Franz Ferdinand: Don't Mind Being Coupled With Morrissey In Gay Fan Fiction

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 その昔、ロックスターになることを夢見た4人の少年達がロンドンにやってきた。彼ら、アレックス、ボブ、ニック、ポールは生き残るために奮闘し、 レントボーイ(男娼)に身をやつす。毎日が絶望的な日々だった。あの晩、スティーブと名乗る魅力的な男がアレックスをホテルに連れ帰るまで は……。二人はたちまち恋に落ち、スティーブはアレックスが再び街角に立つなど、とても耐えられないと宣言する。金で解決できることがあるな ら……と、そこでアレックスは自分達のバンドのことを話した。スティーブはニヤリと笑い、助けになれるかもしれないと答える。ここで彼が、か の有名シンガー、スティーヴン・モリシーその人であることが明らかになるのだ。

 勿論、これは"Franz Ferdinandの秘密の過去"ではない。これはロックンロール・ スラッシュと呼ばれる架空の物語だ。
 ピンとこない皆さんのために説明しよう。スラッシュ小説とはホモセクシュアルな関係を扱ったファン小説のことだ。たいていは、スタートレックのカーク船長とスポックとの関係に漂っている雰囲気のような、ホモエロティックな“ほのめかし”にインスパイアされて書かれる。例えばWWEのレスラー、トリプルHが、WWE Smackdownのリング上でカート・アングルの露になった尻に一発お見舞いした方法だとか、Franz Ferdinandが"Michael"で歌った濡れた唇で美しく踊る男娼の詞などが創作のきっかけとなるのだ。書き手の多くは女性達だ。

 シンガーのアレックス・カプラノスは、最近このテの世界に偶然出会い、結果、魅了されてしまった。

 「これは、僕の過去についての話で、なんともユーモラスだと思うな」と、アレックスは語る。「ホモセクシュ アルなセックスについて、ある意味こういった覗き見趣味的なことに血眼になる女の子達が、こんなに大勢いるなんて訳が分からなかったよ。最初は、僕のプライベートを監視してるんじゃないかって思ったんだ。それから、『そうか、これは、ただのファンタジーなんだ』って理解したのさ」

 多くのスターが、自分達がリアル・パーソン・スラッシュのネタにされるのを反対するなか、アレックスは現にそれを楽しんでいる。

 「凄くブリリアントだと思うんだ。実に、実に面白いよ。だって誰かの個性や行動からインスピレーションを受ける、創作力を持つ人々がいるってことを意味するわけで、そこが気に入った理由だね。架空の物語だと断った上でなら、その人物を純粋にキャラクターとして脚色することは何も悪いことじゃないし、どのスラッシュ作品もそうしてると思うよ。スラッシュに書かれている内容を事実だと信じ始めたら危険だけれど、明らかに大多数の人達は架空の話だと分かっている。狂気にとりつかれて、恋人同士じゃない人物を恋人同士だと思いこみ始めるのは、ほんの少数の人間だけさ。それはちょっと怖いけれど、非常に稀なケースだと思う」

 アレックスが実在の人物をネタにしたスラッシュ小説を嫌がらない理由は他にもある。Franz Ferdinandの活動とスラッシュ小説には違いがないと考えているのだ。

 「僕らが歌でやっていることと同じだよ」と、アレックスは言う。「つまり、僕らは自分達のまわりにいる個性を取り上げて、彼らの人生に起こった出来事から歌を作る。誰だって、物語を語る時にはドラマチックにするものだし、エキサイティングな話になるように細工もするだろ。スラッシュ小説がやっていることは、全て僕らがやっているようなことの極端な事例なんだ」

−−ローカルフォルダの片隅に残っていたもので、つい。アレックスはクソ真面目な人ですね。