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第9話 「近藤勇を狙った女」 |
主要ゲストキャスト
お律:田中美奈子、中村半次郎:原田大二郎、 |
今回は、珍しく年月の分かる話です。
銭取橋で慶応三年初秋のある夜の、武田観柳斎の死から始まり、1ヶ月前に遡ります。
新撰組隊士・狛野が、料亭で薩摩と密会している隊士の顔を見に行ったが、顔は見えず、見えたのはその背の紋所のみ。相手の薩摩の人間は、中村半次郎。その帰り、薩摩に斬られて絶命。
土方さんはその報告を、山崎さんから受けます。五番隊隊士だったので、その隊長・武田が、隊士を引き連れ探索に出ます。
残った土方さんは、山崎さんから更にどんな斬られ方か聞いて、示現流と判断。山崎に探索を命じて。
山崎さんは、翌日、明保野亭へ聞き込みに。薩摩の侍が来たか問うても、のらりくらりと女将ははぐらかすけど、狛野が世話になっていた女中のお花は、一見お断りのこの店に、武田に連れられて狛野が来たことを告げます。
帰る山崎を追いかけて、お花が中村半次郎が来ていて、新撰組隊士と会っていた事、その隊士の紋が庵木瓜であることを、言って仇をとって欲しいと。
武田が陣羽織を着ているところに、山崎さんが詰問に。狛野が無届での外出や、明保野亭への出入りの事などを問い掛けたり、中村と会っていたのでは? とも。
近藤局長の名代で軍事調練中だって言って、居丈高に退場。
雨の降る局長の座敷で、近藤・土方・山崎の三人で、報告会。
土方さんは縁側で、片膝で外を眺めていますよ〜。格好良いですよね〜。
紋が庵木瓜であるのは、伊東もそうだな、と土方さん。だけど、伊東は情報収集のために、薩摩と会っている筈で、隠す必要は無い、と近藤さん。探ってみないと分からないと土方さんは言い、近藤さんは直にぶつかると宣言。
薩摩屋敷で、中村に直接事情確認。当然、中村は否定しますが、近藤さんが帰ると、犯人たちがご登場。新撰組を中から二つに割る策を施していることを告げて、藩邸を退去して隠れるように指示します。
小者を一人連れての帰り道、松田重助の妻が夫の仇と言って、近藤を襲います。そこへ総司と井上さんが駆けつけてきま〜す。奉行所に引き渡しましょうと言う井上さんに、近藤さんは健気だから、気絶させた女をここへ置いておけばいいと。総司達がここへ駆けつけてきたのは、土方さんの采配で〜す。心配性なんだから〜〜。土方さんには心配掛けたくないから、黙ってろだって、近藤さんは。優しいな〜。
近藤さんの後をつけていた犯人たちは、一部始終を見届け、過激藩士たちを隔離していた寺に、この敵討の女・お律を連れて来て、助太刀をしましょう、と。
が、お律は、自分ひとりで成し遂げるべきことと、拒絶を。
日の丸が翻り、真っ赤な洋装をした兵士たちが太鼓を叩く中、指揮官の号令が。それに合わせて黒のダンブクロ(?)を着た兵士たちが、銃を肩に行進ですよ。伝習隊らしいです。
それを橋の上から新撰組隊士一同が、笑いながらご見学。しかし、銃を撃つ所を見て、感嘆の声を上げつつ、武田の長沼流の批判と、土方さんがこれを取り入れたいとの話をします。
それを、離れて橋下で、伊東が武田を慰撫したら、武田は伊東に薩摩を紹介して欲しいとお願いを。それに絆され、何事かを武田に耳打ちする伊東を、山崎が見てますよ〜。勿論、伊東の紋が庵木瓜だとも、確認。
頭巾をした武田は、後を山崎さんに追って来られているとも知らずに、過激藩士らのいる寺へ。馬鹿ですね〜。
ここで、武田は尊皇の志が篤いことを告げて、新撰組の内情を伝えてたい、もしもの時は薩摩藩邸に駆け込みたい、と。でも、周りの皆は、冷ややか〜〜な態度。志が確かか確かめる為に、まず一つ、近藤に人知れず書状を届けるように言われます。
今度は土方さんのお部屋です。居るのは土方さんと山崎さん。その間には火鉢があって、その上にはお餅が三個。
武田の後をつけた山崎さんの報告を受けながら、土方さんは餅を手で引っ繰り返したりしてるんですよ〜。熱くないのかしら、ね?
