『2月14日の午後』 文:11-47





「きょうはバレンタインデーだというのに……」

僕は仕事を午後から有給休暇にしてJR線のある駅に向かった。
目的のお店はここから歩いて10分くらい。
事前にネットで調べてあるので迷うことも無いだろう。
深呼吸をひとつしてから、僕は早足で歩き始めた。



僕が目指しているのはお風呂……いや、特殊浴場。
いわゆるソープである。
今は便利なもので、ネット上で色んな店や女の子を検索できる。
僕は風俗の中でもテクニシャン系の女性に興味があった。
正確には、風俗嬢のテクニックで足腰立たなくなるほど抜き取られたい。

僕の望みを叶えてくれそうな店はとても少ない。
たいていは受身の風俗嬢や事務的なプレイを行う姫に当たってしまい、単なる性欲処理に終わる場合が多い。
しかし今回は徹底的に調べ上げて人気ナンバー1の予約まで取った。
ハズレは無いはずだ。

僕の目指すお店の名前は「セドリック」という。
入浴料3万円、指名料3万円の高級店。そして予約指名した風俗嬢の名前は……


「セドリックへようこそ。麻衣です。あなたのお名前は?」




彼女が今日の僕の相手「麻衣」さんだ。
年齢は僕より少し上か、ずっと上なのかもしれないけどわからない。
声を聞く限りでは年下なのかもしれないけどそんなの当てにならない。
それは決して部屋が薄暗いせいだからではない。


麻衣さんは身長160cmくらい。
女性としては普通のほうだと思う。
チャイナドレス風のセクシーな衣装が彼女の細い体にとてもよく似合っている。
ネット上で見るよりも化粧は薄く、肌のつやは美しい。
キリッとした眉と、少しつり目の大きな目と長いまつげ。
小さく整った鼻。耳には小さなプラチナ色に輝くピアスをしている。

まるで正統派アイドルのような顔立ち。
彼女の艶やかな黒髪は後ろでふんわりとまとめられている。
細い首から肩にかけてのラインは今までのどの女性よりも美しいと思った。

(バストは確か……85だっけ)

ネットで見た数字以上にふっくらとしていて素晴らしかった。
キュッとくびれた腰から伸びる脚は細く長い。
足首のほうを見ると細い金の装飾品が付けられていた。

しかしそんなことは問題ではなかった。
彼女の醸し出す雰囲気は、すでに僕を虜にし始めていたのだ。

「えっ、僕ですか? 僕は…リンです」

もちろんとっさに思いついた偽名だ。
わざわざ風俗で本名を言う必要も無いだろう。

「そう。リンくんっていうんだ? よろしくね」

麻衣さんは特に名前については触れずに微笑み返してきた。
彼女のあとについて部屋の中に入る。
歩きながら僕は彼女の後姿と、何ともいえない芳香に酔いしれていた。




「このお店のシステムはご存知かしら?」

部屋に入ると僕の上着をきれいにハンガーにかけながら麻衣さんが語りかけてきた。
僕は麻衣さんの質問に無言で頷く。
そして黙って小さなメモを渡した。

「うふっ、ありがとう」

麻衣さんは嬉しそうにメモを受け取ると、微笑みながらもまじめな顔で内容を読み取る。
この店は自分が指名した風俗嬢に自分の好みのプレイをリクエストできる。
どんなに無理な注文でも「NO」と言わないのが売りだった。
さらにあるレベル以上のテクニシャン嬢の責めに耐え切ると、次回のプレイが無料になるという特典付き。
ネット上ではそのことが評判になって、この店は急成長した。

しかしそれはお互いが裸になる前だけに許された暗黙の了解。

僕は麻衣さんに渡したメモにはたった一言だけしか書いていなかった。


『僕を徹底的に骨抜きにしてください』


これは麻衣さんに対する挑戦状だった。
この店でナンバー1のテクニックを持つ彼女がこんな文章を見たらどうなるのか。
僕はそれを考えただけでも背筋がぞくぞくしてしまう。

2月14日の午後
「お望みどおりにしてあげるわ……」

今までアイドルのように可愛らしかった麻衣さんが淫らな笑みを浮かべた。
その表情だけでも僕はこの先に待つ快楽を予感できた。










麻衣さんは僕に近づくと、やさしくシャツを脱がせてくれた。

(あっ……!)

思わずビクッと震えてしまった。
きれいにマニキュアを塗った指が乳首をかすめる。
無意識にため息が出てしまう。

「リンくんって感じやすいんだね」

そのまま脇の下から腕を滑らせて、麻衣さんは僕を抱きしめた。
先程の甘い香りが僕の鼻腔をくすぐる。
彼女の10本の指先が背中を這い回りながら時折感じるポイントを刺激してくる。
甘い快感にさらされた僕は気づかなかったが、麻衣さんは指先を動かしながら上目遣いで僕の表情を観察していた。

「あんな挑発的なリクエストは初めてだわ」

その言葉を聞いた僕は、ふと麻衣さんのほうに目をやる。
大きな黒目が僕をジーっと見上げている!
美しい女性に抱きしめられているだけで感じてしまうのに、彼女は心の中まで犯そうとしてくる。
まるで瞳で犯されているみたいで、ペニスがむくむくと膨らんでいく。

「お口のご挨拶がまだだったね」

プチュウゥゥ

そういいながら麻衣さんは僕に唇を重ねてきた。
小さくてつやつやの唇が丁寧に僕の下唇を包み込む。

ピチュ…

チュル、チュプ……

(ううぅ、キスがうまい。この人……)

舌先でチロチロと僕をくすぐり、快感で動けなくする。
麻衣さんは魅惑的なキスをしながら流れるような動作で下着姿になっていた。
肌と肌の密着度が上がり、僕はますます感じさせられてしまう!

