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第三十九回 俳優祭 国立劇場

2023年9月28日(木)

配役

昼の部(12:00開演)/夜の部(17:00開演)

一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

加茂堤の場
舎人桜丸:市川團子
桜丸女房八重:片岡千之助
齊世親王:中村玉太郎
三善清行:中村吉之丞
苅屋姫:中村莟玉

吉田社頭車引の場
舎人梅王丸:中村鷹之資
舎人松王丸:市川染五郎
舎人桜 丸:尾上左近
舎人杉王丸:市川福太郎
金棒引藤内:市川福之助
藤原時平公:尾上松緑

二、模擬店

担当:中村又五郎・坂東亀三郎

1F
ドリンクコーナー:魁春、芝翫、友右衛門
福引:又五郎、歌昇、種之助、種太郎(夜)、秀乃介(夜)
俳優祭公式グッズ:團十郎白猿(昼)、新之助(昼)、九團次、福太郎、市川福之助、市蔵
文化堂:萬次郎、竹松、市村光
ゲームコーナー:笑也、笑三郎、猿弥、男女蔵、男寅
ドリンクコーナー:錦之助、獅童、松江、梅枝
お土産:橘三郎、家橘、桂三、龍生(夜)

2F
カツサンド・お弁当:水谷八重子、春本由香、瀬戸摩純
国会カレーパン・コロッケ:鴈治郎、寿治郎
唐揚げ・ポテト:中車、團子、青虎、寿猿、千之助
焼きそば・焼き鳥:歌六、米吉
揚げたこ焼き・フランクフルト:菊之助、丑之助(夜)、彌十郎、片岡亀蔵
俳優祭公式グッズ:福助、児太郎、勘九郎、勘太郎(夜)、長三郎(夜)、秀調
ドリンクコーナー:右團次、市川右近(夜)、齋入、廣松
お土産:扇雀、吉弥、吉太朗、愛之助(夜)
画廊:梅玉、梅女之丞、梅花
サンドイッチ:高麗蔵、門之助
お飲み物:雀右衛門、権十郎
ドリンク:壱太郎、虎之介、亀鶴

3F
ゲームコーナー:七之助、鶴松、巳之助、新悟、廣太郎、橋之助、中村福之助、歌之助、莟玉、玉太郎、鷹之資、左近
蔵元日本酒:孝太郎、松之助
俳優祭公式グッズ:幸四郎、染五郎、錦吾、宗之助
お団子・甘味:時蔵、萬太郎
クリームパン・あんぱん:團蔵、坂東亀蔵、吉之丞、河合雪之丞
まんじゅう・大福:橘太郎、亀三郎(夜)、眞秀

三、映像でふりかえる初代国立劇場の思い出

ナレーション:尾上菊之助

四、戯場八景名残隼(ゆめのくにへようこそありがとうこくりつ)

軽業 曲屁高麗吉:松本幸四郎
山伏 法螺尾福童:中村獅童
歯技師 辺田奈四海:坂東巳之助
医者 山井直仙:坂東新悟
北条時政:坂東彌十郎
滝の白糸:水谷八重子
三途の川の婆:中村勘九郎
メイド ヨミ:中村米吉
メイド ハリー:澤村宗之助
メイド アビー:中村鶴松
メイド ヒーガン:上村吉太朗
メイド メーカー:河合雪之丞
閻魔(昼):市川團十郎白猿
閻魔(夜):片岡愛之助
閻魔の奥さん:中村児太郎
五官王:中村福之助
五道冥官:中村虎之介
三冠王:中村歌之助
閻魔の妾:中村七之助
弁天小僧:中村萬太郎
碇知盛:中村橋之助
林冲:市川猿弥
晁蓋:市川笑三郎
お夜叉:市川寿猿
王英:中村壱太郎
姫虎:市川中車
青華:市川青虎
魯智深:市川笑也
李逵:市川門之助
花四天:中村鴈治郎
花四天:中村扇雀
花四天:中村芝翫
花四天:中村錦之助
鬼:市川段一郎
鬼:中村橋光
鬼:中村光
鬼:市川喜介
鬼:中村芝桜
鬼:市川瀧昇

データ

料金

1等席:20,000円
2等席:16,000円
3等席:8,000円
筋書:2,000円

感想

感想


夜の部を後方花外にて観劇。

7年振りの俳優祭。今回も運良く観劇することができた。
まず、開場後にコインロッカーに荷物を預けてパンフレットを購入。彦三郎丈(この方のおかげで俳優祭が成り立つのだと思う)が売り子をなさっていて、思わず二度見してしまった。
模擬店の愛之助丈の担当場所を確認し、実際にお店の位置と動線をチェック。
商品の値段を確認してから、金券を購入。
これで準備は完了。

菅原伝授手習鑑

若手俳優による勉強会のような一幕。
始まる前に梅玉丈からのご挨拶と表彰式があった。

加茂堤の場

團子丈の桜丸、千之助丈の八重、玉太郎丈の齊世親王、莟玉丈の苅屋姫という配役。
千之助丈の仕草と台詞回しを見て、「孝太郎丈に似てるなぁ」と初めて思った。

車引

鷹之資丈の梅王丸、左近丈の桜丸、染五郎丈の松王丸。染五郎丈の声が幸四郎丈に似ていると思った。
先日、永楽館で上方の車引を見たばかりだが、こちらは江戸の車引。違いがわかって面白かった。

