TOP > データベース > 2023年(令和元5年) > 4月 壽祝桜四月大歌舞伎 明治座
明治座創業百五十周年記念 壽祝桜四月大歌舞伎
2023年4月8日(土)~2023年4月25日(火)
【休演】17日(月)
配役
昼の部(11:00開演)
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 鳥居前
佐藤忠信 実は源九郎狐:六代目 片岡愛之助
武蔵坊弁慶:四代目 中村歌昇
静御前:初代 片岡千之助
亀井六郎:七代目 市川男寅
逸見藤太:初代 中村種之助
源義経:六代目 上村吉弥
二、大杯觴酒戦強者(おおさかづきしゅせんのつわもの)
足軽原才助 実は馬場三郎兵衛:八代目 中村芝翫
内藤紀伊守:十代目 松本幸四郎
小姓木村采女:初代 中村 莟玉
同 松浦主水:四代目 中村歌之助
平岡治右衛門:六代目 中村松江
井伊直孝:四代目 中村梅玉
三、お祭り(おまつり)
鳶頭梅吉:四代目 中村梅玉
町娘お玉:初代 中村 莟玉
若い者公造:七代目 市川男寅
夜の部(16:00開演)
通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)
左枝大学之助/立場の太平次:十代目 松本幸四郎
うんざりお松/弥十郎妻皐月:初代 片岡孝太郎
道具屋与兵衛:四代目 中村歌昇
松浦玄蕃/升法印:三代目 大谷廣太郎
お亀:初代 中村種之助
お米:初代 片岡千之助
孫七:四代目 中村歌之助
後家おりよ:初代 片岡千壽
番頭伝三:六代目 嵐橘三郎
佐五右衛門:三代目 松本錦吾
関口多九郎:六代目 中村松江
太平次女房お道:十一代目 市川高麗蔵
高橋瀬左衛門:八代目 中村芝翫
高橋弥十郎 後に合法:二代目 中村又五郎
データ
筋書
愛之助丈関連
35~36ページ:「出演者のことば」(扮装写真あり、カラー)(1/3ページ)
料金
一等席(1階席/2階席正面):15,000円
二等席(2階席左右):7,500円
三等A席(3階席正面):5,000円
三等B席(3階席左右):3,000円
筋書:2,000円
感想
昼の部
久しぶりの明治座。
朝、新幹線の線路内に人が立ち入ったらしく、遅延や見合わせがあってどうなることかと思ったが、開演前に着くことができた。
スマホで新幹線の予約ができて、路線を調べられるって便利だわ。
22日に前方花道横で観劇。
義経千本桜 鳥居前
義経(吉弥丈)と四天王が都を落ちようとしているところに静御前(千之助丈)がやってくる。
千之助丈は今どきの若者らしく顔が小さい。
遅れて弁慶(歌昇丈)も現れる。この弁慶は泣いたりする愛嬌のあるタイプ。
四天王は男寅丈、千次郎丈、千太郎丈、愛三朗丈。
静御前は義経についていきたいとすがるが、木に縛られておいていかれる。
いくらなんでも縛るのはひどくないか?
逸見藤太(種之助丈)が部下を引き連れてやってきて、静御前を捕らえようとする。種之助丈はいつも動きがきびきびしていて、見ていて気持ちがいい。
そこに現れるのが佐藤忠信(愛之助丈)。
派手な隈取をしていて勇ましい。実は初音の鼓の子狐なので、所々にキツネの手が出る。あの重そうな衣装でぴたりと形が決るところは流石。
忠信は捕り手を追い払い、義経から源九郎の名前を賜わる。
最後は静御前の後を追い、花道を狐六方で去っていく。
いかにも様式美という感じの一幕だった。
大杯觴酒戦強者
飲んだくれの足軽・原才助(芝翫丈)がその酒豪っぷりを買われて、お屋敷に連れて行かれる。
内藤紀伊守(幸四郎丈)の御前で、客人の井伊直孝(梅玉丈)から大盃を受ける。
少し微笑んで才助を見ている直孝と、才助の後ろで苦い顔をしている平岡治右衛門(松江丈)の対比が面白い。なお、紀伊守はポーカーフェイスだった。
梅玉丈は大盃で飲むときも上品で、いかにもお殿様という感じ。対する才助は豪快に飲む。
直孝は、才助が実は武田の家臣で、大阪夏の陣では豊臣方で戦った馬場三郎兵衛であると見抜く。
部下にほしい、やらぬのやりとりと、直孝と才助の勝負の後、才助実は三郎兵衛が紀伊守に1500石で取り立てられてめでたしめでたしで幕。
お祭り
鳶頭(梅玉丈)と町娘(蕾玉丈)と若い者(男寅丈)の舞踊。
途中、明治座150周年に言及する台詞がある。
最後は鳶頭と町娘が花道を去って行くのをほのぼの見送って幕。
町娘が終始にこにこしていて可愛かった。
↑幕間に食べた深川弁当。
↑愛之助丈のサイン付き桃屋セット。
↑お土産に買ったきんつば。