「いかが? 私のキスの味……」

僕をゆっくりと解放すると、余裕たっぷりの口調で麻衣さんは微笑んだ。
すでに呼吸を乱されてしまっている僕とは正反対だ。

「あのリクエストどおり、身も心もとろけさせてあげる」

麻衣さんの手が僕の股間に伸びる。
そしてペニスを通過して玉袋をコロコロしはじめた。

「ゆっくりとあなたの体を支配してあげる」

彼女の責めはまだ始まったばかりだった。










「まずはカチカチにしてあげる」

ツゥー……

麻衣さんの指先が僕の体をすべる。
片方の手は脇の下から僕を抱きしめて、もう片方の手で玉袋をじんわりと揉み解している。

「はじめにここを丁寧に刺激してあげるとね」

話しながら麻衣さんにクニクニと袋の中をかき回される。
自分でもこんなに上手に気持ちよく触れない。自然に僕は腰を前後していた。

「射精した後の回復が早くなるのよ……ふふっ」

気がつくと僕のペニスは天を仰いでいた。
彼女は先っぽや棹には一切触れられていないというのに。

「もっと感じるように優しくしてあげる」

背中に這わせていた指先を滑らかな動作で僕の下腹部へ移動させる麻衣さん。

「あううぅっ!!」

そっと触れられただけでこの刺激。
彼女の指先が繊細なタッチで僕の亀頭を包み込んだ。
玉袋を丁寧に揉んでいたほうの手は、棹を根元から上にゆっくりと移動してくる。

「今までで一番の硬さにしてあげるね」

亀頭を包んでいた手のひらと、根元から這い上がってきた手のひらが交わる。
僕のペニスは先端だけを露出させて麻衣さんの手のひらに覆い隠されてしまった!

「ふふっ、まだ敏感なところはおあずけだよ?」

クリュッ

「うああっ!」

ほんの少しだけ、弾くように亀頭に触れる麻衣さん。
それだけで僕はビクビクッと腰を震えさせてしまう。
意地悪なほどの焦らし。
しかしまだこれは始まりに過ぎなかった。

「いっぱい鳴かせてあげる」

ヌリュ…ヌチュッ、クチュッ…

彼女の手のひらがペニスの先端をかわすようにゆっくりと根元からカリ首までを往復する。

「あっ……ううっ、気持ちいい……あああっ! んん……」

彼女に見上げられながら、指先に翻弄されて喘ぐ。
何度も何度も快感が往復する。
しかし一番触って欲しいところだけはしっかりと外してくる。
麻衣さんの焦らしテクニックはまるで小悪魔の誘惑のように僕の心を惹きつける……。

「イきたい? そろそろドピュってしたい?」

「う、うんっ」

「まだダメよ」

射精させてしまおうと思えば、この段階でもおそらく可能なのだろう。
しかし彼女は焦らない。僕の望みどおり、完全に僕を骨抜きにする下準備に専念しているようだ。
柔らかい手のひらと微妙なタッチを繰り返す指先に、僕のペニスはすでに白旗を上げ始めていた。










(あれっ? いつの間に……)

麻衣さんに熱いキスをされながら、亀頭をすべすべの手のひらで包まれたところまでは覚えてる。
気がつくと僕はベッドの上に横になっていた。
そして麻衣さんは僕に添い寝をするようにして、隣で微笑んでいた。

「今から私の全身であなたを愛撫してあげるわ」

麻衣さんはゆっくりと身体を重ねてきた。
不思議と重さは感じない。
ただ密着度がさらに増して、僕の性感だけが高められる。
麻衣さんは僕に体重をかけないようにまたがると、両手で僕の胸をさわさわと弄び始めた。

「うううっ!」

「動けないでしょう?」

そのとおりだった。
なぜか僕の体は彼女のなすがままだった!
時折乳首をつねられると、痛みよりも快感が湧き出てくる。
そして脇の下を彼女の指がなぞるだけで、くすぐったさ以上の甘い痺れが…

「あなたの感じるところをむき出しにしてあげる」

麻衣さんの声が遠くに聞こえる。
僕はすでに陶酔感でいっぱいで意識がふわふわとし始めていた。
彼女の指が上半身をくまなく這い回り性感帯を探り出していた。
特に感じる部分……脇の下や乳首の周辺などは何回も指先でなぞられる。
その度に彼女の口からフフッと声が漏れる。

「あなたの感じるところ、だいたいわかったわ」

僕の上半身は麻衣さんの指先の動きで徹底的にほぐされていた。
全然力が入らない。
ここまで脱力しながら、ペニスは今までよりもさらにヒクヒクと切なげに震えていた。

「次はここよ」

麻衣さんは力が入らずにだらんとしている僕の片足を持ち上げると、自分の肩に乗せた状態で先程の手技を披露した。

(き、気持ち良過ぎる……)

