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TOP > データベース > 2021年(令和元3年) >吉例顔見世興行 南座

京の年中行事 當る寅歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 南座

2021年12月2日(木)~2021年12月23日(木)
【休演】7日(火)、15日(水)
【貸切】18日(土)第一部、第二部

配役

第一部(10:30開演)

坂田藤十郎三回忌追善狂言
第一、晒三番叟(さらしさんばそう)

如月姫:初代 中村壱太郎
佐々木小太郎行氏:初代 中村虎之介
結城三郎貞光:初代 中村鷹之資

坂田藤十郎三回忌追善狂言
第二、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)

平野屋徳兵衛:四代目 中村鴈治郎
天満屋お初:三代目 中村扇雀
手代茂兵衛:初代 中村虎之介
下女お玉:初代 中村寿治郎
天満屋惣兵衛:四代目 片岡松之助
油屋九平次:二代目 中村亀鶴
平野屋久右衛門:四代目 中村梅玉

第二部(14:30開演)

第一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 大川端庚申塚の場

お嬢吉三:初代 片岡孝太郎
お坊吉三:初代 中村隼人
夜鷹おとせ:名題昇進 初代 片岡りき彌
和尚吉三:八代目 中村芝翫

第二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

山蔭右京:十五代目 片岡仁左衛門
太郎冠者:初代 中村隼人
侍女千枝:初代 片岡千之助
同 小枝:初代 中村莟玉
奥方玉の井:八代目 中村芝翫

第三部(18:00開演)

片岡仁左衛門 監修 銀杏鶴玉章封裏
第一、雁のたより(かりのたより)

髪結三二五郎七:十代目 松本幸四郎
若旦那金之助:六代目 片岡愛之助
花車お玉:六代目 上村吉弥
愛妾司:初代 片岡千壽
仲居お君:五代目 坂東竹三郎
若殿前野左司馬:初代 片岡進之介
家老高木蔵之進:二代目 中村錦之助

第二、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり) 片岡愛之助五変化相勤め申し候

小姓寛丸/太鼓持愛平/座頭松市/傾城薄雲太夫/蜘蛛の精:六代目 片岡愛之助
碓井貞光:三代目 大谷廣太郎
坂田金時:初代 中村種之助
源頼光:十代目 松本幸四郎

データ

料金

一等席:17,000円
二等席:9,000円
三等席:5,000円
特別席:19,000円

感想

第三部


18日に前方上手寄りで観劇。

雁のたより

こってこての上方歌舞伎。 何度か見ているが、京都の顔見世でしか見たことない(気がする)。
今までは成駒屋さんの五郎七さんを見ていたが、今回は仁左衛門の監修で幸四郎丈が五郎七さんを演じていた。(シュッとした五郎七さんになぜか違和感を感じてしまったw)
お玉どんが吉弥丈だったり、司が千壽丈だったり、以前の舞台を思い出して「世代交代してるなぁ」と思った。
愛之助丈は若旦那金之助。こういうつっころばしのような役をもっと見たい。
若殿役の進之介丈をものすごく久しぶりに見た気がする。(見た目が若くて、良くも悪くも昔と印象が変わらない。)
ご都合主義なハッピーエンドだが、世の中が暗いときにはお芝居くらいはおめでたくあってほしいので、これはこれでよいかと思う。

蜘蛛絲梓弦

小姓、太鼓持、座頭、傾城、蜘蛛の精の愛之助丈の五役早替わり。
座頭の後に暗転して、パッと明るくなった時に傾城が舞台にいるところが綺麗で印象的。客席もどよめくし。
源頼光は幸四郎丈。白塗りが似合っていてこちらも綺麗。
最後、パーッと華やかに終わるのがよい。

終演は20:00前で、新幹線にも十分間に合う時間だ。
コロナ禍で仕方ないとはいえ、関西圏に住んでいても日帰りできないと言われてた頃が懐かしい。(←年よりの感想)