ビードロ金魚



「ねぇ、歳さん。お祭り行こうよ」
副長室に入ってくるなり、総司は歳三に言った。
「祭り?」
文机に向かって筆を走らせていた歳三は、振り向きもしなかったが、それでも総司の言葉に問い返してやった。
「うん。ちょっとここからは遠いけど、神社のお祭りがあるんだって」
総司は歳三の後ろの定位置とも言える場所に陣取り、胡坐をかいた。
「でも、『家』からなら近いし、息抜きに行こうよ。明日だし、さ」
総司の言う『家』とは、歳三が借りている一軒家のことである。総司の病のこともあり、歳三の休息所の名目で、借りたのである。
ただ、他の隊士の休息所などとは違い、賄などは鬱陶しいと言って、いれずにある。しかも、その場所を知るものは、監察の人間などごく限られた面々だけで、近藤などにも知らせていなかった。
屯所では何かと気兼ねなくとはいかずに過ごす事もある総司の為だと、言い切って強引に借りたのだが、その実態は歳三と総司が二人、濃密な時間を過ごす為にあった。
もっとも、そこを二人して訪れる頻度はそんなに高くなく、ひと月に一度か二度あるかどうかだったが。
総司の言う明日という言葉に、歳三は心が動いた。
総司は、明日は昼の巡察があり、祭りに行くのは、夜のことだろう。
今日ならば、やり終えなければならぬ用が、まだ山程あったが、明日の夕刻までにならば、ほぼ片付いていることだろうと思う。
それに確か明後日は、総司は夜の巡察だから、それまでに屯所に戻ればよく、明日は近藤も屯所にいる日の筈だ。たまの息抜きを総司と二人でするから、泊まってくると言えば、近藤も余程のことがない限り出掛けることはしないだろう。
そこまで考えて、歳三は総司に聞き返した。
「明日の夜だな? 祭りは」
「そうだよ。昼もやってるみたいだけど、夜の方が風情があって良いでしょ。それに涼しくなるだろうし」
確かに、昼間は茹だるような暑さだ。昼の巡察は総司の体にきついのではと、思うこともしばしばだが、かといって夜の巡察も睡眠などの関係で、きつい仕事だろう。それに、総司にだけ特別扱いは禁物だろうと、自制して隊務に就かせている歳三だった。
それに、昼は結構目立つし、人込みに行くのなら、夜の方が良いだろう。
そう思って、歳三は諾の返事をした。
「分かった。それまでには、仕事もある程度、段取りがついてるだろう」
総司が歳三に気を使っていることは、よく承知している。明日の祭りに歳三を誘ったのも、歳三に息抜きをさせるつもりなのだろう。本当に歳三が忙しければ、総司は誘わなかっただろう。その辺の機微には、よく気が付くのだ。
「じゃ、巡察が終わったら、ね」
「ああ」
「ふふっ、楽しみだなぁ」
子供の頃から、祭りといえば、連れ立ってよく行ったものだ。いい加減、総司も大人になったと思っていたのだが、まだまだ祭りが楽しみらしい。
本当に楽しそうな総司の声に、思わず微笑が浮かぶ歳三だった。


翌日、総司が巡察から戻ってきて、報告にやって来た。
「特に何もありませんでしたよ」
「そのようだな」
総司の体からは、特別血の匂いもしないし、何事もなかったのは、見ただけで分かる。
もっとも、巡察に出たからといって、いつも斬り合いになるわけでは、決してなかった。むしろ、その方が少ないぐらいだ。なぜなら、浪士たちは新撰組を見ると、すぐに散ってしまうからだ。逃げない馬鹿は、よほど腕に自信があると過信している者か、それとも京へ出て来たばかりの、右も左も分からぬ者どもだけだ。
歳三は、また文机に向かい、
「この書類を仕上げたら、行く。先に行って待ってろ」
と言ったら、
「嫌ですよ」
あっさりと総司に断られ、思わず振り返った。