まるでハープを奏でるかのように僕の下半身を撫で回し、性感帯を割り出していく。
僕はその様子を恍惚としながら見ていることしか出来なかった。
麻衣さんは立ち上がると、僕が動けないのを確認してからシックスナインの体勢になった。

「あなたの大事なところを弄んであげる」

僕の視界には彼女の小さめで美しいお尻が見える。
しかし秘部はギリギリで見ることが出来なかった。
わざとそういう風にしているのかはわからなかったけど……。
麻衣さんの美脚と美尻が目の前でフリフリとしているだけでも充分に刺激的な光景だった。

「もうビンビンね」

麻衣さんは僕が見えないところでペニスや玉袋を丁寧にいじっていた。
指先亀頭部分にカウパーを塗りまくったり、棹の部分をシコシコと軽くしごいてみたり……彼女に触られるたびに無意識に下半身が跳ね上がる。

「うあっ、くそ…!」

「逃がさないけどね? くすっ」

思いっきり身体を捻って逃げようとしたが押さえ込まれてしまう。
実際には脱力させられてしまっているので小さく痙攣するだけだった。

「だいたい半分くらいのお客さんがここで射精しちゃうのよ。リンくんはまだ頑張れるかしら?」

麻衣さんはシックスナインの体勢をほどくと、仰向けの僕の腰に膝を滑り込ませた。
そして両足を持ち上げ、僕の股間に顔をうずめた。
いわゆる「ちんぐり返し」といわれる体位だ。

「は、恥ずかしいよ! 麻衣さん……」

僕は顔を真っ赤にしてその体位から逃れようとした。
しかし彼女の細腕は僕の下半身を抱きしめたままビクともしない。

「ほら、逃げられないでしょう? クスッ」

彼女の拘束は僕の動きを完全に封じていた!

「このまま一度果てさせてあげる」

麻衣さんの口が僕の玉袋に近づいて、にゅるりと舌先が伸びる。

チロチロチロチロ…

シコシコ…

「ああああっ」

小さな赤い舌先がツンツンと玉を転がし始める。
今度は亀頭を包み込んでいた手のひらが小刻みに振動を加えてくる。

シュッ、シュッ……

さらにもう片方の手が棹の部分をゆるゆると往復運動を行う。

(さ、三点……責め!?)

僕はあまりの快感に身動きできなかった。
黙ってその猛烈な快感を受け続けることしか出来なかった。
先程までの羞恥心が一気にピンク色に染め上げられ、麻衣さんの虜になる。
タマタマを刺激していた小さな赤い蛇は、そのまま僕の一番感じるであろう袋と肛門の境目に到達した。
いっそう激しくチロチロと蠢く麻衣さんのかわいい舌先。

(もうメロメロね。この人……)

快感に喘ぐ僕の体を感じながら、麻衣さんは淫らな視線で僕を観察していた。












「ふああっ!!」

背筋を駆け上がるのは猛烈な快感。
今日すでに何度目も恥ずかしい声を上げさせられている。

予約するのも困難な人気ソープ嬢である彼女のことを、ネットでは「自分が感じるために客を弄ぶのが得意」と書いてあった。
他にも自分勝手で手抜きとか、評判ほどのテクニックはない、などの意地悪な批評もあった。
しかし実際のところはどうだろう。
彼女が僕に送り込んでくる快感は今まで体験した風俗の中では一番強烈で、なおかつ相手の感じるところを徹底的に攻め立ててくる緻密さを持ち合わせていた。
僕の体と彼女のテクニックとの相性は間違いなく最上級だ。

「じゃあそろそろ舐めてあげる」

麻衣さんは僕の肩に手を置いてゆっくりと甘いキスをする。
うっすらと目を閉じて、僕の唇を優しく舐めまわしながら舌先を口内にねじ込む。

プチュウウウゥゥ……

小さな舌先が僕の舌を絡めとり、ねっとりと刺激する。
それだけで僕のペニスは少し硬さを増す。

「すごい……」

「今みたいに優しくしてあげる。しっかり我慢するのよ?」

彼女は体を密着させたまま、ゆるゆると僕の股間にめがけて体を滑らせる。
ツンとした乳首が僕の胸板をすべり、下腹部に到達した。

(あっ、そんなっ……!)

ふっと乳首の感触が消えて物足りなさを覚えたのも束の間、麻衣さんの熱い吐息が亀頭にまとわりついてきた。

「はむっ」

まずは舌先が亀頭を一舐めする。
それは予想以上にねっとりとした感触で僕を楽しませた。

じゅるっ、じゅぷぷぅぅぅ…




「ああっ!!」

快楽の沼に飲み込まれる僕の亀頭。

「んふっ」

麻衣さんはすぐに僕を解放した。
彼女の唇とペニスの間に銀の糸がつながっている様子は、とても卑猥だった。


「舐められるのって気持ちいいでしょう? いっぱい気持ちよくしてあげるからね」

また麻衣さんの口が僕のペニスを……あああああぁぁっ!!!