伊東と薩摩の繋がりを掴みたかったと、土方さん。武田はもういいから、伊東を目を離すな、って。
薩摩が出した果たし状が、武田を通じて近藤の元へ。勿論、お律の敵討のためです。
それを読んだ近藤さんは、その場所へと出掛けて行きます。お律も薩摩の寺を出て落ち合う場所へ、その後を追う薩摩の人間たち。
その頃、屯所では部屋を覗いていた井上さんが、通り掛った総司に、近藤さんを知らないかと問い掛けて、部屋へと入ると刀もないことに気付き、そして女からの手紙を見つけて、
お律は、刀を抜いて尋常に勝負って言うけど、あのへっぴり腰では、敵討は無理だと思うの。そうこうしている所へ、薩摩の人間が押し寄せてきて、羽織を脱いで臨戦態勢に入る近藤さん。
助太刀・立会い無用と頼んだにも拘らず来た人たちに、お律は親切にしてくれた彼らが、単に近藤を狙っていたことにやっと気付きます。遅いよね〜、そんなの。
ここで! チェストー! って叫びながら、薩摩が斬りかかるけど、抜刀済みなのは、如何かと。示現流って、確か居合じゃなかったけ? 鞘走る初太刀が大事な筈なのに。
止めに入ったお律を薩摩が斬り、近藤さんの怒り爆発!! やっぱり慣れてますよね〜〜。殺陣が上手い! 見ごたえ十分ですよ〜v
近藤さんを探して川の浅瀬を水を跳ね上げ走る、総司と井上さん。でも、何故浅瀬?
やっと見付けて加勢をして、全滅に追い込みま〜す。最後の男は、首を斬り自決。腕を斬られて倒れていたお律を助け起こし、次の場面へ。
伊東が陣笠を被ってご登場。落ち合った相手は、中村半次郎。お互いの不始末のご報告ですね。
で結局、武田の処置を、伊東と土方さんの双方が画策します。
「裏切るのは、裏切るように心が出来てるから。学のある奴ほど、理屈で己が心を繕って、裏切るもの。武田しかり、伊東しかり」だって、土方さん。
近藤さんは、まだ伊東を信じてるよう。土方さんは尻尾を掴むって意気込んでますよ。
果たし状を何で無視しなかったのかと言う土方さんに、お律が哀れだと思ったからだそう。
でも土方さんにとっては、単なる逆恨みらしいですよ、彼女の行動は。
その彼女を何処に預けたのか聞くと、近藤さんは自分の休息所にと答えるんですが、そこに居るお考を近藤の女だと思って危害を加えるかも、と土方さんが心配します。
その時、女心の分からない近藤さんに、「朴念仁だねぇ」って言うんですが、この時の表情がいいですよ〜。その上で「お考は、近藤さんに惚れてる」って。
それを聞いた近藤さんは、立ち上がり刀を持ちますが、土方さんが止めて、武田の究明と処罰をもう一度宣言。伊東の裏切りには、近藤さんが裁くと。
医者が、お律の手当てをして帰り、お律は土方さんが危惧したとおり、お考を近藤の女だと思ったようです。
篠原泰之進が、書き物をしている伊東の元へ。武田の糾問に、監察として篠原に、参謀として伊東に立ち会えといわれた、と。土方さんの追及を凌げない場合は、武田の口を塞ぐ相談もしています。
近藤さんが休息所に行くと、お律が出て行くといって、お考が困っているところ。
お律は、ここで世話になっているのが、心苦しいと。お考を殺そうとも思ったが、自分のような悲しい人を作るだけだと悟り、思い留まって。そうして、休息所を去ります。
武田は、長沼流無用の中、居ても仕方が無いから、新撰組を止めると。
色々と揉めますが、脱けたい人は脱けさすことで、土方さんと伊東の意見が一致。薩摩藩邸まで送り届けることになります。
送り狼は、伊東からは篠原ですが、土方さんからは誰でしょうね?
