて、だいたいのストーリーはわかった(はず)。
が、“ジェットコースタードラマ”ならぬ“ジェットコースター歌舞伎”のため、あらすじを書くと冗長になりそうなので、登場人物別に感想を書いておく。
流石はJUMP漫画だけあって、キャラが立っている人物ばかりだった。

うずまきナルト(巳之助丈)
いかにもJUMPの主人公という感じだった。(JUMPの主人公って、クールなライバルがいると、おいしいところを全部そっちに持ってかれちゃうから損なのよね。)
イラストを見て「何でほっぺにヒゲ生えてんの?」と不思議だったが、お腹の中にお狐様がいるからなのね。(←違う?)
父親の波風ミナトと二役で、喋り方を変えて演じていた。

うちはサスケ(隼人丈)
壮絶な過去があるから仕方ないとはいえ、「ただしイケメンに限る」なこじらせっぷり。(こじらせるを通り越して、患ってるかも。)
72巻分(数年分?)の物語を3時間に詰め込んだからだと思うが、敵になったり味方になったり、単純と言うか人の言葉に影響されやすいというか、振り幅が広すぎる。あっち行ったり、こっち行ったり、アホの子か?
オレオレ詐欺に引っ掛かって3千万くらい振り込みそうなんだけど、一人旅させて大丈夫か?
銀行に行ったら、窓口の係員に丸め込まれて、手数料の高い投資信託とか保険に申し込んじゃうタイプだと思う。(ナルトの世界に銀行があるかどうかは知らないが。)

春野サクラ(梅丸丈)
とにかく可愛い。愛之助丈以外の舞台写真はほとんど買わない私が思わず舞台写真買ってしまったほど、可愛い。
これ、女形の梅丸丈が演じているから可愛いが、若手女優が演じたら多分あざとい。
忍者学校では「彼氏に紹介したくない女子ナンバー1」ではないかと思っている。でも可愛い。

大蛇丸(笑三郎丈)
笑三郎丈のイメージにないキャラだったので、ビックリ。というか、オネエ? オネエなの?
筋書の写真でなんとなく予感はしていたが、思ったよりもな変態チック(注:褒め言葉)だった。
変態っぽいけど、めちゃくちゃかっこよかった。
筋書に「声もアニメに近づける」とあった通り、普段の声と違っていた。(アニメの声は知らない。)
ナルトの母親・うずまきクシナと2役で、こちらはイメージ通りの笑三郎丈だった。

薬師カブト(國矢丈)
てっきり、「力をなくしたあなたに用はありません」とか言って、大蛇丸を裏切るか見捨てるかすると思ったが、外れた。
会計事務所で算盤はじいてそうな風貌だが、見るからに正反対の上司とは、返って上手くいっていたのかもしれない。

自来也(猿弥丈)
登場するだけで、場がぱっと明るくなる感じ。
豪快豪傑で見ていて気持ちがいいキャラだった。
ラーメンを食べるシーンがあるのだが、作り物らしく、食べるようにして器に麺を戻していた。

綱手(笑也丈)
少しけだるげな銀座のママチックな美魔女。(「ババア」はダメなのに「バーサン」はいいのか?)
でも怪力。弟子入りしたサクラちゃんが怪力になったらどうしようかと思ったが、医療忍術の方の弟子だった。

はたけカカシ(嘉島典俊さん)
キャラクターとして一番好みだった。多分、原作を読んだらカカシ先生のファンになる。
ちょっと傾いた感じの立ち姿が可愛い。
しかし、何でずっとマスクしてるの? 唇が乾くから?(←それはうちの会社のオトメン)
原作を読めばわかるのだろうか? 口避け男だったりしたらどうしよう。(←そんなわけあるか!)

うみのイルカ(蝶一郎丈)
最後、皆が燈籠を持って集まる場面で、一人だけ燈籠にふっと息を吹きかけて消してた。
スイッチをパチンと切って消してるのが見え見えの人が多い中、印象に残ったので書いておく。

干柿鬼鮫(安田桃太郎さん)
黒目が小さくてすごく怖かったんだけど、コンタクト入れてる…?
ほんと、夢に出てきそうなくらい怖かったよ。

うちはイタチ(市瀬秀和さん)
出てきたときから雰囲気が暗く、闇に落ちちゃった感が漂っていた。
ただの裏切り者ではなく、真実が明かされたときは「そうきたか!」と思った。(まあ、ありがちといえばありがち設定だけど、こういうのは嫌いじゃない。)
サスケと戦っているとき、いつの間に吹き替えになったのかわからなかった。

うちはマダラ(愛之助丈)
冒頭に登場した仮面の男は、声は愛之助丈だけど吹き替えだろうね。
仮面を取った瞬間は、「キターーー!!」って感じだった。
黒マダラは「色悪みたいで見た目はいいけど、大敵にしてはパンチが弱いなぁ」と思ったが、白マダラは大敵っぽくなっていたので、落差を狙ったのかな。
黒マダラから白マダラに代わる時、後ろを向いてて声がマイクになるので、吹き替えだとわかる。
チラシの衣装と違って、銀杏模様がついてた。

尺の都合か、思っていたよりも呆気なくやられてしまったのが残念。ファンとしてはもう少し出番がほしい。
大敵とはいえ、倒されて終わりではなく、その後に大詰めがあるので仕方ないのだが、もう1回くらい生き返って来いと思った。
最期、仏倒れでくるとは思わなかった。(「義賢最期」みたいに階段の上からではなく、平地でバターンと逝った。)
猿之助丈も同じ最期なのかしらん。

最後はWアンコールとスタオベ。
愛之助丈はいつも通り「ありがとうございました」と言って頭を下げてた。

その他の感想
大詰の場面で、本水はかなりの勢いで降っていた。
分身の術でナルト達が出てきたら、客席(主に花道側)に水が飛ぶ率が増えた。
主役の2人は、数年前の花形歌舞伎で見たときよりもずっと上手くなっていた。出世するたびに衣装が豪華になっていったな。

原作を全く知らずに見に行ったが、普通に面白かった。楽しめた。

おまけ


↑幕間に食べたサスケ弁当。


↑幕間に食べたモナカアイス(小倉)。


↑東京駅でお土産に買った東京ばな奈(2種類)。


↑2階に飾ってあったフィギュア。