「一緒に行きましょう」
歳三の顔を見て、にこにこと笑いながら、総司は言った。
「おい……」
「だって、先に行って、すっぽかされたら堪んない」
わざと総司は膨れて見せた。
「一体何度、そんな目に合ったか」
大袈裟なほどの溜息を吐きつつ言われて、
「…………。分かった、一緒に行けば良いんだろう? じゃ、終わるまで、着替えて待ってろ」
歳三は、一緒に屯所を出ることにした。近藤にも、今夜のことは言ってあるし、お忍びのように出掛ける必要は全くなかったのを、思い出したのだ。
「はい。見計らって、呼びに来ますね」
総司は歳三と一緒に出掛ける約束を取り付け、安心したのか、歳三の言葉を実行するべく、部屋を出て行った。


小姓役の隊士に出掛ける旨を伝え、一刻後部屋へと呼びに来た総司と共に、歳三は屯所を後にした。
夏の日差しはまだ高く、陽が翳るにはまだ時間がかかる頃で、澄んだ空には鳥が舞っていた。
この分だと、今日は雨に降られる心配はなさそうだった。
まずは、『家』に向かうが、その前に途中の馴染みの店によって、お茶を飲んで一服した。
「おい、今日は如何するんだ?」
祭りに行くとしか、聞いていなかった歳三は、総司に予定を聞いた。
総司は二人出掛けるときには結構マメで、色々と歳三を楽しませることを仕組むのだ。
「今日は、まだ時間も早いから、まずは『家』でゆっくり風呂に入ってから、出掛けましょうよ」
お茶を飲み、団子を食べながら、総司は予定を述べた。
「それで、日暮れぐらいから祭りに行って、夜店を冷やかしながら、食べ歩きかなぁ」
「おい、買い食いする気か?」
「いいじゃないですか。それぐらいしか、金の使い道なんてないんだし」
そう、総司は言ったが、決してそんなことはない。
隊で出る月々の金は、刀を買うにも使うし、衣服を整えるのにも使う。勿論、最低のものは、隊で用意をするが、総司にしろ、歳三にしろ、そんな刀や衣服で満足出来る性質ではなかった。
「で、それほど大きな祭りでもないようだから、その後は外でゆっくりと食事をして、『家』に帰りましょう」
「まだ食べる気か?」
病人とは思えない総司の食欲に、辟易しながら歳三が言うと、
「そうですよ。だって、ちゃんと腹ごしらえしとかないと……」
夜、大変でしょう? と耳元で囁かれ、歳三は思わず紅くなった。
それを見て、意味が通じたんだと、くすくす笑いながら、総司はそっと口を啄ばんだ。
「それに、いい店を見つけたんですよ。ね?」
総司と食事をするのに、やぶさかでない歳三は結局頷いて、顔の火照りを鎮めるために、茶を一口飲んで席を立った。


『家』に着くと、使いを立てていたから、ちゃんと湯は沸いていて、早速二人一緒に風呂に入った。
この『家』の留守を預かっているのは、一人の老人だった。元武士であるが、あることがきっかけで知り合い、『家』の管理を頼んだのだ。
彼の人柄も、彼の腕が立つことも、彼を選んだ原因の一つではあったが、彼の耳が不自由なことも、重要だった。二人の睦み事を、あまり人に知られないためには。
勿論、彼には二人が新撰組の幹部であることは告げていない。それとなく、察してはいるようだったが。
この『家』では、二人は義理の叔父と甥ということになっていて、ある理由で国許を一緒に去ったことにしていた。
偽名は、歳三が水月歳義、総司が水月宗次郎としてある。どうしても、呼ぶときに「歳さん」「総司」と言ってしまうための、苦肉の策だ。
普段は別の場所に、二人別々に居を構えているが、落ち合うときはここを使うということにしている。ただ、周りがそれで本当に納得しているかどうかは、計り知れないが。