「いっぱい我慢するのよ? くすっ」



今度は先程と違って、パクリと軽く飲み込んだ後にくちびるが棹のほうへ移動した。
唾液をたっぷりと絡めた僕のペニスを、じゅるじゅると音を立てながら刺激してくる。

「んぅっ! んんっ ひいいぃっ!!」

彼女の顔が僕の股間でゆっくりと上下する。
その度にドクドクと快楽が上積みされて、僕の膝が震えてくる。
まるでペニスが彼女の唾液でとろけさせられてしまうかのように僕は悶えた。
麻衣さんの肩に手を置いたり、頭を抱えるような体勢になったりして踊らされる。

「ああっ、だめ!出ちゃう!!出ちゃうよぉぉ!!!」

あっさりと僕の口からギブアップの声が出る。

(まだまだこんなものじゃ済まさないわ)

それほどまでに甘美な舌先の遊戯。しかしこの後、麻衣さんはある行動に出る。

(心の鎧を粉々に砕いてあげる。あなたがイくのはその後よ)

それは僕の忍耐力を根こそぎ奪い去るものだった。

ふいに止まる強烈な口撃。

あやうく一気にイかされてしまうところだった。

何気なく彼女のほうに目をやると、上目遣いの麻衣さんと目があった。










(そろそろ心を折ってあげようかしら)


麻衣さんの3点責めに僕は喘ぎ続けている。
アナル付近をえぐるように淫らに蠢く舌先が僕の忍耐力を削り、柔らかい手のひらが亀頭包み込んだままバイブレーションを続ける。
さらに射精を促すような棹全体へのマッサージ。
休む間もなく快感を送り込まれ、なおかつ抵抗する動きも封じ込まれている。

「こ、このままじゃ……ひっ、うああぁぁぁ!!」

「ふふっ♪ このままじゃ……なぁに?」

歯を食いしばる僕の口から漏れた言葉をなぞる麻衣さん。
このままじゃ麻衣さんの膣に入る前に射精させられてしまう。
そうなればしばらくは回復しない。
せっかくここまで我慢して、麻衣さんのテクニックを味わいつくしたいのに……
その一心だけで僕は射精を踏みとどまっていた。

「リンくんに選ばせてあげようか?」

「えっ!?」

僕の心の中のせめぎあいを楽しむかのような麻衣さんの言葉。
快感にしびれながら彼女のほうを見る。
そこには優しい手つきでペニスを弄ぶ小悪魔が微笑んでいた。

「このまま出しちゃう? それともこの先に進んでみる??」





僕は……


1・麻衣さんの誘惑に屈する

2・男の意地をかけて耐える














































































































僕は誘惑に負けた。
麻衣さんのほうを向いてコクコクと首を立てに振った。

「イかせてください……」

自然に僕の口から出た言葉を聞いた麻衣さんはにっこりと微笑んだ。

「そう、もう堕ちちゃうんだ? フフフ」

麻衣さんの舌先が先程よりも少し深く沈む。


ズピュウウゥゥ……

「くうううぅぅぅ!!」

ほんの少しだけアナルを突き刺す動作を見せただけで、僕のペニスがビクンと跳ね上がった。

「確かに可哀想かもね。もうこんなに……だもんね?」

そのあと麻衣さんは僕の腰を抱えたまま、両手で僕のペニスを包み込んだ。

「ああああぁぁっ」

僕の一番敏感な部分をしなやかな10本の指で包み込んだあと、麻衣さんはじんわりと先端から根元まで手のひらを移動させた。
その間にも指先は微妙な動きで僕の裏筋やその他の感じる部分を刺激してくる。

「ひいぃぃっ」

指先が根元のほうに差し掛かる刹那、おそらく小指だろう。細い指の爪が軽くカリの部分を擦りあげた。

「この技にかかるとね」

麻衣さんの吐息が玉袋に絡みつく。
生暖かくて、淫らで、ずっとまとわり付いて気持ちいい。
手の感触以外にも、言葉や吐息さえも麻衣さんにとっては男を責める武器なのだろうか。

「みんな男の人は我慢できなくなっちゃうの」

ゆっくりと指先が移動しているだけなのに、今までよりも感じさせられてしまう!!
彼女の言うとおり、この刺激は耐え切れない。
指先でペニスをとろけさせるかのように、ジワジワと高められていく。


「ずるい、こんなの……くっ、あああぁぁ!!」

「あなたも今から味わうのよ。何回も何回もおちんちんをピクピクさせながら、ゆっくり射精させられちゃうの」

麻衣さんの手のひらが左右別々の動きになる。
片方の手のひらは亀頭を支えるように包み、もう片方は根元からカリ首までを往復し始める。

「ひああぁっ、あっ…も、もっとぉ」

ゆるゆると上下する麻衣さんの指の動きに、僕は焦らされ続ける。
しかし催促するために腰を動かそうとしてもうまく動かせない。

「手のひらであなたの精液をすくってあげる。あふれちゃうかもしれないけどね」

麻衣さんはとびきり淫らな笑みを浮かべると、今まで休ませていた舌先で一気に僕のアナルをなぞりあげた!!


