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大阪文化芸術フェス2020「歌舞伎特別公演」

2020年8月1日(土)~8月26日(水)
第一部(11:00開演)/第二部(14:30開演)/第三部(18:00開演)

9月11日(金) 第一部:Aプロ、第二部:Bプロ、第三部:Cプロ
9月12日(土) 第一部:Bプロ、第二部:Cプロ、第三部:Aプロ
9月13日(日) 第一部:Cプロ、第二部:Aプロ、第三部:Bプロ

会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

配役

Aプロ

一、茶壺(ちゃつぼ)

熊鷹太郎 :三代目 市川右團次
田舎者麻胡六:二代目 尾上右近
目代某:四代目 市川九團次

二、京人形(きょうにんぎょう)

左甚五郎:四代目 中村鴈治郎
京人形の精 :初代 中村壱太郎

Bプロ

一、晒三番叟(さらしさんばそう)

如月姫:初代 中村壱太郎
衣通姫:二代目 尾上右近

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

山蔭右京:六代目 片岡愛之助
太郎冠者:四代目 市川九團次
奥方玉の井:四代目 中村鴈治郎

Cプロ

一、戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)

浪花の次郎作実は石川五右衛門:三代目 市川右團次
禿たより:二代目 市川右近
吾妻の与四郎実は真柴久吉:二代目 尾上右近

二、連獅子(れんじし)

狂言師右近 後に親獅子の精:四代目 中村鴈治郎
狂言師左近 後に仔獅子の精:六代目 片岡愛之助
村娘おこま:初代 中村壱太郎
修験者:四代目 市川九團次

データ

料金

全席指定:7,000円

感想

第一部 Bプロ

12日に前方上手側にて観劇。
歌舞伎座と同じく、前後左右の席をあけてあり、退出は係員の指示に従って時間差だった。
開演前に愛之助丈からのアナウンスがあった。

晒三番叟

平家ゆかりの2人の姫君(壱太郎丈、尾上右近丈)が源氏の白旗を奪って逃げていくという、ちょっと変わった?三番叟。 最後は八幡大菩薩と書かれた旗を晒しのように振って踊る。
綺麗な2人で眼福。

身替座禅

愛之助丈の山蔭右京に鴈治郎丈の奥方玉の井という、面白くないわけがないという組み合わせ。
愛之助丈の右京さんは初役で、一度見てみたいと思っていたのがかなって嬉しい。このためにコロナ禍の中、感染者の多い大阪まで行ったようなものである。(愛知県も負けず劣らず感染者多いけどな。)
太郎冠者は久しぶりに見た九團次丈。
やはり面白かった。鴈治郎丈の山の神は怖さとユーモラスさと上品さが絶妙だった。見に行ってよかった。
花道がないので、舞台下手に短い花道が作ってあった。

一部と二部の間が2時間ほど空くので(場内の消毒などしているらしい)、大阪城公園をぶらぶら。
なんとなくお店でご飯を食べる気になれなくて、ベンチに座って持参したスコーンで腹ごしらえ。本当はカフェにでも入って経済を回した方がいいんだろうけどねぇ…

第二部 Cプロ

12日に前方中央にて観劇。
開演前に右團次丈からのアナウンスがあった。台詞は一部の愛之助丈とほぼ同じ。

戻駕色相肩

浪花の次郎作(右團次丈)と吾妻の与四郎(尾上右近丈)が禿たより(市川右近丈)を駕籠に乗せてやってくる。
南座で莟玉丈の襲名で見たときより長くて、内容も少し違ったように思う。
とにかく禿が可愛かった。
最後は次郎作が石川五右衛門、与四郎が真柴久吉の正体を現して幕。

連獅子

鴈治郎丈の親獅子、愛之助丈の仔獅子。
愛之助丈の仔獅子は久しぶりで、前髪姿も久しぶりだった。間狂言は坊主2人ではなく、村娘(壱太郎丈)と修験者(九團次丈)だった。

最後の毛振りはこのまま幕が降りないんじゃないかと思うほどで、激しかった。いいもの見せてもらいました。
あのお年であそこまでブン回す鴈治郎丈もすごいわ。
コロナ禍はまだ続いているけど、少しずつ舞台も見れるようになってほしい。