だから、ここへ来る前は、件の茶屋によって、着崩してから来ることにしている。少しでも、それらしく見せるために。
『家』は、西本願寺から東に歩いて、鴨川の西の高瀬川の端にある。
屋敷はあまり大きくないが、茶室を直し大きくした離れがあり、両隣は高い塀を巡らした家である。しかし、どちらの家も庭が大きく取られているので、日当たりは決して悪くない。この家自体が、家よりも庭の方が大きいくらいだった。
裏は高瀬川で、高さのある石の堀になっていた。飛び降りることは可能だが、よじ登ってくるのは、不可能だろう。もしもの時の用心でもある。新撰組の副長と一番組組長である以上、身の回りの危険は、少しでも減らしておくに、越したことはない。
前の通りに面しては、留守居の老人が起居している母屋があり、歳三たちはいつも離れを使っていた。その離れに接して、風呂好きな歳三のために、風呂場は大きく造作してある。二人で湯船に使っても、大丈夫なぐらいの広さだ。
ここを訪れる時に、前もって使いを出しておくと、いつでも入れるように、風呂だけは沸かしておいて貰っている。
互いの元結を解き、着せ替えさせるのが、『家』での儀式のようなもので。
だから、『家』に来た時は、真っ先に風呂へ入る。
今もたっぷりと張られた湯に、浸かり足を伸ばすと、生き返るようだ。
「いい湯だ」
ほんのりと桜色に上気した歳三が、向かい合った総司の目を射る。
一緒に風呂に入って、いつも思うことだが、本当にこの時の歳三は艶っぽくて、総司には目の毒だ。
どうしても、閨での歳三を思い起こしてしまう。
だから、他愛なく触れ合い、じゃれあって体を洗ったりしながらも、時にはそれ以上の行為に及んでしまうこともある。
今日は、出掛ける予定があるので、自制はしているが。
「先に出るね」
そして、長風呂の歳三に付き合っていると、総司はのぼせてしまうので、総司は早々に出た。
「もう、か?」
ちょっと不機嫌そうな歳三に、
「これ以上入っていると、お湯にも、歳さんにも、のぼせそうだから……」
悪戯っぽく笑って、歳三を紅くさせて、総司は脱衣所へと消えた。


傾いた陽射しが、袴は着けず着流し姿で歩く二人の影を、大きく後ろに落としている。夕刻の日が翳りきる前に、家を出て祭りへと向かった二人だった。
今、歳三が着ている着物は、先に風呂から上がった総司が、歳三に出しておいたものだった。
象牙色の着物で、地に花々が織り込まれており、光の加減で浮き上がって見える。
普段は、黒など色の濃いものしか身に着けない歳三だった。それも白い肌の歳三には似合ってはいたが、いつもそればかり見ていると、こういう色合いのものも、総司は歳三に着せたくなる。
だから、『家』で過ごすときには、こういったものを着て貰うように、総司は見繕うのだ。
もっとも、それは歳三にも言えることで、普段総司は黒しか着ない――返り血を浴びても分からぬように、そして、血を吐いても分からぬように、との配慮で――から、二人でいる時には、違う色合いのものを着せたくなる。だから、今総司が来ているのは、歳三が見繕った紺の絣の着物である。
兎に角そんな訳で、『家』には、二人が互いに見繕いあった着物ばかりが、置いてあった。
紅と蒼の色違いの細い組紐で、下ろした髪を首元で結んで、そぞろ歩く二人は、脱藩したての金に余裕のある風で、どう見ても新撰組の鬼副長と一番組長には見えない。それほどの優男振りである。
祭りのある神社に近づくに連れて、行き交う人も多くなってきた。
その中で、ちらちらと二人に視線を送るのは、不逞浪士ではなく、年頃の娘たちだ。
だが、そんな視線を気にする風もなく、二人仲睦まじく歩いていく。
