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平成30年度(公社)全国公立文化施設協会主催 西コース 松竹大歌舞伎

2018年8月31日(金)~9月25日(火)

配役

昼の部/夜の部

一、義経千本桜 道行初音旅(みちゆきはつねたび)

佐藤忠信 実は源九郎狐:六代目 片岡愛之助
静御前:初代 中村壱太郎
逸見藤太:二代目 市川猿弥

二、義経千本桜 川連法眼館(かわつらほうげんやかた)

佐藤忠信、佐藤忠信 実は源九郎狐:六代目 片岡愛之助
静御前:初代 中村壱太郎
亀井六郎:二代目 市川猿弥
川連法眼:初代 中村寿治郎
法眼妻飛鳥:六代目 上村吉弥
駿河次郎:六代目 中村松江
源義経:八代目 市川門之助


データ

筋書

愛之助丈関連
12~13ページ:「『義経千本桜』あれこれ」内 扮装写真(カラー2枚)
14ページ:扮装写真(カラー)
15ページ:インタビュー(舞台写真「実盛物語」斎藤別当実盛、舞台写真「国性爺合戦」和藤内、カラー)

料金

会場ごとに違います。
筋書:1,300円

雑誌

『演劇界』2018年11月号

愛之助丈関連
64ページ:舞台写真「川連法眼館」源九郎狐(カラーグラビア)
83ページ:舞台写真「道行初音旅」佐藤忠信 実は源九郎狐(モノクロ 5枚)
84~85ページ:舞台写真「川連法眼館」佐藤忠信(モノクロ 3枚)
84~85ページ:舞台写真「川連法眼館」源九郎狐(モノクロ 5枚)
95ページ:松竹大歌舞伎 巡業(西コース)の劇評
演劇界 2018年 11 月号 [雑誌]

感想

昼の部/夜の部

8日に愛知県扶桑文化会館で、昼の部を中央花道寄り、夜の部を前方花道寄りにて観劇。

義経千本桜 道行初音旅

ものすごーく久しぶりに古典歌舞伎を見た気がする。(←気のせいではない。)
愛之助丈の佐藤忠信 実は源九郎狐、壱太郎丈の静御前、猿弥丈の逸見藤太という配役。
スッポンがないので、静が鼓を叩いた後、場内が暗転して、灯りがついたら、花道に忠信がいた。
狐忠信と静御前は美男美女だし、逸見藤太はユーモラスで、素敵な一幕だった。
白状すると、これまで狐忠信の戦語りはなんとなく聞いていたのだが、最近「平家物語 (岩波文庫)」を読み返したら、内容がストーンと頭の中に入ってくるようになった。何事も勉強って大事だわ。

義経千本桜 川連法眼館

何度か見ているのだが、細かいところは忘れていた。
冒頭で、川連法眼(寿治郎丈)が妻・飛鳥(吉弥丈)の心底を見極める場面はごっそりと記憶から抜け落ちていた。
佐藤忠信(愛之助丈)の立派な武士っぷりと源九郎狐(愛之助丈)の可愛い子狐っぷりが見もの。ファンの贔屓目が入っているが、良かったと思う。
源義経(門之助丈)は立派だし、静御前(壱太郎丈)は可愛らしい。亀井六郎(猿弥丈)と駿河次郎(松江丈)の組み合わせはバランスがいいと思う。

源九郎狐が親鼓に別れを告げるところは、結末がわかっていても泣ける。
しかし、よくよく考えてみると、桓武天皇の御代に鼓にされた狐の子供ってことは、子狐どころか爺狐じゃないか! まあ、神通力使ってるから、妖狐ではあるのだが。(←感動の場面でこんなことを考えるとは、性根が腐っている…)
最後、宙乗りはもちろん(←?)なく、花道の引っ込みもなく、源九郎狐が桜の木に登ってポーズを決めて幕。

いやー、よかった。
やっぱり、古典歌舞伎っていいなぁ。


↑呈茶コーナーで一服(500円)。