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『何度でも抱きしめて』 第六話
休み明け、僕は集中力を保てずにいた。
ぼんやりしたまま頭が回らず、体も疲れ切っていてどこかキレがない。
わけもなく苛ついて、授業の内容が頭に入ってこない。
もうすぐ昼休みだ。
こんな時、先生ならなんとかしてくれる。
そう信じて、僕は駆け足で廊下を渡り保健室へ飛び込んだ。
「はぁはぁ、失礼します!」
「あら、どうしたの? そんなに急いでここへ来るなんて……」
保健室ではいつものように先生が微笑みながら座っていた。
この笑顔を見るだけでも少し癒やされる。
「すみません、先生……僕……」
「おちついて話してご覧なさい? 先生はちゃんときいてあげるから」
先生は立ち上がり紅茶を淹れてくれた。
そのアールグレイを口にしつつ、僕は事情を話し始めた。
先生は黙って全て聞いてくれた。
「そっか、授業についていけなくて辛かったんだね……」
「いいえ、それ以外にも困ったことが」
「え、それだけじゃないの?」
先生は困ったような顔をした。
僕もこの思いをうまく説明できない。
「うん、ゆっくりでいいよ」
「先生」
「うん?」
「好き、なんです……」
胸の奥につかえていた言葉はそれだった。
僕の心が落ち着くにつれて、逆に目の前で先生が真っ赤になっていく。
「う、えっ? 待って、あ、あのね……
急に、そんな事を言われても……私は教師で、あなたは生徒さんなの。わかるよね」
僕は黙って頷く。
「そんなのわかってる……そっか」
「困らせてしまってすみません」
「ううん、先生が悪かったわ。あなたの気持ちを大切にしてあげないといけないよね」
「なんでそんなに、僕に良くしてくれるんですか?」
「昔ね、私にも好きな人がいたの。
同級生よ。あなたとは少し違うけど、彼にとても良く似てるの」
「僕がその人に似てるから、ですか?」
今度は先生がうなずいた。
「真っ直ぐな瞳も、優しい顔立ちも、少し臆病なところも、
全部好きだった……あなたを見てると思い出すの」
白い手のひらがそっと僕の頬に添えられる。
うっすらと汗ばんでいるように感じた。
「せ、先生……?」
「だから、あのね……じつは私も、あなたのことを見てた。ずっと、ずっと前から」
先生は視線をそらしているけど、これは間違いなく僕への告白だった。
「カーテン閉めるね。それと、秘密を守ってくれるなら……続きを、してあげる」
恥ずかしそうな声で先生が僕に言う。
そして……
保健室のドアにかかっているプレートを先生がひっくり返し、この部屋は「不在」になった。
部屋の明かりはそのままで、先生は遮光カーテンを引いた。
薄明かりの中、先生が僕の前でゆっくりと着ている服を脱いでゆく。
美しいシルエットが逆光に映えて、とても神々しく見えた。
「先生、僕……!」
「エッチするのは初めて? ふふ、そうだよね」
そう、初めてなんだ。
でもなぜか気持ちは落ち着いてる。
この先何が起きるのか、自分の体がなんとなく理解しているみたいに。
「初めては恥ずかしいことじゃないよ、むしろ新鮮で素敵なことよ」
指先で耳たぶを撫でられ、そのまま首筋、肩なども刺激される。
「ああぁぁ……」
「こうやって、そっと触れられただけで……」
いつの間にかキスができそうな距離まで先生は顔を寄せていた。
小さな唇が僕に誘いをかけてくる。
「そっと息をかけられただけで……」
ふううぅぅぅ~~~~……
「ひいっ!」
「ふふふ、もう天国でしょう? 先生が、この先へ連れて行ってあげる……」
耳の穴に吹き込まれた先生の息は、体よりもっと深い場所に染み込んでいく。
上半身の力が抜けて、先生にすがりつく。
僕を横たえてから、先生はショーツを脱ぎ捨てた。
甘酸っぱい不思議な香りが漂ってきた……。
「見て……はずかしいけど、これが女の子の大切なところだよ……」
「ピンク色で、きれい、です……」
先生はそのまま膝立ちになって僕の顔の上にまたがる。
そして自ら秘所を広げ、見せつけるように腰を軽く振った。
「指でくにゅううって広がるでしょう? ほら、もっと奥まで見て……」
「うわ、ぁ……これが……
「一番奥にはね、赤ちゃんのお部屋があるの」
指で広げた場所が視界の端に消える。
先生が僕の腰を挟み込むように場所を変え、膝立ちのままペニスの真上に狙いを定めた。
「そこへおちんちんの先っぽを押し付けて……」
「あ、あの……先生……」
「ん~? 入れてみたいの? ふふ、うふふふ……
いいよ、特別なお勉強させてあげる♪ もっとこっちにきてぇ……」
「は、はい……」
「キミのおちんちんは今からここに飲み込まれちゃうの。
パクって食べられて、中で優しく締め付けられて、甘やかされて揺らされて……うふふ、興奮しちゃうね?」
先生は指を伸ばして、ちょうど尿道付近を軽くつついた。
つんっ……♪
「うあ、あああああぁぁ!!」
「エッチな男の子のおつゆ、パンツの中であふれちゃうよね。
できるだけ焦らして、美味しくしてから奪ってあげる……」
今度は二本の指をカリに引っ掛け、前後にしごいてきた。
しゅっしゅっしゅ♪
「ひっ、あ、ああっ、くううぅぅ!
