稲嶺
有働の突き上げは、そらもう凄まじい。
手加減ていうものを知らへん動きをする。
おどれは野生動物か！
ベットのきしむ音でかき消されてるけど
お互いの肉がぶつかる音も相当してるから
なんかもう卑猥で・・・・・・興奮する。
有働
苦しい。
オレの中の性が苦しい。
毎日、強く凶暴な性欲に戸惑い戦ってる。
気持ちがイライラして攻撃的になるのを押さえきれへんのや。
「頭の中はほとんど犯罪」
ってクラスメートが言うてた。
おんなじや。すごいわかる。
オレはラグビーの激しいコンタクトで発散できるけど
（嘘。それはいっときや）
もしそれがなかったら、先生に対して絶対犯罪を
犯してるんやないかな、と心配になる。
この性に振り回されて、泣きたくなる毎日。
有働
男は視覚で興奮する
有働
走るべき道が見えた。
あそこから必ず突破できる！
稲嶺
痛い痛い！
持ち上げすぎや〜ッ！！
稲嶺
ひ〜！！！
助けて〜〜〜〜！！！
頭に血がのぼる〜！！！！！
伏水高校ラグビー部二年
いくら１００年に一人の逸材ていうたかて
あいつはオレらと同じ高校生、しかも後輩や。
いつか絶対止めきってみせる！