漸く、明るい神社の灯火が見えてきた。
総司が子供の頃は、よくこうして祭りに、二人だけで来たものだ。
まずは、わき目も振らず、拝殿へと進み手を合わせて、互いの無事を祈った。
しかし、江戸とは違い、どことなく淑やかな感じがするのは、何故だろう? 思い込みだろうか。がらがらと鳴らす鈴の音すら、違う気がするのだが。
そんなことを思いながらも、総司は歳三と、元来た道を戻り始めた。
道の両側には、所狭しと夜店が開き、色とりどりの鮮やかな物が並んでいる。
わくわくとした思いで、総司は一軒一軒の店先を覗いていった。
まずは、煎餅、烏賊焼き、飴玉。
早速、煎餅を買って、齧り歩きながら、
「おじさん、飴入れてよ」
何で染めたのか色鮮やかな飴玉を、一掴みほど小袋に入れて貰った。
「はい」
と言いつつ、総司は歳三の口へ、一つ飴玉を放り込み、
「ゆずの味かな? これ」
自分も舐めて、にっこり笑って、他の店へ。
そこには、独楽、竹とんぼ、風車。
歳三に買って貰った思い出が、総司に甦る。あの風車は、一体如何したのだろう。随分大事に飾っていたはずだが。
からからと回る風車を見て、歳三も思い出したのか、買ってやろうか、と言い出した。
「え? うん、そうだね。買って帰ろうか?」
幼い頃から、幾度となく歳三と一緒に祭りに行き、色々な品物を買ったり買って貰ったりしたが、やはり一番初めの祭りの印象が強く、そこでの品が総司には思い出深かった。
赤と青、二つの風車を買い求め、総司はふうっと、息を吹きかけ吹きかけ回した。歳三の腰に差した風車も、風に吹かれて、からからと一緒に音を奏でていた。
横目で隣を歩く歳三を盗み見る。普段見ることのない、着流しの裾から歩くたびに見える、踝が色っぽいと感じるのは、総司だけか。早く二人っきりになって、触れたいと思ってしまった。
だが、それは歳三も同じことで。総司は幼い頃はともかく、歳三と関係を持った元服した頃からは、ずっと武士の正装である袴を穿いていて、滅多に着流し姿で居ることがないから、こういう姿は歳三にとって、いつまでもとっても新鮮で、何故かどきどきして、目のやり場に困ってしまうのだ。
それを、二人して振り切るように、丹念に店先を覗き回って。
途中、蝦蟇の油売りの威勢のよい呼び声に、思わず足を止めた総司だが、
「歳さんも、あんなことを、してたんでしょう?」
横に並んで歩く歳三に、問い掛けた。
「あ? ああ……」
問われた歳三は、何故か不機嫌で。
首を傾げながら、総司は、
「いっぺん、見たかったなぁ。歳さんのその姿。薬を売りに行くときは、時々付いて行ったけど、あんなことをしてるところ、一度も見たことないんだもの」
屈託なく歳三に言った。
「…………。別に見なくていい」
そっぽを向くように、歳三は総司から視線をずらした。
「如何して?」
「…………」
「? 歳さん?」
黙り込んだ歳三の顔を覗き込んだ総司だったが、
「あんな姿、お前には見せたくない」
「…………」
ずっと武士になりたかった歳三である。そして、そう総司に言ってきたのだ。その己の、人を呼び集めての物売りの姿を、総司には見せたくなかったのだ。例え、荷を担いでいる姿を、知られていても。
「ごめん」
それを気付かずに、不用意に歳三を傷つけたのだと知って、総司は謝り項垂れた。
その様を見遣り、歳三は、
「馬鹿」
総司の頭を小突いて、くしゃくしゃと掻き混ぜた。
素直に謝られると、歳三は苦笑うしかない。実際に行商している姿は、総司に見せたくないというのが、ささやかな歳三の矜持だったのだ。他愛もないことだが。
