プリンセス

アラバスタ王国の王女さま。
グランドラインに入ったばかりのGM号クルーたちに助けられ、
国まで送ってもらうことになりました。
策謀に陥れられる祖国を救う為、立ち向かう凛々しく強い姿と
「つい」情報をばらしてしまう(←ここのナミさん好きだーv)アンバランスさがいとおしい人。


彼女の「強さ」、って何なんでしょうかね。
まず一つの鍵は、ビビは「王女」であるが故、「国」というものへの意識をかなり強く持っていること。

家族、友達、好きな場所、好きなこと。
GM号クルーたちにとってそれらは、それぞれ個別に由来し、帰結するものだけれど
彼女には、それら全てを包む「国」という単位があります。
彼女にとっては、「アラバスタという国にあるもの」「アラバスタに生きる人」であって。
「国を愛している」と言い切る力があります。

また、鍵の一つは「あきらめの悪さ」
「船でちゃんと学んだのよ」という彼女だけれど、元々あきらめが悪い素地は十分にあったと思います。
でないと、得体の知れない陰謀の中に、じっとしてられないから、なんて理由で
14歳の少女(しかも王女という立場)が飛び込んだりしませんって。
ビビが船で学んだのは、あきらめないことそのものよりも
どんなに敵が強大であろうと、あきらめずに進むことへの「肯定」なんじゃないでしょうか。
このまま進んでいけばいいんだ、っていう。

更に鍵となるのは、ストーリー中、彼女は決して孤独にはならなかったこと。
これはナミやウソップ、サンジやチョッパーの「孤独の中での誰かの支え」があって生きて来た、という状況と対照的です。
王女であるが故、小さな頃からいつも誰かと一緒だったビビ。
バロックワークスに潜入した時も、イガラムが着いてきてくれたし
ミス・ウェンズデーとして動いていた時も、Mr.9やミス・マンデーといった友人がいた。
勿論クロコダイルの野望を阻止しようとしていたときは、ルフィ達やチャカさん・ペルさんがいて、
何よりずっと一緒に、カルーがいてくれた。

彼等は、ビビが信じた道を進むことを全面的に認めてくれました。
だからビビは、国と組織というスケールの大きすぎる戦いに、
立ち向かうことができたのだと思います。


「国」を愛していて、決してあきらめることのないビビ。
みんなから愛されて、すくすくと育った幸せいっぱいの人ですね。
きっととてもいい女王になります、彼女。

個人的には、ナミさんと仲良しだったり、
小さい頃のコーザとの決闘で、女の子達に応援されてたのがいい感じ。
女の子もやんちゃでなかよし、ってのが、好きみたいです。


無頼的音…「Adiemus(邦題:聖なる海の歌声 Adiemus)」
     大きな壁にぶつかりながらも突き進む、その真っ直ぐな姿には
     伸びやかで清冽なメロディー、かつスケールでっかい曲想が似合いかと。
     あと、「蒼」のイメージが強いですね。水とか、空とか。
     ・・・髪の色のせいだけではない、はず。




   呟ク一点交叉ROBIN