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四月大歌舞伎 歌舞伎座

2024年4月2日(火)~4月26日(金)
【休演】10日(水)、18日(木)

配役

昼の部(11:00開演)

一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)引窓

南与兵衛後に南方十次兵衛:四代目 中村梅玉
女房お早:三代目 中村扇雀
平岡丹平:六代目 中村松江
三原伝造:三代目 坂東亀蔵
濡髪長五郎:四代目 尾上松緑
母お幸:六代目 中村東蔵

二、七福神(しちふくじん)

恵比寿:四代目 中村歌昇
弁財天:初代 坂東新悟
毘沙門:初代 中村隼人
布袋:初代 中村鷹之資
福禄寿:初代 中村虎之介
大黒天:二代目 尾上右近
寿老人:初代 中村萬太郎

三、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)

団七九郎兵衛/徳兵衛女房お辰:六代目 片岡愛之助
一寸徳兵衛:五代目 尾上菊之助
団七女房お梶:五代目 中村米吉
下剃三吉:二代目 坂東巳之助
傾城琴浦:初代 中村莟玉
伜市松:初代 中村秀乃介
おつぎ:三代目 中村歌女之丞
大鳥佐賀右衛門:四代目 片岡松之助
三河屋義平次:六代目 嵐橘三郎
堤藤内:初代 大谷桂三
玉島磯之丞:初代 中村種之助
釣船三婦:五代目 中村歌六

夜の部(16:30開演)

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

土手のお六:五代目 坂東玉三郎
山家屋清兵衛:二代目 中村錦之助
髪結亀吉:三代目 中村福之助
庵崎久作:初代 市村橘太郎
油屋太郎七:九代目 坂東彦三郎
鬼門の喜兵衛:十五代目 片岡仁左衛門

二、神田祭(かんだまつり)

鳶頭:十五代目 片岡仁左衛門
芸者:五代目 坂東玉三郎

三、四季(しき)

〈春 紙雛〉
女雛:五代目 尾上菊之助
男雛:六代目 片岡愛之助
五人囃子:初代 中村萬太郎
同:初代 中村種之助
同:初代 尾上菊市郎
同:初代 尾上菊史郎
同:初代 上村吉太朗

〈夏 魂まつり〉
亭主:八代目 中村芝翫
若衆:四代目 中村橋之助
太鼓持:四代目 中村歌之助
仲居:四代目 中村梅花
舞妓:六代目 中村児太郎

〈秋 砧〉
若き妻:初代 片岡孝太郎

〈冬 木枯〉
みみずく:四代目 尾上松緑
みみずく:三代目 坂東亀蔵
木の葉 男:二代目 大谷廣松
同:三代目 中村福之助
同:初代 中村鷹之資
同:同:初代 尾上眞秀
木の葉 女:七代目 市川男寅
同:初代 中村莟玉
同:五代目 中村玉太郎
同:三代目 尾上左近

データ

料金

1等席:18,000円
2等席:14,000円
3階A席:6,000円
3階B席:4,000円
1階桟敷席:20,000円
筋書:1,300円

感想

昼の部


21日に前方中央で観劇。

引窓

梅玉丈の南与兵衛は爽やかに素敵で、松緑丈の濡髪長五郎は大きくて立派だった。
実の母子と義理の母子のやりとりに泣かせられた。
引窓を使った舞台装置がよくできてるなぁと思った。

七福神

若手7人の華やかな舞踊。
若手に老人の格好をさせなくても…と思わなくもなかったが。

それより、近くの席の小さな女の子がバタンバタンと音を立てて立ったり座ったりするものだから、気が散って仕方なかった。
途中で劇場の係員が注意しにきていた。
関係者の娘さんだったのだろうか?
流石に引窓と夏祭は見なかったようだが、観劇させるなら最低限の行儀を躾けてからにしろと言いたい。

夏祭浪花鑑

歌舞伎座で愛之助丈の団七を見られる日がくるなんて思わなかったから、幕が開いて床屋さんの暖簾の家紋を見ただけでぐっときた。感無量。

どっしりとした二枚目の団七とシュッとした二枚目の徳兵衛(菊之助丈)が並ぶととても絵になる。
三婦(歌六丈)は鴈治郎丈みたいな好々爺という感じではないけど、凄みがあって、これはこれで素敵だった。

お辰は愛之助丈の二役。
早替りの都合で仕方ないとは思うけど、「ここでござんす」の時、頬の傷が貼り付けてあるとわかるのが残念。

橘三郎丈の義平次はいつもながら憎々しいんだけど、上手いなぁ…と思う。
お江戸の役者さんが多いせいか、全体的にスッキリした感じだなぁと思ったけど、泥場からはこってりしてくる。
そして、祭り囃子が聞こえてくると、やはりドキドキしてしまう。
凄惨な場面なんだけど、見得が決まると錦絵みたいに美しい。
舞台写真もいいものが多く、どれにするか迷った挙げ句、決めかねて普段より沢山買ってしまった。

終演後、「あの後どうなるのかしらねぇ…」という声が聞こえてきたけど、流石に歌舞伎座で夏祭の通しは無理だよね。

夜の部


20日に前方中央にて観劇。

於染久松色読販

序幕でなんかいろいろあって、場面が移って土手のお六(玉三郎丈)が登場。いやはや美しい。
その後、鬼門の喜兵衛(仁左衛門丈)もやってくる。
凄みのあるイケメンっぷりは御年80歳とは信じられない。
強請りに行って失敗するのだけど、籠を担いで2人で退場するまで、本当に絵になるなぁと思って見ていた。
番頭さん(千次郎丈)がいい味を出していた。

神田祭

鳶頭(仁左衛門丈)と芸者(玉三郎丈)の美男美女がいちゃついているのをひたすら眺めているだけの一幕。
眼福としか言いようがない。
ありがたさで寿命が延びたと思う。

四季

春夏秋冬の舞踊。
春は愛之助丈と菊之助丈の男雛女雛。
仁左玉コンビの後に出てきたというのに、十分目を引く美しさだった。

夏は大文字が見える場所で若衆(橋之助丈)と舞妓(児太郎丈)らがなんやかややってるところに亭主(芝翫丈)がやってくる。
少し寂しげな雰囲気だった。

秋は若き妻(孝太郎丈)が一人で寂しく砧を打っている。
衣装があまり見たことのない独特な感じだった。

冬はみみずく(松緑丈)のインパクトが強いが、大勢でアクロバティックな踊りをしていた。
子役さんが可愛かったな。

終わってみれば19:30を少し回った時間で、開演が16:30なのに随分短くないか?
まあ、仁左玉コンビで十分満足したけれど…

おまけ


↑夜の部の開演前に飲んだスパーリングワイン。


↑幕間に食べためでたい焼き。


↑昼の部の幕間にいつものビーフカツサンドを食べた。
さっと食べられるのがいい。


↑スパーリングワインも飲んだ。


↑お土産は(こちらもいつもの)山田屋まんじゅう。