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大阪・関西万博開催記念 薫風歌舞伎特別公演 松竹座

2025年5月11日(日)~5月25日(日)
【休演】19日(月)

配役

第一部(11:00開演)

一、今昔歌舞伎草紙(こんじゃくかぶきぞうし)

〈歌舞伎踊り〉
口上:二代目 市川青虎
若衆歌舞伎、三番叟、阿国歌舞伎、手古舞:日本舞踊家 出演

〈上方歌舞伎〉
藤屋伊左衛門:三代目 中村扇雀
太鼓持:初代 中村虎之介
扇屋夕霧:初代 中村壱太郎

〈江戸歌舞伎〉
鳶頭駒吉:四代目 中村鴈治郎
鳶頭照吉:九代目 市川中車
鳶頭松吉:六代目 片岡愛之助

二、脈々奇書異聞(みゃくみゃくきしょいぶん) 夢窓西遊記(むそうさいゆうき)

孫悟空:四代目 中村橋之助
猪八戒:三代目 中村福之助
沙悟浄:四代目 中村歌之助
大天狗:三代目 市川笑三郎
茶々姫:二代目 市川笑也
脈々丸:中村 二代目 中村亀鶴
三蔵法師:六代目 片岡愛之助

第二部(14:30開演)

千夜一夜譚(せんやいちやものがたり) 荒神之巻(あらじんのまき)

安羅仁:初代 中村虎之介
茉莉花姫:初代 中村壱太郎
呀狗吏部:三代目 中村福之助
普弖磨:四代目 中村歌之助
父王:二代目 市川青虎
茶屋亭主:初代 中村寿治郎
指輪の精:三代目 市川笑三郎
咲薔薇王妃:二代目 市川笑也
洋燈の魔神:二代目 市川猿弥
摩狗吏部:九代目 市川中車
安羅仁の母:三代目 中村扇雀
紗武利矢王:四代目 中村鴈治郎

第三部(18:00開演)

湧昇水鯉滝(わきのぼるみずにこいたき) 鯉つかみ(こいつかみ)
片岡愛之助十一役早替り宙乗りならびに本水にて立廻り相勤め申し候

滝窓志賀之助/滝窓志賀之助 実は鯉の精/俵藤太秀郷/三上山の大百足/鯉王息子金鯉/鮒五郎/奴瀬田平/関白中納言橘広継/信田清晴/釣家奥方漣/余呉左衛門:六代目 片岡愛之助
釣家息女小桜姫:初代 中村壱太郎
鯉王:二代目 市川猿弥
篠村妻呉竹:六代目 上村吉弥
篠村次郎公光:九代目 市川中車


データ

料金

一等席:13,000円
二等席:7,000円
三等席:4,000円
筋書:1,300円

感想

第一部


25日(千穐楽)に前方中央にて観劇。

今昔歌舞伎草紙

青虎丈の口上の後、舞踊家さんによる華やかな歌舞伎踊り。
客席に下りて踊る演出もあった。

それから、「上方歌舞伎」で吉田屋。
伊左衛門(扇雀丈)がお庭の戸から部屋に入ってきて炬燵で眠っていると、夕霧(壱太郎丈)が現れ、じゃらじゃらと喧嘩を始める。
太鼓持(虎之介丈)が身請けのお金が届いたと知らせにきて、めでたしめでたし。
夕霧の打掛が豪華で眼福。

最後に「江戸歌舞伎」。
親獅子と仔獅子に扮した鳶頭(鴈治郎丈、中車丈、愛之助丈)が毛振りを披露して幕。
鴈治郎丈がすごい勢いでぶん回していて驚いた。

夢窓西遊記

孫悟空(橋之助丈)が太閤秀吉になって…という新作歌舞伎。
猪八戒(福之助丈)、沙悟浄(歌之助丈)と成駒屋三兄弟が揃い踏み。
歌之助丈の所作というか、動きの切れが良かったな。

太閤秀吉となった孫悟空を猪八戒と沙悟浄が迎えにくるが、孫悟空は茶々姫実は九尾の狐(笑也丈)と大天狗(笑三郎丈)に操られてしまう。
大天狗、「誰?」と思ったら、まさかの笑三郎丈だった。

逃げのびた猪八戒と沙悟浄は客席の扉から(多分)再登場して、お客さんに話しかけながら、「万博はチケットを買えば妖怪でも入れると、吉村知事がこの前言ってた」とか「神谷町小歌舞伎を大阪でもやりたい」みたいなことを話しながら舞台に上がる。

猪八戒と沙悟浄は産土神や愛嬌のある狸(折乃助丈)達とともに戦うが、孫悟空には敵わず…というところで、三蔵法師(愛之助丈)登場。綺麗なお坊様姿は久しぶりに見た気がする。
三蔵法師の祈りによって孫悟空は正気に戻り、大天狗と九尾の狐は敗れ去る。

愛之助丈、若手が頑張った後に美味しいところを持っていくなぁ…と思ってたら、更に後から出てきた脈々丸(亀鶴丈)が全部かっさらっていった。
出てきた瞬間から客席に笑いが起こったぞ。
万博マスコットのぬいぐるみを持った舞台写真は売り切れてた。

何かよくわからんが、脈々丸が日本を守ってくれるということで、幕。
三蔵法師、沙悟浄、猪八戒、孫悟空の順に、幕が下りた後の花道を引っ込んでいった。
亀鶴丈が今回、この一役だけと気付いてちょっと微妙な気持ちになりつつ、家路についた。


↑幕間に食べたお弁当。

第二部は観劇しなかったが、舞台写真(いくつか売り切れてた)を見た感じでは面白そうだったので、見れば良かったなぁ。

第三部


24日に前方花道横にて観劇。

湧昇水鯉滝 鯉つかみ

久しぶりの鯉つかみ。
愛之助丈の11役早替りに宙乗りと本水あり…と病み上がりに無茶しすぎ。

三上山の大百足(愛之助丈)退治の場は役者が代わっても堂々と顔を見せてたけど、隈取してるから分からないだろうということだろうか。
ムカデの血しぶきはバズーカーみたいなのから派手な爆音とともに赤い紙テープが噴き出していた。
早替わりは顔を隠して動き始めたら別人と入れ替わっていて、舞台で派手な動きをしてるのはだいたい愛之助丈(11役のどれか)と思えばまず間違いないと思う。

奥方と余呉左衛門(両方とも愛之助丈)のときは、愛之助丈が口元だけ隠して両方声を出してたのかなぁ? 録音には聞こえなかったんだよなぁ。
その後舟から志賀之助(愛之助丈)現れるところが、初見時に一番驚いた。しかも、筋書を見るまで志賀之助とわからず、「11役のうち、誰?」と思っていた。
ついでに、清水詣での際に小桜姫(壱太郎丈)に一目惚れされたのも、「本物? 鯉の方?」と思っていた。

舞台上でプール(←プールって言うな)を準備している間、幕の前で大薩摩があるのだけど、聴きなれた感じと違ったのだが、以前からこうだったかしらん?
水中での立ち回りでは、鯉が口からすごい勢いで客席に水を放出するし、体をぶん回して水しぶきを上げまくる。(まあ、大詰めの主役は鯉だしね。)
客席のビニールシートの上にバラバラと水がかかる音がした。
最後、七三あたりで水を飛ばしてから、愛之助丈が花道を引っ込んで幕。
思いっきり水をかけられたけど、楽しかった~。


↑ロビーにいたミャクミャク様。