オフで発表した「めぐりあうせかい」の番外編です。 エド×アル(途中リバ的表現有り)で拘束、排泄シーン有りなので、そういった表現が苦手な方は御遠慮下さい。

「アル、これで俺の身体を拘束するんだ」
兄の、想定外のその言葉にアルフォンスは自分の目の前に差し出された革と鎖で出来た拘束具を見詰めて茫然と立ち尽くしていた。
その装具は夕べは自分を縛めていたものだったが、今度はそれで兄を拘束しろと言う。
一体どういう思惑があっての事なのか慮る事が出来ず、アルフォンスは戸惑った。
するとエドワードが焦れたように声を上げた。
「ほら、これを手首と足首に着けろ!座ると足が開くように長さを調節するんだ!」
「う、うん!」
エドワードのかけ声にアルフォンスは慌てて兄の両手両足首に革の拘束具を取り付けた。それからその拘束具についている鎖と、その先のフックを天井から伸びている2本の鎖と、床の留め具に繋ぐ。
そうして出来上がったのは、天井からの2本の鎖に両手を持ち上げられ、床の留め具によって股を直角に開き座らされているエドワードだった。
「こ、これでいいの…?」
全裸で拘束されているエドワードを見詰めて、アルフォンスはそう尋ねた。だが、当のエドワードは自らの拘束された様が余程興奮を呼ぶのか、先ほどのアルフォンスと同じように顔を紅潮させ、股間の欲望をそそり立たせて既に虚ろな表情だった。
「ああ、これでいい…なあ、アル…このままで、俺のチン●を弄ってくれよ…」
エドワードの指示にアルフォンスは戸惑いながらも両手をエドワードの欲望へと伸ばした。
エドワードの欲望は先端からぷつぷつと透明の体液を吹き零させており、アルフォンスはそれを指先に取ってエドワードの欲望に塗り込めるように広げて刺激する。するとエドワードはアルフォンスを責めていた時とは真逆の様相で身体をくねらせながら声を上げた。
「ああっ!アルぅ、チン●がビクビクしちまうよぉ…もっと、もっとグリグリ触ってくれよ!」
兄に促されて触れていた指先に力を込める。するとエドワードは掠れた声でアルフォンスに別の指示を出し始めたのだった。
「なあ、袋も揉んでくれ…根元ももっと力を入れても…いい…」
「こう?気持ちいい?」
アルフォンスは細い指で兄の指示通りに奉仕した。
アルフォンスが引き攣れて持ち上がった陰嚢を少々きつめに揉みしだくと、エドワードは喉元を大きく仰け反らせて声を上げる。
そして先端から吹きこぼれる体液を手のひらに取り、欲望の根元から雁首に向かってゆっくりと擦り上げると、淫微な音とともにエドワードの声が震えた。
「あっ、あっ…すげっ…メチャメチャ感じる…」
「いい?そんなに気持ちいいの?」
「うんっ…俺もう出そう…」
普段、自分を責める時には見せる事のない兄の表情に、アルフォンスはそんな兄を責めてみたいという倒錯的な思いが芽生え始めていた。
興奮が頂点に達したらしいエドワードは白い肌を赤く染めてひくひくと身体を痙攣させながら、アルフォンスの手技に酔いしれている。
そんなエドワードの右肩と左脚の太ももの半ば辺りには機械鎧を装着していた頃の醜い傷跡が未だ残っていたのだが、アルフォンスはその傷跡を目にしてある行動を起こしたのだった。
「兄さん、ここ、まだ痛むの?」
自らの本来の手足を取り戻したばかりの頃、雨が降ったり、気温の低い日にはその辺りが痛むのだとエドワードが零した事があった。
分断されていた神経がようやく繋がった当初はそういう痛みも起こりえるという医師の診断だったが、あの我慢強い兄が苛立って零す程だったのだから、その不快感は相当なものだったに違いない。
けれど、今、この状況でその部分を愛撫したらどうだろう…?
アルフォンスはエドワードの返答を訊くまでもなく、肩の傷跡に口づけを落とした。
「ひやっ!」
エドワードはアルフォンスの唇の感触に拘束されて満足に動かす事の出来ない身体を捩って反応する。
その表情を見ていると、確かに不快な感じもあるようだが、痛みなどはなく、触れられて兄が怒っているようにも見えなかった。
「まだ痛む?それとも…気持ちいい?気持ちよかったら、軽く咬んであげる…」
「あ、や…ダメだよ、アル、ダメだ…そこ…」
アルフォンスの言葉にエドワードは半ば泣きそうになりながらそれを拒むそぶりをしているが、実際アルフォンスがエドワードの薄い皮膚に軽く歯を立てても逃げ腰にならず、却ってその痛みの中に快感を呼び起こされたかのように身体を痙攣させたのだった。
