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 別に、今のこの状況を受け入れたわけじゃない。間違いなくそう思っていても、響はベッドに押さえ付けられ咲斗の深い容赦のない口付けを受け止めさせられていた。舌先で歯列をなぞられ、舌も丹念に弄られる。口の端からは受け止めきれない唾液が扇情的に頬を伝っていく。
「ふ・・・っあぁ・・・・・・」
 キスは色んな人と何度もしたけれど、こんなキスは今までに経験が無くて、響は咲斗の口付けの強さに息もうまく出来なくて苦しさに眉を寄せる。
 息苦しさと執拗な口づけにいい加減に嫌になって、身体を捩って逃げようとするが後ろ手に縛られたままでは抵抗らしい抵抗も出来ない。その上、その周りに脱がせられなかったシャツが絡んでいては、2重に縛られている様なものだ。
 舌を強く吸われて、背中を痺れが走る。
 響は全ての衣服を脱がされ、足を開かされ、その間に咲斗の身体を挟む格好をさせ られていた。
 心の準備も何も出来ぬまま、全てを咲斗にさらされる。何ひとつ隠す事が出来なくて、知らぬうち羞恥に響の身体がピンクに染まっていた。
「感じてる」
「な・・・に?」
 咲斗はクスっと笑って、いきなり響の股間をものを撫で上げた。
「あぁ・・・っ」
「勃ってるよ?」
 響のその言葉を否定しようとなんとか頭を横に振る。だってこんなの嘘だと思いたい。脱がされてキスされて、いたづらに身体を指でなぞられただけ、それなの感じているなんて。けれど咲斗はさらに追い討ちをかけるように、手の中のものをゆっくり摩った。
「あぁっ――やっ・・・・・・」
 響の身体が震え、クスっと咲斗が笑ってさらに指を絡めて上下にさする。すると、先端からは早くも先走りがトロリと零れ落ちた。
 咲斗はその反応に満足したのだろうか、一旦響のものから手を離してうっすらピンクに色づく胸の突起に手を延ばし、いきなりつねりあげた。
「ひぃ・・・っ、あぁ――――っ!!」
 その痛みに、響の背中がしなった。
 咲斗はさらに揉んだり押しつぶしたり、きゅっと摘んだりする。そうされると、なんとも言えないむず痒さと中途半端な快感が背中を這い上がって来た。
 さらに、咲斗はそこに軽く歯をたて嘗めた。
「あぁ・・・・・・やめ、やめて・・・っ」
「胸、好きなんだ?」
「ちが・・・っ」
 違う。そんなはずは無い。響はその気持ちを咲斗に伝えたいと思っているのか、首を左右に振って咲斗の言葉を否定する。
 男に、しかも今会ったばかりの男にいい様にされてあえいでいる自分が認められない。それなのに、響の身体は心とは反対にビクビクと震え、下肢の付け根がズクっと疼き、胸への愛撫だけで響のモノはすっかり勃ち上がっ ている。それを隠す事も出来ない。
 男に組み敷かれている現実をまだ受け入れがたいのに、感じてしまう自分を許容できるはずもない。
「やめて?ココ、こんななのに?」
 咲斗の笑いを含んだ声が、響の羞恥をさらに煽り混乱へと陥れる。今までのどの女とのセックスでも、こんな風になる事はなかったのに。
 その響に追い討ちをかけるように咲斗の手が、再び響の股間を撫で上げ、指を絡める。
「こんなにしといて、"止めて"なんて言われてもね」
 さらに、強弱をつけて摩る。
「はぁっ――――やぁ・・・・・・っ」
「いや?」
「あぁ――んん・・・っあぁ―――・・・っ!」
 意味のある言葉なんて返せない。手を縛られて中途半端に剥かれて、男に押し倒されて自分でも信じられない声が漏れている現実。
