オフで発表した「めぐりあうせかい」の番外編です。 エド×アル(途中リバ的表現有り)で拘束、排泄シーン有りなので、そういった表現が苦手な方は御遠慮下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

エドワードによって拘束された両手を、縛った当人のエドワードによって掴み上げられ、しぶしぶアルフォンスは立ち上がった。
エドワードはいつも着ているシャツにスリムなシルエットのパンツという出立ちだったが、アルフォンスの方はと言えば、着て来たシャツは脱がされ、下半身もパンツのジッパーは全て降ろされ、前をすっかり寛げられていた。
そんなだらしない格好のまま、エドワードに身体を掴まれてアルフォンスはそれに着いていくしかなかった。
「ねえ、何をするの?」
エドワードの言うところの下準備とは一体なんなのだろうかとアルフォンスは疑問に思って自分の前を歩く兄の背に向かって尋ねる。が、そこで返って来た言葉はアルフォンスを狂乱させるのに十分すぎる程の衝撃を持っていた。
「ん?ああ、バスルームで浣腸」
事も無げに答えた兄の手を狂ったように振りほどき、アルフォンスは壁の方へと走り寄ると、身体をぴったりと壁につけて叫ぶ。
「嫌だ!そんなことしたくないよ!」
そして両手を拘束されたままその場にしゃがみ込んで身体を小さく丸めてしまったのだった。
「嫌だーっ!兄さんのバカ!なんでボクがそんな事をしなくちゃいけないのさ!」
そんなアルフォンスに、エドワードもしゃがみ込んで顔を覗き込むと、優しく諭すように話を始めた。
「色々と勉強した結果だよ。女の身体と違って、お前の身体は男を受け入れるようには出来てない…入口を解すくらいじゃ十分とは言えないんだ。すっかり腹の中を綺麗にして、なんの気兼ねもなく楽しめるようにしたいんだよ…」
「でも…恥ずかしい…」
兄の言い分も分からなくもないアルフォンスだったが、かつて肉体を取り戻したばかりの頃、衰弱の激しい肉体は起き上がる事も出来なかったので、身の回りの世話をする看護士にそういった処置を受けた経験が兄の提案して来た行為に対して抵抗感を生んでいたのだ。
未だアルフォンスはしゃがみ込んでエドワードの顔を見上げたままだったが、小さな子供のように抵抗するそんな弟に、エドワードは両の手を差し伸べて紅潮した頬を優しく包み込むと、再度懇願した。
「なあ、俺をこれ以上困らせないでくれよ…兄ちゃんの言う事、聞いてくれ…な?アル?」
エドワードの表情からはアルフォンスが目覚めた時のどこかいやらしい表情が消えて、いつもの穏やかな時の表情に変わっていた。
しかし、アルフォンスの心の中では羞恥心と兄に請われて揺らぐ気持ちの両方がせめぎあっている。
一度、これを受け入れてしまえば、おそらくは行為の前の恒例となってしまうのだろう。自分がそれに慣れてしまえるのか、それとも変わらず毎度羞恥心に苛まれるのか…アルフォンスは自問自答を繰り返した。
だが、しばらくの逡巡の後、アルフォンスはようやく立ち上がると兄へ言ったのだった。
「そうした方がいいなら…する…」
「そうか!納得してくれたのか!」
自分の意向を受け入れたアルフォンスをエドワードは嬉々として抱きしめながら、そのままの体勢でバスルームの方へと歩き出した。階段をゆっくりと上り、やがて2階へと辿り着く。その途中でアルフォンスは兄へ尋ねた。
「ねえ、なんで腕まで拘束したままなの?ボク、嫌なんだけど…」
「あ、ああ、これは俺の趣味。あまり深く気にすんな!」
どこか誤摩化された感のする兄の返答だったが、黒が好きなのも、どこかおどろおどろしいデコラティブな装飾が好きなのも兄の性格だという事は分かっていたので、この黒革の拘束具も、その上にまかれた鎖もそういったシチュエーション演出の為に彼が欲したのだろう。
