「正義と平和のコスト」
作 しゅわるべ様
この時代は犯罪が凶悪化する一方で
警察は治安維持力の低下に歯止めが掛からなかった
時の政府は「警察力増強」を打ち出す
その手段とは
「身体を機械化」
するといった
普通の神経ではとてもでは考えれない方法だったが
治安が悪化し
国民もその計画を支持した
その計画から数年後
国会で「特別公務員法」なる法律が成立した
この法律は
女性で16〜25歳までで
必ず一度は国が指定する「病院で精密検査」を受ける
となっている
精密検査で「サイボーグ」としての適正検査などを検査され
高い適正値がでると
「有無をいわさずに強制改造される」
その際拒否はできない
人権上問題視されたが
「治安回復」のためのコストとして反対意見は少なくなった
改造されると「特別公務員」として「国家公務員」になる
給料はもちろん
義体の保守・改装費なども国費負担
彼女もつい先日までは
高校生だったが
検査は早い方がいいだろうといった感じで
受けた結果
適正値が抜群に高かったために
「改造」
されてしまった
今日は両親に新しくなった「自分」を披露する日
「どう?綺麗でしょ?」
おわり