TOP > データベース > テレビ・ラジオ出演 2007年以前 > Top Runner

Top Runner

2006.10.8放送
2006.11.2再放送
2006.9.10観覧

せっかく観覧に当たったので、放送で流れなかった部分を書いてみる。記憶力が悪いので、話していた順番などはめちゃくちゃ。

※「だいたいこんな感じのことを言っていた」ということであり、一言一句この通りにお話されたわけではありませんので、ご了承ください。帰りの新幹線の中で覚えていることをメモしていただけなので記憶に間違いがあるかもしれません。あまり信用せずに「ふーん」程度に読み流していただきたく…
文中、一部敬称略です。

運よく当たったので、行って来た。時間に余裕を持って出かけたのに、方向音痴でふらふらしていたため、ちょうどいい時間に到着。集まっていたのはほとんど20代〜30代(と思われる)女性で、カップルが数組いたかな。対応してくれたNHKの方は皆感じがよかった。


↑迷ってた時に見つけたスタパのボード。


観覧者は脚の見える位置にこのシール(↑)を貼る。

ロッカーなどが置いてある場所を通り、スタジオへ。途中、「AI様」と書いてある控え室の前を通ったんだけど、そこが愛之助丈の控え室だったんだろうか?
クジ運全てを使い果たしていたらしく、整理番号は後ろも後ろ。(100番がラストらしい。) でも、愛之助丈が見やすい位置だったので、まあいいか。
収録前に、拍手の練習をしたり、諸注意を聞いたりする。拍手と一緒にどよめく練習や、質問コーナーで「はいっ!」と手を上げる練習もしたけど、ほとんど役に立たなかった。それができるほどには客層が若くなかったということで。

トークは何回かに分けて収録し、その合間にメイク直しなどがある。愛之助丈が一番時間を掛けて直してもらっていた。(一番画面に映るせいかな。) 本上さんは意外と時間をかけてなかった。太郎さんはほとんど直していなかったな。
愛之助丈は笑顔で客席の方をぐるっと見てくれたりして、すごく感じがよかった。

まずは、司会のおふたりが登場。
山本太郎さんは男前、本上まなみさんはとても綺麗だった。やっぱり芸能人は違うな〜と思った。

本上「(着物姿の女性に)素敵ですね」
太郎「ご自分で着られたんですか? あなたも? あなたも?」
客席がほとんど女性ということで。
本上「山本さんのファンもいるかもしれませんよ」
太郎「それはないでしょう」
後ろで手を上げた方が1人。
太郎「ありがとうございます(笑)」

拍手とともに、愛之助丈が登場。
…学ラン?
と、一瞬思ってしまうような上着だった。(両サイドにボタンがついているから違うとわかった。)
普段着(一応、よそ行きなのかも)の愛之助丈をあまり見たことがないので、不思議な感じだった。ライトがあたっていたせいか、髪が茶色っぽく見えたなぁ。前髪をしきりにふわり、ふわりとかき上げていた。

いきなり、愛称について。お正月の「スタおめ」でも愛称について話題にしていたし、NHKは「ラブリンv」呼びを推奨しているんだろうか?
本上「どう呼ばれてるんでしたっけ?」
愛之助「僕は… 知りませんけど…」(←自分で言うのは恥ずかしいらしい。)
太郎「(客席に向かって)何て呼んでるんですか」
客席「……」(←ファンも言うのは恥ずかしいらしい。)
太郎「知らないはずないでしょう。こうやって来てるんだから」
街中で「ラブリンv」と呼ばれると恥ずかしいという話題の後。
愛之助「大向こうさんに呼ばれたときも恥ずかしかったです」
え? まさか、「らぶりんっ!」って大向こうをかけられたの? と、思ったら、違った。
愛之助「大向こうさんは『松嶋屋』とか『六代目』と声をかけるんですが、街中で『六代目』と呼ばれたときはドキッとしました」
太郎「今日は愛之助さんとお呼びすればいいですか? らぶりんじゃあまりにも馴れ馴れしすぎるので」
愛之助「好きに呼んでください」
収録中に1回だけ太郎さんが「らぶりんさん」って言ったけど、どこで言ったか忘れた。

義賢最期について。
仁左衛門丈に教わった時に『見得を切ったらできるだけそのままで』と言われたらしい。
愛之助「滞空時間が長いんですよ」(と、滞空時間の説明)
太郎「(倒れる間)何を考えてるんですか?」
愛之助「何も考えてません(笑)」
アクションが好きで子供の頃ジャッキー・チェンと共演したいと思っていたとか。

