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蘇る名場面「GOEMON抄」 松竹座

2020年10月15日(木)~10月18日(日)

配役

14:00の部/18:00の部

蘇る名場面「GOEMON抄」

六代目 片岡愛之助
今井 翼
初代 中村壱太郎
初代 中村種之助
六代目 上村吉弥
四代目 中村鴈治郎

データ

料金

一等席:5,000円
二等席:3,500円

感想

感想


17日に14:00の部を前方中央にて観劇。

「GOEMON抄」

幕開けは暗転からスペインの酒場の場面。
今井翼さんの歌(スペイン語)とフラメンコで始まる。
舞台に出演者がずらりと並んだトークショーを想像してたので、ちょっとビックリ。
タイトルの「「GOEMON抄」の“抄”と“SHOW”をかけていると思うので、チラシにSHOWだということをわかりやすく書いておいてほしかったかも。(タイトルだけ見て、ただのトークショーと勘違いしてたわ。)

舞台が回り、翼さんが退場すると、中央がせり上がり、紋付き袴の種之助丈が登場。
口上スタイルで、今回の公演についての説明がある。拵えなしの紋付き袴姿でお芝居のダイジェストと立ち回りが見られるとのこと。

口上の後は、石川五右衛門(愛之助丈)と名古屋山三(吉弥丈)の鞘当て。
紋付き袴に素顔でのお芝居はなかなか見られないので、嬉しかった。
しかし、前にも書いたが、「昔男の光源氏(光る君だったかも)」という台詞、昔男と言ったら業平なので、どうにもこうにもそこが気になる。
出雲阿国(壱太郎丈)が止めに入るのだが、この時の壱太郎丈の桜色の紋付き袴が素敵だった。

それから、豊臣秀吉(鴈治郎丈)の場面、フラメンコ、五右衛門と加藤清正(種之助丈)の立ち回りがあり、トークショーへ。吉太朗丈も五右衛門の家来として立ち回りに参加していた。
確か、ここまでで40分くらい。

トークショーは一人ずつ長椅子に座って、間が仕切られていた。
花道側(花道は撤去されていてなかったが…)から、種之助丈、壱太郎丈、今井翼さん、愛之助丈、鴈治郎丈、吉弥丈という並び。

トークのお題は日替わりで、この回は「松竹座の思い出」。
松竹座の楽屋は7階にあるそうで、出番に間に合わなくなりそうな時は階段をかけ降りるのだそう。階段があるだけましで、南座ではエレベーターの中から「しばらーく!」と声をかけることがあったのだとか…
鴈治郎丈は窓のある楽屋の取りあいになる話、愛之助丈は夜中に稽古してたら幽霊が出て、たぶん座敷わらしだから松竹座は栄えるだろうという話をしていた。

この日は最後は翼さんの誕生日だそうで、ケーキが出てきて、ろうそくを吹き消していた。(翼さんが39歳という事実にビックリ)
昨日は「おかる」で、吉弥丈、吉太朗丈、佐藤先生(翼さん曰く「出たがり」)とバースデーお好み焼きで、蕎麦2、うどん1の「美吉屋スペシャル」にマヨネーズでハッピーバースデーと書いてもらったとか。ちなみに、今日の朝食は道頓堀今井の翼スペシャルを食べたそう。

佐藤先生がやたらネタにされるので、しまいには奥から「いい加減にしろ!」と突っ込む声が聞こえてきた。
Twitterからの質問に答えたり、他にもいろいろと面白いことを話していた。
とにかく楽しくて、あっという間だった。コロナが気になるので日帰りにしたが、これならホテルをとって複数回見ても良かったな。


↑お土産は「アルション」の塩カラメルカステラとリーフティー。