アルフォンスはそう思う事にしたのだった。

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先刻自分が確認した時にはなかった道具がバスルームには置かれていた。
兄がアルフォンスをその場に立たせたままで、そういった道具を笑顔を称えながら選り分ける姿を見て、アルフォンスは次第に兄に対して今回の一件を受け入れた事にうすうす後悔の念を抱き始めた。
兄は病院でも滅多に見ないような太いシリンジの注射器や瓶に詰められた薬品らしき液体を手に何やら格闘していたが、しばらくして瓶の液体と別に用意しておいたミネラルウォーターを混合したものを注射器に吸い出して、それを手にアルフォンスへと言った。
「さあ、下を全部脱いで、始めるか」
「ちょっと…それ…全部入れるの?」
「ん?ああ、入れば…な。どうせ何回か繰り返さないと腹の中は綺麗にならないらしいし」
「…ていうか、そんなの、どこで買って来たの!」
「国家錬金術師ですって言ったら簡単に売ってくれるぜ?」
「国家権力の悪用だ!」
エドワードが手にしていた注射器のシリンジには300mlの目盛りがついている。通常、大人でも数十ミリの浣腸液で十分効果はあるのだが、アルフォンスにはそのような知識はない。だが、その大きすぎる注射器と目盛りからアルフォンスはそれが度を過ぎた容量だという事を無意識に悟っていた。
「こわっ…こわいよぅ…」
「平気だって。ちゃんと手加減しながらしてやるから」
エドワードはそう言うと、注射器を洗面台に慎重に置き、それからアルフォンスの中途半端に脱げかかっているパンツをその足から抜き取った。一緒に下穿きまですっかりと脱がされてアルフォンスは羞恥心もあり、かたかたと震え出していた。
「じゃあ、バスタブのふちに腕をついて身体を支えてろ。両足は開いて、腰を突き出すんだ」
エドワードの指示通り、アルフォンスは体勢を整えると、顔を両腕の上に伏せてそのまま動かなくなった。今、自分が取っている姿は兄を後ろから受け入れる時の体勢に良く似ていたので、それがふっと脳裏をよぎってどうにも恥ずかしさを覚えてしまったからだった。
「いいぞ…力は抜いておけよ…」
弟の身体の至る所に緊張が見て取れたので、エドワードはそう声を掛けると両手でアルフォンスの尻肉を割り、密かに息づく後口を晒した。
ここ数日、エドワードとの交歓を遠慮していたその場所はつつましいすぼまりを取り戻していた。
「お前のココは綺麗だな…」
尻肉を両手で割りながら、エドワードはそう呟く。アルフォンスの真後ろから見る光景はエドワードにとって目眩を起こしそうな程に扇情的なものだった。
うつくしい襞を描く後口から蟻の戸渡りと呼ばれる会陰を伝い、エドワードの視線はぷらぷらと揺れる陰嚢に移る。アンシンメトリーな形のそれは色素の沈着もなく、他の肌よりも若干赤みを帯びた程度に色づいていて食べごろの果実のようだ、とエドワードは思った。
それからエドワードは左手の親指をアルフォンスの後口にあてがうと、その指の腹でゆっくりと揉みしだき始めた。
「アッ…」
アルフォンスの頭の方で、かすれた声がした。エドワードは更に指を円を描くようにアルフォンスの後口にマッサージを施し、その度にアルフォンスの口からは艶めいた声が漏れ出した。
「アンッ…あ、ああアンンッ!」
ぷるぷると頼りなげだった果実が、次第にその揺れを少なくし始めた。ペニスが勃起してたるんだ皮膚が引き攣れ始めたのだ。
「もう、いいか…」
アルフォンスの様子と、後口の解れ具合を見て、エドワードはそう呟くとアルフォンスの尻肉から両手を離し、洗面台へ手を伸ばした。目的は当然のように注射器だ。エドワードはガラス製の注射器を割らないように慎重に掴むと、それから針が取り付けられていない先端をアルフォンスの後口に向けたのだった。
つぷり。
「アーッ!」