ちゅぷっ、ジュルジュルジュプププ……ゥ


そして舌先を挿入させながら、亀頭を支える手のひらもコロコロとゆすりだした!
この刺激にはさすがに耐え切ることは出来なかった…


「そこはだめえええ!!」

「ほら、もうそろそろ出るわよ」

こ、こんなの我慢できな…い……!!!
僕はとうとう麻衣さんの責めに屈した。


ドクドクドクドクッ

なす術もなく流れ出る精液。
その緩やかな勢いとは裏腹に、僕の体中には快感が駆け巡った!!
鼓動がいつになく高鳴り、手足がビクビクと痙攣する。
麻衣さんは僕の体を抱きしめながら手のひらを時折すぼめて射精をジワジワと促す。
いつものように一度で全てを吐き出してしまうような射精ではなく、まだ体の奥に残っている感じがする。

「フフ、出始めたね。でもまだまだ……」

クチュウウゥゥ

麻衣さんは僕が射精したのを手のひらで感じ取ると、その精液を潤滑剤のようにして棹に塗りたくった!

「ひゃあぁぁん!!」

恥ずかしい声が自然に漏れてしまう。
さらにヌルヌルになったペニスを麻衣さんは両手で包み込む。
今度は先程よりも少し速度を上げて、麻衣さんの指先が僕のペニスを往復する。

「もっともっと良くしてあげる」

「んああぁぁ……」

麻衣さんはそういいながら舌先でタマタマを刺激する。
二度目の絶頂は予想以上に早く訪れた。

ピュウウゥゥッ

「ふふっ、もっと…」

「もうやめ…・・・ああっ!」

三度目はさらに早かった。
麻衣さんは僕の体の拘束を解いて、ベッドに横たえた。

「ほら、まだまだよ」

僕はもう動けない。
彼女にペニスの芯を抜き取られてしまったかのように。

「で、出るぅぅぅ」

「もう身体がグニャグニャだね?」

麻衣さんの細い指先がスルリとアナルに滑り込む。
四度目の射精はもうすぐだった。

「あらら、イきっぱなしね? クスッ」

さらに麻衣さんの亀頭責め。
僕の鈴口は壊れた蛇口のようにトロトロと精液を吐き出してしまう。

「目がイっちゃってるよ? 大丈夫?」

気絶するまで麻衣さんは優しく僕をいたぶり続けた。
ついに僕は麻衣さんの膣に入れられることもなく、失神させられてしまった。


(END)




















































































































「まだ頑張れるの?」

麻衣さんは面白いものを見るように僕を見つめている。
実際のところはもう限界だ……

こんな可愛らしい麻衣さんが目の前にいるだけでも興奮してしまうというのに、彼女はこのあたりでは有名なテクニシャン。

しかし僕にも意地がある。
大枚をはたいてこの夢のような時間を買ったんだ。
徹底的に味わいつくしてやる!


「本当に頑張れるの?」

クニクニクニッ!!

「ああっ!!」

手のひらをやんわりとすぼめて、亀頭を包み込む圧力を上げる。
それだけの……たったそれだけのことなのに、今の僕には十分だった。

彼女の責めは容赦なかった。
甘い指使いに簡単に喘がされてしまう僕のペニス。
鉄のような意志で首を横に振ったのも束の間、彼女の指先だけでとろけてしまいそうになる。

「ほらほらぁっ……フフッ、えいっ!」

棹をしごいていた手を亀頭に添えると、麻衣さんはその細い指先全てを使って僕のペニスを揉み解し始めた!!

「ああっ、ああぁぁっ!! こ、これっ、あひいぃっ」

もはや言葉がうまく喉から出ない。
麻衣さんはそんな僕を眺めながら楽しそうに責めを強める。

「フフフッ」

不意に彼女の指の動きが緩やかになる。

「頑張ったリンくんにはご褒美をあげないといけないよね?」

亀頭への責めを中断して、棹を何度かシコシコとしごいて硬さを確かめる麻衣さん。
僕の下半身の拘束を解いて、ベッドに優しく横たえた。


「目いっぱい感じさせてあげようかな」

怒涛の快楽責めの余韻のせいで身動きできない僕にまたがると、麻衣さんはクルッと背を向けた。
そして振り向きながら僕の顔を見ると、体を前に少し倒して右手を股間に持っていった。


「こ、これは……!」

僕の目の前で、背中を向けた麻衣さんの秘所があらわになった!
うっすらとした毛が生える膣口に、そっと指を添える麻衣さん。
さらに指先でゆっくりとマンコを広げてくる……

「ほらぁ、私のオマンコに飲み込まれちゃうよ?」

それはとんでもなく淫らな光景だった。
ただでさえ美しい彼女が、自らの指で大事なところを……
くぱぁ、と広げて、僕のそそり立ったペニスに近づけているのだ。
そしてとうとう彼女の膣に僕の亀頭が触れた!

ピチュッ

「ふああぁぁっ」

触れただけで、彼女のほうからジュルジュルと愛液が絡み付いてくる。

「まだキスしただけだよ。クスクスッ」

愛液が滑らかに僕自身を刺激しつつ、クチョクチョと音を立てる。
正直なところ、それだけでも僕はイってしまいそうだった。

僕でなくても男なら、少しでも気を緩めたら射精してしまうだろう。
麻衣さんの腰使いには男を狂わせる天然の「何か」ガあると思う。
あっという間に僕のペニスは彼女の淫らな液体に包み込まれた。


「ふふっ、一気に食べちゃおうかな。もうカチカチだしね?」

彼女の腰がクイクイと動きながらすべりを確かめてくる。
情けない事に僕はその刺激だけで達してしまいそうになる。
全力で耐える代わりに、さらにカウパーがにじんでヌルヌルになってしまう!


