開発を秘匿するために
カバーネームがあった
付属兵器には「豹」
電子機器は「象」
そして本体には「虎」と名づけられ
開発がスタートした
この兵器はマルチシステムで
地上から宇宙まで活動すること
これが開発コンセプト
今までの兵器とは全然違うので
開発現場はそれぞれに
苦労を重ねて開発をした
「試験評価実験隊」
ここにロールアウトした機体が搬入される予定
地上ではなにかと周囲の目があるので
ここ宇宙ステーションでの開隊となった
機体を開放式デッキで待ち受ける
事前の情報だと
カバーネーム通りに「とら」に関係する名前らしいが・・・
コントロールとの交信が
デッキににも流されて
最終進入角と速度になったことを知る
小さな物体がデッキに進入してきた
で・・・そこで見たものは
「とら縞塗装を施した装甲板を身に纏った一人の少女だった」
確かに「とら」だった
