2007/4/2

有働


「ラグパンの下ってどうなってんの」

先生がいきなり聞いてきた。
何の前触れもなく。

「え、スパッツはいてるけど・・・・」
「その下は?」
「・・・・・・・」
「フルチン?」
「まぁ・・・・大抵はそうかな」
「ふ〜ん」

先生はオレの股間を見ながらニヤニヤしてる。

このッ・・・エロオヤジ〜ッ!!!
2007/4/4

稲嶺


でも実は胴着もフルチンなんやもんね!
2007/4/8

有働




・・・・・・・・。
2007/4/9

有働




絶対出したから眠いんや・・・・!

(↑男同士なので誤魔化しがきかない)
2007/4/10

有働


2007/4/12

有働




くらえ!力ずくの屈辱!
2007/4/18

伊賀


「ステップや!イガッ!」
「焦って前に放るなッ!!」

有働雄哉に憧れて、サッカー部からラグビー部に変えた時
直接ラグビーを教えてくれたんは、その有働雄哉やった。

嬉しかったけど、練習はメチャメチャ厳しくて、
有働先輩から強烈なタックルを受けて、いつまでも地面でうめいていると

「あんな、イガ。ラグビーではいつまでも倒れてると
 相手チームどころか味方チームにも白い目でみられるで
 大丈夫そうやったら、すぐ起きや」

そう言って、シャツをつかんで起こされた。

走りもキックにも自信あったからラグビーなんて
チョロイと思っていたのが、もろくも崩れ去る。
2007/4/19

伊賀


「イガはやっぱりずっと球技してきただけにセンスいいな!」

あんなに厳しかったのに、練習が終わったらいきなりニッコーと笑って頭をグリグリされた。

「はい!有働先輩の教え方がうまいからです!」
オレは疲れてフラフラやったけど、できるだけ背筋を伸ばした。
すると有働先輩は急に困った顔をして、
「・・・・なぁ、イガ、その堅苦しい言葉やめよ〜や。
 オレら先輩とかおらんかったで、そういうの慣れてへん」
「いえ!先輩は先輩ですから!」
今まで道で先輩を見かけたら見えんようなるまで礼をし続けるぐらい
上下関係は厳しく躾けられてきたし、もうそれが身についてるさかい、
有働先輩の言葉が理解でけんかった。

「ほんなら、まずその有働先輩っていうのやめよか。下の名前でいいさかい」
「えッ!いや、そんな困ります!」
つい赤面してしまう。
「オレも調子狂って困るんやぁ。な?こっちはイガグリって呼ぶさかい」
「それは別にいいんですけど、自分は有働先輩で勘弁してください。」
「じゃあ、50メートルどっちが速いか勝負して、オレに負けたらゆうちゃんな」

ゆ・・・・ゆうちゃん・・・・。

「・・・オレ、50メートル速いですよ」
「うん、見たらわかる」
有働先輩はストレッチをはじめた。



・・・・・そんな訳で「ゆうちゃん」と呼ぶことになったオレ・・・・。
ほとんど罰ゲームに近い。尊敬する先輩にさすがにそれはキツイので、
「ゆうちゃん」に一拍おいて「先輩」をつけてるけど。

いつの間にかそれがくっついて「ゆうちゃん先輩」になった。
2007/4/21

稲嶺


有働の乳首を吸うてみた。
「どや?」
有働はキョトンとしてる。
「どやって・・・・男やしなんとも・・・・・」
「気持ちよくない?」
「ん〜、こそばい」

・・・う〜ん、、やっぱり有働にとって乳首は
体の前を表すシールみたいなもんなんか・・・。
2007/4/23

有働


「有働!突破やッ」
密集からボールが出た。
「オスッ!!」
オレはボールを持つといつも思う。

先生は、どこに転ぶかわからへんラグビーボールに似てる。

だからオレは誰にも奪われへんように、
ステップをきってタックルをかわし、
ぶつかってこられたら両手で抱えて、
大切に、
乱暴に、
優しく、
強引に、
なんとしてでもゴールに持って行くんや。

絶対に。

絶対に。
2007/4/25

有働


女の子ってなんでこう嘘が巧みやんやろう。

「寄るところがあるから・・・・・」
「え〜、どこ行くの?うちもついていく〜!」
先生ンちに行きたいのにしつこく追いかけてくるから、走り去ろうとすると
「あッ」
ザザッと音がした。
振り返ると、女の子が倒れてる。
「だ・・・・大丈夫?」
あわててひき返して起こそうとすると、いきなり抱きつかれて
「有働くん確保!」
「・・・・・・ッ!」

オレは幼い頃から、この手の演技に騙されて来たような気がする。

姉ちゃんに監視されるのがいやで逃げようとすると
「痛いッ」
頭やお腹を押さえて姉ちゃんがしらじらしくしゃがみ込む。
オレは演技してるなんて知らんから
「姉ちゃん・・・・!」
近づくと
「ゆうちゃん捕まえた」
手首をガッシリつかまれる。
オレも学習したらええのに、いっつも同じ手で騙されたなぁ。
女の子のこういうズルイところ、オレも見習おう・・・。

(いや、先生にしても置いていかれるだけやな・・・・確実に)