「じゃあ、いくわよ?」

麻衣さんはゆっくりと腰を沈めてくる。
窮屈な入り口を分けて、僕の亀頭が麻衣さんに飲み込まれた!




「ふふふっ」

僕のペニスの固さを味わうようにゆっくりと揺らめく腰つき。
しかし、小刻みに僕を締め付けたりヒクヒクと震えさせたりしてくる。

左右に少し腰を揺らされただけで、神経に直接快楽を流し込まれたように体が震えた。


「たいていの人はね、私の奥まで入れる前に射精しちゃうんだよ?」

ジュルジュルと愛液をぬめらせ、少し入れては戻し、そしてさらに深く挿入してくる。
僕は彼女に犯されている……今までで一番そう感じた瞬間だった。


「ひっ、ああぁぁ」

「気持ちいいでしょう? 私の膣の中……」

言われるまでもなくとんでもなく気持ちいい!!
逆さ騎乗位のせいで、普段は擦り合わせないところがキュウキュウと締め付けられるのだ。

「ねぇ? 目が泳いでるけど、まだ頑張れそう?」

麻衣さんは振り向きながら僕の顔を見つめている。

僕は…


1・このまま膣の中で果てる

2・もう少しだけ我慢してみる












































































































1・このまま膣の中で果てる


も、もう頑張れない。こんなに気持ち良い膣への挿入は初めてだった。


「あっ、くぅ……!」

しかしこのまま射精したら男として情けない。

歯を食いしばって最後の抵抗を試みる僕に、麻衣さんは少しだけ腰を浮かせる。


「ほらほら、もっと頑張るところ見せて?」

そして振り向いたまま僕を見下しながら前後に軽くグラインドをしてきた!

ジュプ、ジュプジュプッ……


「んあああぁぁっ!!!」

快感に喘ぐ僕を見て麻衣さんがクスクスと笑う。

僕のペニスはちょうど半分くらいだけ麻衣さんの中に埋もれている。

正常位と違って逆向きに挿入しているため、もろに膣壁にこすり付けられてしまうのだ。

しかも彼女の意のままに、彼女が望むタイミングで……。


「この辺なのよね。私の中に入った男の人が一番感じちゃうポイント」

麻衣さんはもう一度同じように腰を前後にグラインドする。

先程よりもゆっくりと確かめるように腰が振られる。


「ほら……どお?」

意地悪な質問に耐えようとする僕だったが、

「んんっ!! あああぁぁっ!! そこっ」

口をついて出てきたのは快感への服従の言葉だった。

今度は確実に僕にもわかった。

麻衣さんの膣の一部がコリコリとしていて、そこに僕の裏筋部分がヒットしているのだ!

裏筋の付け根というか、感じやすい筋の部分を麻衣さんは巧みな腰使いで愛撫する。

こらえようとしてもどうしようもない弱点を優しくなでまわされる快感。

柔らかく感じやすい裏筋を、ほんの少しだけ固い麻衣さんの膣壁が責め嬲ってくる。



「ほら、もう一度いくわよ」

ふりふりと麻衣さんの美尻が揺れる。

ほんの少しだけの距離をリズミカルに何回も往復する。

その度に僕のペニスの一部からジュワジュワと快感があふれて、僕をもだえさせる。


「うあああっ、あああっ! き、気持ちいいよぉぉ」

思わず口から漏れる快感の悲鳴。

「こ、これってもしかして……!?」

「もうわかったでしょう? 私のアソコ、カズノコ天井って言われてるの」

麻衣さんのいうカズノコ天井は「名器」のひとつだ。

しかし僕は今まで出会ったことはなかった。

空想や都市伝説の一部だと思っていた。

そんな女性に出会えるわけがない、と。


「この体勢で男性から自由を奪ったまま亀頭周辺を責め続けると……」

くいくいくいっ!


「はあぁっ!!」


麻衣さんは両手を僕の膝頭において、さらに腰を浮かせる。

そして自慢の名器を少し上下させながら、今度は前後左右に腰を振る!


「どんな我慢強い男の人でも一分以内に昇天させられるわ」

さっきまでは前後だけだった強烈な刺激が、今度は全方向から僕に襲い掛かってきた。


「あなたはあと何秒耐えられるかな? ふふっ」

正直なところ、もう僕には耐える力はない。

精液がグツグツと玉袋で煮えたぎっている!

腰が自然に快感を求めて跳ね上がろうとしても、麻衣さんの腰使いがそれを許さない!!


「ほら、出しちゃいなさい。全部受け止めてあげる」

さらに加速する彼女の動き。

快感を一方的に浴びせられる僕は何も抵抗できなくなってきた。


「あなたのおちんちん……」

亀頭の先から力が奪われる!

せっかく我慢した力が麻衣さんに吸い取られる!!