梅王丸の刀が2本だったので、「あれ?」と思ったら、一度花道を引っ込んで次に出てきた時に3本に増えていた。
確か、昔お江戸の役者さんが客席のご贔屓から刀をもらってそのまま差したから、江戸では刀3本になったのだとか。
愛之助丈が以前、刀2本に比べて3本はかなり苦しいと話していたっけな。

小さな永楽館で見るのと大きな国立劇場で見るのでは、全く印象が違う。
良くも悪くも、国立劇場では鑑賞してるという感じがする。
お芝居が終わってから、彦三郎丈が「(模擬店に走り出す人たちに対して)抜け駆けするなー!」と舞台に登場し、模擬店での注意事項やご説明があった。

模擬店

まずは2階の愛之助丈が担当しているお土産屋さんへ向かう。横には愛一朗丈の姿もある。
反対側には扇雀丈がいらっしゃった。
流石に全種類は買えないので、サイン色紙入りのボンボニエールとお煎餅のセットを購入した。

サインは何度かいただいているので、新しいファンでほしい方がいたら申し訳ないと思ったけど、到着時に残っていたので買ってしまった。(俳優祭の模擬店では、最推しのお店に最初に駆け付けて商品を買うのが醍醐味だと思っている。)
流石に金券が足りなかったけど、現金でもお支払いさせてくれた。
2ショット撮影もしていただけて、私のミッションは完了。

その後、美吉屋さん御一門が販売している小道具屋さんのお楽しみ袋(善玉と悪玉のハットピンが入っていて、これが可愛かった!)を購入し、お三方に一人ずつお写真を撮らせていただいた。

次はお食事処に移動して、鴈治郎丈から国会カレーパンとコロッケを購入し、お写真を撮らせて(略)。
さらに隣のお店で米吉丈からたこ焼きを購入し、お写真を(略)。

買ったものをイートインコーナーで食べようと思ったが、ミネラルウォーターをコインロッカーに入れてしまったので、ドリンクコーナーへ。
右團次丈と右近丈が美味しそうなお菓子を売っていて、金券が余っていたのでついつい購入し、お(略)。

ようやくイートインコーナーで腹ごしらえ。たこ焼きだけでお腹いっぱいになったので、パンとコロッケはホテルで食べることにして、うろうろする。
芝翫丈の2ショット撮影の列ができていたので、後ろに並んで一緒に撮っていただいた。
それから、團子丈にも撮影させていただいた。
いやはや、大満足だった。

映像でふりかえる初代国立劇場の思い出

吉右衛門丈や三津五郎丈の映像に拍手が起きていたのが印象的だった。
私は存じ上げないが、辰之助丈の映像が流れたときは、客席がどよめいた。
このコーナーがあるおかげで役者さんたちがギリギリまで模擬店にいらしたのではなかろうか。(次の拵えをするために途中で模擬店を抜ける必要がないので。)

戯場八景名残隼

軽業師(幸四郎丈)、山伏(獅童丈)、歯医者(巳之助丈)、医者(新悟丈)が地獄巡りをするというお話。
幸四郎丈が「時間通り終わるか自信がない」みたいなことを言って、「あんたが台本書いたんだろ!」と突っ込まれてた。

北条時政(彌十郎丈)と滝の白糸(水谷八重子さん)がやってきたり、白髪の老婆(勘九郎丈)のバーでメイドたちが躍ったり、勘九郎丈がスッポンで俊寛みたいなことしたり、まあ、いつもの俳優祭ですな。
雪之丞丈が台詞を間違えて、米吉丈に「お昼も間違えた!」と突っ込まれて、「もう53歳だから…」と恥ずかしがるところが可愛かった。美しすぎる53歳…

その後、閻魔(愛之助丈)とその奥さん(児太郎丈)が登場。閻魔は台本もとい閻魔帳を見ながらお裁きをする。
弁天小僧(萬太郎丈)が何度も何度も何度も何度も自己紹介させられたり、碇知盛(橋之助丈)がやってきたり、閻魔の奥さんが「社長ー! 安くしてぇー!」と叫んだり、閻魔のお妾(七之助丈)と獅童丈が一緒に花道を引っ込んだり、どこかおかしい梁山泊の面々が猿弥丈の歌(←激ウマい)に合わせて躍ったり、御年93歳の寿猿丈の元気なお姿を拝見したり、幸四郎丈、壱太郎丈、巳之助丈、新悟丈が太鼓を披露したり、閻魔が六法で花道を引っ込んだり、貫禄ありすぎる花四天がやってきたり、鬼が毛振りしたり、あと何かあったかな。
幸四郎丈が花道でなんかいいこと言ってたな。

最後は舞台に役者さんが勢揃いして、仁左衛門丈のご挨拶(僭越ながら、という言葉が出てこなかったらしく、しばし言葉に詰まっておられた)と一本締め。
登場されるだけで客席の温度を上げるニザ様は流石だった。

楽しかった。
また次も参加できたらいいなぁ…
あ、今回の公式グッズを買ってない。(お金はそれなりに使ったけど。)