予告なしに注射器の先端を挿入されたアルフォンスは少女のような、かすれた高い声で叫び声を上げた。異物感のある尻を揺らめかせて、無意識のうちになんとかそれを排除しようともがいている。
だが、エドワードはそんな事を無視して注射器の中身の液剤をアルフォンスの体内へと注入を始めたのだった。
つううううーっと直腸へ流れ込む液剤が、次第にアルフォンスの腸内を巡り始める。常温程度にされた薬剤だったが、体温に比べれば段違いに冷たく感じる浣腸液に、アルフォンスは次第に苦悶の表情を浮かべるに至った。
「ふぅっ…つ、つめた…あ…」
エドワードは注射器の目盛りを確認しながら更に液材を注入した。
「つめたいぃ…にっ…さ…おなかつら、辛くなって…きた…」
既に液剤は100ml程度の注入が済んでいたが、まだ注入出来ると踏んだエドワードは更にシリンジを押して液剤をアルフォンスの体内に収めようとする。
「あっ…くっ…くるし…ひ…ダメ、もう…おなか…いたいよぉ…いたい…いたいいたい!」
だが、目盛りが150mlの辺りでアルフォンスの悲鳴が一層高くなったので、一旦シリンジを押す事を辞めると、左手でアルフォンスの尻肉を使って注射器を挟み込むようにすると、次いでゆっくりと注射器を抜き去ったのだった。
「…お、おわ…り…?もう…出して…いい、の…?」
自らの後口から注射器が抜き去られた事を感じて、アルフォンスは両手に顔を伏せたままでそう言うが、エドワードは尻肉を押さえたままでアルフォンスの耳元で囁いた。
「まだだ。しばらく我慢しねえと綺麗にならないぞ…」
「まだって…もう、ダメ…我慢できないよぉ!」
「ダメだ。堪えろ…俺が押さえててやるから、限界まで我慢するんだ」
エドワードはそう言いながら、尚もアルフォンスの尻肉を左右からぎゅうっと押さえつけてアルフォンスが身動き自体出来ないようにしていた。
だが、アルフォンスはとうとう伏せていた顔までも上げてその頭を後ろにのけぞらせると、がくがくと腰を震わせてエドワードに対して乞い求めた。
「やだぁ…もう我慢出来ないよ!トイレに行かせて!おねがい…お願いだからっ…!」
(くるしい…お腹が…痛い…!)
アルフォンスは雷鳴のように鳴り出した下腹部をかばうように腰を下ろし、かしこまって座る少女のように腿をぴったりとつけて自分に襲いかかっている便意を耐えようとしていた。アルフォンスの両手は依然として拘束されていたままだったので、下手に動こうとするとバランスを崩して転びかねなかった。もし、そんな事にでもなれば、悲劇的な状況が訪れるであろう事が予測出来た。
「…苦しいか?でも、もう少し我慢したら全部出していいからな」
エドワードは腹痛に苛まれ、陸に打ち上げられた魚のように必死で口をぱくぱくと動かして喘ぐ弟にそう囁く。
傍目にはひどく優しげではあったが、我慢をさせられているアルフォンスにしてみればそんな顔をして我慢しろというのは拷問にも近いものだった。
「あっ…と…ど、れだ…け…くぁっ…ふぁああ!」
弱い腹痛の間に急激な便意が襲い、その度にアルフォンスは震えながら兄に聞くのだが、兄は一向にいいとは言わず、ただアルフォンスの尻肉を押さえては我慢しろの一点張りだった。
「ダメぇ…も…もれちゃう…あ…ああ…ふあ…くっ…ひぅ…ひっ…ひぃ…」
とうとう、アルフォンスはバスルームの床にゆっくりと崩れるように倒れ込んで、泣き出してしまった。
ひく、ひくっと時折腹の辺りが痙攣して、それ以外の身体の部分はだらりと弛緩して全ての力を便意を耐える為に向かわせているかのようになっている。
事実、アルフォンスの後口には限界が訪れていた。便意を堪える以外の事をしようとすれば、すぐに彼の後口から奔流のように汚物が溢れる事は想像に難くなかったのだった。
「…よし。よく頑張ったな…していいぞ」
「あ、あ…あ…あああ!」