誰かが来るまでの間、武田は守ってくれなければ喋るぞと、篠原を脅しますが、効果があったのかどうか。
土方さんからお供を言い付かったのは、斎藤さんでした。
そして、銭取橋に掛かった所で、薩摩に行くのも、国許へ帰るのも、「局を脱するを許さず」で斬るのは一緒だと、斎藤。
まずは、斎藤が一刀を。そして、薩摩に手引きした人間の名を言い掛けた所で、篠原が。
部屋で、何か書付を見ている近藤さんの元へ土方さんが来て、武田の処刑を告げ、伊東と薩摩が通じてること、そして薩摩が敵になることも分かったと。
「潔く戦いたいな」と近藤さんが言うも虚しく、時代が急展開します。
慶応3年10月15日、大政奉還。
慶応3年11月15日には、その仕掛け人・坂本竜馬が、近江屋で惨殺。それを疑われ、土佐藩の憎しみは、新撰組へと。
橋の上で、近藤さんと土方さんが二人。誰が敵になるか分からない戦になると言う土方さんと、武士の大儀一筋に戦うだけ、身を持って先頭に立とうと言う近藤さんです。
今回は、土方さんと総司の絡みが無くって寂しかったよ〜〜。 |
原作と違う気になるシーン
折角、お餅を焼くシーンがあるのに、原作とは違って、焼けたお餅を山崎さんにあげません。何でかなぁ? 山崎さんの狛野の死体検分もTVでは無し。
武田が薩摩に内通との噂を流すところと、薩摩に接近する方法が伊東であるところは、原作ではありません。よって、篠原は最後に同道しません。もちろん、敵討の話は一切無しです。
あと原作では、糾問のシーンは無く、総司たちも集まっての別れの酒宴です。 |
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第10話 「内部分裂 油小路の決闘」 |
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今回の主役は、篠原泰之進ですね〜。
まずは、フォトガラを撮る篠原のシーンから。総司のフォトガラも残ってないかしらね〜、これが総司だ! って、写真があれば、それがどんな顔でも納得するのに。
篠原が変な癖で耳洗いをしてると、篠原の女・おけいが耳掃除してあげるから、と痴話喧嘩。子供はまだか? とか、豚汁を食とかも言います。後での伏線ですね、この辺。
土方さんが、近藤さんと伊東の前で、局中法度の他に、陣中法度を作って、お披露目を。
規則を厳しくするのは隊士を信じぬ陰険だと、伊東は土方さんを批判して、二人で言い争いになっていき、伊東は土方さんを侍の出でないからと、失言してしまいます。だって、近藤さんも侍の出じゃないものね。
総司のお稽古は激しいですね〜。木刀で防具もつけずに叩きのめされたら、隊士も稽古をつけて貰うの躊躇しますよね〜。ぶっ倒された隊士には、水がぶっ掛けられて可哀想ですよ。
総司のみ稽古着は紺です。特別扱いかな? そんな差が嬉しいです。
総司は篠原を稽古の相手にご指名。
総司がまず打って、篠原がそれを払い、打って出て、総司がそれを受け止め、双方くるっと回ったところで、総司が咳き込み、篠原が躊躇したところを、総司が木刀を打ち落とします。そこで、篠原の参った、が。
咳き込んだ総司に、養生しないといけないと忠告をします。
そこへ、土方さんが、ご登場。お仕事だそう。
勘定方の酒井兵庫が脱走したので、その処断を篠原に命じます。どうやって居場所を掴んだのか、篠原が酒井会って話し合いをするけど、説得できずに逃がそうとします。ちなみに、酒井の脱走の理由は、隊の金の使い込みのようです。
それと、土方さんが諸悪の根源で、近藤さんはいい人って、設定のようですね〜。酒井と篠原との会話でもそう言う話ですし。
しか〜し、逃げた酒井の先にいたのは、総司。一刀の下に酒井を斬ります。そこへ、篠原が駆けつけるけど、時既に遅し。酒井は倒れています。
酒井に可愛がって貰った、って言いながらも、斬った総司。何を思って斬ったんでしょうか?
そうそう、酒井が「総司」って呼び捨てにするけど、なんでぇ? 総司を呼び捨てにしていいのは、試衛館の皆だけだぞ〜。いくら総司を可愛がっても呼んじゃ駄目!
永倉が、藤堂と飲み明かそうと誘うけれど、藤堂は伊東の元へ行くために断って。
永倉は、近藤さんを裏切るような真似はするなよ、って藤堂に言い、俺は何処までも近藤さんについてゆく、とも。だけど、ね。いづれ袂を分かつだけに、この台詞は逆に淋しいです。
山崎さんに後をつけられているのも知らず、薩摩屋敷まで行く伊東。
伊東の会談相手は、中村半次郎ですが、新撰組を利用することはもはや出来ずと。
山崎さんは、伊東のことを近藤さんと土方さんに報告して、更なる探索を言われます。
山崎さんが去った後、二人で今後の相談をして。伊東が反旗を翻す前に斬るか、と近藤さん。珍しくは無いですか? 近藤さんが積極的に、伊東を斬ると言うのは。
近藤さんの言葉に対して、「打てば響くようなお方だね」って土方さん嬉しそう。
近藤さんは伊東一人で済ませたいが、篠原が居て厄介だと土方さんの見立てです。
篠原ともう一人が夜道を歩いていると、突然襲われて。この時、篠原が羽織を脱ぐのに、紐を前で引っ張って解くんですが、あれってそんなに簡単に解けるのもなんでしょうか???
