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博多座開場二十周年記念 三月花形歌舞伎

2019年3月3日(日)~2019年24日(日)
【貸切】9日(土)、17日(日)夜の部

配役

昼の部(11:00開演)/夜の部(16:00開演)

通し狂言 湧昇水鯉滝(わきのぼるみずにこいたき) 鯉つかみ(こいつかみ)

滝窓志賀之助、鯉王皇子金鯉、鮒五郎、奥方漣、余呉左衛門、道具屋清兵衛、関白中納言広継、奴瀬田平、信田清晴、滝窓志賀之助 実は鯉の精:六代目 片岡愛之助
俵藤太秀郷、絵師又平、篠村次郎公光:二代目 尾上松也
瀬織津媛、小桜姫:初代 中村壱太郎
釣為彦:三代目 澤村宗之助
家主善兵衛:初代 中村寿治郎
粟津郷左衛門:初代 市村橘太郎
呉竹:六代目 上村吉弥
鯉王:初代 大谷桂三
三上山の大百足、堅田刑部:六代目 市川男女蔵


データ

筋書

愛之助丈関連
10~11ページ:「早替わりで魅せる10役」(10役の扮装写真、カラー) 15~19ページ:「あらすじ」(以前の舞台写真あり、カラー) 20ページ:舞台写真「鯉つかみ」滝窓志賀之助
21ページ:「片岡愛之助にきく」(素顔写真あり、モノクロ) 35ページ:役者紹介(舞台写真「国性爺合戦」和藤内、「弁天娘女男白浪」弁天小僧菊之助、カラー)

料金

A席:14,500円
特B席:11,000円
B席:9,000円
C席:5,000円
筋書:1,800円

感想

感想

29日の昼の部を前方中央にて観劇。

通し狂言 湧昇水鯉滝

以前は愛之助丈の12役早替わりだったが、今回は10役。
大百足を男女蔵丈、俵藤太秀郷を松也丈が演じていた。
そのため、愛之助丈が初めて登場するのは金鯉役なので、キャラ的にちょっと地味かな。
新しく又平(松也丈)と妹のおとく(吉太朗丈)というキャラクターが増えて、一幕追加になっていた。(松也丈は最初と最後だけかと思ったが、若くて人気があるから働かされるよねぇ。)
突っ込みどころ満載で荒唐無稽ながら、それなりに物語の筋は通っていると思う。

余呉左衛門と漣の早替わりと清兵衛の登場には、客席がどよめいていた。(私も初めて見たときは驚いた。)
余呉左衛門と清兵衛は2階の通路で早替わりをするので目の前で見られた人はラッキーだと思う。(2階の客席が埋まってなかったのが残念…)
メインキャラをほぼ愛之助丈が演じているので、客席は「さっきあっちに引っ込んだばかりなのに、今度はこっちから出てきた!」という感じだった。
全部愛之助丈なのでわけがわからないという方のために(←?)、筋書に詳細なあらすじが載ってます。

小桜姫(壱太郎丈)と呉竹(吉弥丈)は前回と同じで、今回の篠村次郎は松也丈。皆綺麗だから眼福。
大詰めの鯉との戦いでは、派手に水を撒いており、客席から歓声?が上がっていた。
表の主役は愛之助丈だが、陰の主役は間違いなく鯉だろう。相変わらず愛嬌があって、憎めない顔をした鯉だった。

『鯉つかみ』は何度も見ているが、今回も楽しめた。
以前博多座で上演されたのは大詰めだけの短いバージョンなので、「『鯉つかみ』は一度見たから、もういいわ」と思っている方も、ぜひ今回の通し狂言で『鯉つかみ』をご覧になっていただきたい。

おまけ


↑近くのお寿司屋さんでご飯。


↑お土産。


↑「博多座で十役を探せ」のうちの1つ。
ロビーには愛之助丈の等身大パネルがたくさん置いてあるので、好きなキャラ(見つかれば)と2ショット写真が撮れます。