「私の中でトロトロにしてあげる」


僕の頭の中は麻衣さんが作り出す快感だけになりつつあった。


「もっと頑張らないと一気に吸い尽くしちゃうわよ?」

今度は腰を一番深く沈めて、キュッキュッと膣を締め上げる。


「ああっ、それっ」


「こういう刺激も好きなんだ? でもそろそろ終わりだよ」


麻衣さんはトドメとばかりに上下に大きくストロークを取ってペニス全体を出し入れしてくる!

時折中腰になって、自慢のカズノコで僕の裏筋をコリコリとしげきしてくる。


「えいっ」

中腰のまま一気に膣を締める麻衣さん。

僕の亀頭は麻衣さんの中で押しつぶされる。

そのせいで今までで一番の刺激が、裏筋をカズノコ部分が刺激して…


「ああっ、も、も、もうっ!! で、あっ、ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




ドピュドピュドピュドピュ~~~~~!!!!


全てを言い終わることも出来ず頂点に達する僕。

僕の目の中に火花が散って、腰から下がブルブルと痙攣する。

下半身の動きが治まるまで、何度も何度も僕は麻衣さんの中に放出した。

今まで焦らされて、嬲られて、たまりきったものが一気に爆発したのだ。

最後の一滴まで彼女の極上の膣に精を捧げてしまう……



やがて僕の腰がぴくりとも動かなくなったころ、麻衣さんは腰の動きを徐々に緩めた。

「まだ硬いけど、このへんが限界かな?」

「……」

僕はすでに意識を飛ばされて真っ白な空間をさまよっていた。



「完全に堕ちたわね。でも、まあ頑張ったほうかな? フフフ」

麻衣さんのその言葉は僕の耳には届かなかった。

(END)


































































































2・もう少しだけ我慢してみる


「は、はいっ……頑張れま……くうっ、ぅああっ!!」


キュウウウゥゥゥ……!!!

麻衣さんは僕の言葉を聞くと思いっきりペニスを搾るように膣を締め付けた。


「フフッ、ほんと?」

いたずらっぽい瞳。

一瞬だけ膣を緩めて、今度は前後に軽く腰を振る。

クイッ、クイッ、クイッ♪


「うあっ、あはぁっ」


「ほんとなのね?」


ここまで我慢してきたんだ。

どうせなら最後まで麻衣さんのテクニックを体に刻み込みたい…

僕は歯を食いしばって麻衣さんのほうに向かってコクコクと頷いた。


「じゃあ、すごいことしてあげる」

麻衣さんは強烈に内部を締め付けたまま腰を浮かせ始めた。


「花時計(はなどけい)って知ってる?」

彼女が中腰になる。

亀頭部分だけしっかりと膣口にくわえられたまま、少しずつ彼女は体を回し始めた。


「時計の短い針があなた。長いほうが私、中心はあなた……」

亀頭をロックさせたまま、今度はゆるゆると深く飲み込まれ始めた。


(あ、あったかい……)

キュウキュウに締め付けられながらの花時計。

ペニスは最高の硬さを保ったままで膣内で舐めまわされている。


「ああっ!」

少し気を抜いたせいで精液をジワリとにじませてしまった。

くそっ、まだ出すわけにはいかないんだ……でも、これはあああっ!!!


「気持ちいいでしょう? 私の中」

真後ろを向いていた麻衣さんの体が半分だけこちらを向いている。

視線はもちろん僕を見つめている。


「あなたの感じるポイントを削ってあげる」

麻衣さんの形の良いバストがぼんやりと僕を見下ろしている。

も、もう少しで正面から彼女を見られる。


ぎゅいっ!

「ふあっ! うわああああああああっ!!」


突然麻衣さんは深く腰を下ろした。

それと同時に膣口の締め付けを緩めて、内部をうねうねと動かし始めたのだ!


「長針の私が重なるまでちゃんと耐えるのよ?」

こ、こんなことができるなんて…

時計の針は11時45分といったところで、一番の快感が送り込まれてきた。

さらに麻衣さんは一気に腰を捻って、僕に正対した。


時計の針は重なった……。


「すごいわ、リンくん」

僕の顔の両脇に手を置いて麻衣さんが微笑む。

どうやら耐え切った……ぞ…と安心したのも束の間、

麻衣さんは僕の胸に手を置いて腰を浮かせる。


「ここまで我慢したご褒美をあげるね」

「えっ? あっ、奥のほうがっ!!」

僕のペニスは異変を感じていた。

麻衣さんの膣が明らかに変化を起こしている。

まるで僕のペニスをローションでニュルニュルの指先がたくさんまとわりつくような…


「ここまで我慢できるお客様は全体の一割くらいよ。初めてなのにリンくんって、すごいわね?」

麻衣さんが腰をもう一度深くおとす。

膣の奥から来る感触がさらにはっきりとしてくる!