結局、相手には逃げられて、後日そのことで、近藤さんの前で、土方さんに詰問されます。
切腹ものだが、預かりとして、今度不始末があったら、自分で始末をしろ、と。切腹の預かり主は近藤さんですよ。
篠原は土方さんが嫌いだって、正面きって言い切ります。剛毅だね〜、篠原。規則を振り回して、締め付ける土方さんの策が、ご不満なんですね。
それに、「人間は臆病な者だ、自分を律する者が無いと、いざと言うとき戦えん」と言う近藤さんに、篠原も沈黙。
篠原の女のところで、伊東と豚汁を食べながら、伊東の野心の話を。
伊東は漸く薩摩の大久保に会って、新撰組を脱けるから、付いてきてくれるな、と篠原を掻き口説きますが、篠原はここでは頷きませんが。
篠原の土方・近藤に対する評価は、土方は「力に頼るのは、心の弱さを隠すため」、近藤は「純粋で誰も真似できない、鋼だ」だって。自分は「正反対の鈍ら」と。これも後の伏線になりますね。
伊東の弟・鈴木三樹三郎が、西国の脱藩浪士を見つけ、弱いのに喧嘩を売ってしまい、一緒にいた篠原は仕方なく応戦する羽目に。その上、三樹三郎は無事だけど、篠原は浪士に背中を斬られてしまいます。その後、三樹三郎と篠原の、全くかみ合わない会話が続きます。この三樹三郎、本当にお馬鹿? って言いたくなりますよ〜。
篠原が、後ろ傷を受けたので、切腹しようとするのを、おけいが止めて、その前に最後の酒を飲んで、酔いつぶれてしまい死ぬ気が失せちゃった。そして、死んだら耳も洗えないと、耳洗い。
斎藤を見込んで、伊東と一緒に行動してくれ、と土方さん。
伊東は同士を集めて、脱退の相談して、篠原が正面からの脱退を勧めて、篠原と伊東の二人で直接、近藤さんに談判をしにいきます。
勿論傍には土方さんが居ますが、幕臣になるのは嫌だからとの理由で、分離を提案しますが、当然土方さんは大反対。ここで、篠原が横においてある刀を引き寄せるシーンが入り、近藤さんが篠原の意見を聞いて、暫く見詰め合ってから、脱退を快く承知。
伊東に色々教えてもらった、感謝していると、頭を下げる近藤さんと、そう言われてちょっと当惑気味の伊東。
伊東らは、月真院に本営を構え、残してきた同士からの報告を聞いてます。
篠原は女のところに一人別行動で住まい、そこへ近藤さんが訪問を。篠原が土方さんを批判すると、近藤さんは、土方さんとは一心同体、だって。近藤さんの台詞ですよ〜。きゃっv
近藤さんの元に戻るか、刀を捨てろと言って、餞別にと篠原にエゲレス語の辞書を渡し、次の時代を見届けるようにと言い残します。
ここで、竜馬暗殺のシーンが入って。前回と同じシーンですね、これは。
新撰組によると、伊東の弁ですが、どっからその情報を得たのかしら、ね。
その席で屯所を襲う話も出るけど、兎に角先手をきって近藤暗殺をすることになって、名乗りをあげる斎藤。でもさ、近藤さんは結構買ってたのに、土方さんじゃなくて、近藤暗殺って話になるのかな?
三日の猶予を貰って、近藤暗殺に出る斎藤は、屯所の前で乞食姿。それを追い払いに来た永倉は、斎藤を見てびっくり。思わずあたりを見回してしまいます。
そして、土方さんは、紀州藩に身を潜めるように取り計らい。斎藤は、篠原以外が近藤暗殺を賛成しているから気をつけるようにと。
またまた、篠原の耳洗いシーン。そこへおけいが、豚肉を買ってきます。買った理由は、子供が出来たから。聞いた篠原は、複雑な心境に。近藤の言うように刀を捨てて、と言うおけいに、逃げるのは嫌だ。
近藤暗殺前に、御陵衛士の殲滅を、土方さんと総司、永倉、井上の四人で相談。
総司が、土方さんの思案を聞いて、内通者4人を処分することにして、総司が名乗りをあげるけど、土方さんは何故か駄目だと拒否して。何故でしょうね? 病気のせいかしら?
そして、大石鍬次郎を指名して、土方さんは4名を連れて、会津へ金子を受け取りに行き、別室に退いた後、大石ら隊士が酒肴を戴く4名を惨殺。
伊東に近藤からの招きの手紙が。おめおめと誘き出されて、近藤と二人酒を飲んで、竹生島(?)の謡曲を謡いながらの帰り道、大石に首を槍で刺し貫かれながらも、功を焦る一人の隊士を斬り捨てて絶命。
土方さんが指示する、その横には総司が。
知らせを受けて、激昂する御陵衛士たち。一人篠原だけが静かなまま。しかし、売られた喧嘩は買わなくては、と篠原が言い皆で駆けつけることになります。
そしてここで、結成当時からいて、僅か7名で40人に斬り込むなんて無かった事だ、って誰かの言葉が入るんですけど、誰でしょうか(原作では藤堂なんですが)? それと、池田屋ではこのぐらいの人数差だったと思うのですが?
