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秀山祭九月大歌舞伎 歌舞伎座
2024年9月1日(日)~9月25日(水)
【休演】9日(月)、17日(火)
【貸切】昼の部:20日(金)
配役
昼の部(11:00開演)
一、摂州合邦辻(せっしゅう がっぽうがつじ)
玉手御前:五代目 尾上菊之助
俊徳丸:六代目 片岡愛之助
奴入平:初代 中村萬太郎
浅香姫:五代目 中村米吉
母おとく:六代目 上村吉弥
合邦道心:五代目 中村歌六
二、沙門空海唐の国にて鬼と宴す(しゃもんくうかいとうのくににておにとうたげす)
空海:十代目 松本幸四郎
楊貴妃:五代目 中村雀右衛門
白楽天:四代目 中村歌昇
廷臣馬之幕:三代目 大谷廣太郎
玉蓮:五代目 中村米吉
春琴:六代目 中村児太郎
阿倍仲麻呂/高階遠成:八代目 市川染五郎
橘逸勢:三代目 中村吉之丞
杜黄裳:三代目 松本錦吾
白龍:二代目 中村又五郎
丹翁:五代目 中村歌六
憲宗皇帝:二代目 松本白鸚
夜の部(16:30開演)
一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
太宰後室定高:五代目 坂東玉三郎
久我之助:八代目 市川染五郎
雛鳥:三代目 尾上左近
蘇我入鹿:三代目 中村吉之丞
大判事清澄:四代目 尾上松緑
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶:十代目 松本幸四郎
源義経:八代目 市川染五郎
片岡八郎:四代目 中村歌昇
駿河次郎:初代 中村種之助
亀井六郎:十一代目 市川高麗蔵
常陸坊海尊:八代目 大谷友右衛門
富樫左衛門:五代目 尾上菊之助
後見:三代目 中村吉之丞
データ
料金
1等席:18,000円
2等席:14,000円
3階A席:6,000円
3階B席:4,000円
1階桟敷席:20,000円
筋書:1,300円
感想
昼の部
21日に前方花道寄りで観劇。
摂州合邦辻
歌舞伎にありがちな「そんなアホな…」というトンデモ設定を役者さんのの熱量で押し切る演目。
歌舞伎を見始めた頃に藤十郎上の玉手御前で見た覚えがある。
玉手御前(菊之助丈)は綺麗で、どこか情念を感じさせ、浅香姫(米吉丈)に短刀を振りかざす場面はなかなかの迫力だった。
浅香姫は可愛くてきれい。
俊徳丸(愛之助丈)は品よくたたずんでる時間が長いんだけど、こういうお役もいいなぁと思った。
合邦道心(歌六丈)とおとく(吉弥丈)の両親は安定の素晴らしさ。
最後は菊之助丈の熱演を固唾をのんで見ていたけど、幕が下りてから「やっぱりめちゃくちゃな話やな」と思った。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す
見終わった後の正直な感想は、「コレ、原作の小説はすごく面白いんだろうなぁ…」。
なんというか、玄宗皇帝と楊貴妃が出てくるスケールの大きな話なんだけど、あらすじを追ってるうちに終わっちゃう感じ。
空海(幸四郎丈)はちょっと軽くて愛嬌があって素敵なんだけど、狂言回しっぽくて主役なのに感情移入しにくく、全体的に説明台詞や問答が多くて、ぼやっとした印象。歌声が聴けたのはよかったな。
玉蓮(米吉丈)が可愛く、春琴(児太郎丈)のクセが強い。
後半、華清宮での宴に楊貴妃(雀右衛門丈)と白龍(又五郎丈)と丹翁(歌六丈)が登場し、濃ゆい三角関係が語られるんだけど、「いや、そんな生々しい台詞を歌舞伎座で聞きたくないんだが…」という気持ちになった。
最後、空海は目的だった密教を手に入れ、橘逸勢(吉之丞丈)らと憲宗皇帝(白鸚丈)に謁見し、帰国する。
面白くないわけじゃないんだけど、なんかすっきりしない感じだった。
原作を読んだ後で観劇したら、面白さがわかったのかもしれない。
おまけ
↑いつものビーフカツサンド。
↑いつものスパーリングワインとめでたい焼き。
↑お土産は月あかりと、いつもの山田屋まんじゅう。
月あかり、初めて食べたけど美味しかったな。