上方歌舞伎と江戸歌舞伎の違い。
大阪弁の話になって、愛之助丈が「封印切」の忠兵衛の台詞を実演。(ここ、台詞の部分は全部流れたけど、説明の部分はかなりカットされていた。説明、長かったからなぁ。)
店まで来て中を覗いてみたら、梅川とおえんさんが「来る来ない」(だったかなぁ?「封印切」は見たことがないので、間違っているかも)と占い?をしている。
愛之助「忠兵衛を待ってるとは限らないわけですよ」
でも、きっと自分だろう、という感じの台詞を実演。
太郎「よく覚えてますねぇ。僕たちは覚えたら割とすぐ忘れちゃいますけど」
愛之助「(ドラマなどは)一度言ったらそれで終わりでしょ? 僕たちは何度も再演しますからね」

ホテル暮らしの話。
愛之助「外食ばかりでなれるのが大変でしたが、ベッドメイクなどをしてもらえるので、ホテルの方が楽かな(笑)」
太郎「ホテル代も大変でしょう?」
愛之助「いえ、会社が出してくれるんで… そんな心配初めてされました(笑)」
春夏秋冬それぞれの旅行セットがあるそうだ。で、それを持てばすぐにどこにでも行けるとか。

ホテルの部屋では台詞の練習ができないだろうという話。
太郎「舞台だと発声の仕方も違うでしょう」
愛之助「マイク使いませんからね」

派閥?
太郎「派閥っていうんですかねぇ。苗字が違っても教えてもらえるんですか?」
愛之助「うちは片岡家で松嶋屋の型があるんですが、たとえば中村さんに成駒屋さんの型を習いに行くこともあります」

秀太郎丈の養子になったことについて。
自分は中学を卒業したらすぐ役者になるつもりだったのが、実父に「高校くらいは出ておきなさい」と言われて進学。高校卒業時に、秀太郎丈から「役者を辞めて大学に行くもよし、大学に行きながら歌舞伎をしてもよし、歌舞伎役者になるもよし、自分で選びなさい」と言われて、歌舞伎役者を選んだ。
当時、十三代目仁左衛門丈の本名「千代之助」から「千代」をいただいて、子供を表す「丸」をつけて初代片岡千代丸と名乗っていた。“丸”と付くのは子供の名前なので、番附に「千代丸」とあるのにおっちゃんが出てきたら、「千代丸はどこや」と思われてしまう。なので、名前を変えることになった。
十三代目さんから「片岡家には愛之助といういい名前があるから、それを継ぎなさい」と言われて、愛之助を継いだ。
ずっと、後ろに下がっている役ばかりだったのが、台詞がある役をもらえるようになった。なかなか前に出ることができず、先輩と3人で並ぶと一歩後ろに下がってしまったとか。
愛之助「もう、死ぬ気で前へ出る、くらいの気持ちでちょうどいいくらい」
太郎「今まで仲間や先輩だった人たちから頭一つ飛びぬけたわけですが、その辺はどうだったんですか?」
愛之助「兄弟子にアドバイスをもらったこともあります。皆さん、大先輩ですから、昔はああだったこうだったと教えてくださって。ああ、この人たちはすごいなーと思いました」

歌舞伎をやってよかったなぁと思うところ。
愛之助「何度も同じお役ができるところですね。70になっても前髪のある役ができる。15でやった役を30になってもできるし、70になってもできる」
太郎「僕も70になっても学ラン着たいですよ」
本上「いいじゃないですか」
太郎「いや、流石に70で学ラン着たら『いい加減にしろ』って言われるでしょう」

歌舞伎には演出家がいないという話。
太郎「じゃあ、どうするんですか?」
愛之助「歌舞伎ではシンの役者が演出も担当するんですよ」
太郎「それじゃあ、ジャイアンみたいな人だったら、ジャイアンリサイタルになってしまうじゃないですか!」
愛之助「(笑)そんな人はいなかったです」
新作には演出家がつくということも話していた。

子供時代の話。
楽屋では宿題をやっていたそう。
答えを教えてもらって喜んでいたら、間違っていたこともしばしばあったとか。
太郎「子役にも台詞はあるんですか?」
愛之助「ありますよ」
歌舞伎の子役は台詞が平坦という話になり、本上さんが笑って「そうそう」と言っていた。
愛之助丈の「かかさまいのー、ととさまいのー」が聞けた。