「ここ、いい?」
 咲斗は響のイイところをゆっくり摩る。
「ひぃっ、んっ・・・やぁ――――!」
 気持ちとは裏腹に男の性は与えられる刺激に忠実だ。咲斗の愛撫に欲がどんどん膨れ上がるのを止められない。
 咲斗は響のモノに軽くは触れ、ゆっくり摩ったりはするが必要以上に追い詰める気配を見せなかった。咲斗は、感じさせるが決してイカせるつもりは無かった。焦らして焦らして、泣かせるつもりだったのだ。
 咲斗は開かせた脚の間に身体を潜りこませ、反応して尖った小さな突起をその舌でヌルリと嘗め、噛み、執拗に嬲り続けた。
「いやっ・・・、もう・・・あぁっ!」
 濡れた声をあげ、響は首を振った。
 咲斗の手の中から響のモノは逃げ出すことも出来ず、胸を隠す事も出来ない。先端をくちゅっと弄られながら、胸を強く吸われて響は身体を震わせる。咲斗の愛撫にいいように遊ばれて、その度に電流のような快感が背筋を駆け上っていく。下肢の辺りにどんどん溜まって行く熱は段々と耐え難くなって響はガクガクと四肢を震わせ、こらえきれない愉悦の波に響は必死で唇を噛み締めて耐えた。
「もう・・・・・・・やぁ―――――・・っ!」
 身体を揺らし、なんとか逃げられないとかわずかばかりの抵抗を見せる。しかし、身体を押さえ込まれていては逃げる事などかなうはずもなく、それは一層男の情欲を誘っただけだった。
 そんな様子も楽しそうに眺めていた咲斗は、感じる部分を的確に探り当てる指先を肌に滑らせ、その後を追うように舌先で嘗め、時折きつく吸い上げた。すると白い肌に赤い印が点々と浮かび上がっていく。
 襲い来る快感と状況を飲み込みたくない混乱に、響はとうとう涙を流した。
「もう・・・やだっ・・・はなっ、して!」
「まだ、これからでしょ?」
 必死の思いで睨み付ける響を、おもしろい物でも見るように咲斗は見下ろす。
「第一、離していいの?ココこんなにして、まだ1回もイッてないもんねぇ。ツライでしょ?」
「ああっ・・・んん、いやだぁ・・・・・っ」
「ほんとに?」
 咲斗の指が、先走りに濡れてぐちゅぐちゅになっているものに指を絡め、それを後ろの蕾みに塗り込めるように動いた。
「ひっ!!やめっ、―――やめてっ!」
 初めて触れられたその場所への感覚に、響はかなり本気で暴れ出した。本気と言っても、先ほど大して変わらず咲斗からすればさしたる抵抗にはなっていなかったが。
「あぁっ!お、がい・・・やめてぇ――!」
 けれど響は必死だ。響は確かにその行為は、知っている。知識では知っているが、だからと言ってすんなり納得できるものじゃない。
 だが、咲斗の手が何度も何度も同じ行為をくり返す。ゆっくりゆっくり襞を味わうように塗り込んで行く行為に響は腰を揺らして逃げようとする。
「もっと、悦い声で鳴いて」
 咲斗の声は、どこまでも嬉しそうに響いている。
「も、もう・・・やだ――――っ!」
 対照的に響は本気で怯えと泣きが入っている。
「ほんとに?後ろ、ヒクヒクしてるけど」
「ん・・・なの、うそだぁ・・・っ」
「そう?」
 言うと、咲斗は響の足を抱え上げ膝を曲げさせる。
「や・・・っ」
 その体勢が今さらながら恥ずかしくて、無駄だと分かっていても身を捩って逃げようとする響の中に、咲斗は指を1本突き立てた。
「ひぃ―――っ!!・・・あぁっ」
 響が喉を晒して、細い悲鳴を上げる。初めて経験するその異物感に心がついていけない。
