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吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座

2021年11月1日(月)~11月26日(金)
【休演】8日(月)、18日(木)

配役

第一部(11:00開演)

一、神の鳥(こうのとり)

狂言師右近 実はこうのとり(雄鳥)/山中鹿之介幸盛:六代目 片岡愛之助
狂言師左近 実はこうのとり(雌鳥):初代 中村壱太郎
仁木入道:初代 中村種之助
傾城柏木:六代目 上村吉弥
赤松満祐:六代目 中村東蔵

二、井伊大老(いいたいろう) 千駄ヶ谷井伊家下屋敷の場

井伊直弼:二代目 松本白鸚
仙英禅師:五代目 中村歌六
老女雲の井:十一代目 市川高麗蔵
お静の方:二代目 中村魁春

第二部(14:30開演)

十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言
一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

工藤左衛門祐経:七代目 尾上菊五郎
曽我五郎時致:二代目 坂東巳之助
曽我十郎祐成:五代目 中村時蔵
小林朝比奈:四代目 尾上松緑
八幡三郎:九代目 坂東彦三郎
梶原平次景高:三代目 坂東亀蔵
化粧坂少将:四代目 中村梅枝
秦野四郎:初代 中村萬太郎
近江小藤太:四代目 河原崎権十郎
梶原平三景時:九代目 市川團蔵
大磯の虎:五代目 中村雀右衛門
鬼王新左衛門:四代目 市川左團次

二、連獅子(れんじし)

狂言師右近 後に親獅子の精:十五代目 片岡仁左衛門
狂言師左近 後に仔獅子の精:初代 片岡千之助
浄土僧専念:八代目 市川門之助
法華僧日門:三代目 中村又五郎

第三部(18:00開演)

花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)

二代目 尾上右近
四代目 市川猿之助
四代目 中村歌昇
十代目 松本幸四郎
初代 坂東新悟
初代 中村隼人
三代目 大谷廣太郎
五代目 中村米吉

データ

筋書

愛之助丈関連
舞台写真:「神の鳥」狂言師右近:3枚
舞台写真:「神の鳥祭」こうのとり(雄鳥):2枚
舞台写真:「神の鳥」山中鹿之介幸盛:3枚
46ページ:「花競木挽賑」(1/2ページ)

料金

1等席:15,000円
2等席:11,000円
3階A席:5,000円
3階B席:3,000円
1階桟敷席:16,000円

感想

第一部


20日に前方花道より似て観劇。

神の鳥(こうのとり)

永楽館で初演された新作歌舞伎。
新作と言っても、{GOEMON」みたいな奇天烈歌舞伎ではなく、どこかでみたことあるような場面を盛り込んだ古典風の新作。歌舞伎座で新作が上演できるようになったんだなぁ…と感慨深い。

赤松満祐(東蔵丈)がとらえたコウノトリを食そうとしているところ、狂言師に化けた親鳥(愛之助丈、壱太郎)が現れる。
道成寺っぽい踊りがあり、傾城柏木(吉弥丈)、や仁木入道(種之助丈)も踊る。とにかく華やか。
狂言師はぶっ返ってコウノトリの拵えになるが、親子3羽とも捕まって大ピンチ!
って、よくよく考えたら、鳥なんだから飛んで逃げろよ…(←芝居小屋の熱気の中ではあまり思わなかったが、歌舞伎座だと妙に冷静になるらしい。)

…というところで、「待て!」と声がかかり、花道から山中鹿之介(愛之助丈)が登場する。
愛之助丈は狂言師の優男ぶりとは打って変わって、荒武者の拵え。
永楽館の時より衣装が豪華になっていて、座布団みたいな袖に五枚銀杏がついていた。(確か永楽館のときはなかったはず。永楽館でアレを広げたら、それだけで舞台がいっぱいになっちゃうし。)
玄武岩などのご当地ネタは、やはり東京ではピンと来ないのか、受けが悪いように思えた。
なお、「楽屋で皿そば」は「楽屋でざるそば」に変えられていた。(疫病退散、コロナ収束みたいなことも言ってたけどうろ覚え。)

井伊大老

以前、一度見た記憶があるが、その時はもっと長かった。
井伊直弼(白鸚丈)とお静の方(魁春)の動きの少ないセリフ劇。
舞台が薄暗く、内容も暗いのだが、役者さんがうまいのでしみじみさせられる。
しかし、今回は一幕だけで短いせいか「あれ? もう終わり? ここで終わりだっけ??」と言う感じだった。
だが、こういう後に引く終わり方も嫌いではない。


↑お土産は木挽町広場で買った「熟 おひとつ」。


↑帰りの新幹線で食べた駅弁。

久しぶりの歌舞伎座だった。
新幹線も駅も混んでいたが(スーツケースの人が多かったので、4連休にして旅行する人が多いのかな)、客席は前後左右が空席のため少し寂しい感じがした。
コロナで引き籠り生活が続いているため体力が落ちているのか、一部見ただけでどっと疲れた。
以前はホテルを取って昼夜観劇が当たり前だったのに、やはり人間動かないとダメだな。