アルフォンスの様子を見たエドワードはようやく排泄の許可を出した。その声にアルフォンスは最早言葉も出せず、ただ泣きながら兄へと拘束された両手を伸ばそうともがいた。
「立てないのか?ほら、俺が連れてってやる」
エドワードはアルフォンスの耳元でそう告げると、アルフォンスの痩せた身体を慎重に横抱きにしてバスタブの横にあった便器に座らせた。
アルフォンスは便座に尻を着けてようやく泣き止みはしたが、まだその緊張を解いてはおらず、浅く息をしながらエドワードに真っ赤な目を向けながら言った。
「お…ねがい…一人で…」
どうやらアルフォンスは自分の前から動こうとしない兄を気にして排泄をする事を止まっているようだった。
「どうしたんだ、しろよ?」
「だっ…め…見ないで…」
「ダメだ。俺の前でしろ。全部出切ったか確認しないと」
「やぁ…ああくっ…できないぃぃ!」
「出せ!」
終いにはエドワードはそうアルフォンスの事を怒鳴りつけていた。
「苦しければ出せよ!俺はお前がすっかり腹の中のものを出し切るまではここから動かないからな!」
「やだぁぁぁ…ゆるし、て…」
しかし、アルフォンスの抵抗はそこまでだった。
ぐるぐるとなり続ける腹にとどめを刺すかのような激烈な腹痛が襲う。アルフォンスがかっと目を見開いた瞬間、それまでアルフォンスの腹の中を蹂躙していた濁流が堰を切ったように便器内へと流れ込んだのだった。
「ひっ!…ひいぃ…やぁああ!ダメっ!みっ…見な…見ないでぇぇ!ひぃぃぃっ!」
強烈な汚臭と排泄音に、アルフォンスは拘束された両手で顔を覆いながら叫び声を上げるが、エドワードはつり上がり気味の目をアルフォンスの下腹部に向けたまま、身じろぎもせずにその場に立っていた。
(ま、まだ出ちゃうぅぅ!お腹の中がカラッポになっちゃうよぉ!き、汚いのが…出てくぅ!)
止まる所を知らない汚物の濁流の前に、アルフォンスは排泄の快感と人前で排泄すると言う羞恥心とでこれまでに味わった事のない感覚に浸っていた。
全身が震え上がり、ある一点…後口だけが燃え上がったように熱感を伴っていた。固形物を含んだ汚物は直腸の内壁を擦りながら通過し、アルフォンスの前立腺をも刺激してその結果、若い欲望は本人の意思など無視して直立の姿勢を取り始めていたのだった。
「はあーっ、あ−っ…あー…」
ようやく汚物の噴流は終着点を迎えようとしていた。汚物のたっぷり溜まった便器の中にぴちょん、と最後の一滴が滴る。そしてガスが盛大に排出され、アルフォンスはがっくりとうなだれたのだった。
「はあっ…おわっ…ひぅ…おわった…」
まるで交歓の後のように、目を潤ませ真っ赤な顔をしてそう言うアルフォンスをエドワードは彼の腕を掴み立たせると、便器の中の汚物を水で流して下水へと押しやった。それから便器に飛び散って残る汚物をバスルームに置いてあった洗面器に水を汲んですっかり綺麗に流してやると、再びアルフォンスをバスタブのふちに立たせて最初と同じような体勢を取らせたのだった。
「あ、にいさん…も、う…」
「まだだろ?一回じゃ、全部出し切らないんだって、言ったじゃないか?」
「いやああああ!もうヤダーっ!」
エドワードの鬼のような言葉に、アルフォンスは力の入らない身体で抵抗を試みるが、それはエドワードには何の意味も持たなかった。
もし、エドワードに与えたものがあるとすれば、それは」エドワードを欲望に火をつけた事だけだった。
「まだこいつの中には半分残ってる…さ、立って足を開け…兄ちゃんの言う事、聞けるよな?」
「ああっ…ヤダよぉぉ…苦しいの、もうやだよぉ…恥ずかしいぃぃ…」
しゃがみ込んで泣きながら拒否するアルフォンスを支えながら、エドワードは再び注射器を手に取ったのだった。

      


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