「アル!そこはダメなんだ!しんどいんだよ!」
「大丈夫だよ。兄さんが気持ちよくなれるように、おチン●ン擦ってあげるから…だったら平気でしょう?」
赤い舌をちろちろと傷跡に這わせながら、まるで天使の如く笑顔を浮かべてアルフォンスはそう囁くと、白く滑らかな輝きを称える前歯をその部分に軽く突き立てた。とたんにぎゃあと上がる兄の声に握り込めていた欲望を激しく擦り上げてやり、そうして射精を促すと、頭を少しだけ引いてエドワードが激しく達する様をじいっと見詰めたのだった。
「イクッ!ひゃ、ひ…イ、イク、イッちまう!アル、アル!」
どぷん、とエドワードの欲望から粘った精液が噴出すると、それはアルフォンスの手を汚す。僅かに黄みがかったそれは独特の臭いを放ちながらアルフォンスの手を伝い、やがてエドワードの股間に滴った。
「あー…汚れちゃったよ。どうするの?自分で舐めて綺麗にする?」
アルフォンスは絶頂感に息を荒げていたエドワードの鼻先に、彼自身の精液で汚れた手の甲を差し出した。つんとするその性臭にエドワードは顔をしかめ、その臭いから逃れようと顔を背けるのだが、背けた傍からアルフォンスがその手の甲を差し出すので、とうとう紙一重の所まで自らの精液の臭いを嗅がされる羽目になったのだった。
「アルっ…ごめん、な、舐めるから…」
限界まで首をひねりながらそう言うエドワードに、アルフォンスは少々やり過ぎたと反省して手を引っ込めると自分からその汚れを舌先で舐め始めた。
もうすっかり馴染んでしまった兄の精液の味にまたぞくりと背筋が引き攣れる。
「ごめんね。ちょっとやり過ぎたね…」
怯えたようなエドワードを傍目に、アルフォンスは自らの手についた精液を全て舐めとってしまうと、エドワードの股間に溢れたものまで綺麗に舐め始めた。陰毛にこびりついた精液まで器用に舌の先端でなぞる内に、再びエドワードの欲望がむくりと頭をもたげてその存在を誇示し始める。
「アル、アル…俺、また…」
「うん、いいよ…兄さんのおチン●ンいっぱい舐めてあげるよ。んっ…いっぱい…精液ボクに飲ませて…」
鈍く重たげな鎖の音に被さるように、アルフォンスの唇がぴちゃぴちゃと濡れた音を立ててエドワードの欲望を吸い始めた。
エドワードの太腿に置かれたアルフォンスの指先は、せわしなく会陰の辺りや恥骨の辺り、そしてエドワードが最も反応する古傷の上を這い回って拘束されたエドワードに新たな快感を与えた。
ぐぷ、じゅぶ…ちゅううう…。
下世話なまでにいやらしい水音をわざと立てながら、アルフォンスは激しくエドワードの欲望を吸い上げる。アルフォンスの頬がへこむ程に吸い上げられたエドワードのそれはアルフォンスが根元をきつく押さえていなければ呆気なく精を放っていたかもしれなかった。
「アルーっ!もっと吸ってぇ!アーッ!すげえよぉ…チン●もう出そう…そんなに強く吸われると出ちまうぅ…!」
じゅっぽ、んー、じゅっぽっじゅるっ、んんー、じゅぱ、んふっ!
「アーッ!出るーっ!アル!手離せー!出るぅ出るぅ!」
じゅっぽじゅっぽじゅっぽ…ぐぷっ。
いよいよエドワードが鎖をがちゃがちゃと鳴らしながら絶叫した頃合いを見計らって、アルフォンスは指先から力を抜いた。そしてそれと同時に喉の最も奥深くまでエドワードの欲望を飲み込み、吐き出された精液を受け止めた。
「ぐあああーっ!出るーっ!っあああ、アルののどチン●に当たってるっー!つううああああー!」
「ぐ…んんんんっ!」
アルフォンスは目に涙を溜め、込み上げる嘔吐感を堪えながらもエドワードの欲望を吸い続けた。
先ほど吐き出されたものよりも幾分か粘度が落ちたとは言え、精液はアルフォンスの喉にまとわりつきながら胃へと落ちてゆく。
そしてようやくエドワードの狂乱が収まり、がっくりとうなだれるに至ってアルフォンスもエドワードの欲望から離れたのだった。
「すげえ感じち…まった…アル、お前凄すぎる…」
「うん、そんなに声出してるの、初めて見た…兄さんもしかして、責められるの、好きなのかもね…」
「バカ言うなよ。さあ、余興はこれで終わりだ。今度はお前をヒーヒー言わせてやる番だからな」

      


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