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大阪国際文化芸術プロジェクト 立春歌舞伎特別公演

2024年2月2日(金)~2月18日(日)
【休演】8日(木)

配役

昼の部(11:00開演)

源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)

〈義賢最期(よしかたさいご)〉
木曽先生義賢:六代目 片岡愛之助
下部折平 実は多田蔵人行綱:二代目 尾上右近
御台葵御前:初代 片岡千壽
高橋判官長常:五代目 市川荒五郎
長田太郎末宗:初代 片岡當吉郎
待宵姫:初代 片岡りき彌
腰元:初代 片岡愛三朗
腰元:初代 片岡千太郎
進野次郎宗政:初代 上村吉太朗
百姓九郎助:四代目 片岡松之助
矢走兵内:二代目 中村亀鶴
九郎助娘小万:初代 中村壱太郎

〈竹生島遊覧(ちくぶしまゆうらん)〉
斎藤別当実盛:六代目 片岡愛之助
小万:初代 中村壱太郎
主馬判官:初代 中村かなめ
飛騨左衛門:初代 中村翫政
塩見忠太:初代 上村吉太朗
平宗盛:二代目 中村亀鶴

〈実盛物語(さねもりものがたり)〉
斎藤別当実盛:六代目 片岡愛之助
小万:初代 中村壱太郎
葵御前:初代 片岡千壽
矢走仁惣太:五代目 市川荒五郎
庄屋太郎右衛門:初代 片岡當吉郎
郎党:初代 中村翫政
郎党:初代 片岡愛三朗
九郎助:四代目 片岡松之助
九郎助女房小よし:六代目 上村吉弥
瀬尾十郎兼氏:四代目 中村鴈治郎

夜の部(16:00開演)

一、新版色讀販(しんぱんうきなのよみうり)ちょいのせ

油屋番頭善六:四代目 中村鴈治郎
丁稚久松:初代 中村壱太郎
娘お染:二代目 尾上右近
女中おとり:二代目 中村鴈乃助
油屋後家おみね:六代目 上村吉弥
松屋源右衛門:二代目 中村亀鶴
山家屋清兵衛:六代目 片岡愛之助

二、連獅子(れんじし)

狂言師右近 後に親獅子の精:三代目 中村扇雀
狂言師左近 後に仔獅子の精:初代 中村虎之介
法華の僧蓮念:初代 中村かなめ
浄土の僧遍念:五代目 市川荒五郎

三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう))

天満屋お初:初代 中村壱太郎
平野屋徳兵衛:二代目 尾上右近
茶屋女おさと:中村 扇乃丞 同  おくに:上村 折乃助 町の衆六兵衛:五代目 市川荒五郎
同  甚兵衛:初代 中村かなめ
同 松右衛門:初代 片岡當吉郎
女郎お千代:初代 上村吉太朗
同  お仲:初代 片岡千太郎
同 おかつ:初代 片岡愛三朗
下女お玉:初代 中村翫政
手代茂兵衛:初代 中村鴈成
天満屋惣兵衛:初代 中村寿治郎
油屋九平次:二代目 中村亀鶴
平野屋久右衛門:四代目 中村鴈治郎

データ

料金

一等席:15,000円
二等席:8,000円
三等席:4,000円
筋書:1,200円

感想

昼の部


18日の千穐楽に前方中央にて観劇。

義賢最期

よかった!
正直、これ以上の感想はあまり出てこない。
親子の別れの場面で泣き、夫婦の別れの場面で泣き、立ち回りで手に汗握り、最後まで引き込まれた。
葵御前(千壽丈)、待宵姫(りき彌丈)の上方歌舞伎塾卒塾生のやり取りから舞台が始まるのもよかった。
「腹の子に盃を取らせよう」の場面で義賢(愛之助丈)が軍勢を気にして視線を動かしていることに改めて気づいた。

最期の仏倒れも壮絶だが、その前に小万(壱太郎丈)に向かって「白旗を平家に渡すな」と言う時の気迫がすごい。
そりゃ、小万も命懸けで琵琶湖を渡るよなぁ…
私はこの演目が一番好きかもしれない。

竹生島遊覧

めったにかからない演目らしく、初めて見た。
短いながらも、舞台上には平宗盛(亀鶴丈)が乗った御座船、花道から斎藤別当実盛(愛之助丈)が乗った小舟が登場するなど、舞台装置は結構豪華。
迫力ある義賢から一変して、実盛はすっきりと爽やか。
小万(壱太郎丈)が腕を斬り落とされる経緯がよくわかった。
最後は御座船がぐるっと回転して船首から海を臨む実盛で幕。

実盛物語

通しで見ると、実盛(愛之助丈)の語りの場面がよくわかる。(義賢と実盛を通しで演じるのって、なかなかの体力と気力が必要だと思うけど…)
鴈治郎丈は好々爺のイメージが強いけど、瀬尾十郎みたいな役もいいなぁ。
九郎助(松之助丈)と小よし(吉弥丈)の夫婦と太郎吉もよかった。
それにしても小万がつくづく不憫だ。夫の折平実は多田蔵人行綱(尾上右近丈)は若い子連れて逃げてるし。(←言い方)
最後、馬に乗って引っ込む実盛を見送って気持ちよく終われるのがよい。

夜の部


17日に前方中央にて観劇。

ちょいのせ

善六(鴈治郎丈)が意地悪でイヤな奴なんだけど、愛嬌があって憎めない。鴈治郎丈のこういうお役好きだわ~。
山家屋清兵衛(愛之助丈)はいかにも大人のイイ男なのに、許婚のお染(右近丈)は久松(壱太郎丈)に夢中。やはり、同年代がいいのか?
源右衛門(亀鶴丈)は芸達者だなぁという感じ。
最後、人形振りがあったりするんだけど、コレ、軽いノリだけど心中物だったわ。

連獅子

扇雀丈の親獅子と虎之介丈の仔獅子。
結構な勢いで毛振りしてた。
扇雀丈はこういう凛々しい拵えも似合うなぁ…

曽根崎心中

壱太郎丈のお初に右近丈の徳兵衛。
若い二人が勢いで心中してしまう感じが出ていて、また「やつれしゃんした」に説得力があって(←オイ)、良かった。
壱太郎丈のお初は健気なのに色気もあって、これは男が夢中になるわ~と思った。
右近丈の徳兵衛がすごく哀れで可哀想で、九平次に騙されてボコボコにされる場面は見ていて泣けてきた。
亀鶴丈の九平次はこれまたやな奴なんだけど、上手い。亀鶴丈はもう少しいい役でも見たいなぁ。
鴈治郎丈の久右衛門もすごく良かった。
いい感じに世代交代していたと思う。

おまけ


↑昼の部の幕間に食べた「たちばな」のお弁当


↑ホテルで夜と朝に食べた「アルション」のケーキ。


↑お土産は「アルション」の塩キャラメルカステラと紅茶。