伊東の遺体を駕籠に入れようとすると、新撰組隊士たちが押し寄せてきて、乱闘に突入。
永倉は藤堂を逃がそうとするけど、結局は……。
篠原は総司との一騎打ちだけど、結局篠原は逃げます。というより、逃がすのかな? 追いかけないものね。振り向くと、土方さん、一体何人斬るんだろう? って、ぐらい斬り捲くってますよ(笑)。相手は7人だって言うの。
篠原は、前は「沖田君」って言ってたのに、ここでは「総司」って呼びかけていて、不思議。
油小路を逃げ延びた篠原は、休息所を出る近藤を狙います。
見損なった、徳川の家臣に成り下がり、滅びる徳川に数多くの隊士を道連れにしようとしてる、と。
が、一刀の下に刀を折られ、髷を斬られて、近藤に斬ってくれと叫ぶけど、近藤は斬らずに立ち去って。そこへおけいが駆けつけてきて、二人して泣き叫び。
ここで、思ったことなんですけど。髷を斬られてざんばら髪になるんですけど、あの髪型って元結だけを切ってないと、長さ的に無理なんですよね。そんなにすっぱり元結だけを切るって出来るんでしょうか? すっごく難しいと思うんだけど。
雪の降る中、近藤さんは卒塔婆にお参りを。
俺たちを待ち受けるのは、滅びの時だけ……。との土方さんのナレーションが……。 |
原作と違う気になるシーン
篠原とおけいの馴れ初めシーン、伊東入隊の経緯が原作にはあります。
原作に無いのは、最後の一人で、近藤さんを襲うシーンですね。総司も油小路には、出てきません。
原作の篠原は、土方共々、近藤も嫌いです。あと、中耳炎になって死んだとなってます。 |
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第11話 「近藤・土方・沖田 最後の別れ」 |
主要ゲストキャスト
戸沢鷲郎:菅田俊、清原十左衛門:中田浩二、播磨屋道伯:織本順吉 |
侍が二人新撰組隊士を斬る話をしながら歩いていて、総司をいずれ斬ると豪語するシーンから始まります。
同じ日、総司が薬を貰いに行こうとしますが、途中咳き込んでしまい、一緒に居た隊士・日野が代わりに貰いに行ってくれます。総司は途中で引返して、思い出して研ぎに出していた刀を取りに、刀屋・播磨屋道伯の所へ寄り道を。
まだ出来ていなくて、帰ろうとするとお茶とお菓子が出てきますが、夜はお茶は寝つきが悪いから飲まないと言って、お菓子だけ食べちゃいます。「子供みたいでしょ」って、言うのが可愛いvなんてお菓子食べてるんだろう? 気になるなぁ。
そして、お茶代わりに珍しいものを見せましょうって、言われて出てきたのが、あの刀ですよ〜ぉ。懐紙を口に含んで、鞘を払って、刀の波紋を見詰めて。
「菊一文字則宗」の銘を当て、一生の眼福と言いつつ、頭を下げて。その後の総司と播磨屋の遣り取りがいいんですよぉ。播磨屋「お気に召しませんか」って言うのに、総司「私の分際では買えません」と。更に播磨屋「売るためじゃなく、研ぎが出来るまでの差し料の変わりに」と言われて、傍の刀を見やった後の総司の表情が、可愛いんですよ〜。とっても嬉しいそうで! 本当に嬉しそうな顔で、刀を差すし〜。
その帰り道、最初に出てきた侍に総司が襲われちゃいます。でもさ、どうして新撰組隊士って分かるんでしょうね〜。さすがにこのときの総司は、あの目立つ羽織を着てないのに。月が出て、総司とばれはしますが。
総司は刀を抜きたくないって、結局背を向けて逃げ出しちゃいます。
総司を襲った侍・戸沢鷲郎は、陸援隊士で、その本部で人の斬り方などを披露して、総司が逃げ出したと大言壮語するんですよ〜。そうじゃないのにね。馬鹿ですね〜。
もう一人の侍は、戸沢の言動が危ういと諌めるけれど、自惚れている戸沢は、馬鹿にして鼻であしらっちゃいます。
戸沢は芹沢の後輩で、清原は清河の朋友ですよ。その恨みで、戸沢は新撰組隊士を斬ると広言。
横になっている総司に、甲斐甲斐しく日野が薬の世話するんですよぉ。しかも抱き起こしてあげるの!
