生年月日:
1966年9月26日
出身地:
ロッチデール イングランド
担当:
ドラム ドラ

在籍時期
2002 Gong Show tour
2004 You Are The Quarry Tour

モリシー関係以外の活動
・Ben Harper / Innocent Criminals
ツアーではピアノや歌も披露。アルバム「The Will To Live」「Burn To Shine」の2枚で叩いている。「Diamonds on the Inside」収録の「She's Only Happy in the Sun」では作曲者としてクレジットされている。

・Donavon Frankenreiter
アルバム「Donavon Frankenreiter」で叩いている。

・Good Charlotte

参加アルバム
You Are The Quarry (04)
Dean Butterworth ディーン・パタワース
 イギリスで生まれたディーンは10歳でロサンジェルスに移り、再び故郷の土を踏んだのは02年Gong Showツアーの際にボズを伴い同地を訪れた時であった。(ロッチデールの街にはButterworth姓が溢れていたらしい)。

 ディーンは12歳からドラムを始めた。ティーンの頃からジャズ、フュージョンのドラミングの複雑さに注目し、成長とともにThe Policeのドラマー、スチュワート・コープランドのように様々なスタイルへと変幻自在に移行するドラミング・スタイルを学んでいった。

 1997年2月にはベン・ハーパーのバンド Innocent Criminalsのツアーに参加した。01年まで同バンドで叩いた後、02年よりThe Ladsの一員となる。

 モリシー・ソロでのディーンのドラムは、どちらかというと控えめといった感じがする。先々任のスペンサー・コブリンのエキセントリックなプレイが強烈な印象を残しているせいで、較べてディーンの器用なドラムが地味に聞こえてしまうだけかもしれないが。逆に言えば、スペンサーのように一人で流星の彼方にぶっ飛んでしまうこともなく、安定した綺麗な演奏だった。

 05年5月、ディーンがパンク・バンドGood Charlotteのサポート・ドラマーに就任したことが報じられる。同時期にモリシーがワイス島フェスティバルを直前キャンセルする事態があり、それについてレコード会社サンクチュアリのスポークスマンは、「モリシーはドラマーを失ったばかりで、事実上バンドの編成が難しく、また新アルバム作成にプレッシャーを感じているためフェスティバルに参加できる状態ではなかった」といった謝罪のコメントを発表した。

 しかしながら、後にファンサイトを通じて伝えられたモリシー自身のコメントは、レコード会社側と食い違う。「ワイス島フェスに参加することになっていたとは全く知らされていなかった。ディーンが他バンドに移ったことについても、僕とディーンの承諾を得ずに会社が勝手にやったことだ。僕がディーンと決裂したわけではない。新作についてのプレッシャーなど感じていない」といった趣旨であった。

 そんな身売りのような話が本当にあるのだろうか? 何にしろ05年8月、Good Charlotte側からディーンがGood Charlotteの一時的なサポート・ドラマーから正式なドラマーへとシフトしたことが発表される。10月、モリシー側からも、06年発売予定の新アルバム「Ringleader of the Tormentors」制作過程のアナウンスと併せて「ディーンが去ったことは寂しいが、我々は今後も彼の幸福を願っている」といったコメントが発表された。