2007/9/2

稲嶺


「いっしょに住もう」

そう言われて、オレは嬉しかったし、安心した。
東京の名門大学に行くもんやと思ってたし、
有働ぐらいになったらいきなり海外の可能性もある。
もしそうなったとしても、いまこの時点では
まったく行く気がないことが判明したから。

いっしょに暮らしたいと思う。
いっしょに暮らせたら楽しいやろなぁ。

有働が大学生になったらすぐにでもそうしたいけど…
でも、
完全な「二人暮らし」が無理なんはわかってる。

有働は大学のラグビー部の寮に入らなアカンからや。
これがスターラガーマンを恋人にする現実。

でも今よりも、もうすこし色んなことが自由になるし、
一部屋多いとこに引越して、全部ふたつ揃えて、
「半同棲ゴッコ」からはじめてみたい。
2007/9/6

女の子からみた有働雄哉
2007/9/7

男の子からみた有働雄哉
2007/9/10

稲嶺


「ウウ…ッ」

有働が枯れた声で呻いた。

コラコラ十六歳〜ッ!
できるだけカリには触れへんように注意深く
サオを中心に舌で刺激してやってたのに
歯がちょっとカリの一番敏感な部分に触れただけで
あっけなく果てんなやッ!コンジョなし!!

早漏にも程があるんじゃ〜ッッッ!!
2007/9/13

地元の幼馴染


「え!!有働雄哉の同級生やったん?!」
彼女が叫んだ。
「同級生どころか同じラグビー部やったし、一日中いっしょやった」
「うそ〜!すごいやん!」
興奮気味にペシペシと叩いてきた。
「実際、有働雄哉ってどんな子なん?中学の写真とかある?見せて!!」

ラグビーなんか興味のないオレの彼女までこの調子や。

…あいつ、えらい有名になったもんやなぁ。

中学ンときもすでに有名で、もててたけど、
まだ今ほど身体も大きくない、普通の田舎の少年やった。
(中二まではまだオレの方が大きかった!)

ラグビーのこと、勉強や将来の悩み、
そして下ネタまで笑って話し合った仲。

あいつが有名になって遠い存在になっていくのは寂しいけど
それだけに人一倍努力してるのもオレはわかってる。


元気か、雄哉。
地元、帰ってきたら、いつもの公園でラグビーしよ。

2007/9/22
2007/9/24

稲嶺


「アフッ…アヒッ!!」

有働がたこ焼きを食いながら大騒ぎしてる。

「有働って家族の一番下のくせに猫舌やんな。珍しい…」
「え…それと猫舌とどう関係あんの?」
「第一子は大切に育てられるから、熱いものを充分冷ましてから
与えられるけど、第二子から後はこれぐらい大丈夫やとか言って
適当に育てられるから、猫舌にはならんのやで、普通」
「え〜、先生も末っ子ですごい可愛がられてきたのに猫舌ちゃうん?」
「うん、そこは弱肉強食。三人兄弟なんか毎日食いもんの取り合いや。
先に口に入れたモンの勝ち。少々熱かろうと関係あらへんで」
「ふ〜ん…オレはいっつも姉ちゃんらが冷ましてくれてたなぁ」

やっぱり…ッッッ!!!!(最大のライバル!
2007/9/27

女子高生


ラグビーをする有働くんはどの角度から見てもカッコイイけど
唯一ビミョーな時がある。

他の選手に高く持ち上げられて、ボールを奪い合うときや。
まぁ、そんな有働くんも可愛いんやけど!