「もうちょっと溜めてあげたいんだけど……我慢できない、よね?」
顎を跳ね上げてこらえる僕を見つめながら、人差し指が太い筋をなぞる。
つうぅぅ……ッ!
「あ、ひいいいいいい……!!」
「今すぐ食べてほしいよね。お顔にそう描いてある。
エッチね……じゃあ、ここに当てて、腰を前に出してみて?」
言われたとおりに動けば、
ぷるぷるの膣口にねっとりとキスされたみたいで……、
クチュ♪
「あ、あったかい……きも、ちいぃ……!」
「そう、そのまま前に……ずちゅ、って……あ、あはああぁぁぁ!」
先生は自分からそのまま腰を落とす。
ぐちゅううううううううううううっ!!
「は、はいった……すごい、これ、あ、あああぁぁ!」
「いいよ、全部入れちゃお? そのまま奥へ、ゆっくり、ね?」
とろとろの液体がたっぷり絡みついて、それだけで射精しかけてしまう。
クニュ、チュクン!
「んふ、ふふふ……全部入っちゃったね。どうしたの?」
「いひいっ、せん、せえ、この中……どうなってるの……?」
口を結んで、一瞬だけ先生が目を閉じながら腰を浮かせる。
全部隠れていた部分が半分以上露出した。
その直後、ピンク色をした秘裂にペニスが再び吸い込まれていった。
ピチュ……ずにゅうううううううううう♪
「うううぅっ!」
蕩けきった肉襞がさっきよりも優しくペニスに絡みついてくる。
放っておいてもこのまま射精してしまいそうだというのに、
くにゅんっ♪
先生はさらに腰にひねりを加えた。
キチュウ、キュウウッ!
「う、あ、あっ! すごい、なにこれえええええええええ!?」
「キュって搾ってあげると、男の子は蕩けちゃうんだよ……気持ちいい?」
やわやわと震えながらきゅっとすぼまる膣内の変化に僕は乱れてしまう。
こんな快感、逆らうことなんてできない。
「きもちいい、きもちいいです先生ッ!」
「キミの背中、震えてるよ。大丈夫かなぁ」
つぅぅ……
「あうっ、あっ、ああぁぁ! 触らないで、今はっ」
「ふふ、こんな風に締め付けても、だいじょうぶかなっ?」
キチュッ♪
「んはああああああ!」
「んふ、のけぞっちゃうほど気持ちいいんだ? でもまだまだ……」
キュキュッ、キュウウウ♪
「ひぎっ、しゅご、い、な、あ、ああああーーーーーーーーーっ!」
「おまんこのなか、しっかり味わって? ほらぁ、きゅ……きゅっきゅっきゅ♪」
僕が感じまくっている様子を楽しみながら、先生は何度も中を締める。
腰をあまり動かさずに膣内の動きだけで僕を狂わせる。
「やばい、これやばい、先生、気持ちよすぎますうううぅぅ!」
「腰が砕けちゃうね? もっと病みつきにしてあげる」
膝立ちだった先生が、片膝をついた。
そして斜めにえぐるように膣内でペニスをしごき始める。
くにゅうううううううううううう♪
「うわああああああーーーーーーーーーーっ!」
「私なしでは生きていけないほど、快楽漬けにしてあげるよ……ほら、もっと深くまで突いて?」
さらに両手で僕の肩を抑えながら、前傾姿勢になって腰を振り始めた。
たんったんったん!
「ひっ、あっ、あああっ! なんで、おわんない、これええ!」
「優しく甘噛みしてあげる♪」
前後と上下の腰の動きに対応できずに僕は喘ぐ。
ペニスはトロトロの粘液に包まれた状態で激しく締め付けられ、大量の我慢汁がさらに滑りを良くしていた。
「と、とろけ、るぅ……あたまのなか、もう……」
「狂っちゃいそうだね……いいよ、イっちゃいなさい」
くにゅくにゅくにゅっ♪
「あああああっ!」
「私の中に溺れたまま、いっぱい出しちゃえ~~~~~~~!!」
そして先生の腟内が、今日一番の締め付けをペニスに与えてきた。
どぴゅどぴゅどぴゅっ、ぶぴゅううううううーーーーーーーー!!
「ひあああああああああああああっ!!!!」
まるで射精スイッチを押されたみたいに、一瞬たりとも我慢できなかった。
先生の声、香り、肌触り、そして膣内……全てが心地よくてたまらない。
――僕は、飛ばされた。
「こんなに出して……わがままね。しかも気絶しちゃってる……
また鎖をつけてあげる。これで何度目かしら?」
「う、うううぅ……」
体は動かせない。
でも意識は戻った。
繋がったまま、先生が満足そうに僕の上で笑っている。
「でも、こうやってセーブポイントから何度でもやり直すの……これからも付き合ってもらうわ」
ちゅっ♪
とてもやさしいキスだった。
思わず嬉しくなって体が反応しかけたけど、やはり動けない。
先生のことが好きだ……僕は、たとえ誰かの代わりだとしても、先生に愛されたい。
「私の理想にたどり着くまで、キミは何度でも告白して、犯されて、鎖で縛られるの。
ずっと踊らせてあげる。私の胸の中で、ずっと、ずっと……永遠に……」
先生の本音を聞けて、僕は嬉しく思う。
甘い香りに包まれ、僕は先生の中で踊る。
無我夢中に、自分を忘れ、何度も同じ道をたどり絶頂させられる。
歪んだ愛情表現とわかっていても、暗示が不完全でも構わない。
僕は喜んで先生の言いなりになる。
先生を喜ばせることが、今の僕にとってこの上ない幸せなのだから。
『何度でも抱きしめて』 (了)
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