総司が飲み難いんだよなぁと言ったら、干菓子まで出てくる! 至れり尽くせり!! 総司のことがよく分かってるね!
日野が新撰組に入った理由は、妻子のため。つまり養うお金のためですね。ここで、金が貯まったら止したほうがいい(脱退と言う意味ですね)と、総司が言うけど、簡単に脱退できるのかな? この時、二人の手前に夕べ借りた菊一文字が大写しにされます。
そこへ、副長(!)からのお呼び出し! 総司は飾ってある菊一文字を取りに動くと、やはり咳が出て、日野が甲斐甲斐しく背中を摩るの! ああ〜、これが土方さんだったら、どんなにいいか〜。
副長に呼ばれた総司が出向くと、そこには近藤さんが。ああ、土方さんだけじゃなかったのね、と少々がっかり(笑)。
夕べ襲われたことを、近藤さんに問われて、総司は刀に血を吸わせたくなかった、って。それを聞いた土方さんが、「見ねぇ刀だな。如何したんだ? ん?」って言うんですけど。この「ん?」って言い方がなんかいいんですよねぇ。如何と言うことも無いと思うんですが、なんでだろう? それと、総司の刀のことはちゃ〜んと、よく見てるんですね、土方さん。
刀の経緯を語って、二人の前で、総司がすらりと抜いて見せます。近藤さんに手渡して、土方さんは横からその菊一文字を見て総司に言う台詞が、「馬鹿野郎。刀を惜しんだって訳かい」。この時の表情が、こいつ可愛いことをするなぁ、って感じで……。ふふふ……。どうも眼が腐ってますね、私。
そんなに惚れてるなら買ってやれって、近藤さん総司に甘いな〜。
総司は「とてもとても(買えません)」って言うのに、何とかしてやるって、土方さんが。本当に皆総司に甘くって、嬉しくなっちゃいますよね〜。
さて、土方さんは総司を連れて二人で、播磨屋へ行きま〜す。デートですねぇ。
総司が欲しいから値を問えば、「一万両」と返ってきて、総司はびっくりお目目になります。さすがに土方さんは驚いた風情のみですが……。ただし惚れた値がそれで、総司がご執心なら差し上げるって。う〜ん、豪気! よっぽど、総司に惚れてるんだねぇ。それを聞いて、土方さんはとっても嬉しそう(笑)。
総司は「いや、いかん。私なんかが持つ道具じゃない」と卑下しますが、土方さんが夕べの顛末を播磨屋に聞かせると、播磨屋は「ほほう」と一言。
総司は菊一文字は七百年の命、私の手で損ないたくないとその理由を語り、播磨屋は刀は道具で、使って初めて生きるものと言い、総司の心栄えなら立派に使いこなせると。
それに対して総司は、菊一文字の七百年の命を、私の短い命の間に使いこなせるかな、と心配して。
播磨屋から帰ってきた土方さんは、近藤さんにその報告を。総司が「短い命」と言ったことを聞いて、近藤さんは……。
土方さんは、胸の病が相当ひどいようだから、無理にでも江戸へ返してやりたいが、帰らないだろうと言い、近藤さんはそっとしといてやろうと。隊務につかせず養生をさせてやって、総司を襲った人間の始末も、総司を抜きで片付けると、すっごく土方さんの優しい心遣い。
二人の気遣いも虚しく、戸沢は新撰組隊士を襲い続けます。しかし、一体一人で何人の隊士を斬るんだろう? ってぐらい斬りまくり。
戸沢が陸援隊士と分かったときには、会津藩が上様に従って大坂へ撤退するのに、新撰組も共にするようにと命令を受けますが、近藤さんは当初納得しませんが、容保様に説得されて、新撰組は伏見へお引越し。
しかし、その最中、総司を慕っていた日野が死んで、その死体を前にして、土方さんと近藤さんが事件の善後策を話しているところへ、総司が駆けつけて来て。
近藤さんが掛けた羽織を取って、日野の顔を見て、自分が残って戸沢を斬ります、と。
勿論、土方さんは大反対!! そりゃ可愛い総司を残して行けませんものねぇ。口では厳しいことを言うけど、さ。
結局、菊一文字で戸沢を斬ると言い張る総司に、近藤さんは残れと言い、総司は礼を取ってから立ち去ります。土方さんは総司を、次が最後の戦になるかもしれないその先頭に立たせたかったようですが、近藤さんは一人の友のために戦うのが、総司の菊一文字だと。う〜ん、良い台詞だな〜。この台詞は後のシーンでも生きてきます。
舎熊を被った長州の侍達が、大きな顔して馬に乗って都大路を歩いています。それを見遣るお考と、それに総司がいるだろうと寄ってくる一人の男。
