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「ひぁっ…!?やめっ…あっ、うああっ!」
「でかい声で喘ぐな、響く」

ズン、と感じる重量に、スクアーロは思わず大きく啼いた。
お互い向き合った姿勢は、所謂座位というものだ。
自らの体重により深くまでくわえ込んでしまう苦しい感覚。
しかし少したてばそれにも慣れ、大きな快感が襲った。

「ぁっ…ボスぅ…ん、ぁあっ…」

「挿れてやったんだから自分で動けよ」
「っ…むり…だぁ…たのむ…うごっ…あぅっ…」

体制保つだけでも精一杯なのに、と縋るように見るが、一向に動こうとはしない相手。
段々ともどかしくなっていく快感に、スクアーロは自然と動いていた。
僅かながらに上下すれば、擦れる感覚に声が漏れる。

ザンザスは笑んで、少々向きを変えると、
鏡に映った行為の様子が、スクアーロにも見えるようにした。
バスルームの鏡は大きく、接合部までしっかりと映っている。

「…ちゃっかり腰揺れてんじゃねぇか、見ろよカス」
「いやだっ…!ぁ、見たくっ…あぁっ…ぃやだぁ…ボス…っうぅ…」

恥ずかしさで鏡から目を逸らすが自らの痴態はしっかりと映し出され
見たくなくても目に入るのは拒めない。
頬を伝うのは生理的な涙だが、喘ぎとも嗚咽ともつかない声は感情も入っているだろう。
少し苛めすぎたか、とザンザスは思いスクアーロをもっと近くに引き寄せ、
片手で相手のモノを擦れば、「ぁあっ…」という嬌声。


「ボスじゃねぇだろ、俺の名を呼べ、気持ち良くしてやるから…」

ぎゅっと抱き締めれば、相手もさらに強くしがみついてきた。


「ザンザっ…はぁあっ、ザ…むぅ…んん…あっ!」

必死に紡がれる名前はなんと愛しいものか。

これが自分だけのものだと思うとさらに高揚し、
且、どうしようもない独占欲が巡るが、悪い気はしなかった。












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