 けれど咲斗は止める気は毛頭無いらしく、長くしなやかな指を容赦なく押し入れる。
「いやぁ・・・抜いて、ぬいてぇ!!」
 響は不快感と羞恥心に必死で懇願するが、咲斗は取り合えう様子も無く。むしろ、先ほどまでの威勢は陰を潜め泣く響の姿にうっとりしているようにさえ見える。
 そして根元まで入れられた指を中でぐりっと動かすと、ぐちゅぐちゅという音とともに中を掻き回していく。
 動きを止めようと思わず力を入れて、逆にその存在をリアルに感じてしまった。耐え難い、違和感。
「ひっ!・・・・・・いやぁ―――、あぁっ!!」
 それが、中を蹂躙していた指がある一点に触れた時だった。響の身体が大きく撓った。
「ここだ?」
「やぁ!やめ・・・・やめてぇ―――――!!」
 そこを摩られた瞬間、不快感じゃない今まで味わった事のない快感の波が響の奥から沸き上がって来たのだ。
「やだっ!!」
 咲斗の笑った顔が怖くて、ありえるはずのない快感が生み出された事が怖くて、響の身体はガクガクと震え、なすすべもなく壊れたように涙を流した。
 望まない強い快感を無理矢理に起こされて、勃ち上がったモノからは途切れることなく雫が流れ落ちる。
 望んでない現実。信じられない、今。
「やだッ、・・・待っ、て―――そこ、や・・・・っ」
 咲斗はさらに2本目の指を入れて、そこを執拗に攻め立てた。
「気持ちいい?」
「良くない・・・っ、抜いて・・・抜いて――――っ」
「そう?」
「もうっ・・・やめてぇ・・・っ」
 響は必死で拒絶の言葉を紡いでいた。そうでもしないと、自分がどうにかなってしまいそうだった。
 快感と、イケない苦しさに頭の中がおかしくなって、今にも何かを口走ってしまいそうだった。
 "もう、許して"と。
「前、全然触ってないのに涎すごい」
 くすくす笑いながら咲斗は容赦なく3本目の指を入れた。
「くっ!!はぁ・・・っ、あぁぁぁ!」
 3本はキツかったのだろう、苦しそうに眉を寄せた響に咲斗は優しくキスをした。啄むようなそれは、なだめるようなキスだった。
「慣らさないと辛いのは響だから、もうちょっと我慢して」
 その言葉は響の耳にはよくわからない響きをもたらした。でも、その思考を追いかけて突き詰める余裕はまったく無い。
 咲斗はもう1方の手で響を捕らえ、優しく扱いた。もちろんイク事は出来ないような、緩慢な仕種だが。
 そして苦しげに眉を寄せている響を、ふっと笑みを浮かべて見下ろした。
「出したい?」
「・・・っ」
「響。答えて」
「・・・」
 響は首をイヤイヤと振った。口を開く事なんて出来なかった。今口を開いたら最後、我慢がきかなくなって何を口走るかわからない。
「イキたくない?」
「やぁ・・・ん、・・・・・・・・あぁぁぁ!!」
 3本の指が響の中を好き勝手に掻き回す。それをなんとかとどめようと、襞が指に絡み付いて行くけれど、動きを止める事は当然叶わない。
「意地張らない方がいいよ?」
「ん・・・るさいっ、・・・・・・あぁぁ!」
 響はすでに限界だった。精神的に、壊れそうだ。
 瞼の裏が白く霞み何も考えられなくなる頃になって、ようやく指は引き抜かれた。
「ん・・・、ふぅ・・・ん」
 その感覚に、また背中がしなって身体がビクビクと震えた。
「抜いて欲しくなかった?なんか、凄いヒクヒクしてるけど」
 そこで、咲斗はやっと響の腕をほどいた。
 長い間縛られていた所為で、腕はすでに感覚はなくダラっと投げ出された。そうでなくても吐き出される事のない快感が背中を這い上がり、下肢はジンジンと痺れ、全身が与えられる愛撫に震えて動く事など叶わない。
