「野球をやってるだけで幸せだと思える奴だっているんだ!」
アニメPB2ndでは、曲がらなくなった谷口の指(原作では、伸びなくなった指)が手術によって復活するまでが、まるまる1話を使って描かれました。

アニメCP12話は、指を折った谷口が医者に「野球をするのは無理」と残酷な宣告をされ、丸井に次期キャプテンを託すというエピソードを描いています。
一生野球ができないと告げられ、「俺はもうだめなんだ」と沈んでしまう谷口が、逆に、いつも前向きな谷口を尊敬していた丸井に檄を飛ばされ、野球への一縷の望みを模索する気になる…というあの感動的な話ですね。
あの話の中の谷口は、本気で「じゃあ左手で投げてやろうか」と思っていたかもしれません。今でも何回も見返したくなる大好きな話です。
確かに、原作CPでは骨を折った谷口がその後どうしたのか、PBを読まなければ、読者はさっぱりわからない。一切姿を現さないし。
ところが、なんと谷口は、その後遺症でまともにボールが投げられなくなっていた!
そのへんの経緯をフォローするという点でも、とてもいいオリジナルだと思います。
2ndはそのアニメCP設定を引き継ぐ形で、第2話の「指」復活エピソードを描いたんでしょうね。
引き継いでいるからこそ、「野球をやってるだけで幸せだと思える奴だっているんだ!」という本音の吐露のセリフも活きてきます。本当に野球ができなくなるかも、という谷口の葛藤もよく伝わってきます。
(そういえば、どちらの話も谷口の涙・涙・涙…のエピソードですね)
アニメCPでははっきりと医者に宣告されてるけれど、原作PBでは
「医者に診せたのかね」 「い、いえ」 「それにしても、ずいぶん無茶するんだね君は」
ですから…。
読んでるこっちも驚きました。医者に診せてなかったのか!と。ほんと、無茶すぎる。自分の体を大切にしてくださいよ、キャプテン…。


さて、原作PBの話。
谷口の指は、実にあっけなく治ってしまいます。それも拍子抜けというかビックリというか、初めて読んだときは不思議な気持ちがしたものです。
で、一時は再起不能かと思われた指を、まあ、あっさりとはいえ開いて手術したわけですよね。
私なんかは、親に感謝しなきゃいけないなと思うのだけど、体が丈夫なだけが取り得のような人間で、大きな病気もケガもしたことがないのです。病気やケガで入院とか長期の治療とかって経験がない。
そんな私からしたら完治したとはいえ手術した指で全力投球って、怖いだろうなと思うんです。実際は、故障して手術して一年棒に振って、また復帰っていうプロスポーツ選手もたくさんいるから、今の時代、全然問題ないことなんでしょうけど。
でも現実でなくマンガの世界だと、過去のケガを物語の伏線とかひとつのヤマ場にもってきたりってありがちなような。
実際、勝負どころで「ズキッ!!(あの時の傷が…!)」→ピンチだ!…みたいなことで盛り上げることがお約束な作品がありましたからね。
PBでも、最初は、あの曲がってしまった指の後遺症が出てくるのかな?と思いながら、読んでいたのです。でも、まったく指の話は絡んでこなかった。
まるで、あの過去が無かったかのように谷口はバンバン最後まで投げまくる(笑)
そういうところで盛り上げようという意図がまったく感じられないです。純粋に、野球の勝負でのみ物語を作り上げている。
実際、淡々と練習したり偵察したり試合してるところが一番おもしろい。これってすごいことですよね。
長期連載になると、本筋とは外れたエピソード(例えばサブキャラを主役に据えたサイドストーリー的な)が挟まれたりしがちですが、そういうものが一切ない。
余計なことは極力省いて、それは絵柄にもいえるのだけど、究極までにそぎ落としたものの面白さというものを、私たちは感じます。
ちば先生は、ご自身が生み出したキャラクターにもちろん愛着はあったのでしょうけど、愛着はあっても執着はしないっていうタイプなんでしょうね。まあ、作者はえてしてそういうもので、執着しているのはファンのほうといえるのかも知れません。
私も欲をいえばPBの中でイガラシや丸井を主体にした話も読みたかったなあ、なんて思います。
その欲が、二次創作のモチベーションになってるともいえますが。(恐れ多い…)


ところで、アニメPBで一番イメージピッタリ!な声って、田所先輩だと思うんだけど、どうでしょう。
ガサツっぽいけど優しさもあって、男臭くて頼れそう、みたいな。
お年寄り相手の営業ならうまくいんじゃないかな?ガンバレ!
奥様相手なら、中山先輩かなー(笑)(顔含む)
倉橋の声が妙に男前で、聞いてて照れます(汗)  なんでお前が照れる?ですね。
その4
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2006.01.19