「そういう逞しいお客様を感じるとね……」

さっきまでの単純な締め付けとは違う、とろけるような感触が僕を襲う。


「私も一番奥のほうが感じてきちゃうの」

麻衣さんは熱っぽい目で僕を見つめながら、腰の動きで円を描き始める。

亀頭の先端が何かに包み込まれたまま弄ばれる感覚に悶える僕。


「どう? これがミミズ千匹よ」


「ひぐっ、ああうっ、ひいいっ……」

彼女が口にした「ミミズ千匹」というのは、名器といわれる女性の内部のこと。

麻衣さんの膣口がペニスの根元を締め付けたまま、先端だけは柔らかく優しく揉み解されていく。

我慢していた力もとろけさせられるような甘い腰のグラインド…


「ああっ、それいいっ!!!!」

僕は恥ずかしげもなく大きな声を上げてしまった。


「ふふっ、ありがとう」

再び腰を浮かせた状態で思いっきり僕を締め上げる麻衣さん。

今度はまるでスクワットのように上下運動をおりまぜてきた。


「でも、この技に耐え切った男性はいないわ」

まるで亀頭を極上のシルクの手袋を付けた手で愛撫されているかのような、

甘美な刺激が僕を支配し始めていた…


「麻衣さん、出るっ! 出ちゃううぅぅぅ!!!」

僕は降参した。

こ、こんなの我慢できない!!


「いいわよ。全部受け止めてあげる」

余裕の表情で僕を見下ろす麻衣さん。

上半身を倒して、僕に優しいキスをしてきた!

麻衣さんの甘い香りが僕の頭の中を支配する。


「我慢していたものが上ってきたよ……」

体をこわばらせる僕を感じたのか、麻衣さんが囁いてくる。


「こんなの、こんな……も、もうっ!」

歯を食いしばっても下半身が言うことをきかない。

麻衣さんの言うとおりだった。

射精直前の僕に、麻衣さんはディープキスをしてきた。


(心も体も私でいっぱいにしてアゲル……)

そんな気持ちのこもったキス責めだった。

麻衣さんの攻撃に僕の我慢は一気に砕け散った!


「ほらぁ……イっちゃいなさい、坊や」


僕の唇を解放して、麻衣さんが妖しくつぶやいた。

それが合図となってしまった。


「あっ、出る! あっ、ああぁ! イくぅっ!!!」


ドピュドピュドピュドピュ~~~~~~~~!!!!!

麻衣さんの言葉を聴き終わった瞬間に、僕は爆発してしまった。


「あぁんっ、熱い……」

しかし一度の射精では治まらず、何度も何度も腰を突き上げる。

その動きに合わせて麻衣さんも腰を振り続けた。

「うふふっ、まだまだ出るよね」

僕の下半身が麻衣さんに吸い取られているかのようだった。

彼女の腰の一振りごとに沸き起こる射精感、ペニスの痙攣は全く収まらない。

今までに味わったことのない快感を一気に流し込まれた結果だった。

僕は肩で息をしながら何度も何度も腰をビクビクと跳ね上げていた。


「あんっ、まだ硬いわ……えいっ!」

麻衣さんがゆっくりと僕のペニスの具合を確かめるように膣を締める。


キュゥッ


「ぅああっ…」

再び優しく包み込まれる刺激に思わず反応してしまう。


「2度目もこのままいけそうだね。今度は私も楽しませて?」


「えっ、ちょ……あぁっ、ひん! うわあああぁ!!!」

すでに射精を終えてカラカラの僕のペニスは、壮絶な快感の余韻のせいで硬いままだった。

それに気づいた麻衣さんの膣が貧欲に肉棒を求めてうにょうにょと蠢き始めた!


「あんっ、すごい」

僕はもう動けない状態だ。

快楽の鎖で何重にも絡み取られ、ベッドの上で大の字で麻衣さんに切り刻まれている。

「せっかくだから最後の一滴まで搾り取ってあげる」

そのあと僕が失神するまで麻衣さんは動き続けた。

射精直後で敏感なペニスを徹底的にいたぶられたことで僕はなかなかイかなかった。

それが彼女にとっては嬉しかったらしい。


「ああっ、ひぐっ、も、もう許して……」


「だめよ。骨抜きにしてくださいって言ったのはあなたでしょう?」

さらに加速する麻衣さんの腰の捻りと膣内のざわめきに、

僕は目をカッと見開いたまま背筋をこわばらせる。

ここまでは亀頭に走る射精直後の軽い痛みのせいで我慢できていたのだが、どうやらそれも終わり。



「ほら、意識を飛ばしてあげるっ」


「はあああぁっ!!!!!」


もはや声も出ないまま、僕はベッドの上で思いっきりのけぞる。

麻衣さんの奏でる快楽の旋律は僕の痛みさえ快感にすり替えてしまった。


もう出ないと思っていたのに、また漏らしてしまった。

膣内でコチョコチョされつづけていたペニスの先から敗北の証が搾りとられる。


「んっ、あたしも少しイっちゃったかも」

麻衣さんの体が少し震える。

どうやらオーガズムを感じているようだ。

しかしナンバーワン風俗嬢の意地で快感を押さえ込んだ!


(す、すごい……こんなに気持ちよくされるなんて!)

消えかかる意識の中で、僕の中で麻衣さんのプロとしてのプライドが光った。

僕は再び絶頂に導かれた……





(END)

















後日談・・・
(さらに麻衣さんに抜き取られたい方はこちらへ)










※このサイトに登場するキャラクター、設定等は全て架空の存在です
【無断転載禁止】

Copyright(C) 2007 欲望の塔 All Rights Reserved.