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八月花形歌舞伎 歌舞伎座
2020年8月1日(土)~8月26日(水)
【休演】7日(金)、17日(月)
※開場は開演の40分前を予定
配役
第一部(11:00開演)
連獅子(れんじし)
狂言師右近 後に親獅子の精:六代目 片岡愛之助
狂言師左近 後に仔獅子の精:初代 中村壱太郎
浄土の僧遍念:四代目 中村橋之助
法華の僧蓮念:四代目 中村歌之助
第二部(13:45開演)
棒しばり(ぼうしばり)
次郎冠者:六代目 中村勘九郎
太郎冠者:二代目 坂東巳之助
曽根松兵衛:三代目 中村扇雀
第三部(16:15開演)
義経千本桜 吉野山(よしのやま)
義経千本桜 吉野山(よしのやま)
佐藤忠信 実は源九郎狐:四代目 市川猿之助
逸見藤太:二代目 市川猿弥
静御前:二代目 中村七之助
第四部(19:00開演)
与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)源氏店
切られ与三郎:十代目 松本幸四郎
妾お富:六代目 中村児太郎
番頭藤八:四代目 片岡亀蔵
和泉屋多左衛門:九代目 市川中車
蝙蝠の安五郎:初代 坂東彌十郎
データ
料金
1等席:8,000円
2等席:5,000円
3階席:3,000円
感想
感想
6日(本日)に前方中央にて観劇。
帰省ラッシュ前日(と思われる日)から夏期休暇を申請し、万一新型コロナに感染しても会社の人間に移さないように、連休初日に観劇することにしたのだが、観劇当日に緊急事態宣言が発令される事態となった。(1週間前に発令されていたら、観劇を取り止めたかもしれない。)
新幹線の自由席はがら空きで、地元の普通電車の方が混んでいるくらいだった。(コロナで死ななくても経済がやられて職を失って死ぬかもしれないと、本気で思った。)
歌舞伎座までの道のりも東京とは思えないほど空いていた。開場時間少し過ぎの木挽町広場も閑散としていた。
劇場横のお稲荷さんにお参りして、歌舞伎座入口へ。
検温と手の消毒の後、自分で切符をちぎって入場した。筋書はなく、無料の冊子が置いてあった。
至るところに消毒液が設置されており、ソーシャルディスタンスを保てるよう配慮されていた。
客席は前後左右が空けられているため、埋まっているのにスカスカな状態。見る方は快適だが、役者さんは張り合いがないだろうなぁと思う。
開演前に壱太郎丈の声でご挨拶と注意事項が放送され、それを聞いただけで少し泣きそうになった。
連獅子
鳴り物さんもマスク着用(ちゃんと、見る側が興醒めにならないようなマスク)で、後見さんはフェイスシールドも着用していた。
Youtubeで配信される歌舞伎の舞台も見たが、やはり舞台は生でないと駄目だ。
愛之助丈と壱太郎が舞台に登場。
獅子になる前から、こんなにしっかり連獅子を観たのは初めてかもしれない。通常の公演だと複数の演目があるので、舞踊で少しだれてしまったりするが、今回は1演目だけなので、最初から最後まで集中して観れた。
何年観劇しても舞踊はわからないバカではあるが、愛之助丈と壱太郎丈の息があっていることはわかった。
大向こうがなくてさみしい分、手が痛くなるほど拍手をした。
橋之助丈と歌之助丈の宗論の後、獅子の精が登場。
いかにも「歌舞伎!」という感じがする。
毛振りも息があっていてきれいだったと思う。
やっぱり、愛之助丈は歌舞伎の舞台に立っている姿が一番よい。
終演後は係員の指示に従って時差退席。もともとの客数が少ないため、混乱はなかった。
歌舞伎座で観劇するのに、シャンパンもなければめでたい焼きもない。観劇の後はどこにもよらずにとんぼ返りで、帰りに地下の売店で新幹線で食べるパンだけ買って帰った。(家族からは「お土産はいらないから、うろうろせずに帰ってこい」と言われた。)
それでも「ああ、久しぶりに歌舞伎を観たなぁ」と感慨深かった。
この時期に観劇に行ったことで非難されるかもしれないが、お金を払って需要があることを主張しなければ、舞台(に限った話ではないが)は消えてしまうのである。
帰りの新幹線の自由席も空いていた。コロナも怖いが不況も怖い。
それにしても、歌舞伎座の対応は徹底していて、職場に行くより歌舞伎座に行った方が安全なのではないかと思った。