この男は、陸援隊を見晴らせていた男で、総司に戸沢の動向を報告に来たのですが、総司は近藤さんの休息所で寝ていました。だいぶ悪いようですね。
戸沢が一人大坂へ行く手筈でしたが、清原が何故か付いて行くことに。
総司は、隊服の上に霜よけに蓑を被り、笠と提灯を手に持って出て行きます。この時の提灯が、ごく一般的な形じゃなくて、筒型だったのが、何故か印象的でした。
一人、先回りし待ち伏せして、戸沢鷲雄を名指して、対峙した時に咳き込んだところを、相手が抜き打ち、それをかわして二太刀で斬ります。この斬り方は、戸沢が必殺剣だと言った斬り方だと思います。しかし、咳き込むときに口元を押さえる手が、右手なんですよね〜。剣客だったら、右手で抑えちゃ駄目でしょう。だからそこを狙われるんだよ〜。
「用が済んだ」と言い、「引き止めますか」と言えば、清原は総司を斬ろうと刀に手を掛けますが、やはりここでも総司は咳き込んでしまいます。
その様に、総司が病気だと悟り、総司は「この様だとお相手できない」「菊一文字で斬ってくれ」と。
近藤さんが休息所にやってきて、総司の行方を尋ねて、お考から経緯を聞いて、すぐに総司の後を追おうとしますが、そこへお考の姉で深雪太夫であったお清が登場。大坂へ妹を引き取ろうと言う。
総司と清原は何故か明るくなった頃に、「いつか戦いで会い見えよう」「いつか縁があれば」と別れるんですが、斬り合っていたときは真っ暗だったのに、明るくなるまでどうして過ごしたんだろうか?
総司が咳き込んで、倒れたところに、馬に乗った近藤さんがご登場! が、総司の傍まで馬に乗ったまま行かずに途中で降りて、走り出します。なんで? 砂埃が総司の体に悪いから?
総司は咳き込みながらも、戸沢を斬った報告を。
総司ずっと咳き込むんだけど、血は吐かないなぁ。いや、吐いて欲しいわけじゃないけど、絵面的にはねぇ。
さて、場面変わって、高台寺党が近藤さんたちを襲う場面になります。
総司が馬に乗り、近藤さんは他の隊士一人とともに馬の轡を取ってます。優しいなぁ。
火縄の匂いに近藤さんが気付き、乱闘になって、総司を守れって、皆に下知! 皆、馬に乗ったまま降りれない総司を守って戦いますが、近藤さんは左肩を撃たれてしまいます。
それでも、馬に飛び乗って総司ともども伏見へと逃げ延びます。しかも、傷ついた左手で手綱を握り、右手で鞭打って。
しかし、この時の総司はきっと忸怩したものがあったことでしょう。だって大好きな近藤さんが撃たれたのに、自分はしっかり動けず馬の背にいただけなんですもの。
大坂に、近藤さんと総司を、土方さんが送り出します。
近藤さん「江戸でゆっくり養生しろ」、総司「自分だけ抜けるなんて嫌です」って、近藤さんには我侭いえるんだな〜。
大坂に行く船で寄り添う近藤さんと総司の二人。思わず近藤×沖田?! って叫びそうに!
いや〜、それぐらいの映像ですよ、本当に! 一度見てみてください(力説)。
怪我した近藤さんの左肩に、総司は頭を乗せるように寄り添ってですね。会話の時は起き上がるんですが、その後、またくっ付くんです。しかも、近藤さん優しげに、総司に掛けてあった布(?)を引き上げて掛けてあげるんですよ〜。
土方さんは、伏見で会津藩と共同戦線。頑張って戦いますが、とうとう錦の御旗が上がり、大坂へ敗走。土方さんだけ元気に味方を鼓舞しますが、大坂では将軍遁走の嵌めに。
珍しくも松平容保が、上様のお供で大坂を去る前に、近藤さんと土方さんに会います。
「使い捨てですか」と土方さんが外島さんに問い掛けると、近藤さんは「士道を貫くだけ」だと言い切りますよ。この辺格好いいなぁ、近藤さんは。
大坂に落ち着いたお考が、近藤のお供をして世話をしたいと言ってきますが、近藤さんはお断りに。
「天下国家を争うときだ。女は邪魔だ」と近藤に言われて、一緒に来たお清は「天下国家には男しか要らないのか」と詰め寄るんですが、ね。
江戸へと戻る船の中。土方さんは丸窓の外を見ながら、近藤さんと二人で雑談です。総司も入れてよ〜、仲間に。
「新撰組は今となっては誰にとっても疫病神で、とんだ貧乏籤だ」と言いつつも、「俺はやるぜ」と決心したような土方さんの表情が素敵です。男前だな〜、土方さんは。
例えに、菊一文字が出てきます。喧嘩師としての心意気が土方さんの「菊一文字」で、負ける時は立派に負けて滅びる時も真っ直ぐ前を向いていたいと言うのが近藤さんの「菊一文字」ですって。