 まだ入れられてもいないのに、指1本も満足に動かせなかった。
 快感と、焦らされる苦痛を伴って濡れた瞳が咲斗を見上げる。
 足をかかえあげられて、次に来るものを知識として知っていたが、もう逃げる気力はなかった。今まで指が入っていた所に咲斗の猛った雄を押し当て、ゆっくり響の中に埋めていく。
「ひ・・・・っ、あぁ――――――っ!!」
 ずずっ・・・とそれは確実に入ってくる。
「んっ、はぁ・・あぁぁぁ―――――――!!」
 響は、掠れた悲鳴をあげる。
 自分じゃないものが入ってくる感触、しかもそれが嫌悪だけではなく快感をもたらせている事実。襞をゆっくり 押し広げ、中を摩って押し入ってくる。
「わかる?今入ってるの。今、繋がってるんだよ」
 咲斗は、わざと少し腰を揺する。
「あああぁぁ―――・・・・・・っっ!!」
 途端に響は悲鳴をあげた、中のモノをリアルに感じる。
「ま、だっ・・・」
 動かないで、その声は吐き出される前に咲斗が腰をゆっくり動かした。
「ひぃ・・・・いっ!ああぁぁぁ――――――!!」
 前にも回された手で、ゆっくりと擦られて愛撫される。
「イキたい?」
「く・・・あああぁぁぁっ!!」
 ぎゅっと咲斗の指が根元に絡みついて、締め付けた。その痛みに意味のある言葉など紡ぐことも出来なくなった響の口からは悲鳴しかもれない。
 響の中が少し馴染んだと感じるや、咲斗が響の腰に手を添えて思いっきり突きいれる。初めてにしては強すぎ刺激に響は胸を上下させる。
「響」
「っ・・・な、に・・・?」
「イキたい?」
 その言葉に、響は反応する事が出来ない。
 "イキたい"
 しかし、その一言をどうしても口にする事ができない。
「言いなさい」
 主人の口調で言うと、響の先を指で弄ってやる。
「あぁっ!ああ―――ね、がい・・・」
「響」
 咲斗は腰を大きくグラウンドさせた。
「ひぃ!ぁ・・・っん・・・、ああぁぁぁ・・・・・っ」
 ズルりと引き出され最奥まで犯される。何度も何度も腰を打ち付けられる。感じるところを擦れて奥まで犯さ れていく。深く貫かれた痛みは、今はゾクリと感じる快感へと取って代わって、大きくひらかされた足がヒクヒクと震え、ただガクガクと揺さぶられるままに快感を追っていた。
「ひぃ――・・・、ああぁ、ぃっ―――――っ!」
 大きく全身を揺さぶられ、響は耐え切れずに背を仰け反らせたる。雄を引き込むように締めつける内襞の感触に、咲斗はからかいを持って含み笑う。
「イイでしょう?」
「あ・・・っもう・・・もう―――・・・っ!」
「もう、何?」
 イきたい。咲斗の堰き止めている指が離れれば直ぐにでも出せる。
「言いなさい。言えば、楽になれるよ」
 最初が肝心と思っているのか、咲斗は手を緩める気がないらしい。
「ゆ・・るし、てぇ・・・ああぁぁ・・・・・ッ」
「響?」
「・・・っがい―――!」
 けれど頑なな響に折れたのは、結局咲斗の方だった。
「仕方ないね」
 そう呟いて、響の感じるトコロを思いっきり突き上げて摩った。
「ひぃ――、ああぁぁ・・・・・っ!!」
 容赦なく腰を打ち付け、響を高みへ押し上げる。
「ちゃんと言えなかったお仕置きは、後だね」
 その声はもはや響の耳には届いていない。
「やぁ・・・っ、・・・・ああ・・・・・っ・・・・・・・・ああああぁぁぁ―――ッ!」
 その絶頂感は凄まじい快感だった。意識が一瞬遠のいたほどに。いや、完全に気を失わなかったのを褒めてあげたいくらいだ。