後輩に教える時は?
太郎「『いいんだけど、何か違うね』って言うんですか?(笑)」
愛之助丈は「僕ならこうする」とアドバイスするらしい。
愛之助「(本上さんと太郎さんに)話しやすい先輩と話しにくい先輩といるでしょ?(客席に)上司とか?」

役の性根の話。
太郎「台本を読んで『なんやこいつ、わからん。こんなヤツ大嫌い』ということがあると、わからないなりに理解して、近づける部分を探そうとするんですが、そういうことってないですか?」
愛之助「そういうものだと思ってます。こういう人もいるんだーという感じであまり疑問に思いません」
歌舞伎はとんでもないストーリーが多いし、という話も少し。
愛之助「上方歌舞伎塾の塾生は、僕が考えないようなことを疑問に思ったりするみたいです。『うかれ坊主』という舞踊があって、生臭坊主が浮かれて踊るんですけど、『ちょっと聞きたいんですが』と言われて、『うかれ坊主は何で浮かれてるんですか?』って(笑)。いや、考えたことないなぁ」
誰だ、そんなこと聞いたのは!?(笑)

太郎さんからの「2000年で女形を封印したそうですね」との突っ込みから入った女形話。
太郎「『仕事があってよかったー』と思ってまでやりたかった立役のいいところは?」
愛之助「突っ込みますね(笑) うーん、発散できるところ。見得を切ったりして。女形も見得を切りますけど、内に向かうことが多いので」
太郎「女形で『発散したい』と思ってたんですね」
愛之助「ちょっと思ってました」
やりたいと思う役は立役の方が多かったとか。玉三郎丈がいろいろ相談に乗ってくれて、「決めたからには(台詞がなくても)、どんなお役でもやらなきゃダメ」と言われたらしい。

質問コーナー。手を上げる人が少なかったが、だんだん増えていった。
まず、一人目。
愛之助「じゃあ、そこの美しい人」
らぶりん(34歳・男)、女性の扱いが上手だなぁ。
質問者1「東京に公演に行く時に必ず持っていくものは?」
愛之助「加湿器と任天堂64(だったかな? ゲーム機の名前)」
質問者1「どんなゲームをするんですか?」
愛之助「マリオシリーズが好きです」

二人目が音楽について質問した方。
実は、NHKのスタッフから「どんな曲が好きかも聞いてください」と注文が出ていたのだ。最初からこの質問を流すつもりだったのね。
三人目も放送された方。

質問者4「上方歌舞伎塾の塾生さんが愛之助さんがやっているような役をすることがありますか?」
愛之助「あると思います。花形歌舞伎みたいな若い人ばかりの舞台で抜擢したいし、十分あると思いますよ」

『染模様恩愛御書』について。
愛之助丈は「染模様血染御書」と言い間違えていたぞ。(流れなかったけど。)
大川友右衛門を「大谷友右衛門」と言って、「ここカットですね」と笑いながらチョキチョキポーズ。
太郎「役作りが大変ですねぇ。少年で男同士で…」
愛之助「嬉しそうですね」(←楽しそうですね、だったかも)
太郎「役作りしてるところが見てみたい」
愛之助「見たことない方にも楽しめると思うので、入門編としてぜひ」
入門編にするには、ちょっと毛色が変わってないか? すごく面白かったけど。

歌舞伎に出会ってなかったら?
愛之助「歌舞伎をやってなかったらってことですよね? よく聞かれるんですが… うーん… ボクシングとかプロレスとか格闘技をやりたかった。体が小さいからムリなんですけど。立ち回りとか好きですし」
本上「ジャッキー・チェンと共演したかったくらいですものね」

愛之助丈にとって歌舞伎とは?
愛之助「酸素。なくてはならないもの。命です」

収録の合間には、司会のおふたりと「『ミナミの帝王』が好きで東京にいる間にレンタルで全部見た」「東京から大阪まで車で移動する時、休憩はほとんどしない。1回くらい」というようなことを話していた。
ずっと座りっぱなしなので、カメラが回っていない間は観覧者も脚を伸ばしたり、手を伸ばしたりする。本上さんが「もっとこうした方がいいですよ(と、腰を曲げるポーズをする)」と言ってくれた。

愛之助丈はセットから退場した後、客席の後ろを通ってスタジオの外へ。去り際ににこにこと手を振ってくれた。
以前のインタビューなどとダブっているトークもあったけど、楽しい収録だった。意外とカットされていた。勿体無い。上手に編集してあるなぁと思ったけど。
長くなったけど、こんな感じ。

観覧に行った方でここを御覧の方、間違いなどがあったら指摘していただけると嬉しいです。