江戸から甲府へ、甲府から下総へと戦いながら移動していきますが、どこの戦場でしょうか? 近藤さんと土方さんの二人が、陣羽織を着て敵を薙ぎ倒していきます.格好いいよ〜。けど、そんな戦場はあったでしょうか〜?(笑)
井上さん戦死。永倉脱落。原田は彰義隊で戦死。斎藤脱落と説明が入ります。、
黒猫が総司の悪運の印だ、斬ったら病気が治るって刀を抜く総司に、土方さんと近藤さんはよせ、と。
寝込んでいるから当然なんですが、総司は着流し姿です。なんか新鮮。
黒猫が、やっぱり出てくるんだなぁ。でも、私どっちかというと、総司と黒猫の話があんまり好きじゃないです。総司が黒猫を斬るって設定がどうも……。
二人は、旅姿で植木屋に、総司に別れを告げにやって来るんですね。
近藤さんが「ありがとうよ」って言ったら、総司がはにかむように笑って。「そんな元気なら大丈夫だ」って土方さんが言うけど、そんなこと無いよ〜ぉ。「すぐに良くなって後を追います」と建前では言うけど、本当は一緒に今ついて行きたいよね。
「また会えますね」って、二人が去る後姿を見てるときは、凄く淋しげで、でも二人が振り返ると、安心させるように微笑むのよ〜。うわ〜ん。それに対して頷き返す二人もいいなぁ。こんな絆が、本当にこの三人にあったんだろうと、思わせてくれます。
去っていく二人を見送る総司の本当に淋しげな表情で目を伏せて。悲しいよね、総司。
そのシーンに被って、総司の死のナレーションが。総司はここで死に、墓は麻布にあるが、菊一文字の行方は知れない。
流山で宿営中に、官軍に囲まれて、土方さんは戦うつもりだったのを、近藤さんは自分が出頭するから、脱出をしろと。だけど、えらく街中だな。こんなに街中だったのかしら? 流山って。
戦うことが土方さんの役割で、近藤さんには局長の役割があると言って、「歳。世話になった。あばよ」って、別れて。男っぽいなぁ。惚れ惚れするぜ! やっぱり近藤さんはこうじゃなくっちゃねっ。
場面が変わって、土方さんの、蝦夷は函館で戦死のシーンです。やっとここで土方さんの洋装です。短髪で素敵ですv
「新撰組、土方歳三」と叫びながら、馬に乗って敵陣へと。そして、銃弾を受けて戦死。墓は箱館にあるが、愛用の兼定の行方は誰も知らない。
何故か近藤さんの死が最後に、順序だと近藤さんが最初なんですが。
朝廷に歯向かった事は無いと言い連ねての死ですが、もちろん斬首。骸は板橋に、だが、首も虎鉄の行方も不明のまま。
稲光が光る中、総司の声が聞こえ、総司の「京へ上るんですか」、近藤の「侍に為りに、な」との会話がある中、斬首の刀の音が……。
松山千春の音楽が流れる中、今までのシーンでThe End。 |
原作と違う気になるシーン
戸沢から逃げた後の、菊一文字の話をするシーンが、原作では最初は土方一人。
播磨屋道伯のところへ出向きますが、原作では屯所に呼びます。
あと、『菊一文字』には戸沢とのエピソードだけです。 |
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総 評(?) |
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全編通して、とっても良かったです。
こういうのが新撰組ドラマだ〜、って感じで。チャンバラも多いし。
土方さんのナレーションで進むのもいいし、ね。
土方さんのちょっとべらんめぇ調な、バラガキ風のしゃべり方も素敵だし。言うこと無いです。
総司の殺陣も悪くなくて、安心して見れました。総司って結構顔が良いだけの人が、することが多いじゃないですか? でも、これはあんまりそんな感じも受けなかったので。
なんてったって、近藤・土方・沖田の三人の絆がいいです。それだけで、嬉しくなっちゃいますね。
まぁ、最後の最後まで、どこへ行くにも必ず、浅葱のダンダラの羽織を着ているのは、変ですけど。ドラマとしてのご愛嬌でしょうしね。
ちなみに、このドラマは、私には土方×沖田に見えました〜(笑)。ず〜っと、そういう風な邪な腐女子仕様の眼で見てましたですv
ビジュアル的にとっても美味しいと思いますので、機会があれば一度ご覧ください。 |
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