 同時に、咲斗も放った。
 その注ぎ込まれる感覚に、ヌルっと中から引き抜かれる感覚に響の背中が震えた。






 ぐったりと疲れてベッドの上で意識が朦朧としていると、咲斗は手にトレイを持って戻って来た。
「な・・・に?」
 響はしゃべるのも億劫だった。喉がヒリヒリと痛む。
「水。喉乾いたでしょう?」
「あ、り、がと」
 上げ過ぎた悲鳴で、喉は少し掠れていた。響は受け取ったコップの水を飲み干して、喉が物凄く渇いていたのを知った。
「大丈夫?」
「じゃない・・・」
「そう?まだ、これからなんだけど」
 その言葉に、響の身体がビクッと震えた。
「まさか1回で終わりなんて思ってないよね?」
「ま・・・、待って・・・」
 響の顔が、ひきつった。
「うん、今待ってるで。あのまま続けても良かったんだけど、さすがにツラそうだったから、こうやって休憩入れ てあげたんだけど」
「もう・・・無理」
 響は首を横に振って後ずさろうとしたが、初めて男を受け入れ好き勝手された後では思うように身体が動かない。身体中がだるくて痛くて、動いたつもりなのに全然動いてない。
「お仕置きしなきゃいけないしね」
「・・・な、んで・・・?」
「さっき、ちゃんと言えなかったからね。今度は言えるまで許さないよ」
 咲斗はそういうと、響の手からグラスを取り上げてサイドボードに置くと、ベッドに上がってきた。
 響は逃げることも起き上がることも出来なくてただ首を横に振る事しか出来ない。そんな響を難なく押さえ込んだ咲斗は、手早く右手を右足を、左手を左あしとを縛り足を大きく広げさせ、這う姿勢を取らさせた。
「いやだ・・・やめてっ!!こんな、格好・・・・」
「だめ」
「お願い、おねがい!」
 響はその時になって、つまならい意地を張った事を後悔した。そうして、自分の考えの浅さを心底後悔した。
「これ、分かる?」
 不自由な体勢から咲斗を見上げると、ローターを手にした咲斗がいた。
「い・・・や、いやだ・・・っ」
 恐怖にひきつる響の頬に優しくキスをして、咲斗は後ろの蕾にローターをゆっくり押し込んだ。
「ひぃぃ―――っ・・・やぁぁ――・・・っ!!」
 先程放った咲斗のモノや響自身が飛ばしたモノで、濡れてぐちゅぐちゅのソコはなんなくローターを飲み込んで、前立腺をかすめて、奥まで押し込められる。
「やぁっ!!はぁ・・・抜いて、抜いてよ・・・・・・・・っ」
 響はせっかく乾いた頬を、涙でまた濡らした。ゆっくりと咲斗の指だけが抜かれて行く。
「あぁぁ――っく・・・!」
「さぁ、いい声で鳴いてね」
 咲斗はベッドの端に腰掛けて、笑って言った。
「ひっ、んん・・・・っ」
 器械音がくぐもった音を響かせている。
「止め・・・取って・・・・・取ってぇ――――――っ!」
 今さっき初めて男に抱かれたばかりで、まだその状況を飲み込めていけない響にそれは言いようの無い恐怖心をもたらしていた。
 我も忘れて、懇願する響。けれど、聞き入れられるはずもなく。
「自分の立場をしっかり教えてあげる。その為に仕事、休みも取ったんだ」
 咲斗は笑顔で言うと、いたづらに手をのばし内腿も撫で上げる。
「ひぃっ!!」
「たっぷり仕込んであげる」
 咲斗の言葉に嘘はなく、部屋には容赦のなく繰り返される振動にあげさせられる響の悲鳴と懇願の声だけが 響いていた。







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