団扇やお面が、飾られている一角に差し掛かり、歳三は気分を変える為に、透かしが入った団扇を買ってやって、総司の帯に指してやった。
歳三は総司にも行くように団扇で、風を送りながら、総司に先を促した。
「ほら、行こうぜ。まだまだ、楽しむんだろう?」
「ええ」
本当に色々な店が、まだまだ軒を並べている。
美味しそうな屋台を見つけ、熱々の鯛焼きを頬張りつつ、お次は、射的。
総司の射的の腕はなかなかで、歳三とどちらが多く的を射るか競ったのだが、やはり総司が勝ってしまった。
「チッ、今日は勝てると思ったのに……」
「ふふっ、駄目ですよ。これは俺の得意なんですから。例え歳さんにでも、負けてあげられません」
「ふん。言ってろ」
歳三は総司の足を蹴る素振りを見せ、総司は大袈裟に避けてみせる。
そして、金魚すくいの店に差し掛かり。
総司はまた、あの時を思い出した。あの時買って貰った金魚は、歳三の部屋で飼っていたのだが、その冬が越せず死んでしまって、総司は悲しみのあまり、泣きじゃくって目を泣き腫らしてしまった。
泣き止まなかった総司を、膝に抱え歳三はずっと慰め続けてくれた。今となっては、いい思い出である。
「やるか?」
またも、思い出したのか歳三が、そう問い掛けた。
「う〜〜ん、いいよ。せっかくしても、飼えないしね」
確かに、飼う場所はなかろう。屯所では全く無理があるし、滅多に行かぬ『家』に置いておくわけにもいかないだろう。
「ちゃんと、すくえるつもりなんだな?」
だが、それを無視して、歳三は総司を揶揄した。
「当然じゃない。腕は落ちてないよ」
袖捲くりをして、腕が落ちてないと主張する総司を、歳三は微笑ましく見遣った。
そうやって、ぶらりぶらりと夜店を見て回り、一通り見て回った頃、総司の目がある店に並べられているものに、引き寄せられた。
そこに並べられていたのは、ビードロで出来た置物である。
大きさも、形も様々であったが、総司の目を引いたものは、その中の一つだった。
それは、赤と黒の金魚の形をしたもの。どうやって作ってあるのか、透明なビードロの中に、赤や黒の模様が、浮かぶように点在していて。
まあるい稜線は、本来の金魚のものではなかったが、その強調されたぷっくりとした丸みが、なんとも可愛らしかった。
あの日、総司が連れて帰ってきた金魚も、赤と黒の二匹の金魚だった。
「ねぇ、本物の金魚は、連れて帰れないけど、この金魚だったら、いいよね?」
しゃがみこんだ総司は、後ろに立つ歳三を振り仰いで。
「ずっと側にいてくれるし」
可愛がっていた生き物の死は悲しい。普段、倒幕を叫ぶ浪士たちを、捕縛または斬り捨てている人間が何を言うと、言われるかもしれなかったが。
総司は、いくつかある中から、殊更丸い形の、赤と黒の金魚を一つずつ買って、嬉しそうに懐にしまった。
「満足したか?」
上機嫌でいる総司に、自分自身満足しながら、歳三は聞いた。
「ええ、とっても。やっぱり、祭りは歳さんと来なくちゃ、楽しくないや」
いつもにこにことしている総司だが、歳三にはその笑い顔の使い分けがよく分かる。
今は、本当に心から嬉しそうで、歳三の胸も温まった。
穏やかに笑い返してやりながら、二人まだ賑やかな神社を後にした。




この後は、勿論二人で食事をして、『家』で熱〜〜く過ごします。皆様、ご自由にご想像を(笑)。
冬に夏祭りを書くのって、如何よ。ってな感じですが、これ以上、書くのを引き伸ばしてもと思い、書きました。時期外れでごめんなさい〜。
夜店の品は、当時ないものもあるかもしれませんが、ご容赦を。



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