「すちーるめいでん」

作　しゅわるべ様

　今日は彼女の自宅に招かれた
付き合いだしてやっと今日を迎えた
だから気合を入れて
足取りも軽く
彼女の自宅に向かった
玄関脇にある呼び鈴を押すと
彼女の親が出て
少しばかり・・いや・・すごくビックリする
娘に会いに男が来ても
その対応には
すこしも「お前誰だ？」的な反応ではなく
ごく普通に招き入れてくれる
「いやー君がK君か」
そう言って
彼女の父親が挨拶する
「はいKと言います」
彼女に「家に遊びに来て」・・・
両親は留守だと勝手に思っていたので
物凄く焦ってしまった
そんななかに
「娘の準備に少し時間がかかるから」
そんな言をいいつつ
「これを読んで時間を潰して待っていてくれないか」
手渡されたもは
A4サイズの何かの取り扱い説明書らしき分厚いモノだった
渡されて「？」
ぽーかんとする
表紙には「取り扱い説明書」となっていた
パラパラと捲ってみても
全然なにが書いてあるか理解不能
「準備が出来たようだな」
その声に顔を上げて
奥にある部屋に通される
そこは一言では言い表せない部屋で
無数の機器が動いていた
奥の両開き扉が音も無く開いた

そこにいたのは彼女だった


でもその格好がすごかった

上着は着ていなかった
可愛らしい乳房が丸見えで
それをジーっと凝視してしまう
おやっと思い
彼女の姿をよく見てみると
脚は赤いブーツ状になっている
肌も光沢があり
ライトの光を反射してキラキラし
継ぎ目があるのもわかる
どうみてもロボットにしか見えない
でもその顔などは
彼女そっくりだった
タチの悪い冗句だと思いたくて
父親の方を見た

「K君。。。君は娘のマスターとして選ばれたんだ」
マスター。。。

これは要するに
彼女自身が自分の身体を整備して欲しい
それが「マスター」
選ばれたのが自分だった




まぁそんなわけだ
今日も彼女を分解整備だ
でも。。性欲の発散ができなくて困るんだな
だってさ。。彼女は文字通り「鉄の処女」だから

おわり